静かにお留守番出来るかな?
飼い主が出かけた後にずっと吠えている子が居ますが極度の分離不安だと思われます。
自分が一人置き去りにされる事が不安で仕方ないため吠えるのだと思われます。
こういう場合はまずきちんと「ハウス」を覚えさせます。
ベッドとトイレと給水気(水のみ)があるケージを「ハウス」と覚えさせます。
「ハウス」は犬を閉じ込める場所ではありません。あくまでも犬が安心してくつろげる場所でなくてはなりません。
最初は遊びのように「ハウス!」といいながら犬をそっとケージに入れます。
入ったらすかさず「いい子ね!」「グッボーイ!」など褒める言葉を言いながら一口おやつをあげます。
すぐに外に出てしまって大丈夫です。
これを何度か繰り返します。「ハウス」に入ったらすごく褒められておやつが貰える。そう犬に覚えてもらうのです。
慣れてきたらドアを閉めて少しだけ中に居てもらうようにします。入ったらおやつをご褒美にあげてください。
その時間を少しずつ長くしていきます。
気をつけたいのは犬が「出して!出して!」と騒いでいるときに出さないこと。騒げば出れると覚えてしまいます。
あきらめて静かにしている時に出してあげてください。出来れば夜もハウスで眠るようになれば完璧です。
ハウスが出来るようになったら、出かける準備をします。(出かけるフリ)
この時、犬の方を見ない事。まったく存在を無視したかのように、淡々と仕度して玄関から出かけます。
5分くらいしたら部屋へ戻ります。
戻ったときも犬の方を見ないで。声もかけないでください。何事もなかったかのようにテレビでも見てくつろいでください。
「○○ちゃん、行って来るよ~。」「○○ちゃんただいま~。」という言葉がけは「吠えなさい」とスイッチを押しているようなものです。
人間の都合・する事にいちいち反応しないよう犬を無視する事が重要なポイントです。
犬が静かにしていられた時だけ、しばらくしたらハウスから出して遊んであげて下さい。
この「でかけたフリ」時間を少しずつ長くして犬に「飼い主はちゃんと戻ってくる」という事を覚えさせます。
チャイムの音に反応してしまう?
犬はものすごく飼い主の事を観察しています。
チャイムが鳴ったとき、飼い主が「あっ!」と反応して誰かが来ておしゃべりしてる。
知らない人が入ってくる。この様子を犬は見ています。
なので、チャイムが鳴ると「ね!誰か来たよ!僕わかってるんだから!僕が追い払おうか!?」もしくは「なんだろう!大変だ!怖いよ!」というような感じでワンワンが始まってしまうのです。
チャイムは二人で訓練するほうが良いでしょう。
普段家に居る人が犬の側に居て、もう一人はチャイムを押す人になります。
チャイムを外の人に押して貰います。この時すぐに「はっ!」と反応しないように。
しばらく知らん顔をします。犬のほうも見ないように。何事もなかったように落ち着いていてください。
しばらくしたらおもむろに玄関に出ます。また犬の方を見ないように帰ってきてください。
これも何度か繰り返します。大切なのは犬に「あなたには関係ない」という態度で居ることです。
人間の反応を先読みしているので、犬に声をかけたり、目を見ることは犬にとって「よく知らせてくれたわね」というご褒美になってしまうので犬を無視してほしいのです。
家を留守にしていても来客はありますので、この練習が出来ると安心して外出できます。
とにかくうるさい!
いつでも何時でもとにかく吠えてうるさい!
これは「欲求吠え」というものかもしれません。判りやすく言うと飼い主に「命令」しているのです。
吠えた時に「うるさいなぁー」と犬をハウスから出して好きにさせてしまう。おもちゃを取ってあげる。散歩に連れて行く。
ご飯をあげる。おやつをあげる。これは最悪な結果を招きます。
すべて人間が仕切らなければならないのに、犬が人間を好きに操っていることになります。
まず、お散歩やご飯の時間はきっちりと決めないこと。
人間はスケジュールに従って生きていますので、犬もきちんと時間を決めてあげないとかわいそうと思われるかもしれませんが、問題がある犬に対してはあえて時間を決めないことをお勧めします。
犬は時間を記憶しています。
そろそろお散歩の時間、そろそろご飯の時間。「ワンワン!!時間だよ!!」これに人間が「あら?もうそんな時間?お散歩行こうね~」と対応してしまうと吠えて催促するようになるのです。
躾がきちんと出来るまでは食事も散歩も30分でもいいのできっちり時間を決めずに毎回時間を前後にずらしてください。極端にバラバラに出来ればより良いです。犬が思いがけないときに(静かにしている時に)ご飯をあげたりお散歩に行くのです。
あくまでも食事も散歩も「人間の都合で出てくるもの」「人間の都合で連れて行ってくれるもの」であり犬の欲求吠えに従って行われるものではないと覚えさせなければなりません。
これらの躾のし直しをしている時、ご近所などに「今犬の躾をしている最中なので、ご迷惑をおかけしますが、どうぞよろしくお願いします」などご挨拶をしておくといいかと思います。
プロ(訓練士)に頼る?
どうしても直らないときはプロの訓練士に頼るしかないかもしれませんが、この時大切なのは必ず飼い主が参加する事です。
訓練士の言うことは聞いても飼い主の言うことは聞かないなんてことはよくあります。
実は訓練を受けるのは犬ではなく飼い主の場合だったりすることも少なくありません。
犬へのコマンドが弱く、はっきりと伝わらないため犬が混乱したり、飼い主の言うことを聞かなかったりします。
飼い主が訓練士の指導を受けて犬への態度を改めないといつまでも直らないという事も起こってしまいます。
犬も相手をよく見ているのです。
吠えるという事に対しての躾けに限らず、躾け全般に言えるのは「犬が馬鹿だから言うことを聞かない」という事ではないと言う事です。躾を始める年齢が遅すぎるという事もありません。いくつになっても躾けは出来ます。
家族が協力して、矛盾の無いように一貫性を持って躾を行うように努力することがとても大切です。
焦らないでゆっくりと少しずつ時間をかけてゲームのように楽しみながら躾をして下さいね。
そうすればきっと犬は応えてくれるはずです。
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