猫にいちごを与えても大丈夫?与える効果と注意点をご紹介

2024.02.21

猫にいちごを与えても大丈夫?与える効果と注意点をご紹介

猫には与えていい食べ物と与えてはいけない食べ物がありますが、猫にいちごを与えてもいいのでしょうか。 今回は、猫にいちごや他のフルーツを与える時の方法、注意点についてご紹介します。

猫はいちごを食べても大丈夫?

猫といちご

◆少量であればいちごを与えてもOK

猫にいちごを与えるのは、少量であれば問題はありません。

いちごには、ビタミンやその他にも食物繊維が多く含まれています。

だからといって「お菓子代わり」「猫に1度に与える量が少ないから」と、毎日のように猫にいちごを与えるのはよくありません。

毎日猫に大量にいちごを与え続けると、糖質や食物繊維が蓄積されます。

そのため、下痢や嘔吐、肥満などの症状や糖尿病などの病気を引き起こしてしまうことがあります。

◆肥満傾向の猫や糖尿病の場合は注意

猫は糖質を分解して血糖値を下げるための「グルコキナーゼ」という酵素をあまり持っていない動物です。

いちごは糖質が多く含まれているので、肥満傾向にある猫や糖尿病などの持病を持っている猫には、いちごを与えないほうがいいかもしれません。

どうしても猫にいちごを与えたいのであれば、病院で獣医師さんに相談しましょう。

このように、毎日のように猫にいちごを与えるのは危険です。

たまに飼い主さんの判断で、猫の体調がいい時やご褒美の時などに猫にいちごを与えるようにしましょう。


いちごに含まれる栄養素は?

たくさんのいちご

◆様々な栄養素が含まれるいちご

いちごはバラ科の多年生果菜で、野菜にあたります。

炭水化物がほとんどの成分を占め、食物繊維が豊富で人にとっても猫にとっても便秘改善などの効果があります。

しかし、いちごには猫にとって有毒成分の「キシリトール」が含まれています。

そのため、猫にいちごを与える量には注意が必要です。

いちごの成分を知ることで、猫にどのような栄養素が必要なのかわかります。

◆いちごに含まれる栄養素

・いちごの栄養素①ビタミンC
人の場合は意識して摂取しなければいけないビタミンですが、健康な猫は体内でビタミンCを生成できるため、必須のビタミンとはいえません。

しかし、抗酸化成分として加齢や運動による酸化ストレスや関節炎などに関連する病気の予防、治療に役立ちます。

ほとんどのキャットフードには、十分な量のビタミンCが含まれています。

病気などで肝臓でのビタミンCの生成が十分でない場合は、ビタミンCをキャットフードに添加する必要があります。

・いちごの栄養素②ポリフェノール
いちごに含まれているポリフェノールの一種で「アントシアニン」です。

・いちごの栄養素③カルシウム・マグネシウム
歯や骨を強くするカルシウムも多量ではないですが含まれています。

・いちごの栄養素④カリウム
体の中にある不要なナトリウムを排出する働きがあります。

・いちごの栄養素⑤食物繊維
ペクチンが豊富で、整腸作用や下痢、便秘などを改善する働きがあります。そのほかにコレステロールの排出を促進するため、悪玉コレステロールの減少が見込めます。

・いちごの栄養素⑥キシリトール
ガムの成分でも用いられているキシリトールが含まれています。

◆キシリトールには要注意!

いちごは猫にとって栄養素が高い成分が含まれており、ヘルシーなフルーツです。

しかし、一方ではいちごの成分に含まれているキシリトールは、猫にとっては有害な成分です。

人にとってキシリトールとは、虫歯予防のキシリトールガムや歯磨き粉として親しまれています。

砂糖のように甘いので、砂糖の代用品としても使われています。

このキシリトールですが、猫が摂取してしまうと重い中毒症状を引き起こす可能性があります。

猫がキシリトールを摂取してしまうと、大量のインシュリンが放出され低血糖になってしまうことや、肝機能の低下が引き起こされてしまうことがわかっています。

猫に対するキシリトールの毒性の結果では、個体差はありますが体重が3kgの猫に対して0.3gのキシリトールを摂取しただけでも危険とされています。

いちごにはキシリトールが100g中に350mgが含まれているとされています。

いちごは、小粒で7g、中粒で15g、大粒で45g、ジャンボで50gとされています。

体重が3kgの猫の場合、小粒のいちごを10粒ほど食べると危険だと考えられます。

猫にいちごを1粒与えただけで危険な状態になることは考えづらいですが、猫にいちごを与える場合はリスクがあることを忘れないようにしてください。


猫がいちごを食べたらどんな効果がある?

猫にいちごを大量に与えることや毎日のように与えるのはよくないことですが、少量のいちごを猫に与えた時はどのような効果がみられるのでしょうか。

◆脂質が少ない

猫にとって脂質は摂取するべき栄養素です。

しかし、人の食べ物や市販のキャットフードを大量に食べると、どうしても脂質を摂り過ぎてしまう傾向があります。

脂質を摂り過ぎてしまうと肥満の原因にもなり、その他に様々な病気の原因にもなってしまいます。

その点では、いちごは脂質が少ない食べ物なので、脂質を摂り過ぎる傾向にある猫にとってはヘルシーな食べ物です。

ただ、いちごを食べ過ぎてしまうと糖質が原因で太ってしまうので、与えすぎには注意しましょう。

◆ビタミンが豊富

猫にとってビタミンは体を健康に保つために欠かせない栄養素です。

普段食べているキャットフードにもビタミンが含まれており、それだけで問題はありません。

ビタミンをより豊富に摂取したいのであれば、いちごは最適な食材です。

いちごなどにはビタミンが豊富なので、食材から上手に捕り入れていくと普段の食生活の栄養バランスを補うことができます。

◆抗酸化作用

抗酸化作用とは、体の中の酵素を活性化するという作用のことです。

抗酸化作用の働きがあると酵素の働きが活発になり、体の酸化を防いでくれます。

体を若いまま保ってくれる作用があるといわれています。


猫にいちごを与える方法・注意点は?

ミキサーに入ったいちご

猫にいちごを与える方法はいろいろあります。

人の場合は、いちごを5粒から6粒ぐらいでビタミンCの必要量が摂取できますが、猫には1回に1粒の半分も与えてあげれば十分です。

◆いちごを生のまま与える

いちごに含まれているビタミンCは水溶性のため、ヘタを取った状態で洗うとビタミンCが流出してしまいます。

いちごのヘタはつけたまま水洗いをし、その後でヘタを取ってから猫に食べさせてあげましょう。

ヘタには害はないですが、農薬残留の可能性があるために基本的にはヘタは与えないほうがいいでしょう。

また、大きないちごの場合は猫が食べづらいです。

消化のことも考えて、細かくカットすることやいちごを潰して与えてもいいでしょう。

◆いちごヨーグルト

ヨーグルトにいちごを入れるとおいしく食べてくれる猫がいるようです。

注意点は、ヨーグルトは脂質が多い食べ物だとうことです。

食べ過ぎてしまうと下痢の原因にもなります。また、市販のヨーグルトは砂糖が含まれている可能性があるため、無糖のヨーグルトを選びましょう。

猫の体調を見ながら少量ずつ与えてあげるようにしましょう。

●あわせて読みたい
猫にヨーグルトを与える3つの効果!与え方や注意点は?

人間にとってヨーグルトを食べると、便秘解消、下痢の改善、肌が綺麗になる、免疫力があがるなど、健康面に良い効果があることが知られていますね。
猫にヨーグルトを与えても良いのかどうか、猫がヨーグルトを食べるとどのような影響があるのか、与えるとしたらどんな注意点があるのかについてご紹介します。

記事はコチラボタン

◆いちごジャム

市販のいちごジャムには、大量の砂糖が含まれている可能性があります。

そのため、飼い主さんが手作りで無糖のジャムを作って与えてあげるといいでしょう。

ただし、いちごを加熱することでビタミンCが消失してしまう可能性があります。

●あわせて読みたい
【美味しく楽しく☆Deco’sキッチン】とろ~り食感に夢中になっちゃう「いちごの豆乳プリン」を作ろう!

「愛犬と一緒に楽しめる」がコンセプトのDeco’s dog cafeのオーナーDecoさんが教える手作りレシピ!今回は『いちごの豆乳プリン』です!手作りごはんエキスパートが手がける簡単でオシャレなレシピ是非お試しください♪

記事はコチラボタン


まとめ

いちごはビタミンが豊富なので、人にとっても猫にとってもおいしく食べられる食材です。

ただし、いちごに対してアレルギーを持っている猫もいますので、初めて食べさせるときには注意が必要です。

アレルギーの症状の中には、下痢や嘔吐などがあります。

初めていちごを与える時には少量からにしましょう。

いちごに限らず、猫が初めて食べるフルーツは、摂取してからしばらくは様子を見ましょう。

また、いちごはビタミンも豊富で抗酸化作用もあるので、猫にとっては体にいい食材です。

猫が喜んで食べてくれるのであれば、与える量を守って猫にいちごを食べさせるのもいいでしょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
munoco

munoco

猫を飼いはじめて20年。完全な猫派です。 今まで4匹の猫と過ごしてきました。現在は2匹の猫と楽しく過ごす毎日です。 ツンデレされて20年。猫の行動1つ1つが大好きで、ずっとツンデレにやられてしまっている人間です。


記事に関するお問い合わせはこちら