【獣医師監修】老猫の餌の選び方。食べない時の工夫やおすすめフード3選

2019.08.27

【獣医師監修】老猫の餌の選び方。食べない時の工夫やおすすめフード3選

猫は私たち人間よりも、早いペースで歳をとっていきます。だからこそ一緒に暮らす日々を充実させてあげ、幸せな猫生を謳歌してほしいと願うばかりです。老猫と呼べる年齢になったときに、一番飼い主さんを悩ませる餌の問題は、避けては通れませんよね。食事の回数や柔らかい餌など、色々と気を遣わなければいけない点も沢山出てくることでしょう。 老猫と暮らす飼い主さんは、どんなことに気を付けていけば良いのでしょうか。

老猫に合った餌を選ぶポイントは?

キャットフードと猫

愛猫が年齢を重ねてシニア期に突入すると、餌の切り替えも必須となってきます。

年齢に合った餌を好き嫌いせずに食べてくれれば苦労はしませんが、猫は元々好き嫌いの激しい動物です。お腹が空いていたとしても、気に入らなければ口をつけてくれることはありません。

老猫はこれらの習性以外にも、消化能力の低下や口内環境トラブルなど様々な問題を抱えて食欲が落ちていることも多くあります。

それでもご飯を食べなければ痩せることになってしまうので、免疫力をつけてもらうためにも、何としてでも食事はとらせてあげたいものですよね。

老猫に餌を選ぶ際には、どんなポイントを押さえておけば良いのでしょうか。

◆年齢に合った餌を選ぶ

最近では、年齢別に与えることの出来る猫の餌が沢山販売されています。

大きく分けると子猫用、成猫用、老猫用と分類されており、その年齢に合わせて必要なエネルギーが摂取出来るように、しっかりと計算されて造られています。

そして必ず総合栄養食と記載されている餌を選ぶようにしてください。一般食だと栄養が偏りますし、流動食だと健康な老猫の場合は、カロリーの過剰摂取になってしまうことも。

老猫であっても健康体の場合は、必ず総合栄養食を選んであげてくださいね。

◆キブルの小さい餌を選ぶ

年齢とともに歯も衰えてくるので、キブル(粒)の小さい餌を選ぶようにしましょう。キブルが小さくなることによって噛みやすく、そして飲み込みやすくなります。歯や消化器官への負担も軽減されるので、おすすめですよ。

それでも愛猫が食べ辛そうにしている際は、お湯でふやかすなどをして、柔らかい状態で食べさせてあげるようにしましょう。

柔らかい状態のご飯は、香りも強くなり嗜好性も高まるので、ドライフードを食べないときには試してみてくださいね。

◆水分量の多い餌を選ぶ

猫は高齢になってくると、動くことも億劫になり、水を飲む回数も減ってくることが多いです。

そのため、あまり水を飲んでないな、と飼い主さんが感じているようであれば、水分量の多いウェットフードを与えてみましょう。ドライフードをふやかす手間も要らず、元々柔らかいのでおすすめです。

単体で食べてくれないときには、ドライフードを混ぜてあげるなど、ご飯のバリエーションを増やして工夫してあげましょう。


老猫におすすめの餌3選

猫は7歳から10歳ぐらいでシニア期に突入するので、それぐらいから老猫としての対策が色々と必要になってきます。

もちろんその年齢を過ぎても健康そのものと言える猫ちゃんも多いですが、目に見えない部分で老化が進行しているのは間違いありません。

老猫の身体に負担をかけないためにも、餌の切り替えは重要であると言えますよね。

健康を維持してもらう目的として、老猫におすすめの餌をご紹介していきたいと思います。

◆サイエンス・ダイエット ヘアボールコントロール シニア 高齢猫用

サイエンス・ダイエット ヘアボールコントロール シニア 高齢猫用

シニア期に突入すると言われている、7歳以上の猫が対象の餌となります。

若干キブルは大きめですが、歯が悪い老猫であればお湯でふやかすなどをして与えてあげれば問題ないです。

健康こそ幸せという信念のもと造られているので、シニア期の老猫に必要な栄養素がふんだんに詰まっています。

老猫になるとグルーミングの回数が減るとも言われていますが、こちらの商品は食物繊維も含まれていて、毛の排除を助けてくれるので、毛玉が詰まる心配も要りませんよ。

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◆オリジン 6フィッシュ キャット

オリジン 6フィッシュ キャット

こちらは全年齢の対象の、プレミアムフードとなります。栄養価が高く、小粒で食べやすいことからも老猫に向いている商品と言えますよね。

天然素材の良質なたんぱく質が豊富なので猫の食いつきが良く、好き嫌いが激しい子にもおすすめの餌と言えるでしょう。

10歳以上の老猫が食べ続けて体調が良くなったとの報告もあるので、是非試してみたいと思わせてくれるような餌となります。

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◆シニア猫用 健康缶パウチ エイジングケア

シニア猫用 健康缶パウチ エイジングケア

歯の弱い子や食欲のない子にも与えることの出来るパウチや缶詰は、とても重宝します。

嗜好性が高いので、食欲が落ちているときでも、比較的口にしてくれることが多いですよ。

年齢とともに猫は腎臓の機能が低下してきますので、リンとナトリウムが事前に調整されている餌は嬉しいですよね。

そして老猫の健康を維持してくれるビタミン類も豊富に含まれているので、常備しておくと安心出来る餌と言えるのではないでしょうか。

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老猫が餌を食べない時の対処法

眠そうな老猫

猫は高齢になればなるほど、活動量は減っていき、病気を患うことも増えてきます。そうなってしまうとどんどん食事への興味も薄れ、あまりご飯を食べなくなってしまうことがあります。

愛猫に長生きしてもらうためにも、しっかり食べさせてあげることが必要となってきます。

愛猫が餌を食べないときには、どんな工夫をしてあげるべきなのでしょうか?

◆まずはスプーンや手で与えてみる

具合が悪そうという訳ではなく、食事をすること自体億劫にしているのでしたら、飼い主さんがスプーンや手のひらで、直接餌を口に運んであげましょう。

猫は歳をとると赤ちゃん返りをする傾向があるので、飼い主さんにお世話されていることを、とても喜ぶ子もいます。

飼い主さんとのコミュニケーションの中で、餌を食べてくれるようになってくることもあるので、最初に試してみたい対処法となります。

◆餌をふやかす

ドライフードを与えていたのなら、硬いキブルを嫌がっている可能性も高いです。

何かしらの異常があり、硬いドライフードが食べられないのなら、お湯などでふやかすことによって、柔らかい状態で与えることが出来ます。

ふやかすことによってキブルの状態のときよりも、香りが立つようになるので、食欲が増進してくれるかもしれません。

◆好物と一緒に食べさせる

老猫に好みの食材やおやつがあるのなら、あえて好きな物を与えて食欲増進させるのも一つの手段となります。

好きな物を食べて美味しいと思ってくれれば、また餌をちゃんと食べてくれるようになってくれるかもしれません。

しかし、好きな物だけを与え続けてしまうと、十分な栄養を摂ることが出来ないので、餌だけで食べないときは好物を少量混ぜたご飯を作ってあげましょう。

◆流動食を与える

餌を上手く咀嚼出来ない場合や、24時間以上何も食べない状態が続いてしまった場合は、流動食に切り替えてあげる必要があります。

痩せる傾向が見られる場合には、高カロリーな流動食が望ましいので、市販の高たんぱく高カロリーの流動食を購入しましょう。

そして与える回数は一日に3~6回程に分け、誤嚥に注意しながらスポイトなどで与えてください。

吐くことがなければ回数を増やすなどして、様子をみるようにしましょう。

◆どうしても食べない場合は病院へ

老猫が一日以上何も食べない状態が続いてしまうと、どんどん体力は消耗し、免疫力も落ちていってしまいます。絶食状態が許されるのは、せいぜい一日半程度と思っておいてください。

老猫がなぜ餌を食べてくれないのか、何かの病気を発症しているのかなどは、獣医さんに診てもらわないと分かりませんよね。

ご飯を食べない状態が長く続くようなら、迷わず動物病院へ連れていくようにしましょう。


老猫の餌まとめ

愛猫が長生きしてくれることはとても嬉しいことですが、老猫と呼ぶようなシニア期に突入してくると、とにかく元気で健康でさえいてくれれば、と願わずにはいられませんよね。

そのためにもシニア期に突入したのなら、年齢に合ったおすすめの餌にシフトしてあげることが重要です。

そして生きることに最も重要な食事ですが、思ったように食べてくれないことも多々あるので、飼い主さんは餌に対して様々な工夫をしなくてはいけなくなります。

痩せる傾向のある老猫には栄養面を、ドライフードを食べない老猫にはふやかす工夫を、水分が足りない老猫には柔らかいウェットフードを…などなど。

また、まったくご飯を食べない場合には、流動食にして回数を増やすなど、かなりの労力が必要となってきます。異常が起きてから行動するよりも、異常が起きないために先に行動しておくことの方が、ずっと簡単ですよね。

愛猫の年齢と体調に合った餌を積極的に取り入れるようにし、愛猫が長生き出来るようにサポートしてあげましょう。

●記事監修
drogura__large  コジマ動物病院 獣医師

ペットの専門店コジマに併設する動物病院。全国に14医院を展開。内科、外科、整形外科、外科手術、アニマルドッグ(健康診断)など、幅広くペットの診療を行っている。

動物病院事業本部長である小椋功獣医師は、麻布大学獣医学部獣医学科卒で、現在は株式会社コジマ常務取締役も務める。小児内科、外科に関しては30年以上の経歴を持ち、幼齢動物の予防医療や店舗内での管理も自らの経験で手掛けている。
https://pets-kojima.com/hospital/

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たぬ吉

たぬ吉

小学3年生のときから、常に猫と共に暮らす生活をしてきました。現在はメスのキジトラと暮らしています。3度の飯と同じぐらい、猫が大好きです。

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