猫に水道水を与えるのはNG?知っておきたい猫とお水の関係性

2019.09.22

猫に水道水を与えるのはNG?知っておきたい猫とお水の関係性

大切な愛猫に長生きしてもらうためにも、愛猫が口にするものは出来る限り安全で安心出来るものを与えたいと思ったことはありませんか? 猫のフードと同じように欠かすことの出来ない飲み水にも、より質の高いお水を選びたいと望んでいる飼い主さんも多いことでしょう。 そんな中で何かと否定的な意見の多い「水道水」は、猫に与えても良いお水なのか、実際のところ気になってしまいますよね。 猫にとって水道水は安全なのか、はたまた与えるべきではないのか、猫とお水の関係を調査していきたいと思います!

猫と水の関係

6d20e9761a6af993cd94fa3afdcc9753_s

「水」の存在は地球上のほとんどの生き物が生きていく上で、欠かすことの出来ない液体ですが、猫にとってお水と言えば、なんだか苦手なイメージが強いと感じたことはありませんか?

被毛に水滴がついただけで嫌がりますし、シャンプーの際に体が濡らされただけで、びっくりするほど大きな声で鳴き叫ぶ猫は多いはずです。

生きるために必要不可欠なお水とはいえ、無理矢理猫に飲まそうとしたところで、猫が素直に飲んでくれることは、ほぼ無いに等しいと言えるのではないでしょうか。

これには歴史をたどっていくと、深い因果関係があることに気付くことが出来ます。

猫の祖先は元々砂漠の乾燥地帯で、生活をしていたリビアヤマネコであると言われているのをご存知でしょうか?

リビアヤマネコの見た目は、現世に生きている家猫とほとんど変わらない姿をし、その体質や習性を現世の猫たちは受け継いでいるとも言われているのです。

水の少ない乾燥地帯で先祖が生活し、少ないお水や食べ物で耐えることの出来る体まで受け継いでいるのなら、猫がお水に対して苦手意識を持っていたとしても、不思議なことではないですよね?

更に温度変化の激しい砂漠で皮脂の少ない猫の祖先は、水に濡れるようなことがあれば、命に関わる危険があることも身をもって感じていたのかもしれません。

なので必然的に猫は水を必要としなくても、健康で病気になりづらい体を手に入れたと考えることが出来るのです。

猫の歴史から見る、猫とお水の関係は、とても不思議で感慨深いものがありますよね。


猫に水道水を与えても大丈夫?

c746fc84b6a140fa75b01f503dbc5372_s

しかし猫がなかなかお水を飲んでくれない動物だとしても、飼い主としては膀胱炎などの病気の懸念から、少量でもいいから水は定期的に口にしてほしいと願ってしまうものですよね。

猫にお水を勧めても、無味無臭に近い透明の液体に、興味を持ってくれるはずもありません。

ですが猫の中には、なぜか水道の蛇口からなら、好んでお水を飲んでくれる子も存在します。

キラキラと光り輝くお水を見て好奇心から興味を持ち、触れても掴めないことから指先についたお水を舐めたときに、喉に潤いを感じることがきっかけとなっていることが多いようです。

これも実際のところ猫に聞いた訳ではないので、本当のところは猫のみぞ知る…といったところでしょうか。

このように水道から出たお水は飲んでくれるのなら、どんどん飲ませたいところですが、果たして猫に水道水は飲ませても大丈夫なものなのでしょうか?

結論を言ってしまえば、猫に水道水を飲ませても、特に問題はありません。

問題がないと言える理由は、以下の通りです。

◆日本の水道水は安全だから

日本の水道水は、高い技術で浄水処理がされているので、無色透明の美しいお水が水道から出るようになっています。

私たちが普段蛇口を捻って出したお水を口にすることは、当たり前のように根付いていますが、世界基準で考えると、この環境はとても恵まれていると言えるのです。

なので不純物が取り除かれた純粋な日本の水道水は、猫が飲んでも安全であると言えるでしょう。

◆水質基準が厳しいから

日本の水道水が安全であるということは、水質の基準が厳しいからと言い換えることも出来ます。

安全に飲める水道水として基準を満たすためには、51項目の基準をクリアしなくてはいけないそうです。

基準を厳しく設けられているからこそ、安心して水道水を口に出来るということに、感謝を忘れずに居たいものですよね。

◆硬度が低いから

日本の水道水は口当たりがよく、雑味を感じることが無いですよね。

これには硬度と呼ばれるミネラル類(カルシウムやマグネシウム)の含有量が関係し、ミネラル類が多く含まれれば含まれるほど、硬度は高くなっていきます。

硬度が高いと口当たりは重く、苦みのような雑味を感じますので、無味無臭である日本の水道水は、硬度が低い軟水であると言えるのです。

猫は硬度の高い硬水を飲み続けてしまうと、健康を害し病気を患ってしまう危険性があるので、軟水である日本の水道水は問題なく与えることが出来ると言えるでしょう。


猫に適した水と適していない水

00040d73b1cfe32e4ee3a95324e55691_s

日本の水道水は猫に適した水であることが理解出来ましたが、それでも水道水には良いイメージがなく、懸念されている飼い主さんもいらっしゃることかと思います。

では逆に猫に適していない水とはどんなものなのかを知って、なぜ水道水が適していると考えられるのかを探っていきましょう。

◆井戸水

井戸水とは、雨水などを濾過して浄水処理を行った水道水とは異なり、地下にある水脈から汲み上げた天然水のことを指します。

一見天然水と聞くと、自然由来の性質を持っているから体に良さそうに感じますが、どうしてもミネラル類の含有量が高くなってしまい、硬水の傾向が強く出てきます。

ミネラルは猫の体にも必要な栄養素ではありますが、多く摂取しすぎてしまえば、猫の膀胱に負担をかけてしまい、膀胱炎尿路結石などの病気のリスクが高まります。

なので井戸水を汲み上げて水道水として利用しているご家庭では、猫には与えるべきお水ではないと言えるでしょう。

◆ミネラルウォーター

井戸水と同じように、人間が飲むために市販されているミネラルウォーターも、硬水が多いので注意が必要です。

ミネラルウォーターも聞こえが良いですが、ミネラル類の含有量が多いお水を猫に与えてしまった場合、井戸水と同じく病気のリスクが高くなってしまうと言えるでしょう。

特に海外から輸入されているミネラルウォーターは硬度が高く、人が飲んでもたりが重いと感じるので、とても猫に飲ませられるようなお水ではありません。

天然由来のお水だから絶対に体に良いのではなく、猫の性質を理解した上で、猫が口にするお水は選ばなくてはいけないことが、よくわかりますよね。

◆動物用ミネラルウォーター

ミネラルウォーターはミネラルウォーターでも、動物用のミネラルウォーターはその名の通り、猫に与えても安全です。

猫の病気のリスクとなりやすい、カルシウムやマグネシウムといった、ミネラル類の含有量も少ない軟水となっていますので、愛猫に安心して与えることが出来るのです。

●おすすめ商品
ペットスエット 2L

手軽に水分補給。ペットの体液に近い電解質組成で、水分・ミネラルをすばやく補給。
皮ふ・被毛の健康維持をサポートするパントテン酸カルシウム配合。

購入


猫に水道水を与える際の注意点

tomDSC07960_TP_V4

勝手なイメージで、水道水こそ猫には与えるべきではないと思い込んでいた場合にも、何が猫にとって害なのかを改めて考えることによって、水道水の安全性を深く知ることが出来ますよね。

しかし安心して与えることの出来る水道水にも、与える際にいくつかの点に注意しなくてはいけません。

◆こまめに水を変える

猫に水道水を与える際に、何かの容器(お皿)に入れて与えることがほとんどだと思いますが、

日本の浄水処理がされた水道水には、雑菌を増えにくくするメリットが挙げられますが、一度でもお水に猫が口を付ければ、少なからず菌は繁殖していきます。

また、浄水器を使用しているご家庭では、水道水をさらに濾過させることによって、カルキを減少させる効果があります。

カルキを抜いて減少させてしまえば、雑菌が繁殖しやすくなってしまうので、お水が傷みやすくなってしまいます。

なので水道水を与える際は、浄水器を使用していても使用していなくても、こまめにお水を変える癖をつけるようにしましょう。

◆温度を猫の好みに合わせる

水道水の温度も、猫にとって大事な要素となります。

私たちは寒いときには温かい飲み物を好み、暑いときには冷たい飲み物で体の中から冷やしたいと望むことが多いですよね。

猫もそうなのかと思いきや、彼らは常温を好む生き物なのです。

強いて言うなら人肌くらいの、ほんのり温かさを感じる程度のお水の方が、飲んでくれることが多いのですよね。

猫の体温ほどの温かさを好む傾向が強いので、極端に冷たかったり熱かったりする水道水は、与えないようにしましょう。

◆容器を工夫する

お水への苦手意識の強い猫であったとしても、やはり飼い主としては何としてでも、お水は飲んでほしいものですよね。

なかなか飲んでくれない場合には、お水を入れる容器に工夫してみると良いかもしれません。

口の広い容器や深さのある容器、そしてお水を入れた容器をいたる場所に設置する方法なども、試してみてください。

猫は気まぐれなので、何がきっかけとなるか分かりませんが、飼い主の心配など我関せずといった顔をして、お水を飲んでくれるかもしれませんよ。

●おすすめ商品
ハッピーダイニング 脚付ウォーターボウル 猫柄 シリコン付き

人気の脚付ウォーターボウルがリニューアルします。愛猫がより快適により安全に食器を使えるように滑り止めシリコンを付属致します。

購入
瀬戸焼 にゃん楽食器 水のみ 梅

猫ちゃんが楽に水が飲めるように、「高さ」「間口」「重さ」「安定」にこだわりました。水のみ用はヒゲがあたりにくい楕円のかたちで、猫ちゃんが飲みやすくなっています。
1000年以上もの歴史を持つ伝統的な愛知県瀬戸の窯元で、一個ずつ丁寧に焼き上げた陶磁器です。シリコン滑り止め、目盛り付き。

購入


まとめ

acb4be8c6bae1055b129c84e31c75666_s

猫の歴史をさかのぼってみれば、猫とお水の不思議な関係を垣間見ることが出来たように感じます。

私たちが当たり前だと思って使用している水道から出てくるお水は、日本の高い技術の賜物であることもよく分かりました。

猫はフードを食べることと同じように、お水も飲まなくては生きていくことが出来ません。

お水に苦手意識を持つ猫に対して、飲み水を与えることは至難の業ですが、飲んでくれることによって安心を得られるので、色々な方法を駆使していきたいところですよね。

あまり良いイメージの無い水道水も、ミネラルの含有量が低い高度のお水であることが分かったので、安全に愛猫に与えることが出来るでしょう。

もし水道に浄水器を使用している場合には、カルキの減少に注意し、こまめに水を変えてあげることも必要となってきます。

愛猫がずっと健康で病気を患わないためにも、正しいお水の与え方を知り、今後に役立てていただければ幸いです。



– おすすめ記事 –

・【獣医師監修】猫ににぼしをあげてもいい?与える時の量や注意点は?
・猫におすすめの自動給水器4選!気になる電気代や留守番時に自動給水器を使うメリットとは?
・猫が水を飲みすぎる原因5つ!飲みすぎ時の対処法と適切な飲水量について
・猫の色々な水の飲み方。正しい飲み方はあるの?水を飲まない時の対処法は?


focebookシャア
ツイート

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
たぬ吉

たぬ吉

小学3年生のときから、常に猫と共に暮らす生活をしてきました。現在はメスのキジトラと暮らしています。3度の飯と同じぐらい、猫が大好きです。


記事に関するお問い合わせはこちら