【獣医師監修】猫用スープおすすめ5選!メリットから手作りする方法まで

2019.11.12

【獣医師監修】猫用スープおすすめ5選!メリットから手作りする方法まで

猫は、あまり水を積極的に飲まない動物です。猫の祖先は砂漠で暮らしていたため、猫も少ない水分で体を保持できると言われています。一方、猫に一番多い病気は、腎臓病や尿路結石であることもよく知られています。これらの病気は、日ごろの水分摂取が足りないと起こりやすくなります。そこで有効なのが、猫のためのスープです。 今回は、猫用スープについて、メリットや手作り方法からおすすめ5選までご紹介します。

【目次】

猫があまり水を飲まないのはなぜ?

草むらにいる猫

猫の祖先であるリビアネコは、砂漠で暮らしていたため、少ない水分で生きる必要がありました。子孫である猫が少ない水分で体を保持できるのは、その名残と言われています。

少ない水分で生きるためには、体内の水分の損失を少なくする、つまり尿を少なくする必要があります。そのために、猫の腎臓は、尿を濃縮する能力が非常に高いのです。


猫は腎臓病にかかりやすい

猫の病気で多いのは、腎臓病や尿路結石(尿石症)などです。腎臓病は、猫の死因の上位にあげられます。

なぜ、猫が腎臓病にかかりやすいのか、原因ははっきりしていません。一説には、尿を濃縮して排泄するために、腎臓に負担がかかっているためだと言われています。

◆猫の腎臓病の原因

腎臓病には、急性腎臓病と慢性腎臓病があります。

慢性腎臓病は、加齢による腎臓の機能低下が原因であり、高齢の猫に多い病気です。

一方、急性腎臓病の原因は、(1)心臓など、腎臓より前にある臓器に問題が発生することで、腎臓への血流量が低下して起こる(2)腎臓そのものが障害を受けて起こる(3)排泄器官など、腎臓より後ろにある臓器に問題が発生した影響で起こる、と大きく3つに分けられます

このうち、(2)の腎臓そのものの障害の原因は、主に水分不足です。

◆猫の尿路結石の原因

猫の腎臓は、尿を濃縮する機能が高いため、尿に含まれるタンパク質も多いとされます。尿の中のタンパク質は、尿路結石が作られる土台になり、尿路結石が大きくなるのを促します。

尿路結石ができる原因は、水を飲む量や食事のアンバランス、細菌感染、ストレス、体質など様々なものが考えられます。

◆猫の腎臓病や尿路結石の予防

急性腎臓病や尿路結石の原因の一つは水分不足なので、日ごろからなるべく水を多く飲ませることが、これらの病気の予防法の一つです。

また、慢性腎臓病の場合も、水分を多く摂ることで、血液中の老廃物や毒素を体外に排出させることができ、症状の悪化を防ぎます。

腎臓の機能が低下して、尿を濃縮することができなくなると、必要な水分を体内にとどめておけなくなり、脱水症状に陥りやすくなります。脱水症状は、尿毒症を悪化させる要因です。

脱水症状を防ぐには、やはり十分な水分補給が必要です。猫に水をたくさん飲ませるためには、いろいろな場所に水を置いたり、水に好みの味を混ぜたりするとよいでしょう。


猫用スープを与えるメリット

スープ

◆水分補給

腎臓病や尿路結石の予防として水分補給をさせたいときに、スープを活用すると、愛猫も喜んで水分補給をしてくれるでしょう。

また、便秘の予防にも水分補給は大切です。

◆食欲が落ちているときに

食欲が落ちて、いつも食べているドライフードをあまり食べなくなっているとき、スープを添えてあげると、食べてくれることもあります。

また、具の多いものであれば、栄養補給にもなります。

◆病中・病後に

病中や病後の回復期にある子には、消化のいいものを与えたい場合があります。具沢山のスープにすると、食欲も増し、消化も良く、栄養補給もできるのでおすすめです。

◆幼猫や高齢猫に

まだドライフードに慣れていない幼猫や、硬いドライフードが苦手になってきた高齢の猫の食事にも、スープを活用すると食べやすくなるでしょう。


猫用スープおすすめ5選

◆モンプチ スープパウチ まぐろスープ かにかま、かつお節入り

モンプチ スープパウチ まぐろスープ かにかま、かつお節入り

まぐろとかにかまをベースに、かつお節をトッピングした猫用スープです。3種類の大きな具が入っていて具沢山なので、食べ応えもあります。

このシリーズは、各種ランキングで上位に入っている人気の商品です。口コミでは、40gと一回で食べきれる量であるところも評価されています。

一般食なので、総合栄養食と併せて与えましょう。

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◆チャオだしスープパウチ 毛玉配慮 まぐろ ほたて貝柱・ささみ入り

チャオだしスープパウチ 毛玉配慮 まぐろ ほたて貝柱・ささみ入り

便利な使いきりサイズです。風味豊かなホタテ貝柱が入っていて、具材は細かめなので、とろりとしたスープが程よく絡まって、おいしく食べられます。

緑茶消臭成分が配合されているので、うんちやおしっこの臭いを和らげるのもポイントです。

こちらのシリーズも、各種ランキングで上位に入る人気の商品です。

一般食なので、総合栄養食と併せて与えましょう。

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◆シーバ アミューズ 贅沢シーフードスープ 蟹かま サーモン添え

シーバ アミューズ 贅沢シーフードスープ 蟹かま サーモン添え

じっくり丁寧に煮込んだ、魚介のコクと旨みが溶け込んだ贅沢なスープは、素材の旨みがたっぷりです。

このシリーズには、成猫用のほか、15歳以上用、18歳以上用があるので、ドライフードが食べづらくなってきたシニアにもおすすめです。

一般食なので、総合栄養食と併せて与えましょう。

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◆チャオ 旨みスープ ささみ・まぐろ かにかま入り

チャオ 旨みスープ ささみ・まぐろ かにかま入り

まぐろとささみのフレークをベースに、猫の好きな素材をトッピングしたスープです。国産焼あご粉末と焼津産かつおだしを使用していて、魚介とチキンの旨みが詰まっています。

緑茶消臭成分を配合しているので、うんちやおしっこの臭いを和らげます。

一般食なので、総合栄養食と併せて与えましょう。

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◆カルカン パウチ スープ仕立て かつお たい添え

カルカン パウチ スープ仕立て かつお たい添え

スープ仕立てのウェットフードで、1歳以上の猫に必要な栄養素がバランス良く配合された総合栄養食です。

70g入りで1袋40kcalなので、これだけで与えるより、ドライフードと併せてあげるのが経済的でしょう。

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猫用スープ手作りする方法

市販の商品もいいですが、経済的に負担になったり健康面で不安があったりする場合、スープを手作りするのもおすすめです。

手作りの猫用スープは、鶏肉や魚を煮込み、できたスープを冷ませば出来上がりです。使った鶏肉や魚の身は、ほぐしてスープといっしょに与えるといいでしょう。

できたスープは冷凍保存して、作り置きにしておけば、温めるだけで手作りスープを与えられます。

◆簡単!鶏ささみのスープ

鶏ささみはリン含有量が高いので、尿石症になったことのある愛猫や高齢猫には、鶏もも肉で作るものがおすすめです。

【材料】
ささみ 3本
水 500㏄

【作り方】
鍋に水とささみを入れて、火にかける。
アクを取りながら、沸騰してから弱火で5分ほど煮る。
鶏出汁の味が出てきたら完成。

◆フォン・ド・ヴォライユ(鶏のスープ)

【材料】
骨付き鶏もも肉 650g
水 1500㏄

【作り方】
骨付き鶏もも肉の血や脂を取り除き、水洗いをして、ハサミや包丁で適当な大きさに切る。
鍋に鶏もも肉と水を入れる(鶏もも肉が水に浸るように)。
強火にかけ、軽く沸いてきたら弱火にする。
アクや脂を取り除きながら、1時間半ほど煮る。
ザル、ペーパータオルなどで漉す(細かい骨などが入らないように注意)。
鶏肉をよくほぐす。
粗熱が取れたら、冷蔵庫に入れて一晩置く。

◆人にもおいしい!鶏がらスープ

人の料理にも使われる鶏がらスープを作れば、愛猫用の分を取り分けて、残りで料理をすることもできます。
傷みやすいので、残った分は小分けにして冷凍保存しましょう。

【材料】
鶏がら 1羽分
水 5~6カップ

【作り方】
鶏がらは、水洗いをして、余分な脂肪を取り除く。
小分けにした鶏がらを圧力鍋に入れ、強火にかける。
沸騰したら中火にして、アクを取り除く。
20分程度加熱して完成。

※圧力鍋を使わない場合、大き目の鍋に入れて強火にかけ、煮立ったら弱火にして、アクを取りながら2~3時間煮込めば完成です。

◆焼き魚のスープ

魚で手作りする場合は、焼いた魚を使います。

【材料】
サンマなどの焼き魚

【作り方】
焼いた魚を頭、骨、身に分ける。
頭と骨を水に入れて煮る。
出汁が出たら、頭と骨を取り出して完成。


猫用スープを与える時の注意点

注意する指

◆市販のスープを与える場合の注意点

市販のものは、一般食の商品が多く、それだけでは栄養が十分に取れません。総合栄養食の商品を選ぶか、総合栄養食のフードと併せて与えましょう。

総合栄養食とは、フードと水だけで生命が維持できるよう栄養バランスが考えられているフードで、主食として与えることができます。

一般食とは、副食などと表示されることもあり、主食としては与えることができないフードで、嗜好性が高いものが多いです。

◆手作りスープを与える場合の注意点

健康に問題のある愛猫に与える場合は、獣医師と相談の上で与えてください。

主食(総合栄養食)の役割は果たさないので、必ず総合栄養食と併せて与えましょう。

塩分は腎臓によくないので、手作りする場合には、塩や醤油といった調味料は使わないでください。
また、ネギや玉ネギは猫には有毒ですので、入れないようにしましょう。

穀物(ご飯など)や野菜も入れたくなりますが、本来肉食の猫は、炭水化物を消化する酵素がなく、野菜の消化もあまり得意ではありません。
どうしても入れたい場合には、ミキサーなどで粉々にして、吸収を助けてあげるようにしましょう。


まとめ

猫用スープは、水分補給のほかにも、食欲が落ちているときや、病中・病後、幼猫や高齢猫の栄養補給にもおすすめです。猫は、冬は特に水をあまり飲まなくなってくるので、温めたスープをあげると水分補給によいでしょう。

ただし、市販の商品には一般食が多く、手作りの場合も総合栄養食の代わりにはできないので、総合栄養食の商品を選ぶか、総合栄養食と併せて与えてあげるようにしてください。

ドライフードに比べて嗜好性も高いので、愛猫の食事がより豊かで楽しいものになるでしょう。愛猫の健康を守るために、スープを上手に活用しましょう。

※こちらの記事は、獣医師監修のもと掲載しております※
●記事監修
drogura__large  コジマ動物病院 獣医師

ペットの専門店コジマに併設する動物病院。全国に14医院を展開。内科、外科、整形外科、外科手術、アニマルドッグ(健康診断)など、幅広くペットの診療を行っている。

動物病院事業本部長である小椋功獣医師は、麻布大学獣医学部獣医学科卒で、現在は株式会社コジマ常務取締役も務める。小児内科、外科に関しては30年以上の経歴を持ち、幼齢動物の予防医療や店舗内での管理も自らの経験で手掛けている。
https://pets-kojima.com/hospital/

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SHINO

SHINO

保護犬1頭と保護猫3匹が「同居人」。一番の関心事は、犬猫のことという「わんにゃんバカ」。健康に長生きしてもらって、一緒に楽しく暮らしたいと思っています。

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