猫用コームの使い方は?4つの効果と注意点について

2019.12.24

猫用コームの使い方は?4つの効果と注意点について

猫の美しい毛並みを保つために、日々のブラッシングは欠かすことが出来ませんよね!ブラッシングに特化した商品などが沢山販売されていますが、猫用のコームがあることをご存知でしょうか?「コームってよく聞くけど、ブラシとどう違うの?」という飼い主さんのために、今回は猫用のコームについて、使い方や使う時の注意点などをご紹介していきたいと思います!

猫用コームとは?

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◆コームの特徴

コームとは、歯が一直線に並んでいて、薄い板状になった形状の商品です。

旅館やホテルなどのアメニティの中に、薄くて細長いクシが置かれているのを見たことはありませんか?薄くて持ち運びが便利なので、外出先で使用されることが多いです。

他にも歯が均一に細かくなっているので、髪の絡まりを整えてくれる効果があり、逆毛を立ててヘアアレンジするときなんかにも、使われることが多いですよね。

このように使い勝手の良いコームは、これらの特徴を活かしてペット用品としても開発されており、猫の美しい毛並みを整えるのに一役買ってくれるそうなんです。

◆猫用コームの選び方

猫のブラッシングをする際に使用するアイテムといえば、ブラシを思い浮かべる飼い主さんも多いのではないでしょうか?

「コーム」と聞くと、美容師さんが使う平べったいクシを想像しますが、ペットのブラッシング用品としても販売されています。

猫用のコームを使用することによって、美しい毛並みに整えることが出来るので、猫の居るご家庭では1本持っておくと便利かもしれません。

猫の毛は細く柔らかいので、コームを選ぶ際には、ステンレス製の商品や静電気防止加工が施された商品を選んであげるようにしましょう。

また、ペットでも猫と犬は毛の質が異なりますので、猫には猫用の、犬には犬用の商品を選ぶことをおすすめします。


猫用コームを使う4つの効果

長毛猫

猫に使用する猫用コームですが、どんな効果が望めるのかも気になるところですよね。

猫のブラッシングに使用するブラシやコームは、目的別で使用分けすることがほとんどです。そしてブラッシングを行うのは飼い主さんなので、飼い主さんが使用しやすいかそうでないかも重要となってくることでしょう。

猫用コームの効果を知って、愛猫に使用出来るか出来ないかを判断してみましょう。

◆抜け毛やアンダーコートを取り除く

猫の毛は細かくて柔らかく、毛と毛の間に空気を含んでふわふわとしているので、触ってみると肌触りの良さに驚いてしまうことがありますよね。そして大好きな日向ぼっこや日課のグルーミングを怠ることがないので、猫は常に清潔で美しい毛並みを保つことが出来ているのです。

この猫のグルーミングは、自分の舌で毛を舐めとってしまうことがほとんど。年に2回ほど訪れる換毛期には抜け毛が多くなってくるので、グルーミングだけでは抜け毛の処理が追いつかなくなってしまいます。

舐めとられた抜け毛は、猫の体内で毛玉となり、その毛玉を吐き出すために嘔吐をすることもあるので、普段から飼い主さんがブラッシングをする習慣があった方が、愛猫の健康維持に繋がると言えるのではないでしょうか。

猫の毛は基本的に3種類の被毛で構成されていますが、表面を覆う毛(オーバーコート)の下に生える、短くて細く、そして柔らかい縮んだ毛をアンダーコートと呼びます。

保温の効果を持つアンダーコートは、換毛期にごっそりと抜けますので、この毛を猫用コームで取り除くことによって、愛猫が飲み込んでしまう毛の量を減らしてあげることが可能となります。

◆毛玉を取り除く

あまり頻繁にグルーミングをしない猫ちゃんや、長毛種の猫ちゃんは、被毛に毛玉が出来やすいです。特に長毛種の猫は短毛種の猫よりも被毛が長く、毛と毛が絡まりやすいので、飼い主さんが頻繁にブラッシングをしてあげないと、すぐに塊となり毛玉化してしまうことが多いです。

猫用コームは毛と毛が絡まり合って出来た毛玉を、解きほぐして1本1本の被毛の状態にもどしてくれる役割を果たします。

すでに沢山の毛玉が出来てしまっている場合に、歯の細かいコームを使用してしまうと、地肌を引っ張り痛い思いをさせてしまうので、ある程度別のブラシなどで毛玉をほぐしてあげてから、コームを使って仕上げてあげましょう。

◆毛並みを整える

長毛種の猫に対して利点の多いように感じる猫用コームですが、短毛種の猫で日常使いをするのなら、毛並みを整える目的で使用することも可能です。

基本的に猫は自分でグルーミングをして毛並みを整えていますので、毎日のようにブラッシングを行う必要はありませんが、コミュニケーションの一環として行ってあげることも有効です。

歯の細かいコームは猫の皮膚に程よく当たると、マッサージ効果も期待出来ますので、ブラッシングの途中にたまにポンポンと優しく叩くようにしてあげると、喜んでくれる猫ちゃんも多いですよ。

◆ノミやダニを取り除く

猫用のコームは歯が細かいことからも、毛と毛の間に居るノミやダニを取り除いてくれる働きをします。

猫の被毛は柔らかい上にとても暖かいので、ノミやダニなどが好んで居座ってしまうことが多くなります。そして猫の皮膚から出るフケなどの老廃物が餌となり、住み心地の良い場所として認知されてしまうのかもしれません。

このような害虫をそのままにしておくと、猫は感染症や皮膚病を引き起こしてしまうことがありますので、見つけ次第すぐに取り除いてあげるべきだと言えるでしょう。

ノミやダニは猫だけでなく、家の中で繁殖してしまうこともありますので、こまめなブラッシングは日常的に行っておいた方が安心出来ますよね。

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猫用コームの使い方

ブラッシングされる猫

ブラッシングを日常的に行っていて、ブラシなどに抵抗のない猫ちゃんであれば問題ありませんが、猫用コームは歯が細かいことからも、被毛に対して強い力がかかってしまうこともあるので、使い方にはある程度注意をしてあげなくてはいけません。

猫用コームを使用するときは、猫の毛の向きに逆らわないでブラッシングをしてあげる必要があります。

まずは背中から尻尾に向かって、ブラッシングをしてあげましょう。

尻尾が長い子で触れられるのを嫌がらないのであれば、尻尾の付け根から先端にかけてもブラッシングをします。

その後お腹に触れられることに抵抗がない子であれば、毛の流れに沿って(胸やお腹は外側から内側に)毛並みを整えていきます。

顔や後頭部も毛の流れがありますので、流れに沿ってブラッシングをしますが、顔は猫自身が頻繁にグルーミングすることもあり、短毛種の猫であれば頻繁にブラッシングを行う必要はありません。

定期的に猫用コームを使用してブラッシングを行う際は、コームを寝かさず優しく梳かすようにしましょう。

換毛期などの抜け毛の多い季節にはコームを寝かし、毛の根本まで歯を入れてしっかりと梳かして、不要な抜け毛を取り除いてあげてください。


猫用コームを使う時の注意点

猫用のコームを使用する際には、猫がブラッシングに対して苦手意識を持たないためにも、いくつか注意しなければいけない点があります。

注意点を守って猫用コームを使用すれば、ブラッシングが苦手な猫ちゃんでも嫌がらないようになってくれることが多いです。

以下の注意点を守り、安全に猫用コームを使用するようにしましょう。

◆強い力で梳かさない

どうしても毛が絡まったり毛玉が沢山出来ていたりすると、力任せに解きたい気持ちになってしまうものですよね。

ですが猫の被毛はとても繊細なので、力任せにブラッシングをしてしまうと、皮膚まで傷つけてしまう結果になります。

猫用コームを使用の際は、力を入れ過ぎずに、優しくブラッシングすることを心掛けましょう。

◆歯が尖っていないコームを選ぶ

歯が一直線に揃ったコームは、先端が尖っている商品も多いです。

コームの歯が尖っていると、猫の皮膚を傷つけてしまう可能性が高く、痛い思いをしてしまえば、愛猫はきっとブラッシングに苦手意識を持つようになってしまうことでしょう。

購入の際は歯の先端が丸くなっている、ペット用や猫用のコームを購入するようにしてあげてくださいね。

◆人間用のコームを使用しない

コームを購入する際に、似たような形の商品が多いので、100均のコームで代用出来ると考える飼い主さんもいらっしゃることでしょう。

しかし100均やアメニティなどのコームは、プラスチック製で作られていることが多く、静電気が起こりやすいです。

静電気が起きて痛い思いをしてしまうと、ブラッシング自体を嫌がるようになってしまいますので、猫のコームは必ずペット用の商品を選ぶようにしてください。

特にステンレス製の猫用コームは、静電気を起こしにくいのでおすすめですよ!


まとめ

ブラッシングに使用する際のブラシは、どのような商品でも同じような効果が期待できるように感じますが、目的によって商品を選ぶのがおすすめです。

人間に使用するブラシは、髪の毛に対しての使用が目的とされていますので、ペットに使用するのは向いていません。

なので猫に使うのであれば、必ず猫用のブラシを購入するようにしてください。

そして毛玉や抜け毛対策を目的とするのなら、使い方の簡単な歯の揃ったコームがおすすめですので、静電気の起き難いステンレス製の商品を選ぶようにしましょう。

コームを使用したブラッシングは、愛猫の美しい毛並みを整えることも出来ますので、日常的に行ってあげたいところです。

ブラッシングをすることは、猫とのコミュニケーションにも繋がりますので、愛猫が喜んで使用させてくれそうなコームを、是非選んでみてくださいね。



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たぬ吉

たぬ吉

小学3年生のときから、常に猫と共に暮らす生活をしてきました。現在はメスのキジトラと暮らしています。3度の飯と同じぐらい、猫が大好きです。


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