猫と一緒に電車は乗っても平気?事前準備に必要なものとは?

2021.06.30

猫と一緒に電車は乗っても平気?事前準備に必要なものとは?

家の中で過ごす時間が多い猫ですが、ときには外に出ることが必要なときもありますよね。 動物病院に連れていくときや引っ越し、実家への帰省など、猫を連れて外出しなくてはいけないこともあるでしょう。 そして目的の場所が遠方だったとき、利用する交通手段が電車のみだったら、猫も一緒に乗車することができるのか、疑問に思ったことのある方も多いことかと思います。 果たして、猫は電車に乗せても、問題がないのでしょうか?

猫は電車に乗ることができる?

電車のつり革

私たちが普段移動の際に使用している電車ですが、たまにキャリーを持って乗車をしている人を見かけることがあります。

「どんな子が入っているのかな?」と気になってしまいますが、日常的に見る光景ではないので、ペットと一緒に電車を利用している人は、珍しいとも言えるでしょう。

このように公共の乗り物である電車は、基本的にペットの乗車がOKとなっています。

ただ、猫のようなペットは「手回り品」扱いとなり、ほかの乗客の方に迷惑がかからないよう、猫を持ち込む際は鉄道会社のガイドラインに従わなくてはいけません。

鉄道会社によってガイドラインの基準は異なりますが、主に以下のような条件が提示されているようです。

①長さ70cm以内、縦・横・高さの合計が90cm程度のケースに入っていること
②動物とケースを合わせた重さが10kg以内であること
③ケースは形状が固定されており、動物が顔を出さない構造のものを使用
④ほかの乗客の方に迷惑をかける恐れがないこと
⑤手回り品料金が必要になる場合は、一つにつき290円

比較的ペットを飼っている人であれば、どれも当然に守れるマナーばかりですが、電車に猫を乗せる機会はめったにないので、初めてだとルールが分からずに困ってしまうこともあるかもしれません。

そのような場合は、必ず猫を乗車させる前に、利用する鉄道会社に事前連絡するようにしましょう。

こちらでご紹介したガイドラインの情報は、一般的な基準となりますので、すべての鉄道会社に準じた基準というわけではないのです。

駅まで愛猫を連れて行って、そこで確認するよりは、事前に確認をしておいた方が、愛猫に負担をかけなくて済みますよね。

また、鉄道会社によって手回り品料金が必要となる場合は、手回り品切符を購入しなくてはいけません。

窓口や券売機で購入することが可能ですが、こちらも鉄道会社によって料金が異なる場合もあり、運賃がかからない場合もあります。

このような対応は電車だけでなく、新幹線も同様の扱いとなりますので、電車に乗る当日に不安にならないためにも、必ず事前にガイドラインを確認してから乗車するようにしましょう。


猫と電車に乗るときに準備すること

布製のキャリーバッグに入った猫

愛猫に負担をかけないためにも、乗車する鉄道会社へガイドラインの事前確認が大切となりますが、飼い主さんはそれ以外にも準備しなくてはいけないことが多々あります。

スムーズに猫と電車に乗るためには、どんな準備をしておく必要があるのでしょうか?

◆キャリーの準備

まず電車に乗ることが決まった際に、必ず準備しておかなくてはいけないのが、キャリーです。

普段使用しているものがあるのであれば、そのキャリーを使用することはもちろん可能ですが、電車に乗る際はガイドラインが設けられている通り、形状が固定されたものを使用しなくてはいけません。

もし普段布製のキャリーを使っているのであれば、鉄道会社によっては乗車を拒否されてしまうことも。

キャリーの大きさも規定がありますので、こちらも少しでも不安要素があるようでしたら、乗車前に確認をしておくことをおすすめします。

そしてキャリーの中には、嘔吐や排泄をしても平気なように、ペットシーツやタイルを敷いて、万全な状態にしておくようにしましょう。

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◆乗り物酔いさせないための準備

たとえ電車に乗る時間が、短時間であっても、猫に負担をかけてしまうことになります。

中でも注意しておきたいのが、乗り物酔いなどの体調不良ではないでしょうか。

環境の変化にストレスを感じてしまうはずなので、できる限り乗車の3時間前ぐらいまでに、食事は済ませておくようにしましょう。

出掛ける前にどんなにフードを欲しがっても、与えないようにし、乗り物酔いで嘔吐をしてしまったとしても、最小限の被害に留めることが大切です。

猫の性格上、それでも不安要素が残ってしまうようであれば、事前に動物病院に受診し、酔い止めの薬を処方してもらうと良いでしょう。

そして、可能であれば電車に乗る前に、排泄も済ませておくと安心です。

◆温度調節の準備

電車で猫を移動させる際には、温度の管理もしっかりと意識しておかなくてはいけません。

たとえば電車に乗るのが夏の暑い時期であれば、車内はクーラーが利いていて涼しいかもしれませんが、移動中の屋外やホームは、生温い空気が蔓延し、厳しい蒸し暑さを感じます。

猫はその暑さの中、狭いキャリーの中で過ごさなくてはいけないので、熱中症などのリスクも否めませんよね。

ですのでキャリーの中でも愛猫が涼しく過ごせるように、保冷剤やクールマットなどを活用して、温度の変化に順応できるような対策も必要となってきます。

必ず飲水も一緒に持ち歩き、異変があった際にもしっかりと対処できるような準備をしておくようにしましょう。

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◆鳴かせないための準備

電車は不特定多数の人が使用する公共機関なので、なるべくほかの乗客の方に迷惑をかけないのが鉄則です。

ですが猫自身は事情も分からず、緊張状態でストレスを溜め込み、不快な気持ちを大きな声で鳴いて、飼い主さんに主張することもあるでしょう。

あまりにも大きな声で鳴くようなことがあると、ほかの乗客の方に迷惑になってしまいますし、何より飼い主さん自身の気持ちが焦ってしまいますよね。

なので愛猫が、気分を落ち着かせるアイテムも一緒に持って、電車に乗り込むようにしましょう。

お気に入りのおもちゃやフード、自分や飼い主さんのニオイが染み込んだアイテムなど、安心させてあげるための準備も、必ず必要となってきます。

◆脱走させないための準備

万が一のことも考えて、脱走してしまったときのことを考えて、そうならないような事前の対策も重要ですよね。

何かの弾みでキャリーのフタが開いたなどのトラブルが起きたとき、どんなに大人しい子であっても興奮していれば、九死に一生のチャンスと思って全力で脱走するかもしれません。

自宅から離れた場所でそのような状況に陥ってしまえば、探すのも一苦労ですし、何より電車での事故に巻き込まれてしまう可能性も否めません。

危険がたくさん潜んでいるので過信するのではなく、最悪の状況を想定して、やれるだけのことを準備しておくと、飼い主さん自身が安心することができます。

キャリーの中でもハーネスやリードを装着し、迷子札なども付けておくようにしてください。

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猫と電車に乗るときの注意点

電車の中

愛猫が安全に電車に乗るためにも、飼い主さんが鉄道会社のルールをしっかりと理解し、それに対しての事前準備が何よりも大切になってきます。

慣れない環境で緊張状態が続いてしまえば、様々なトラブルに見舞われてしまう可能性はとても高いです。

愛猫の味方は飼い主さんしか居ませんので、猫ちゃんの気持ちをしっかりと理解し、全力で守ってあげてください。

そして電車の中に居る人の中には、猫アレルギーを持っている人や、猫が苦手な人も乗車しているかもしれません。

そのような方々にも迷惑がかからないように、愛猫が入ったキャリーは足元に置くか、椅子に座っている場合は膝の上に置くようにしましょう。

そして猫が入ったキャリーは、ほかの乗客者に中が見えないように配慮することも、マナーとなりますので、乗車中は意識しておいてください。

また、愛猫が大きな声で鳴き続けるようなことがあれば、人が少ない車両に移動することや、途中下車をして気分が落ち着くまで電車を乗り過ごすなどの対処も必要となります。

乗車中は、愛猫の様子を見つつ、が基本となってきますので、時間に余裕を持って移動することも、大事なポイントとなってくることでしょう。

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まとめ

普段の生活の中で、どうしても愛猫を電車に乗せなくてはいけない事情ができたとき、公共の乗り物である電車の基本的なルールを知っているのといないのとでは、気持ち的にも大きな差が出てきますよね。

そして実際に電車に愛猫を乗せるときには、猫はその状況を理解して大人しくしてくれるわけではないので、飼い主さんが様々な下準備をしなくてはいけません。

猫がストレスを溜めて不安にならないように、ほかの乗客の方々の迷惑にならないようになど、様々な方面に気を使わなくてはいけませんよね。

とくに猫は狭いキャリーに閉じ込められて、意味も分からず怖い思いをしているので、慎重に気を使って運ぶ必要も出てきます。

猫を安全に電車で運ぶことができるのは飼い主さんだけですので、どんな事態に遭遇してもしっかりと対処ができるように、事前の準備こそが肝心となるでしょう。

もしどうしても電車での移動が難しい場合は、車での移動を検討するなどをして、猫ちゃんへの負担を最小限に軽減できるように、努力してあげてくださいね。



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たぬ吉

たぬ吉

小学3年生のときから、常に猫と共に暮らす生活をしてきました。現在はメスのキジトラと暮らしています。3度の飯と同じぐらい、猫が大好きです。


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