老犬介護士という仕事について。そして愛犬の老後に向き合うためには

2016.06.13

老犬介護士という仕事について。そして愛犬の老後に向き合うためには

ワンちゃんの体は自分よりも小さいため、いつまでも可愛らしく感じ、そして癒しをいっぱいくれる大事な存在と考えている飼い主さんは多いものです。しかし、愛犬は寿命が人間よりも短い分、老化のスピードはとても早いのです。気が付かないうちに、すでに老化が始まっていることも・・・。 介護が必要な愛犬が増えてきている現代において注目が高まっているのが「老犬介護士」という仕事。 老いを迎えたワンちゃん達をケアするスペシャリストですが、いったいどういった資格でどんな場所で活躍しているか、そして私達が愛犬の老いに向き合わなければならない現実を交えて解説していきたいと思います。

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ワンちゃん達の寿命が延びた訳とは?

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平成という時代になってから30年近く経っていますよね。昭和時代と比較すると、生活の利便性も向上して、快適な暮らしができるようになってきました。それは、ワンちゃん達の寿命が延びた事実とも深く関係しています。昔と比べて現在の犬の寿命が延びた理由について考えてみましょう。

・室内飼いが多くなってきた

昔は犬を飼うというと、外で飼うのが一般的でした。しかし、現在は室内犬が多くなってきました。寒い時期に外で震えながら暮らしているのも寿命を縮める原因です。

・ドッグフードが普及してきた

ドッグフードは「犬の健康」を総合的に考えたフードです。基本的にドッグフードと新鮮な水があれば、ワンちゃん達の栄養分は補えると言われています。

しかし、昔は人間の残飯をあげていたと言われています。今の時代では考えられないようなことですが、当時はそれが「当たり前」だったのです。現在のワンちゃんは、ドッグフードで栄養がバッチリなんですね。

・ワクチンや予防接種の普及

犬の医療体制があまり整っていなかった頃に比べて、ワクチンや予防接種をする飼い主が大幅に増えています。そのため、病気の予防や早期発見に繋がり寿命が増えているのです。


老犬介護士とは?どんな仕事をするの?

過去30年前に比べると2倍近くになった犬の寿命。元気で長生きしてくれるのが理想ですが、高齢化が進むと介護が必要なほどの病気になることもあるでしょう。人間と同様、年齢を重ねるごとに、病気を発症してしまうことも多いものです。それが原因で自由に動けなくなるワンちゃん達もいるのが現実です。

また、年とともに足腰が衰えたり、目が不自由になったり、寝たきりになってしまうと介護が必要になってしまいます。

–老犬介護士の仕事とは–

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愛するペットをずっと家族の一員として支えたいというのは、愛犬家にとっての心からの願いですよね。しかし、飼い主自身が高齢となった場合、老犬となった愛犬のお世話を十分にできないケースがあります。

そういった場合に、飼い主さんをサポートしてくれるのが老犬介護士の方々です。犬の介護に対しての専門知識を学んだ方々ですから、飼い主さんも安心して相談することができます。頼りになる存在ですよね。

また、一人暮らしで犬を飼っている場合には、愛犬の介護が必要になった時にはどうしても自分一人でケアができない現実があります。介護が必要な愛犬のために、ずっとそばに寄り添っていたいと思うのが正直な気持ちでしょう。しかし、生きていく上で仕事をしなければ収入が途絶えてしまう厳しい現実とも向き合わなければなりません。本当は、「愛犬の介護のために仕事を辞める」ことができればいいのでしょうが、難しいところですよね。

そこで介護をしてくれるのが老犬介護士の方達。ペットシッターとして訪問してくれる介護士さんもいます。きっと飼い主さんの心の支えになってくれるでしょう。

老犬介護士が行ってくれるサポートには次のようなものがあります。

・食事時のケア

ドライフードを食べるのが難しくなれば、流動食を与えたりすることもあるでしょう。ワンちゃんが安心して食べることができるようにサポートしてくれます。

・排尿および排便のケア

寝たきりになってしまったワンちゃんは、自力で排泄ができなくなってしまいます。おむつで介助してあげなければなりません。適度におむつの交換をして、清潔にしてあげるサポートをします。

・飼い主さんの心のケア

家族同然のワンちゃんが老犬となり寝たきりに・・・。飼い主の心の不安は日々つのってくるでしょう。言葉を話せない愛犬の気持ちについて、悩み、苦しむこともあるのではないでしょうか。そんな時に老犬介護士の方に相談できることは、大きな心の支えとなるのです。

–老犬介護士が活躍できる場所とは–

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動物病院やペットショップを初め、ペットシッター、ペットホテル、老犬ホームなどで活躍することができます。長寿が当たり前になった犬の世界には、ますます老犬介護士の資格者のニーズが高くなってくることでしょう。

私たちは、ひとくちに「犬の介護」と言ってしまいますが、言葉を話せない犬のケアは人間以上にデリケートなケアが大切となってきます。間違った知識で介護してしまうのは、何としても避けたいところですよね。そこでこうした資格を持った方々の存在は心強いのではないでしょうか。


老犬ホームという施設がある

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犬の寿命が延びることで高齢化が進んでいます。愛する家族ですから、長生きしてくれるのは嬉しいのですが、背景にはさまざまな事情が隠されていることが多いです。そこで近年普及してきているのが「老犬ホーム」という施設。老犬ホームでは、次のような理由を抱えたワンちゃん達を預かっています。

・犬が痴ほう症になってしまった
・高齢化により夜鳴きが増えた
・犬が病気により寝たきりになりお世話が難しくなった
・飼い主が一人暮らしで一人での世話が厳しい
・飼い主が死亡してしまった、あるいは病気になった

施設によって、短期預かりや長期預かり、あるいは終身預かりなどのプランがあります。


愛するペットが年老いてきた・・・その時飼い主ができることとは

愛犬と初めて出会った日、そして我が家にやってきた日を覚えてきますか?これからの共同生活に胸を弾ませ、そして「長生きして欲しい」と願ったことでしょう。

そんな愛するワンちゃんがシニア犬にさしかかってきた時に、飼い主としてできることは何でしょうか。

–犬は老化が早く始まってしまう–

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犬の寿命は人間よりも遥かに短いものです。例えば、10歳の小型犬は人間でいうと56歳程度、大型犬だとなんと75歳程度なのです。寿命が延びてきたとは言え、自分よりも早く生涯が終わってしまう可能性の方が高いのです。その分、老化も早く始まります。

一般的には、7歳を迎えた頃から「シニア」と言われます。ただ、7歳になったからと言ってすぐに老化現象が始まるわけではありません。

–個体差によって老化の進行は違う–

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我が家に迎え入れた当時は、元気に走り回っていた愛犬がいつしか寝てばかり。体が衰えていくのに気付くこともあるかもしれませんね。

しかし、一般的に老犬と言われる年齢になっても、まだまだ元気なワンちゃんもいますよね。これは、個体差によるものです。食事や生活環境によって、老化の進行は異なるのです。

大事なのは「愛犬が老いていく」という現実を受け入れ、老犬となった時の病気について知ること、考えられる症状について知ること、介護について勉強することです。

愛犬の老後のために、老犬介護士の勉強をするという飼い主さんもいらっしゃいます。

–日々の様子をチェックすること–

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愛犬は言葉を話せません。人間のように「何だか今日は調子が悪いな~」と話してくれればいいのですが、そういう訳にもいきませんよね。そこで、飼い主さんが愛犬についての小さなサインを見逃さないことが重要です。少しでも変化に気づくことで病気や老化の早期発見もできます。早めのケアで、愛犬が快適な老後を過ごすことにも繋がります。

飼い主さんの愛情が、愛犬の老後を大きく左右すると言ってもいいかもしれませんね。

普段からコミュニケーションやスキンシップを欠かさず、愛犬の健康に気を配ってあげたいものですね。

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 盲導犬の引退後、ワンちゃんの行動と飼い主さまの言葉に涙!


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笹本 雅

笹本 雅

犬が好きです。小型犬でも大型犬でもとにかく犬が大好きです。これから犬種についてや豆知識や健康についてなど、幅広いワンちゃんについての情報をご提供していきます。犬好きの方にぜひとも見ていただいてご意見いただければと思います!

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