【掲載:2017.02.02 更新:2024.12.09】
犬の毛色は何種類?
犬の毛色は両親から受け継ぐ遺伝子によって決まりますが、その遺伝子は10種類以上あると言われています。
白い犬同士から生まれた子が必ず白い被毛で生まれるとも限らず、遺伝子の組み合わせによって様々な毛色があります。
また、犬の毛色というのは単色のみではなく、ビーグルの「トライカラー(ブラック、ホワイト、ブラウンの3色)」やダルメシアンの斑点模様を指す「スポット」など、パターンと呼ばれる「柄」のことも含めて毛色として扱います。
一見同じような色合いでも、犬種によって呼び方が異なることが多く、JKCで認められている毛色だけでも100種以上あります。
数えきれないほど多くある犬の毛色ですが、この記事では色の系統ごとに分け、代表的な毛色をご紹介します。
暖色系の毛色
レッド
トイプードルでよく見かけるレッド。
写真のようなスタンダードな色のトイプードルを茶色と表現する人が多いですが、実は犬の毛色としては『レッド』と言います。
レッド系の色として似たものは、柴犬の『赤』やキャバリアの『ルビー』があります。
ちなみに、犬の毛色におけるブラウンは、チョコレートのようなトーンの低い色のことを指します。
ブラウン
このチョコレートのような濃い茶色(こげ茶)が、ブラウンと呼ばれる毛色です。
実際には、ダークブラウンやチョコレートなど、ブラウンの中でも色合いによって細分化された呼称が存在します。
写真のような濃いブラウンはあまり見かけない珍しい毛色です。
アプリコット
レッドよりも淡い色合いをしています。
似た色にクリームがありますが、クリームよりも赤みの強い毛色です。
イエロー
「イエロー」は、ラブラドールレトリバーによく見られる毛色です。
イエローと言ってもレモンのような真っ黄色の毛色ではなく、ベージュのような優しい色合いです。
クリーム
「クリーム」は、イエローにさらに白を足したような毛色です。
定義づけが難しく、人によってはイエローかホワイトのどちらかに含めることもあります。
イエローとホワイトの中間くらいの色と覚えてください。
ゴールド
「ゴールド」は、響きから連想する通りゴールデンレトリバーに多くみられる毛色で、薄い茶色をゴールドと呼びます。
太陽の光に照らされるとキラキラと黄金に輝くという特徴があり、海外では人の髪色と同様に「ブロンド」とも呼ばれます。
レバー
光が当たるとレバーのような高級感のある赤みが特徴的な毛色です。
寒色系の毛色
ブルー
「ブルー」は希少価値のある、本当に珍しい毛色です。
イエローと同様に、ブルーも文字通りの真っ青な色を指しているわけではありません。
ブラックよりも透け感があり、青みがかったような色合いをしています。
グレー
「グレー」は、文字通り灰色がかった毛色です。
ブラックの毛色の犬とホワイトの毛色の犬の間に生まれると、グレーになりやすいと言われています。
灰色の色味の出方に濃淡があり、ねずみ色に近い犬もいれば、銀色に近い犬もいます。
ブラックとホワイトの掛け合わせで濃いグレーから薄いグレーの毛色があります。
シルバー
グレーより薄い色で、白みを帯びたカラーになります。
その他の色
ホワイト
白っぽい色の中でも、ホワイトは混じり気のない真っ白の毛色のことを指します。
真っ白の毛並みは本当に美しいですが、お散歩後の汚れが目立ちやすかったり、目元の涙やけのあとが残りやすかったりと、お手入れには少々手間をかける必要があるでしょう。
ブラック
艶のあるブラックと艶のないブラックの2種類のカラーがあり、ブリーダ―などのプロは艶のないブラックを理想としているようです。
模様を含んだ毛色の名前
ブルータン
珍しい毛色で、ブルー系の色合いに眉毛の部分に違う黄褐色カラーが入ることから、ブルータンという呼び方になっています。
トライカラー
ブラック・ホワイト・タン(黄褐色)の3色の被毛のカラーを指します。
ビーグルも同じ色合いですが、それぞれの色の配置の違いから、区別して『ハウンドカラー』と呼ばれるのが一般的です。
まとめ
愛犬の本当の毛色の呼び方はわかりましたか?
ブラウン系だけでもこんなに呼び方が違うんですね。
JKCという、日本国内の犬の品種認定・犬種指定・公認資格発行を行っている団体に認定されていないカラーも合わせると、もっと毛色の種類を細かく分けることもできるようです。
珍しいカラーの中には、皮膚が弱かったり選定性の疾患、病気をしやすいなどの問題もありますので、飼う前にブリーダーやペットショップの人に確認してみるといいかもしれません。