輸血で救える命がある!供血犬として愛犬を献血ドナーに!

2017.08.12

輸血で救える命がある!供血犬として愛犬を献血ドナーに!

ケガや病気で輸血が必要になったとき、もしかしたらあなたの愛犬の1回の献血で命が救えるかもしれません。 そこで、今回は皆さんに知っていてほしい輸血に必要な血液を提供する供血犬や、献血ドナーについてお話をしたいと思います。

供血犬とは?

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そもそも、供血犬ってなんだろう? ちょっと聞きなれない言葉ですよね。人のくらしの中では人間のための献血の案内を目にすることは多いものの、犬のための献血をアピールする掲示物など情報が少ないように感じます。

●日本の献血の現状は?

こう感じる要因は、海外ではペット専用の血液バンクがあるものの、日本では犬に対しての献血システムが法的に認められていないためでもあります。いつも元気で走り回っている愛犬が事故にあい輸血を必要としたとき、または病気で貧血と診断されたとき、大きな血液バンクを持たない犬の輸血はどうしたらいいでしょう? 輸血には一定量が必要となりますが、血液は長期保存することができません。
そこで登場するのが、血を提供する犬、つまり「供血犬」なのです。
たいていの動物病院では供血犬を飼育していることが多く、突発的な輸血に対応できるよう備えています。しかし血液のストック確保が困難なため、勤務するスタッフの飼育する愛犬にサポートをしてもらうこともあるそうです。
他には、献血に協力してくれるボランティアのドナー登録を募集している病院もあり、その場合は献血ドナーとして登録された犬は必要になったときに連絡を受け、採血をするために病院に出向くことになります。

●登録するとメリットがある場合も

機関によって異なりますが、供血犬としてドナー登録をすると血液検査が無料になったり伝染病の予防注射が無料になったりと、献血ドナー側にもメリットがあるようで、中にはドッグフードを無料でもらえてしまうことも。ただし、こういった記念品のサービスは献血ドナー登録をする機関で内容がかわってくるので、直接訊ねてみるといいかもしれません。


犬に血液型はある?

愛犬へ輸血する場合や、愛犬が献血する場合という単語を繰り返し出していますが、「ちょっと待って、犬に血液型があるの?」、「犬同士なら犬種に関係なく輸血できるの? 副作用は?」、と不安や心配が膨らんでいませんか? それでは、ここからは犬の血液型のお話をしていくことにしましょう。

●人間と犬の血液型の違い

私たち人間の血液型は4種類。4種類の中からプラス、マイナスと分かれてはいきますが、大まかな種類としてはこの少数に限られます。
次は犬の場合です。犬の血液型はDEA型(Dog Erythrocyte Antigen)=犬赤血球抗原という赤血球の型で決まり、日本では9種類の血液型が存在します。そしてなんと、犬の血液型は海外ではさらに細かく13種類に分けられているそうです。
さらに調べていくと、犬と人の血液型の違いはパターンの数だけではありませんでした。
人は1個体に1つの血液型を保有していますが、犬は1個体に2つ、または3つなど複数の血液型を並存させているのです。そうなると、複数の型を持っている犬の性格が人のように血液型に左右されるものではなく家庭環境で変化する、といわれるのも納得できますよね。

●血液型が違っても輸血できる?

そしていちばん気になっていた犬の輸血についてですが、急な輸血の場合は犬の血液に重度の副作用や拒否反応を起こすDEA1.1型が含まれているかのチェックをします。ありがたいことに、犬は血液型のパターンが豊富なため、これを避ければ輸血が可能となるわけです。
もしあなたが愛犬の血液型が知りたいと希望するなら、検査用のキットがあるので動物病院に問い合わせてみるのがおすすめです。


供血犬の条件

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飼育している犬でなくても愛犬の献血で助けられる命があるなら協力したい、ここまで読んでいただいた愛犬家のみなさんはそう思っていることでしょう。しかし、供血犬となるためには条件を満たさなければいけません。
まずは条件と愛犬のステータスを照らし合わせてみましょう。

1.供血犬となれる犬の条件

①犬の年齢が1歳~7歳であること
②狂犬病予防接種やフィラリア予防、ノミやダニの予防ができている健康な犬であること
③麻酔をかけずに採血ができる犬であること
④肥満でない犬
⑤大型犬(採血量が多いため)
⑥交配経験のないオス犬、もしくは妊娠出産経験のないメス犬
⑦献血時、採血をする部位を丸刈りにすることがあるため、そのスタイルに同意いただける方

2.供血犬になれない犬の条件

①過去に輸血を受けたことのある犬
②秋田犬(赤血球細胞内のカリウム濃度が高いため)
③バベシア症など、血液媒体の感染症にかかったことのある犬
④全身性の感染皮膚疾患のある犬


供血犬になるためにはどうしたらいいの?


供血犬の基本的な条件は先述したとおりですが、団体や病院によって細部の条件が異なる場合がありますので確認をすることをおすすめします。
供血犬への道が一歩前進できたあと、どのようにドナー登録をすればいいのか、大まかな流れをここでは説明していきますので、ぜひ参考にしてください。

– ①ドナー登録 –

まずは、献血ドナー募集をしている施設、または献血ドナーとして提供を考えている病院などの施設に連絡をします。その際に来院予約を取ることになりますが、もしもかかりつけの動物病院以外でのドナー登録となる場合は、かかりつけの病院で愛犬が献血ドナー登録をするということを説明しておきます。

– ②身体検査 –

②予約日に来院をすると、獣医師により愛犬の身体検査が行われます。この後、とくに問題がないようであれば献血ドナーに適しているかを知るために採血をして血液検査となります。採血には約4ccの血液採取をします。検査結果が出るまでに40分程度かかることもあります。

– ③採血 –

血液検査で愛犬のコンディションに問題がないと診断されると、献血のための採血が開始されます。採決量は犬の場合血液の1/3を失血すると命の危険があるので、1回の採血は200ml~400mlを採取します。採取の量は犬の体重によって決定します。首の太い血管から血液採取を行いますが、時間的にはだいたい15分~30分。

– ④献血終了 –

終了後は採血をした部分や愛犬の採血後のメディカルチェックを行い、異常がみられなければ帰宅が許可され供血犬としての献血が終了となります。
帰宅後の過ごし方ですが、愛犬も慣れない場所にいたことや献血の疲労もありますから、安静にすごすようにしましょう。


供血犬として献血することのリスク

採血時に用いられる器材は滅菌された新品が毎回使用されるので、私たち飼い主が心配するような病気の感染などのリスクはありません。
また、輸血をした場合に発生するリスクに比べると、献血ドナーとなって採血をした場合に発生するリスクはほぼないといえます。ただし、体内から血液を1/4ほど採取するので、健康な愛犬といえ体調をまったく崩さないとは断言できません。
献血後、採血をした病院の担当医からコンディションについて問い合わせの連絡が入ることがありますから、気になることは訊ねてみるといいでしょう。もちろん、こちらから問い合わせをしても問題はありません。
安定した血液を確保するため、ほとんどの病院などの施設では年に2回の献血を行います。その他にも、緊急の場合などにコールがかかることもあります。
今後、供血犬として活躍をするのであれば、小さな不安でも解消しておいて間違いないでしょう。


さいごに

いかがでしたか?
ここまで、供血犬についてお話をしてきました。
発信源が病院などの施設でない場合もありますが、SNSが発達した現代では愛犬に限らず保護した犬などへの輸血を求める声も多く発信されています。術後、元気になった犬を見ると、自分の飼育する犬ではないのにホッとします。

献血ドナーに登録したオーナーさんの愛犬は、現在も年2回供血犬として活躍しています。
最初はハラハラしていたオーナーさんですが、愛犬が病院へ行くことをいやがらず、にこにこ帰ってくる様子を見て「愛犬もいやではないんだ」そう感じたそうです。
献血ドナーとして登録をすることには様々な意見があるようですが、かわいがるばかりでなく、こうして助けられる命を救うことも人の役目ではないかと思います。
さいごにひとつだけ。
できれば愛犬の血液型を知っておくといいかもしれません。いつ、どのタイミングで他の犬の力を借りるかもわかりません。正確な情報を持つことで早く処置が進められることがありますから、一度、かかりつけの獣医に相談をしてみるといいかもしれませんね。



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犬のいない生活がほとんどないほどの犬好きです。現在は保護犬の里親になり楽しく暮らしています☆

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