モップみたいな犬3選!小型犬サイズのモップ犬っているの?

2024.04.09

モップみたいな犬3選!小型犬サイズのモップ犬っているの?

モップみたいな犬を見たことがありますか? モップみたいな被毛を持つ犬たちは、日本国内では非常に珍しい犬種となり、一体どんな名前なのか?どんな種類がいるのか?気になる方は多いと思います。今回は代表的な『モップみたいな犬』3種と、その被毛の仕組みについてもご紹介します。

モップみたいな犬とは

白いモップ

モップというと、長い柄の先にモップ糸がついたお馴染みの掃除用具です。
「モップみたいな犬」と言われる犬たちは、ただ長い被毛を持っているだけでなく、その被毛が本当のモップのように太い毛束になっています。
また、被毛が長い犬や、ウェーブのかかった被毛の犬も、モップのようなイメージになりますね。

モップみたいな犬と呼ばれる犬たちの種類としては、「コモンドール」「プーリー」「ベルガマスコ・シープドッグ」の3犬種が代表的です。
あまり聞きなれない名前ばかりですが、テレビの動物番組などで取り上げられた犬種もあるので、犬好きの方はご存知かもしれませんね。

ジャパンケネルクラブ(JKC)の犬種ごとの登録数を見てみると、2021年はコモンドールが1頭、プーリーが5頭と、希少犬種であることが分かります。ベルガマスコ・シープドッグは、国際畜犬連盟(FCI)では公認されていますが、JKCでは公認・登録されていません。

◆モップみたいな毛の仕組み

モップみたいな犬の被毛は、粗めのオーバーコートと柔らかなアンダーコートが絡み合って縄状になっているため、「コーデッド・コート」と呼ばれます。
子犬の頃は縄状ではなく、成犬になってからドレッドヘアのような見た目が完成されます。

◆モップ犬に小型の種類はいるの?

モップみたいな犬たちは、体重が15~60kg、体高が35~80kgと大型の種類が多いです。
日本でメジャーなチワワやトイ・プードルといった小型犬のサイズのモップ犬は現状いないとされています。

メジャーなモップみたいな犬の中で一番小さな犬種はこの後登場しますので、是非引き続き記事を読んでみて下さいね。


コモンドール

コモンドール

*画像:株式会社コジマ アニマル図鑑より引用

◆歴史

コモンドールは、「ハンガリアン・シープドッグ」という別名を持ち、その名の通り、原産国はハンガリーです。日本では非常に珍しい犬種ですが、母国ハンガリーでは2004年に国宝指定もされているほど愛されている犬なんですよ。

ハンガリーで古くから活躍しているハーディング犬種、つまり牧畜犬です。起源はアジアとされ、もともとの祖先は、古代マジャール人とともにカルパチア盆地にやってきたとされています。古代マジャール人は遊牧民族で、コモンドールは彼らの飼う羊を守る犬でした。

マジャール人はクマン人とも言われ、「koman-dor」(クマン人の犬)が名前の由来と言われていますが、諸説あります。

15世紀ごろに現在の姿を確立し、「コモンドール」という名前が記述された1544年の書物が存在しています。

◆性格

自立心が強く、ご機嫌取りのようなことはしません。振る舞いには威厳があり、やや頑固で縄張り意識が強いです。
牧畜犬らしく知的で、優しく、頼りがいがあります。子どもの遊び相手にも適していますが、大人の目の届かないところで、見知らぬ子どもと2人きりにはしない方がよいでしょう。

◆特徴

JKCの犬種標準では、オスの体高は最低70cm、体重は50~60kg、メスの体高は最低65cm、体重は40~50kgと規定されている大型犬です。毛色は、アイボリーのみが認められています。体躯は、体高より体長がやや長い長方形になる傾向があり、筋骨隆々といった風情です。

最大の特徴は、まるでモップ糸のような、もつれた縄状の被毛です。モコモコのアイボリーの被毛は、コモンドールの見た目を羊に似せています。羊の群れに紛れ込みやすくするための実用的な被毛なのです。
細くて硬いトップコート、油分が多く水をはじくミドルコート、細かく密生した柔らかいアンダーコートの三層からなり、オオカミなどの牙から体を守る役割と、防寒の役割も果たしています。ハンガリーは北海道と緯度が近く、1年を通して屋外で羊を守るためには、分厚い被毛が必要なのです。

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まるで自ら動く大きなモップ!コモンドールという大型犬を知っていますか? 珍しいワンちゃんなので、中々目にする機会も少ないですね。 残念ながら私も直接見たことはないのですが…なんといってもあの被毛、お手入れの仕方が気になります。 愛くるしい姿で逞しい体格、そして特徴のありすぎる被毛! そんな不思議な魅力溢れる犬種、コモンドールについて詳しく紹介します。

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プーリー

プーリー

*画像:株式会社コジマ アニマル図鑑より引用

◆歴史

アジアを起源とすると言われている、ハンガリー原産のハーディング犬種です。2000年以上の歴史があると言われていて、牧羊犬としてシュメール人に飼育されていました。その後、コモンドールと同じく、古代マジャール人に伴われてカルパチア盆地に入ったと言われています。

コモンドールの役目が羊を守ることであったのに対し、プーリーの役目は羊を追い立ててまとめることでした。

1800年代後半には、牧羊犬の需要の低下によって絶滅の危機を迎えましたが、その後の保護活動によって数を増やし、現在はペットとしても人気の犬種となっています。

犬種として公認されて間のないころには、大型で警察犬などとして用いられるプーリー、牧羊犬やショードッグとしての中型のプーリー、愛玩用の小型犬であるミニプーリー、体高が30cm以下の超小型犬のプーリーの4種が登録されていました。
このうち、中型のものが最もプーリーらしいと認められ、現在は、プーリーと言えば中型のプーリーを指しています。

◆性格

活き活きとしていて、学習能力が高い犬種です。動き回ることが好きで、自立心も高く、牧羊犬の性質を強く残しています。
プーリーにとって、飼い主や羊は家族でした。そのため、家族愛が強く子ども好きで、忠誠心も強いので、番犬にも向いています。常に飼い主さんや家族と一緒にいたいという、寂しがり屋で甘えん坊な面も持ち合わせていて、褒められることが大好きです。

◆特徴

JKCの規定では、オスの体高は39~45cm(理想体高41~43cm)、体重は13~15kg、メスの体高は36~42cm(理想体高38~40cm)、体重は10~13kgの中型犬です。毛色は単色で、ブラックと、ラセット・ゴールドの入っていないパール・ホワイトの2つが認められています。体高と体長がほぼ同じでスクエアの体躯は、引き締まって筋肉質です。

体全体がカールや縄状になった豊富な被毛に覆われていて、頭は丸く見え、目も被毛に隠されています。脚は短く、垂れ耳です。

牧羊犬として活躍してきた犬らしく、運動能力に長けているので、ドッグ・スポーツに向いています。

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テレビや映画でモップのような犬を見たことはありませんか?モップ犬という愛称で呼ばれることが多いですが、実はあの犬、プーリーという犬種なんです。特徴的な被毛のお手入れ方法や、飼育するときの注意点などをお伝えします!

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ベルガマスコ・シープドッグ

ベルガマスコ・シープドッグ

*画像:株式会社コジマ アニマル図鑑より引用

◆歴史

「ベルガマスコ・シェパード・ドッグ」や、単に「ベルガマスコ」と呼ばれることもあります。羊を追い立てたり、守ったりする役目を果たす牧羊犬でした。
イタリア原産で、ベルガマスコという名は、この犬種の発展に大きな貢献をしたブリーダーがベルガモ地方出身であったことに由来しています。
イタリア語での呼び方は、「カネ・ダ・パストーレ・ベルガマスコ」(Cane da Pastore Bergamasco)で、「ベルガモの羊飼いの犬」といった意味です。

歴史は非常に古く、2000年以上前に、イランやイラクの国境をまたぐ山脈で、羊飼いに飼われていたと言われています。
紀元前1000年から紀元前元年ごろの間に、フェニキア人によってイタリアに連れてこられて、はじめはトスカーナ地方で飼われるようになりました。ここで、「マレンマ・シープドッグ」として発達します。
その後、ベルガマスコとして発展すると、フランスやスペインに渡り、多くのシープドッグのルーツとなりました。

著名な画家の作品に描かれていることから、16世紀ごろには現在の姿になっていたようです。イタリアでは、1891年に血統記録が初めて登録されています。

◆性格

羊たちを追い立て、守る牧羊犬として活躍していた歴史から、集中力と協調性があります。学習能力が高く、決断力があり、穏和で忍耐強いです。人間と親しい関係を築くことで知られており、優れた番犬やよき家族となります。
けっして攻撃的なところはなく、また、びくびくしたところもありませんが、牧羊犬の特性としての警戒心は強いです。

◆特徴

FCIの規定では、オスは理想体高が60cm(前後2cmは許容される)、体重は32~38kgで、メスは理想体高が56cm、体重は26~32kgとされる中型犬です。

全身が豊富な長い被毛で覆われていて、素朴な外貌をしています。力強く、非常に釣り合いが取れているスクエアな体躯です。頭と体のサイズと輪郭は、非常にバランスの取れたプロポーションをしています。

毛色は、グレーの単色、またはくすんだグレーから明るいグレーのシェードの入ったブラックです。イザベラの色合いと明るいフォーンは許容されます。目はやや大きく、虹彩は毛色によって、明るい、または暗い栗色となります。


モップみたいな犬のお手入れはどうするのか

一見、毎日のブラッシングが大変そうに見えますが、実際にはブラッシングはほぼ必要ありません。なぜなら、撚りの入った被毛がほどけてしまうため、ブラッシングできないからです。
抜け毛はありますが、ねじれている被毛に絡まってしまい、あまり落ちることはありません。また、モップ同様に、ゴミが絡まりやすく、汚れを付着させてしまいます。
被毛が厚いため、蒸れやすく、体臭が強くなりがちで、皮膚病にもなりやすいです。

このため、定期的なシャンプーが必須ですが、モップのような犬を洗うのは、かなり苦労します。縄のような被毛がほどけないように、ひと房ずつ丁寧に洗った後は、ひと房ずつ丁寧に乾かさなければなりません。皮膚の炎症の原因となるので、よくすすぎ、乾燥をしっかり行います。

目にかかる被毛は、眼の病気の原因となるため、カットされることが多いです。また、排せつの時には、汚れないように肛門周辺の被毛を紐などで結んであげる必要があります。


まとめ

モップみたいな犬は、「モップ犬」とも言われ、縄状の厚い被毛に覆われた特徴的な外見が魅力ですね。縄状の被毛は、ゴミなどが絡まりやすく、汚れも付着しやすいため、本物のモップのように汚れてしまいがちです。
しかし、縄状の被毛は、ひと房ずつ洗い、ひと房ずつ乾かさなければならないため、初心者ではお手入れが難しいでしょう。
厚い被毛に覆われているため、寒さには強いですが、日本の高温多湿な気候には適していません。また、牧羊犬として働いてきた犬種なので、運動量が多く、1時間以上の散歩と広い飼育スペースが必要です。
これらの理由から、日本での登録数はごくわずかで、ブリーダーもないため、お迎えするには海外から輸入するしかありません。
実際に会うのは非常に難しいので、モップみたいな犬が気になる方は、ネットで画像や動画を探してみてくださいね。



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SHINO

SHINO

保護犬1頭と保護猫3匹が「同居人」。一番の関心事は、犬猫のことという「わんにゃんバカ」。健康に長生きしてもらって、一緒に楽しく暮らしたいと思っています。


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