愛犬がテレビに夢中!?犬がテレビを見る時の見え方や聞こえ方とは?

2018.03.29

愛犬がテレビに夢中!?犬がテレビを見る時の見え方や聞こえ方とは?

現代では、ほとんどの家庭にある家電の一つにテレビがありますよね。SNSなどで、飼い主さんだけでなく犬がテレビに夢中になっている光景をみたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。もしくは、愛犬がよくテレビを見る、という飼い主さんも多いかもしれません。勿論、中にはテレビに全く反応しない犬もいますよね。 今回は、「犬とテレビ」というテーマを元に、犬の視界の見え方や、聞こえ方などを紹介していきます。

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犬がテレビを見る!?

犬 テレビ

犬がテレビ画面をジーっと見つめて動かない、テレビに映った動物に対して吠えたり飛びついたりする、または、テレビから聞こえた音に対して何らかの反応を示す。あなたの愛犬は、このような行動をとったことがありますか?
メディアなどでも、ペットのおもしろ映像として、テレビに対しておかしな動きを見せる犬などが紹介されることも多いですよね。

実際に、テレビに注目してしまう子は少なくはありません。しかし、反対にテレビの映像や音に全く反応しない子も中にはいます。

このようにテレビに対する反応に対しては、犬によって個体差があるようです。人間同様に、性格の違いで見る見ないが変わるという話もあります。


犬とテレビの見え方の関係にについて

犬 テレビ 見え方

それでは、犬がテレビを見る場合に、一体何に対して反応しているのか、不思議ですよね。映像なのか、音なのか、人間には分からないような別な感覚があるのか。

実は、犬の見え方によっては様々な説があります。

◆犬は視覚で動物を判別できる!?

2013年、「アニマル・コグニション」という学術誌で、犬の視覚に関するある研究内容が発表されました。
それは、「犬は人間を含む様々な動物の写真の中から、視覚のみで犬の写真を特定できる」という内容でした。

発表された研究内容には、「犬は人間と同様に映像を感知できる」「画面の中の動物の姿や吠える音も、現実の世界と同様にしっかり認識できる」という記載もあるそうです。
私達同様にテレビを見ていると考えると、個人的には家族の輪の中でテレビを一緒に楽しんでいる気がして少し嬉しくなります。

このような結果を聞くと、やはり犬は視覚でテレビの映像を捉えた上で、テレビ画面に対して反応を示しているのだ…と思えてきますよね。

◆犬と人間では見え方がちがう

ただし、犬と人間とではテレビの映像の見え方には違いがあります。
犬の視界では色の見え方が人間と違う、という話を知っている方は多いでしょう。これに関しては後に詳しく紹介しますが、犬の網膜には色を認識する力がほとんどありません。

しかし、犬は優れた動体視力を持っているので、「動くもの」を目で追う能力、遠方のものを捉える能力は、人間よりも上だといえるでしょう。

このことから、今よりも毎秒表示できるコマ数の少ない旧型のテレビの場合、まるで1920年代の映画の様にチカチカした映像に見えるといわれています。1秒間に30フレームを表示する画像であれば、コマ送りにしか見えないのです。

◆視覚よりも聴覚を重視している犬

これに関して、アメリカマサチューセッツ州タフツ大学の獣医行動学者ニコラス・ドッドマンは、「犬の目は、人間の目よりも素早く映像を感知する為、チカチカ見える」と語っているそうです。

テレビを見る犬の中には、CM・番組のオープニング曲など、特定の音楽に対して反応を見せる子や、テレビから聞こえるサイレンに反応して遠吠えをする子、映像の中の犬の吠える声に反応する子などと、様々なケースがみられます。

私達人間が視覚を大きな頼りにしてテレビを見ているのとは違い、テレビから流れる音などに反応してテレビを見ていることが多いようですね。

◆犬の性格によっても反応がちがう

我が家には4匹の犬がいますが、個体によってテレビに強い反応を見せる子と、滅多に反応しない子で差があります。

一番強い反応を見せるのは3歳の男の子で、やはり動物がテレビに映っている時に大きく反応し、画面をジーっと黙って見始めることが多いのですが、特に動物が映ったり鳴き声などが聞こえてこない場合にも、突然テレビを見始めることがあります。
この子は普段から、スマートフォンから聞こえる音や子供のオモチャから聞こえる音に対して、何度も首を傾げたりするので、個人的には好奇心旺盛な子がテレビに釘付けになる要素が強いのかな?と思っていました。

他の子達もテレビに反応することはありますが、この子ほどではなく、ほとんど動物が映っている場合にしか反応を示しません。
個体ごとに性格が違う様に、やはり性格がテレビを見る・見ないに関係しているのかもしれませんね。


犬の視界はどんなふうに見える?

犬と人間の視界で違うのは、勿論テレビの見え方だけではありません。犬には優れた動体視力があると前述しましたが、視覚と合わせて、嗅覚や聴覚だって人間よりも敏感な器官となっています。
人間と違い、犬にとって周りの世界がどう見えているのか、とても気になりますよね。

犬の視界がどういうものか、どんな見え方をしているのかを知れば、愛犬のことがもっと理解できるはずです。

◆犬の視力はどれくらい?

実は、犬の視力は平均0.2~0.3程度しかなく、焦点を合わせる能力が弱い為に、視界はぼやけて見えます。
これには目の位置が関係しているそうです。人間は両目が正面を向いているのに対し、犬は外側40°辺りを向いています。この為、焦点が合わせにくいといわれているのです。

平均視力が0.2~0.3程度だと聞くと、人間の感覚からして日常生活を送りにくそう…と思ってしまいがちですが、犬には視力を十分に補える人間より優れた能力が多々備わっています。

優れた嗅覚や聴覚の器官を使うことで、距離感の計測や物体の認識ができるので、生活する上で視力の弱さはそこまで影響を及ぼさないのです。

◆見え方は「正規」がほとんど!

人間の目の見え方には遠視や近視、乱視などの種類がありますが、犬の場合は「正規」であることがほとんどだという研究結果があります。

目がピントを合わせてものを鮮明に見ようとする働きを「調節」といいますが、「正規」とは、調節をしない状態で遠くを見た場合にも、網膜にピントがしっかり合う屈折状態のことをいい、近視でも遠視でもありません。
近視は網膜の前にピントが合うこと、遠視は網膜の後ろにピントが合うことをいい、いずれ「屈折異常」と呼ばれます。人間の大多数は屈折異常で、正規の人は少ないそうです。

犬が正規であるとの研究は、アメリカの大学の獣医学部が行なったもので、240頭を集めて結果が成されました。
この研究からは犬種的特徴も見受けられ、ジャーマンシェパード、ロットワイラーの大半には近視傾向、グレーハウンドには遠視傾向があったということも分かっています。

◆広い視野と優れた動体視力を持つ!

人間が見渡せる視野は180度ですが、犬の視野は250~270度といわれ、広範囲を見渡すことが可能です。
そして、先に述べた通り優れた動体視力を持っている為、静止した物体より動きのある物体を捉える能力が高いのです。

シェパードであれば、静止した物体で500m以上、動きのある物体なら800m先まで認識ができた、という実験結果もあるそうですよ。また牧羊犬であれば、1500m先にいる人間の合図を認識できるともいわれています。
動いている遠くの物体を認識する能力は、ずば抜けて高いということが分かりますね。

視力は0.3未満とはいえ、さすが狩猟本能を持っているだけあります。
視覚以外の器官や能力を使うことで物体を認識できるので、人間が感じる視力0.3の世界とは見え方がまるで違うようです。

◆色の見え方は?

人間と犬は目の構造が似ていますが、網膜の構造に違いがあります。前述の通り、犬の網膜には色を認識する力がほとんどないのです。 

犬が認識できるのは、青色と黄色、そしてこの2色の中間の色のみだそうです。
この色別認識力については、カリフォルニア大学が行った視覚実験にて以下の様な結果が出ています。

※人間に見える色→犬の見え方
暗いグレー
黄色オレンジ黄色っぽい色
青っぽい色

このように、色の見え方は人間とはまるで違います。例えば色彩鮮やかな花畑も、犬にとっては全体的にくすんで見えているのです。

中でも、犬は赤と緑の識別が苦手だそうです。草原や芝生で遊ぶ際の玩具を選ぶ時は、赤を避けて、濃い青や黄色の玩具を選ぶと色別しやすくなるでしょう。

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テレビをうるさいと感じないの?

テレビ 犬 見る

犬は視力が低い代わりに優れた他の器官がそれを補っていますが、五感のうちで最も優れているのは嗅覚です。

これは人間の1000倍~1億倍も優れた能力を持つものだといわれています。嗅覚については未だに解明されていないメカニズムが多いそうですが、生後~高齢になるまでこの機能を維持できます。

そして、人間より優れている器官には聴覚も当てはまります。

◆犬の聴力は人間の約4倍

犬の聴覚は、人間が感じとることのできる音の範囲の約4倍で、人間の可聴域20~20,000ヘルツに対して、犬の可聴域は40~65,000ヘルツだそうです。

この事実から人間より優れた聴覚を持っていることが明確ですが、そうすると日常生活の音が負担を掛けていないのか気になりますよね。例えばテレビの音。人間には適正音量だと感じていても、犬の聞こえ方ではうるさく感じないのでしょうか。

◆特別音が大きく聞こえるわけではない

実はこれに関しては、聞こえ方に大きな差があるわけではありません。耳が良いといっても、小さな音が大きく聞こえるわけではないのです。

犬の可聴域は広いのですが、聞こえる周波数の高さに比べて、音の大きさに対する感受性は人間の聴力と変わらないといわれています。
少し意外でもありますが、聞こえ方が変わらないということで、共に生活する上で少し安心ですよね。

しかし、寝床としているケージの位置がテレビの横であったり、常にテレビの音が気になる環境はあまりよくありません。ストレスを感じないように、生活環境を整えましょう。


まとめ

いかがでしたでしょうか。

海外には、犬向けに作られたテレビ番組もあるそうです。留守番中の犬の寂しさ・不安・退屈などを和らげるのを目的として、科学的に開発されたもので、飼い主・愛犬が共に快適な生活を送れるようにと始まったプログラムのようです。

愛犬がテレビ好きなワンちゃんであれば、どういう反応を示すのか一度見てみたいですね。



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壱子

壱子

子供の頃から犬が大好きです。現在はキャバリア4匹と賑やかな生活をしています。愛犬家の皆さんに役立つ情報を紹介しつつ、私自身も更に知識を深めていけたら思っています。よろしくお願いいたします!

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