1.中型犬とは?
1.中型犬の定義
1.国内外で人気のある中型犬
3.中型犬で人気の犬種の性格・飼い方
3.人気の中型犬①ビーグル
3.人気の中型犬②ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
3.人気の中型犬③シェットランド・シープドッグ
3.人気の中型犬④アメリカン・コッカー・スパニエル
3.人気の中型犬⑤ボーダー・コリー
中型犬とは?
◆中型犬の定義
中型犬の定義は、明確には決まっていません。だいたい10~25kg程度の大きさの犬を指すことが多い様ですが、同じ中型犬でも個体によって体重や体高は大きく異なることもあるので、それ以上もしくはそれ以下の中型犬も多く存在します。
ドッグランやペットホテル、トリミング、ペット可賃貸などでは、中型犬を犬種で区別する施設もあれば、体重で区別する施設もあります。
これらの施設を利用する際には、規約や注意書きをよくチェックするようにしましょう。
◆国内外で人気のある中型犬
日本では小型犬が多く飼育されていますが、日本原産の犬種や日本犬の雑種は中型犬が多いため、犬と言えば中型犬を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
日本スピッツや甲斐、紀州、四国などは、日本を原産とする中型犬です。
小型犬に負けず、中型犬も人気があります。最近人気のある柴は、厳密には小型犬に分類されますが、一般的にはその大きさから中型犬と判断されることが多い様です。
海外原産の犬では、ビーグルやコーギー、コッカーなどが人気のある中型犬です。
中型犬は飼いやすい?
中型犬は、小型犬と大型犬の長所を併せ持ち、飼いやすいため人気があります。忠実で服従心が強い個体が多い為しつけがしやすく、環境の変化にも柔軟に対応することができます。
また、中型犬は適度な筋肉とバランスのとれた骨格も持つことが多いため、身体も丈夫です。明るく活発な性格の犬が多く、ディスクやアジリティーなどのドッグスポーツにも向いています。
中型犬で人気の犬種の性格・飼い方
◆人気の中型犬①ビーグル
ビーグルは、イギリス原産の中型犬で、体高はオスメス共に33~40cm程度が理想とされます。
毛色はレバーと言われる色以外は許容されており、尾の先は白くなければいけません。被毛は短く密集しており、頑丈でコンパクトな体格を持ち、狩猟を本来の機能とする快活なハウンドドッグです。
ビーグルは中型犬ですが、ハウンドドッグの中では最も小さい犬です。その歴史は極めて古く、紀元前からギリシャでウサギ狩りに使われていたハウンドの子孫だと言われています。
イギリスにはこのタイプで大小2種類のハウンドドッグがおり、小さい方をフランス語で「小さい」という意味からビーグルと呼んでいました。
性格は大胆で、優れた活動能力、スタミナ、決断力を持ちます。また、用心深く、利口で、穏やかです。
好奇心が旺盛でやんちゃなビーグルは、物事に熱中しやすい性質を持っています。もともと臭いで獲物を探す仕事をしていたため、散歩中はあちこちクンクンしながら歩き、なかなか前に進まないことも。
吠えやすい傾向にもあるので、毎日よく運動させ、ストレスを溜めない様にしてあげましょう。
◆人気の中型犬②ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
コーギーは、イギリス原産の中型犬で、尾の短いウェルシュ・コーギー・ペンブロークと、尾の長いウェルシュ・コーギー・カーディガンに分類されます。日本で人気があるのは尾の短いペンブローク種です。
体高は25~30cm程度、体重はオスで10~12kg、メスで9~11kgで、力強くたくましい体つきをしています。機敏で活動的な中型犬で、充実した体躯構成とスタミナを備えています。
被毛は直毛で、毛色はレッド、セーブル、フォーン、ブラック&タンの単色です。
性格は大胆で働き者、外交的かつ友好的です。
コーギーの歴史は1107年までさかのぼり、イギリスでは王室の犬といえばコーギーと思われているほどです。
以前はペンブローク種とカーディガン種の交配が普通に行われていたため、両者はよく似ています。ペンブローク種は主にペンブロークシャー地方で飼育され、農場などで作業犬として働く中型犬でした。
コーギーは、食欲が旺盛で肥満になりやすいため、注意が必要です。肥満になると、その特徴的な体型から背骨や股関節に大きな負担がかかり、椎間板ヘルニアなどを誘発します。
似た症状では変性性骨髄症(DM)の発症も多く見られますが、その原因ははっきりしていません。DMは治療法が確立されていないため、病気の進行に合わせたケアや介護が必要になります。
◆人気の中型犬③シェットランド・シープドッグ
シェットランド・シープドッグは、イギリス原産の中型犬で、理想体高はオスで37cm、メスで35.5cmです。長毛の優美な牧羊犬で、粗雑さや荒々しさは無く、豊かな被毛と顎下から胸の飾り毛、優しい表情が特徴的です。
毛色はセーブル、トライカラー、ブルーマール、ブラック&ホワイト、ブラック&タンなどがあります。
性格は、機敏で優しく、知的で力強く活動的です。飼い主に愛情深く、よく反応し、見知らぬ人には打ちとけにくいですが神経質ではありません。
シェットランド・シープドッグの基礎となったのは、スコットランドのボーダー・コリーの祖先になった犬のようです。シェットランド島で家畜の番犬をしていたその犬に、サモエドなどのスピッツタイプの犬の血が加わり、さらにラフコリーが交わって作られた犬種とされています。
シェットランド・シープドッグは、運動能力が高く知的でしつけやすい反面、牧羊犬としての素質から、動くものを追いかけたりよく吠えたりすることがあります。
子犬の頃から色々な刺激に慣れさせ、飼い主以外の人間とも接する機会を多く作ってあげることが大切です。
また、被毛が豊富なので、日々のブラッシングを欠かさずに行うようにしましょう。
◆人気の中型犬④アメリカン・コッカー・スパニエル
アメリカン・コッカー・スパニエルは、アメリカ原産の中型犬で、理想体高はオスで38.1cm、メスで35.6cmです。中型犬ですが、鳥猟犬種の中では最も小さく、ボディはしっかりとしておりコンパクトです。
彫りの深い洗練された頭部を持ち、全体としてバランスが取れています。耳、胸、腹、脚に飾り毛があり、被毛は真っすぐかわずかにウェーブがかかっています。
毛色はブラックバラエティー、アスコブバラエティー、パーティカラーバラエティー、タン・ポイントなどがあります。
1620年、イギリスからメイフラワー号でアメリカへ最初の移民がやってきたときに2頭の犬が連れてこられ、その1頭がコッカースパニエルだったと言われています。
アメリカン・コッカー・スパニエルとイングリッシュ・コッカー・スパニエルはずっと同犬種として扱われていましたが、1945年からAKCは2つが別犬種であると宣言し、別の犬種標準に従うようになりました。
アメリカン・コッカー・スパニエルは明るく活発な中型犬で、家族だけではなく見知らぬ人にもとてもフレンドリーです。穏やかな性格で、臆病ではありません。
また、賢く感受性が豊かですが、甘えたがることも多く、留守番が苦手なことがあります。
垂れ耳のため、耳内に汚れが溜まりやすく、細菌感染や外耳炎を起こしやすい犬種でもあります。定期的に耳掃除と耳のチェックをするようにしてください。
また、被毛が豊富ですので、こまめにブラッシングをしてあげましょう。
◆人気の中型犬⑤ボーダー・コリー
ボーダー・コリーは、イギリス原産の中型犬で、理想体高は53cmです。しっかりとした体躯構成は耐久力のある印象を与えます。
長毛とスムースの2タイプがあり、どちらも被毛は密ですが、長毛タイプは首回りや足の飾り毛、尾の被毛が豊富で、顔や耳、足先は短くスムースです。
毛色は様々ですが、ホワイトの部分の方が多いのは好ましくありません。
粘り強く、重労働に耐えうる牧羊犬であり、鋭敏で注意深く、責任感があり聡明で従順です。
ボーダー・コリーの祖先犬は、8世紀後半から1世紀にかけて活躍したバイキングがイギリスに持ち込んだ、トナカイ用の牧畜犬だったと言われています。その後、土着の牧羊犬やラフコリーの祖先犬と交配され、19世紀末ごろにはほぼ現在のタイプになりました。
ボーダー・コリーは、運動能力が非常に高く活発な犬種ですので、相応の運動量が必要となります。旺盛な好奇心や作業意欲を満たすため、ボールやディスク、アジリティーなど、頭と身体を使う仕事を与えてあげると犬が退屈せず、精神的に安定します。
頭が良く悪知恵もはたらくため、子犬の頃から正しい躾を行う必要があります。
人気の中型犬のまとめ
人気のある中型犬5種類をご紹介しました。
どの中型犬も魅力的ですが、自分の生活環境や犬との過ごし方によって、パートナーとして適した犬種を選びましょう。犬種ごとの特徴を知ることで、その犬との生活がしやすくなりますよ。
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