【ドッグトレーナー監修】犬はなぜ散歩で引っ張る?引っ張り癖の改善方法など

2020.03.27

【ドッグトレーナー監修】犬はなぜ散歩で引っ張る?引っ張り癖の改善方法など

犬の引っ張り癖に悩んでいる飼い主さんが多くいますが、引っ張り癖は適切な方法で根気よく続けることで改善します。犬が引っ張る理由は様々ですが、習慣化してしまっている場合は大抵しつけを行うのに長い時間がかかります。散歩の主導権をしっかりと握って、犬にとっても飼い主さん自身にとっても散歩が快適な時間になるよう根気よく頑張ることが大切です。

【目次】
1.犬が散歩で引っ張る理由
 1-1.好奇心旺盛な性格
 1-2.興奮している
 1-3.犬が散歩のルールを作っている

2.犬の引っ張り癖の改善方法
 2-1.犬を落ち着かせる
 2-2.ルールについて理解させる方法
 2-3.犬の引っ張り癖改善のポイントは「継続」

3.犬の引っ張り癖のしつけに役立つアイテム3選
 3-1.安全性の高いしつけ用ハーネス「イージーウォークハーネス」
 3-2.散歩時に与えやすい小さめなおやつ「素材メモ カロリーカットチーズ」
 3-3.タイミングを逃さず褒める!ドッグトレーナーと共同開発「おやつポーチ」

4.犬の引っ張り癖改善の注意点
 4-1.急に強く引っ張らない
 4-2.叱らない
 4-3.タイミングを逃さない
 4-4.リードを短くもたない

5.犬の引っ張り癖があるとケガや事故につながる

6.犬の引っ張り癖に関するまとめ

犬が散歩で引っ張る理由

犬が散歩で引っ張る

◆好奇心旺盛な性格

個体差はあるものの、犬は一般的にとても好奇心が旺盛です。

散歩のときは場所を問わずに引っ張る犬もいますが、いつも行く近所の散歩では引っ張らないのに、新しい環境だと急に引っ張り癖がでる犬もいます。

特に環境が違う場合は子供と同じで、新しい環境に興奮していたり、散歩道にある色々なものの匂いを嗅ぎたい、知りたいという気持ちが強くなったりすることで、飼い主の指示より自分の好奇心が優先してしまいます。

◆興奮している

散歩に行けることが嬉しすぎて興奮して引っ張り癖がでる犬もいます。

個体差によって異なりますが、多くの場合犬にとって散歩はとても楽しいことで、出発直前や散歩前半は特に気持ちが高ぶり、飼い主さんを引っ張ってしまいます。

また、興奮状態が原因で引っ張る犬に関しては、日頃の運動が足りていない可能性もあるので、散歩時間に関しても見直しが必要になるケースもあります。

◆犬が散歩のルールを作っている

飼い主さんと犬の上下関係が逆転していることが理由で、引っ張り癖が習慣化してしまっていることもあります。

散歩のルート、散歩のペース、散歩の時間など飼い主さんが決める事で、犬を導いてあげましょう。

その他、室外は犬にとって外敵が現れる可能性のある場所でもあります。

犬自身が飼い主さん含む群れのリーダーだと思っている場合は、家族を外敵から守る役目があると認識して、散歩のときに先頭を切って歩くこともあります。


犬の引っ張り癖の改善方法

◆犬を落ち着かせる

好奇心が旺盛な興奮している犬の場合、何より犬を落ち着かせることが大切です。

犬が引っ張るからといって急いで散歩に行ってしまう飼い主さんが多くいますが、これは悪循環になりやすいので気をつけましょう。

まず「落ち着かなければ散歩に行くことができない」ということを犬に認識させなければいけませんので、 散歩に行く時は必ず犬が落ち着いてからスタートしましょう。興奮する前にオスワリやマテなどのコマンドを利用して、落ち着いて散歩をスタートする習慣をつけるといいですね。

引っ張り癖が定着していてコマンドでいうことを聞かない場合は、飼い主も粘って落ち着くまで外で一緒に待機して散歩に連れて行かないことが大切です。体力が有り余って中々落ち着かない場合もあるので、散歩に行く前にお家の中で遊んで満たしてあげてからスタートしてあげてもいいでしょう。

散歩の前半だけでなく、犬が引っ張ったら立ち止まり何度も根気よくしつけを行いましょう。引っ張った時に止まるだけではなく、ちゃんと飼い主さんのペースに沿って歩くことが出来ていたらおやつをあげたり、褒めてあげたりしましょう。

◆ルールについて理解させる方法

犬が引っ張る場合、わざと方向転換を繰り返すことによって「散歩時のルール(散歩ペースや行く場所の決定)を決めるのは飼い主さんである」ということを認識させることが大切です。

方向転換のみならず、歩くペースを速くしたり遅くしたりすることも効果的ですが、 引っ張った時だけではなく、普段から飼い主さんが歩くペースを決めるようにしましょう。

犬がついて来た時に褒めてあげることで、飼い主さんについていく事が楽しいということを学習させます。

◆犬の引っ張り癖改善のポイントは「継続」

犬の引っ張り癖を改善するには、飼い主さんの根気が一番大切です。

「時間がないから犬が引っ張るたびに停まっていられない」「数回試したけど改善されないから諦める」など様々な理由でしつけを継続できないことがありますが、犬は好奇心旺盛で本能的に興奮状態になりやすいので、引っ張り癖のしつけには何より時間と飼い主さんの根気が大切です。

毎日同じことを繰り返し教えても、引っ張り癖を治すには数か月以上かかることもあります。
しかしながら、引っ張り癖を治してしまえばその後の散歩や外出がとても快適になりますので、ゆっくりと時間をかけて行いましょう。


犬の引っ張り癖のしつけに役立つアイテム3選

◆安全性の高いしつけ用ハーネス「イージーウォークハーネス」

引っ張り癖のしつけの際、一般的には飼い主さんの指示が伝わりやすい首輪を装着することが薦められますが、やはり犬の首への集中的な負担は避けたいものです。

最近注目を集めている「イージーウォークハーネス」は、肩部分のショルダーストラップ、胸部分のチェストストラップ、腹部のベリーストラップの3本構造になっており、犬の胸の前部にリードをつなぐことで、犬が引っ張った際に進行方向が自然と横へ向くようにできているので、引っ張り癖のしつけの際に効果的です。ただし、飼い主さんも使い方に慣れる必要があるので、一度プロのトレーナーに相談することをお勧めします。

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◆散歩時に与えやすい小さめなおやつ「素材メモ カロリーカットチーズ」

引っ張り癖のみならず全てのしつけの際に役立つのが、ご褒美のおやつです。

引っ張り癖のしつけの際は、歩行しているので小さめの与えやすいおやつであることが大切で、歩きながらポケットやおやつポーチなどから出しやすいものを選びましょう。

チーズやチーズ風味のおやつは、大抵の犬の好物で嗜好性が高いので、しつけのご褒美には最適です。毎日の散歩で利用するため、カロリーが抑えられたものを選びましょう。

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◆タイミングを逃さず褒める!ドッグトレーナーと共同開発「おやつポーチ」

引っ張り癖のしつけの際は、ご褒美であるおやつを取り出すタイミングがとても重要になります。

犬が落ち着いたときや引っ張らないときなど、タイミングよくおやつを与えることが大切ですので、腰に装着できるタイプの取り出しやすいポーチを活用すると良いでしょう。

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犬の引っ張り癖改善の注意点

犬の引っ張り癖の改善

◆急に強く引っ張らない

飼い主さん自身がリードを引っ張る時は強く引っ張りすぎないよう気をつけましょう。犬によっては首や四肢に負担が大きくかかります。また飼い主さんが引っ張り返すことで、より犬の「行きたい!」という気持ちを煽る場合があります。

◆叱らない

引っ張り癖だけではありませんが、激しく叱るトレーニング方法は逆効果となり、一時的に犬が言うことを聞いても根本的解決にはなりません。

犬の問題行動が悪化する原因になるだけでなく、犬との関係性も悪くなるので、叱るしつけでなく褒めるしつけで良い関係性をつくりながら犬の能力を延ばしていくことが大切です。

引っ張り癖を中心にしつけ全てにおいてのポイントは、犬にとって飼い主さんが「信用できるリーダー」になれるか否かです。しっかり主導権を主張しながら、愛情を持ってしつけを行いましょう。

◆タイミングを逃さない

犬は人間の言葉を全て理解できるわけではありませんので、犬に気持ちを伝えるときはタイミングが大切です。

犬が正しい行動(飼い主さんについて来ている、引っ張っていない)を取っている時に褒めるタイミングを逃さないようにしましょう。

◆リードを短くもたない

引っ張る犬の場合は長いリードも不向きですが、短すぎるリードもNGです。

多くの飼い主さんが、犬が引っ張るが故に極端に短いリードを使用、または長いリードを極端に短くして持ち、犬が常に首が引っ張られている状態で歩いているのをよく目にします。

この状態だと犬は常に首に負担がかかっているので、健康にも良くなく、ストレスの要因になります。

その他、犬は歩行時に首が引っ張られている感覚が当たり前だと感じてしまうことから、引っ張り癖を悪化させる原因になります。

事故防止のためには長すぎるリードは問題ですが、犬と歩いている際にリードに適度な緩みがある程度が理想的です。


犬の引っ張り癖があるとケガや事故につながる

引っ張り癖のある犬の場合、散歩中に他犬や他者、野良猫や鳥などを追いかけて思わぬ強さでリードを引くことがありますので、犬自身の事故、飼い主さんの転倒事故の原因になりかねません。

また、曲がり角などで犬がリードして歩いていると、自転車や車、歩行者をはじめとし危険物への接触事故の原因にもなります。

引っ張り癖のしつけは、犬のため、飼い主さんのため、他者のためにもしっかりと徹底しなければいけません。

どんな状況であっても飼い主さんが主導となる歩行(リーダーウォーク)になるよう、心がけましょう。


犬の引っ張り癖に関するまとめ

犬の引っ張り癖について引っ張る理由や改善方法を中心にご紹介致しました。

引っ張り癖は習慣化してしまうとなかなか治すのが難しくなります。しかしながら、時間をかけてゆっくりとしつけを行うことによって引っ張り癖は改善するので、何より飼い主さんが諦めずに長い目で見てしつけをしなければいけません。

犬の引っ張り癖が治らない原因は、大抵飼い主さんに散歩時の時間がないことが理由で、時間をかけてしつけをしながら散歩できなかったり、数週間で諦めてしまったりすることが原因です。折角の散歩の中で犬がちゃんと出来ている部分をたくさん見つけて褒めてあげましょう。

犬が引っ張る理由は大抵本能的なものですので、すぐには治りません。しつけ後の犬との快適な散歩の風景を思い浮かべたりしながら、飼い主さん自身が諦めずに根気よくしつけを行いましょう。

※こちらの記事は、ドッグトレーナー監修のもと掲載しております※
●記事監修
drogura__large  ペットの専門店コジマ
 大久保ドッグトレーナー

ドッグトレーナーに憧れ、福井県から上京。専門学校卒業後、ペットの専門店コジマへ入社した大久保有佳トレーナー。
現在ではペットの専門店コジマこいぬのほいくえん竹ノ塚店で園長をつとめ、たくさんの飼い主様とワンちゃんを幸せにする為、日々犬という動物について追求中。
しつけの悩み、愛犬自慢など、パートナーのポメラニアン「しんた」と共にお待ちしています。
https://pets-kojima.com/manner/

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smochijp

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動物看護士(日本能力開発推進協会/日本キャリア教育技能検定協会)、老犬介護士(日本キャリア教育技能検定協会)、犬の管理栄養士(全日本動物専門教育協会)、ドッグトレーニングアドバイザー(日本ペット技能検定協会)等、動物関連資格を多数保有。大型犬2頭、中型犬1頭、小型犬(保護犬)1頭、猫3頭と暮らしながら、役立つペット関連情報を提供しております。

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