大型犬おすすめカートの選び方や特徴

2020.08.11

大型犬おすすめカートの選び方や特徴

大型犬のカートは種類が小型犬用カートと比較すると非常に少なく、価格も高額になりがちです。そのため、購入する際は長く使用でき、犬が乗りやすいもの選ぶことが大切です。今回は、大型犬用のカートの特徴や選び方を中心にご紹介致します。

大型犬のカートはどんな時に使うのか

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昨日、とても足腰の調子が悪かったウォレ助。 今日はあったかいのでカート散歩???? やっぱりまつりが乗るのね。 風がとても強くてウォレ助の耳がヒラヒラなびいて、まつりは逆風の中猛ダッシュ???? 近所のおじさんに撫でてもらい。なぜかずっと最初から最後まで一緒だったから写真もあまり撮れず。 * カート、また買ったのです。安かったから失敗してもいいとか言って、知らないうちに頼み宅配便で届いた時はビックリ。 大きくて扱いやすいのに、安っぽい。今日初めて使ったのに、タイヤが既にやばい感じ。140キロまで乗せられるのに????

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◆主に介護や病気の際

大型犬のカートは、主に老犬介護や股関節を中心とした病気の際に役立ちます。
私の場合は、愛犬が超大型犬(バーニーズマウンテンドッグ)で悪性腫瘍によって歩行困難になったことから、体に負担をかけないよう頻繁にカートを使用していました。
大型犬だけでなく中型犬にも同じことがいえますが、先天的原因や後天的原因で股関節形成不全になりやすい犬種も非常に多いので、悪性腫瘍だけでなく、股関節、四肢、ヘルニアを中心とした腰の病気など、様々な病気によって歩行困難になることがあります。
また、大型犬は老衰によって歩行補助が必要になった際、一部の肢を保護するために歩行サポート用品を使用しますが、病気が原因の場合は、サポート用品で歩行ができたとしても体力的な問題から室内外問わずにカートが必要になるケースが多いのが特徴です。

◆出先で使用する

小型犬に限られてしまうことが多いのですが、外出先によっては愛犬がカートに入っていることが前提で入場許可となる場所もあります。
観光地やマンションを中心とした集合住宅などでも、犬をカートに乗せることが義務付けられることがあるので、そのような場合は愛犬の健康状態に関わらず大型犬のカートが必要になります。

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大型犬のカートの選び方・特徴

◆タイヤの数

犬用カートには三輪タイプと四輪タイプがありますが、中型犬や大型犬を乗せる場合は体重の関係で四輪タイプがおすすめです。
小型犬のカートでは三輪タイプのものがありますが、小回りのしやすさや歩行時に振動が生じにくいのが特徴です。しかし、大型犬の場合は体重が重いことから何より犬が乗ったときの安定性を重要視して選ぶと良いでしょう。

◆タイヤの種類

大型犬用カートのタイヤの種類は主にプラスチック製の商品とゴム製のものがありますが、プラスチック製のタイヤは価格が比較的安いのが特徴です。
それに対して、人が使用する自転車などに使用されているようなゴム製のタイヤは、大型犬を乗せて歩いた際に振動が起こりにくく比較的スムーズに動くのが特徴です。

◆乗せ降ろしがしやすいもの

大型犬の場合は、カートに乗せ降ろしする際に力が必要ですので、高さの低いカートがおすすめです。
私の場合は比較的高さのある(サイド四方向が囲われている)キャンプカートを使用していましたが、愛犬が42kg程度あったので抱っこして乗せ降ろしする際にとても大変でした。
最近では大型犬の乗せ降ろしがしやすいカートも多いので、犬を乗せ降ろしすることを考えてカートを選ぶことも大切です。
大型犬が乗り降りしやすいよう、スロープが装着できるカートも販売されているので是非調べてみてください。

◆サイズで選ぶ

一言で大型犬といってもサイズは様々ですので、愛犬が座ったとき(四肢を曲げてダウンした体勢)のサイズを考慮してカートを選びましょう。
四肢をまげて座った際に狭いと身体に負担がかかるので、体が不自由な大型犬の場合は特に注意が必要です。

◆屋根部分が装着可能か

カートで走行中に犬が落ち着いていない場合は、屋根が別途付けられるタイプの大型犬用カートがおすすめです。
走行中に動いてしまうと飛び出しによって犬に危険が生じるので、元気で暴れてしまいそうな犬の場合は屋根が付けられるタイプのものを選びましょう。

◆デザインや色で選ぶ

大型犬用カートを選ぶ時のポイントとしては優先順位が低くなるものの、やはりデザインや色が選べるのであれば選ぶ基準として考えたいものです。
私の場合は、デザインが好きというよりも愛犬の介護で自分の気持ちが暗くならないよう、明るい配色のカートを使用していました。
病気や介護で使用する場合は、飼い主さんも不安や辛い状況下におかれることがあるので、見ていて極力気分が上がるようなカートを選びたいですね。

エアバギー シリーズ

エアバギーの「ドッグカート キャリッジフレーム」は、大型犬~超大型犬(耐荷重55kg)まで幅広く使用できるカートで、タイヤ4輪部分の安定性に優れたカートです。別売りでルーフも販売されており、歩行に支障がある大型犬のために乗り降り部分にスロープを装備。大型犬が乗り降りするときにカートが動かないよう、ストッパーが付いていますが、ストッパーをかけた際スロープが使用できる仕組みになっています。大型犬を載せて歩く際、押し心地がスムーズなのが特徴で、愛犬の介護などのみならず荷物の運搬にも活用できる優れものです。その他、タイヤがエアチューブですので、凸凹した道でも安定しているのが特徴です。

●おすすめ商品
エアバギー シリーズ

大型犬用に開発された耐荷重55kgの4輪カート。体重の重い大型犬を乗せても、4輪の安定性と3角構造の軽快な押し心地でスムーズな走行が可能です。

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大型犬用カートを利用するときの注意点

◆負担がかかっていないか都度確認

カートに大型犬を乗せて散歩したり外出したりする場合は、愛犬の様子をこまめにチェックして、体に負担がかかっていないか確認してあげましょう。
また、大型犬用カートはある程度凸凹道でも耐えられるよう工夫されていますが、極力道を選んで走行するとタイヤのパンクリスクを回避できます。
私の場合は愛犬の健康状態が好ましくなかったことから、車から離れた場所に行く際は念のためパンクしてもすぐに取り換えられるよう予備のタイヤを持ち歩いていました。

◆こまめな水分補給

カートに乗っているとはいえ、外出時間を配慮していつでも水分が補給できるよう準備しておきましょう。
歩かなくても体力は消耗するので、脱水症状には細心の注意が必要です。

◆犬が動いたら一時停止

走行中、カートの中で犬が体勢を変えたり立ち上がったりしたときは、必ず一時的に止まりましょう。
カート内では揺れを感じやすいので、足腰の悪い犬や老犬場合は特に気を付けなければいけません。

◆ペットシーツを敷く

老犬を中心に(おむつをしていない)粗相がある犬の場合は、ペットシーツを敷いておくと掃除が楽です。
厚手の破れにくいシーツ(大型犬であればワイドやスーパーワイドサイズ)を敷いておくとよいでしょう。

◆リードを固定する

カートに乗っていても、念のためリードは犬が苦しくない(リードに首が引っ張られない)長さに調整してカートのいずれかの場所に固定しておきましょう。
万が一犬が飛び出てしまったときの事故防止に役立ちます。


小型犬のカートとの違い

大型犬用カートと小型犬用カートの主な違いは、犬の乗車位置(高さ)の違いです。
犬の体のサイズによって、犬を乗せる際に簡単に持ち上げることができない大型犬(または中型犬)の場合は乗車位置が低い場所にあるものが殆どです。
それに加えて犬がカートに乗るためのスロープが付属していることもあります。
また、タイヤの数が小型犬用のカートであれば3輪タイプのカートもありますが、大型犬は体重比の関係で4輪タイプとなっています。
タイヤの大きさに関しても重い体重にカートが耐えられるよう、小型犬用カートのタイヤよりサイズが大きなものが多いのが特徴です。
また、小型犬用カートと比較すると販売されているカート自体の種類が非常に少なく、デザイン性より走行時の安定性や耐久性に重点を置いている商品が殆どです。


台車で代用することはできるのか

大型犬用カートは積載量が30~60kgなど大きなものが多いので、キャンプやその他の用途で台車として活用することもできます。
ただし、しっかりと商品の最大積載量を確認したうえで使用しましょう。
短距離であれば、荷物の持ち運びに非常に便利で、最近では、自転車牽引型トレーラーとして使用することのできる大型犬用カートも販売されています。
また、逆にキャンプ用の台車を大型犬用カートとして代用することもできますが、その場合は大抵の場合一度犬を持ち上げなければいけなくなりますので、力のない方であれば大型犬を持ち上げるための介護用品が別途必要になります。
その他、キャンプ用のカートに関しては荷物を乗せることが前提で作られているため、犬が乗る側面部分に厚めのクッションなどを敷いてあげないと犬が乗ったときに凹凸を感じ、体にも大きな負担がかかるので注意しましょう。


まとめ

大型犬用カートについて、使い方や選び方、特徴などを中心にご紹介致しましたが、カートは愛犬に合ったものをしっかりと選んであげてください。
介護や病気などによってカートを使用する場合は、何より犬の体に負担がかからない(犬が乗っていて安定する)カートを選んであげることが一番大切です。
実際に自身が乗車するような感覚で、犬の立場に立ってより快適なカートを購入してあげましょう。



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smochijp

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動物看護士(日本能力開発推進協会/日本キャリア教育技能検定協会)、老犬介護士(日本キャリア教育技能検定協会)、犬の管理栄養士(全日本動物専門教育協会)、ドッグトレーニングアドバイザー(日本ペット技能検定協会)等、動物関連資格を多数保有。大型犬2頭、中型犬1頭、小型犬(保護犬)1頭、猫3頭と暮らしながら、役立つペット関連情報を提供しております。


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