ブービエデフランダースはどんな犬?特徴を紹介

2021.07.08

ブービエデフランダースはどんな犬?特徴を紹介

犬は数多くの犬種が存在しますが、その中でもブービエデフランダースという名前を聞いたことがあるでしょうか? 本記事ではブービエデフランダースの特徴や飼い方について紹介していきます。 性格などに興味のある方は参考にしてください。

ブービエデフランダースの歴史

元々はベルギーが原産のブービエデフランダースは、牧畜犬として活躍していた犬です。
犬種名にあるようにフランスからベルギーにまたがるフランドル地方原産であり、作出当初は牧畜犬や運搬犬、バターなどのかくはん機を動かす作業犬として重用されていました。

機械の発達により、現在では農場の番犬として重用されており原産国では根強い人気があります。
体躯の大きなブービエデフランダースは、あらゆる作業や人の補助をするパートナーとして親しまれており、人が共に作業するために強い肉体や鋭い嗅覚などを特に特色に出やすいように選択繁殖して作られた犬種です。

有名なフランダースの犬のモデルになった犬種とも言われており、日本で放映されたアニメでは他の犬種の容姿が採用されたため、認知度は低いですが作業兼として働く姿などからブービエデフランダースがモデルという説が濃厚です。

あわせて読みたい:パトラッシュはなんの犬種?フランダースの犬など世界の名作童話に登場する犬たちの秘密
パトラッシュはなんの犬種?フランダースの犬など世界の名作童話に登場する犬たちの秘密

日本では有名なフランダースの犬。フランダースの犬に登場するパトラッシュは、なんの犬種かご存知ですか?セントバーナードと思われがちなパトラッシュは、実は別の犬種の犬でした。 今回は、フランダースの犬に登場するパトラッシュの犬種や、世界の名作に登場する犬たちをご紹介します。

記事はコチラボタン


ブービエデフランダースの特徴

ブービエデフランダースの特徴は大きな身体つきと、くりくりとカールした毛質になります。
基本的な特徴を紹介していきます。

◆見た目

身体はずんぐりと筋肉質であり、どっしりとした貫禄があります。
短く厚みのある身体をしており四肢は強く筋肉が発達しています。
重量感のある印象ですが、実際はアクティブであり重たい感じはありません。

◆大きさ

体長は65センチ前後、体重は35kg〜40kg前後の大型犬です。
メスの方が小さい傾向にあり、体重も32kg前後と少ない個体が多いです。

大きさには個体差がありますが、力は強く体高も高いので迫力があります。

◆被毛

この犬種は特徴的な毛質をしており、顔全体を覆う長めの被毛をしています。
全身がモジャモジャしており、硬めの毛質をしています。
顎下の毛は長く特徴的な顔つきをしており、ユーモラスな印象があります。

◆寿命

大型犬であるブービエデフランダースの寿命は12年前後であり、通常の大型犬の平均的な寿命と同じです。
中には15年以上生きる子もいますが、持病などがある場合には8歳前後で亡くなるケースもあります。


ブービエデフランダースの性格

ずんぐりとした大きな体つきが特徴のブービエデフランダースの性格について紹介します。
強面のブービエデフランダースはすこし怖い印象がありますが、おおらかな性格をしている犬種です。

◆穏やかで優しい

大型犬特有のゆったりとした穏やかで優しい性格の子が多く、社会化をきちんとしていれば、他の犬や人に対しても優しく接することができます。
人見知りをしにくく、フレンドリーに接してくれる性格から子供のいる家庭でも比較的お迎えしやすい犬種になります。

自己判断能力に優れており、しつけも入りやすく飼い主さんやその家族に対しても愛情深く接することができます。

◆忠実心がある

作業犬として長い間人のそばで生活してきた歴史から基本的には人好きの子が多く、飼い主さんに対して従順に従う忠誠心があります。
飼い主さんに一途に従い共に活動することに喜びを感じる犬種です。

体格の良さや筋肉質な作りからどっしりとして運動はあまり得意ではない印象を受けますが、ドッグランに行ったり、飼い主さんとボール遊びをするのが好きな活発な一面もあるため、みんなでお出かけすることも好きです。

幼少期からさまざまな経験をさせて、社会化をしていれば始めての場所でも物怖じせずに楽しむことができますよ。
忠誠心の高さから、飼い主さんの指示を集中してきき機敏に対応できる精神力があります。

◆知的で辛抱強い

飼い主さんに対する忠誠心の高さや穏和な性格からも飼育しやすいブービエデフランダースですが、知的で辛坊強い性格をしています。
子供のいきなりの動きや何回もふれあいをしてくる様子にも我慢強く対応してくれます。

そのため、子供のいる家庭でも小さなうちからともに過ごすことにより頼れるパートナーや兄弟として一緒に過ごすことが可能です。

マイペースにどっしりと構えていることからも、お留守番も比較的得意でありあらゆる場面に動じずに対してくれます。


ブービエデフランダースの飼い方

ブービエデフランダースの基本的な飼い方について紹介します。
ブービエデフランダースは、モジャモジャした毛質をしており、定期的にお手入れをしないと皮膚炎などになりやすいため忠誠心が必要です。
 

◆お手入れ

トリミングが必要な犬種ではないので、カットは必要ありませんがやや硬めの毛質は定期的にブラッシングしないと毛玉になりやすく、できれば毎日ブラッシングするのが理想です。
被毛は毛玉になりやすく、毛玉ができてしまうと皮膚炎などの原因にもなります。

皮膚炎は犬が抱えるトラブルの中でも多く、治療も長期化する可能性が高いため日頃からの予防が重要です。
ブービエデフランダースの毛質はカールしており、独特の質感があります。
そのため、ピンブラシやスリッカーなどしっかりとした材質のブラシを使用しましょう。

ウィッシュ グルーミングプロ 角型ソフトスリッカーブラシ M
購入

特に持病もなく、健康な個体ならば月に一度シャンプーして被毛を清潔に保ちます。
大型犬のシャンプーは自宅でするのにはかなりの手間がかかりますのでトリミングサロンを定期的に利用するのがおすすめです。

ブービエデフランダースのお手入れでもう一つ注意したいのは、耳が汚れやすいためこまめに耳掃除をしてあげましょう。
特に梅雨時期や夏は外耳炎などのトラブルになりやすいです。
タレ耳はフタがされてしまうため湿気で蒸れやすく、菌が繁殖しやすい状態になります。
ペット用の耳掃除の薬液を使用して周りを拭いてあげるだけでも大分違うため、耳掃除と耳のチェックをこまめにします。

耳をしきりに掻く、頭をよく振る、ベタついた耳垢がでるなどの症状がある場合には外耳炎の可能性がありますので、動物病院にて診察をうけるようにしましょう。

あわせて読みたい:【獣医師監修】犬の外耳炎とは?かかりやすい犬種は?症状・原因を知って予防しよう
【獣医師監修】犬の外耳炎とは?かかりやすい犬種は?症状・原因を知って予防しよう

犬の外耳炎は耳の穴から鼓膜までの間の管(外耳道)に炎症が起きることを指します。 外耳炎の症状は、痛み、痒み、耳垢の変化から始まり、悪化すると自律神経系の症状も出ます。 外耳炎を繰り返していると、耳血腫という耳の内出血も置きやすく、慢性化すると手術が必要になることもあります。 原因は細菌、真菌(カビ)、耳ダニ、外傷など様々で、治療法も原因に合わせ多種多様です。 感染率の高い外耳炎を避ける為には、毎日の健康チェックで外耳炎を未然に防ぐ事が大切です。 犬の外耳炎について、詳しく確認してみましょう。

記事はコチラボタン

◆しつけ

ブービエデフランダースは忠誠心も高く、賢い性格のためしつけは入りやすい犬種です。
しかし、身体の大きさや力の強さからも飼い主さんがスムーズにコントロールするためには、子犬のころからのしつけが大事になります。

子犬のころからさまざまな経験をさせて社会化することにより、初対面の人や犬にもおおらかに接することができます。
社会科は全ての犬に必要ですが、番犬として活躍していたブービエデフランダースは他人や犬に慣らしておかないと、警戒心を発揮して攻撃してしまう可能性もあります。
安全に問題なく生活するためにもたくさんの経験を一緒にしてあげましょう。

また、力が強いため引っ張り癖をつけないようにしつけを行うことが肝心になります。
特に子供が散歩する場面などは倒されてしまったり、ブービエデフランダースが逃走してしまうこともあるので、注意が必要です。
隣をついて歩くように特化してしつけを行います。

◆ドッグフード

ブービエデフランダースは食欲旺盛であり、選り好みせずにご飯を食べてくれますので、ドッグフード選びには困らないですがライフステージにあわせた食事を用意しましょう。
特に特殊な毛質をしているブービエデフランダースは皮膚トラブルを抱えやすい一面があります。
あまり油分の多くない高タンパク低脂質なドッグフードをチョイスしてあげるのが良いでしょう。

筋肉質な身体は年齢とともに関節や骨にも異常が出やすくなります。
グルコサミンやコンドロイチン、カルシウムがバランスよく配合された関節サポートつきのドッグフードを選ぶのがおすすめです。

ブービエデフランダースは食欲が旺盛な分おやつの与えすぎには注意が必要です。
肥満になりやすい面があり、肥満になるとさまざまな病気の原因にもなります。
おやつは少ないかな?という量ぐらいで与えるようにして太らないように体長管理を行いましょう。


まとめ

貫禄のある身体つきと穏やかな性格が魅力のブービエデフランダースについて紹介しました。
ブービエデフランダースは有名な「フランダースの犬」のモデルにもなった犬と言われています。
優しい姿と子供にも対応する辛抱強さからも家庭犬向きの犬種と言えます。

日本では珍しい犬種でもあり、入手するまでに時間がかかることもあるため計画的にお迎えするようにしましょう。
飼育スペースも頑丈な広い場所が必要になりますので、下準備をしっかりとすることが大切です。
ブービエデフランダースに興味のある方は是非本記事を参考にしてくださいね。



– おすすめ記事 –

・漆黒のイケメンわんこ「スキッパーキ」はどのように成長するの?
・【人気の中型犬5種】中型犬は飼いやすい?
・ふわふわお髭が特徴的な「ビアデッド・コリー」ってどんな犬?
・陽気で活発な小型犬・ウェルシュテリアの魅力!歴史や特徴から飼い方まで


focebookシェア
ツイート

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
のえコアラ

のえコアラ

犬の専門学校を卒業後、犬のテーマパークにて飼育員を5年間しておりました。 様々な犬種の飼育経験があります。 その後ホームセンターでペット用品の販売をしておりました。 現在はペット系の記事を中心にライター活動しております。 資格 愛玩動物飼養管理士1級 小動物看護士


記事に関するお問い合わせはこちら

ペットスマイル応募企画バナー専門家バナー犬ライター募集バナープレスバナーペットスマイルアプリバナーcafe