知っておきたいワクチン接種について

2015.11.20

知っておきたいワクチン接種について

「いつまでも健康で長生きして欲しい」これは、すべての愛猫家に共通する願いではないでしょうか。ワクチンを接種することのメリットは、何といっても病気の予防ができること。100%ではないものの、高い確率で予防をすることができます。また、万が一感染したとしても、軽症で済むので安心です。恐ろしい感染症から愛猫を守るために、定期的にワクチンを接種してあげましょう。 ワクチンの種類や頻度、予防できる病気など、飼い主として知っておきたい内容について、詳しくご説明します。

ワクチンって何?

ワクチンは、毒性を無くした、もしくは弱めた病原体から作られた感染症の予防に用いる医薬品です。体内に注入することで抗体を作り、感染症にかかりにくくすることができます。

ワクチンを接種する前に

ワクチンを接種する前にまず確認しておきたいのは、猫ちゃんの健康状態です。ワクチンの前日には、元気・食欲・体温が普段通り正常かを観察しておきましょう。当日獣医さんの診察を受けて、問題がない場合のみワクチンを接種します。

277304

ワクチンの副作用

 ワクチンの中身は、弱いとはいえ病原体。接種後に体調を崩し、元気がない、食欲が落ちるなどの症状が出る場合もあります。多くの場合は24時間以内に良くなりますが、回復しない場合は獣医さんに連れていきましょう。
 また、ごくまれにアナフィラキシーショックというアレルギー反応を起こしてしまう猫ちゃんもいます。その場合は早急な対応が必要となりますので、接種後30分は病院の近くで待機しておきましょう。獣医さんによっては、病院内で待機するように言われる場合もあります。

接種する頻度

子猫の場合、生後2か月ごろに最初の接種を行い、その1か月後に2回目を接種します。お母さん猫の初乳(出産後数日間に出るお乳)を飲んだ子猫は病気にかかりにくくなりますが、それがずっと続くわけではありません。そのため、免疫が切れ始める生後2か月ごろに1回目のワクチンを接種して、免疫力をアップさせるのです。ちなみに、1か月後にもう一度打つのは、子猫にはワクチンが効きにくい場合があるためだそうです。さらにもう一回接種するケースもあるそうなので、かかりつけの獣医さんに相談してみてくださいね。それ以降は1年に1回、定期的に接種するのが一般的です。

1791395eb3a67b2f72ab9ac0aabac559_s

ワクチンの種類と予防できる病気

ここでは3種混合ワクチン、5種混合ワクチン、単独ワクチンについて説明します。
3種混合ワクチンでは、猫ウイルス性鼻気管炎(猫風邪)、猫カリシウィルス感染症(猫風邪)、猫汎白血球減少症 を予防することができます。5種混合ワクチンは、以上の3つの病気に加えてさらに猫白血病ウイルス感染症(猫白血病)、猫クラミジア感染症に対応しています。猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ)は単独ワクチンで予防が可能です。
これらの病気のうち、猫白血病ウイルス感染症と猫免疫不全ウイルス感染症の2つは、感染した猫とのけんかしたときの傷口から感染します。そのため、外出をする猫ちゃんは5種混合ワクチンと単独ワクチンを接種するとよいでしょう。室内飼いの猫ちゃんの場合は、3種混合ワクチンを接種することが多いようです。

完全室内飼いならワクチンは不要?

「完全室内飼いの猫には、ワクチンはいらないのでは?」という意見を時々耳にします。他の猫と接触しないから、病気をもらってくることもない…と思うかもしれませんが、実は猫同士の接触以外にも、感染ルートが存在するのです。それは、なんと「飼い主」!
飼い主が猫ウイルス性鼻気管炎や猫カリシウィルス感染症の猫と接触した場合、その病原菌を自宅に持ち込んでしまうことがあるのです。そのため、完全室内飼いの猫ちゃんでも3種混合ワクチンを接種することが推奨されています。我が家の愛猫は完全室内飼いですが、獣医さんのすすめもあり、一年に一度3種混合ワクチンを接種しています。

ワクチン画像


▽ おすすめ記事 ▽

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
笹本 雅

笹本 雅

犬が好きです。小型犬でも大型犬でもとにかく犬が大好きです。これから犬種についてや豆知識や健康についてなど、幅広いワンちゃんについての情報をご提供していきます。犬好きの方にぜひとも見ていただいてご意見いただければと思います!


記事に関するお問い合わせはこちら