猫の鳴き癖は様々な欲求のひとつ
猫は本来、夜行性で俊敏な肉食動物です。大人しい性格の猫も、時には夜鳴きや夜中の大運動会などで本能を全開にして活動することがあります。
猫を室内で飼っている場合、朝ご飯、夜ご飯を食べた後は1日の大半をうたた寝して過ごしている猫が多いでしょう。そして、家族のみんなが寝静まった頃に猫が夜間の活動を始めます。活動エネルギーがわいてきて、走り回ったり、鳴き叫んだりするようになります。
猫は早朝に目を覚まし、日の出前に狩りをするといった習性が残っています。そのため、猫が早朝に鳴くことがあります。他にも、ストレス発散のため、外に出たい、お腹が減ったなど猫によって欲求による鳴き癖は様々です。
家の中で猫を飼うには、飼い主さんには猫に対していろいろと対処をしていかなければなりません。
でも、猫は猫の本来の性格や習性などから活動をしています。本能のまま、活動していることをわすれないでくださいね。
猫に鳴き癖がつく理由とは?
そもそも猫はなぜ鳴くのでしょうか。たまに鳴くぐらいならいいのですが、あまりにも鳴くと「どうしたのかな?」と思うことがあります。
猫の過剰な鳴き癖には、いろいろ理由があるようです。
◆寂しい
猫が1匹で過ごす時間が長い場合、寂しさから過剰に鳴くようになることがあるようです。
特に子猫の時期に飼い主さんが過保護気味に育てた猫は、甘えん坊な性格になりやすいといわれています。飼い主さんの気を引くために鳴くことで関心をこちらに向けさせようとします。
もし、飼い主さんが出かけようとして立ち上がった時、猫が飼い主さんの周りをウロウロしながら鳴く時は「行かないで」という気持ちを鳴くことで表現している可能性があります。
◆遊んでほしい
猫は室内で飼うため、行動範囲も限られてきます。運動不足やストレスもたまりやすくなります。外出をよくする飼い主さんは必然的に猫と遊ぶ時間が減ります。そこで猫は「あそんで」と鳴くこともあります。
飼い主さんが忙しくて遊んであげられない時は、猫がひとり遊びをできるおもちゃを用意してあげるといいでしょう。運動にもなりますし、ストレス発散にもなります。
飼い主さんが家にいる時には、積極的に猫と遊んであげましょう。10分ぐらいでもいいので、猫のおもちゃを使って猫の遊び相手になってあげてください。そして、たくさん可愛がってあげてください。
◆体調がよくない
あまりにも頻繁に猫が鳴くようであれば、猫が体調の悪さを飼い主さんに訴えている場合があります。そういう場合は、猫の外見をチェックしてあげてください。もしかしたら火傷やすり傷があるかもしれません。
目立った外見がなければ、体の内部に異変がある場合が考えられます。お腹の調子が悪いことがあるかもしれません。
猫のおしっこの色や糞の状態もチェックの目安になります。色・におい・量などいつもと違う状態があれば、体の中で何か異変が起こっていると考えられます。いろいろな病気などが考えられるので動物病院に連れて行きましょう。
猫の鳴き癖をしつけるにはどうする?
子猫の時はいろいろなことを学びやすい状態で、どんなことも受け入れてくれやすいです。鳴き癖をしつけるのであれば、子猫の時が1番いいでしょう。生後2ヶ月~3ヶ月までの間にしつけるといいです。
年をとるほど、猫の性格は変えにくくなります。飼い主さんが根気よく猫と一緒に暮らしていきましょう。
いろいろなしつけがあります。具体的に飼い主さんはどういったしつけをすればいいのでしょうか。
◆猫が鳴いても無視をする
猫は飼い主さんのことをよく見ている賢い動物です。かわいいからといって、猫が鳴くたびにかまっていると猫は鳴いたら自分の要求が通ると思ってしまいます。
それを避けるためには、猫が鳴いても相手を無視してかまわないようにしましょう。そうすると、猫は鳴いても相手にしてもらえないとわかり、うるさく鳴くことがなくなると思います。
逆に猫が静かにしている時にかまってあげるようにしましょう。
◆たくさん遊んであげる
体力がありあまり、ストレスがたまってしまっている場合があります。十分に遊んでもらえなかったりすると猫もストレスを抱えて鳴くようになります。
昼間の鳴いていない時間帯に思いっきり猫と遊んであげましょう。たくさん運動をさせたり、十分に可愛がってあげるなどをしてストレスを発散させてあげましょう。
ブラッシングも効果的です。定期的なブラッシングでスキンシップを増やしてください。猫の気持ちも穏やかになり自然と落ち着きます。
◆避妊・去勢手術をする
避妊・去勢手術をしていないと鳴きやすくなり、発情期は特にうるさいぐらいに鳴きます。手術をすることにより、鳴き声が小さくなったり、あまり鳴かなくなったりして大人しい性格の猫になる場合があります。
子猫のうちはかわいいからといって甘やかしがちなります。しつけは幼猫期がとても大切です。鳴き声だけではなく、噛み癖やトイレのしつけも子猫のうちにしっかりとしておけば、大きく成長した猫になっても基本的には変化することはありません。
まとめ
猫が鳴くのには理由があります。いろいろな理由で鳴きますが、猫が正当な要求で鳴いている場合もあります。「ご飯が食べたい」「トイレが汚い」「体調が悪い」といった猫の要求が正当なものであれば、飼い主さんは必ず答えてあげてください。
鳴き声を聞き分けるのは難しいことかもしれませんが、「鳴くこと」+「猫の行動」を見ていれば何を要求しているか自ずとわかると思います。
鳴くことはダメだけではなく、飼い主さんがきちんとしつけをして、猫とのコミュニケーションをとれる環境を作っていきましょう。
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