1.夏の猫の留守番には注意が必要!?
1-1.猫の体温調節方法は?
1-2.夏の留守番はしっかりと対策しよう!
2.猫を留守番させる時にできる4つの対策法
2-1.対策①エアコンをつける
2-2.対策②部屋のドアを開けておく
2-3.対策③遮光カーテンを使う
2-4.対策④飲み水をいくつか用意する
3.暑さ対策におすすめの猫グッズ5選!
3-1.純アルミ ひんやりジェルマット
3-2.ひんやりクール猫鍋
3-3.氷まくら
3-4.ひんやりサマーベッド
3-5.ひんやりけりぐるみ
4.猫の暑さ対策まとめ
猫の夏の過ごし方には注意が必要!?
猫は快適に過ごせる場所を探すのが得意だそうで、同じ部屋の中でも室内温度が違うところを見つけて、1番気持ちのいい場所で寝たりします。
猫は涼しい場所を自分で探せるといいますが、猛暑ではいくら涼しい場所でも暑さで体調を崩してしまう恐れがあります。
◆猫の体温調節方法は?
猫は人と同じ恒温動物です。外の気温に対して体温を上げたり下げたりして、一定の温度に保つ必要があります。
ですが、猫は人のように体温調節をするために汗をかいたりしません。唯一、汗をかく場所は肉球ですが、これは暑いからではなく緊張しているために汗をかいています。また、滑り止めの役割をするためでもあります。
猫が暑さをしのげない時は「パンティング呼吸(あえぎ呼吸・開口呼吸)」をし、パンティングをすることによって呼吸器粘膜から熱を逃がして体温を下げようとします。この熱のことを「気化熱」といい、気化熱によって汗や唾液などの水分を空気中に逃がすことができます。人の場合は、全身にある汗腺から汗をかいて熱を外に逃がすことができます。
一方で猫の場合は、汗をかくことはなく、全身を被毛で覆われているため、舌を出して「ハーハー」と荒い息をすることによって自ら風を起こし熱を逃がします。
猫はパンティング呼吸をすることはめったにありません。もし、猫がパンティング呼吸をしていたら、体温が上昇しているということです。保冷剤などを使用して一刻も早く体温を下げるようにしましょう。
また、かかりつけの動物病院に早めにご相談ください。
◆夏の留守番はしっかりと対策しよう!
猫と人とでは体温調節の仕方が違うため、体感温度も違うと考えられています。人が「暑い」と感じているとき、猫は「すごく暑い」と感じている可能性があります。同じ気温でも体感温度は違うので猫の体に異変がないか特に夏場は気をつけましょう。
暑さからくる猫の体調不良を予防するためにも飼い主さんは日頃から注意しなければいけません。特に猫が留守番をしている時は暑さ対策が重要です。
・部屋に日陰を作る
・エアコンで部屋の室内温度を調節する
暑くなる季節から部屋の室内温度はどれぐらいなのかチェックしておく必要があります。
特に飼い主さんがいない留守番中など部屋の窓を閉め切っている状態は、かなり部屋の室内温度が高くなる可能性があります。外の気温が暑いときは、猫はどのように過ごしているか、水はきちんと飲んでいるかを確認しておいたほうがいいでしょう。
また、部屋の室内温度を下げるために扇風機を使うときがありますが、気休めに過ぎません。エアコンを使って部屋全体へ風を送るなら扇風機は役に立ちますが、直接的に猫の体に扇風機が当たるわけではなく、猫は体に汗をかかないので扇風機だけではあまり役に立たないでしょう。
猫を留守番させる時にできる4つの対策法
猛暑にもなると、部屋の室内温度はとても高くなります。部屋の室内温度が高くなると猫は体力を奪われ、熱中症や皮膚病などの病気になる可能性が高いです。熱中症にもなると、猫の命を奪うことになりかねません。
飼い主さんが家にいる時は部屋の室内温度を調節できますが、飼い主さんが猫を留守番させる時はどのような暑さ対策をしていけばいいのでしょうか。
◆対策①エアコンをつける
猫の快適温度は26度~28度といわれていますので、エアコンの設定温度は28度~29度が目安です。
時間帯は10時~16時ぐらいまでつけておくことが理想です。
また、猫の年齢や品種、被毛が長いか短いか、猫の個体差によって設定温度も変わります。
例えば、暑さに弱い猫の品種だとエアコンの設定温度は少し低めの28度ぐらいがいいでしょう。
注意するところは、エアコンによる冷えすぎです。エアコンの冷風が猫の体に直接当たるのはあまりよくありません。
体が冷えすぎてしまい体調を崩してしまう猫もいますので、エアコンの風向きには注意が必要です。風向きは壁のほうへ向ける、床のほうに向けるのがポイントです。
エアコンをつけて留守番させる場合は、その設定温度で猫が寒そうに丸まってないか、暑そうに伸びていないかなどを普段から確認しておき、万が一寒くなったら避難できる場所を用意しておくことをおすすめします。
◆対策②部屋のドアを開けておく
猫は涼しい場所を自分で探すことができるといわれています。
そのためには、できるだけ部屋のドアを開けておいて猫が自由に移動できるようにしておきましょう。
猫が好んで涼む場所は、お風呂や玄関、フローリングの床などです。
特にお風呂はタイルがひんやりとして気持ちがいいみたいです。
ただし、お風呂のお湯は必ず抜いておいてください。
猫が誤って湯船に落ちてしまった時に猫が大変危険な目に合うので飼い主さんは注意してください。
また、部屋のドアを開けておくと、何かしらのアクシデントで部屋のドアが閉まってしまい閉じ込められてしまうことがあります。
勝手に閉まらないようにドアストッパーなどを利用して閉まらないようにしておくか、もしくはキャットドアをあらかじめ付けておくと便利です。
◆対策③遮光カーテンを使う
部屋の室内温度が上がる原因のひとつは、部屋に直接日光が入ってくることです。
日光が部屋に直接入ってこないようにカーテンをしているだけでも部屋の室内温度の上昇が抑えられます。
一般的な素材のカーテンよりも遮光性のあるカーテンを使った方が効果的です。遮光カーテンを使えば、部屋の室内温度が2度~3度ぐらい下がるといわれています。
部屋の室内温度が2度~3度も下がるとエアコンの冷房効率もアップするので、電気代の節約にもなり、とても経済的です。
◆対策④飲み水をいくつか用意する
猫は涼しい場所を見つけたら、よっぽどのことがない限りそこから動こうとはしません。
そういう時は猫の近くに飲み水を持っていくと飲んでくれます。飼い主さんが家にいる時はいいですが、猫だけが留守番をしているとなるとそういうわけにはいきません。
夏場は脱水症状になりがちなので、こまめに水分補給ができるように普段よりも飲み水の場所を多く用意してあげましょう。
暑さで猫の飲み水の状態が心配という飼い主さんは「循環式給水器」を使うことをおすすめします。水をフィルターでろ過しながら水を循環してくれるので常に新鮮な飲み水を猫に飲ませることができます。
ただし、いつもと違う所に急に飲み水が置いてあっても猫が飲んでくれるかわかりません。
飲み水の場所を変えたり増やしたりしてもきちんと飲んでくれるか事前に確認しましょう。
暑さ対策におすすめの猫グッズ5選!
最近では、猛暑の暑さをしのぐためにいろいろな暑さ対策グッズがあり、猫を留守番させる時や暑い日など普段から使えます。
暑さ対策グッズは水や電気を使うことがない安全で経済的なものを使うのがおすすめです。
◆純アルミ ひんやりジェルマット
冷蔵や冷凍に入れて冷やすことなく、敷くだけですぐに使えるジェルマットです。
柔らかいジェルで冷却効果があり、気持ちのいいひんやり感があります。
裏面は純アルミでできているため、しっかり冷やしたい時は裏返して使えます。
中のジェルは苦味成分配合で、噛んでしまってもそのまま誤食にならないように工夫されています。
サイズは約45×30cmのワイドサイズ・約60×45cmのダブルワイドサイズの二種類。
猫の体の大きさに合わせて選ぶといいでしょう。
◆ひんやりクール猫鍋
猫が入りたくなるような鍋型で、猫の暑さ対策、夏バテ対策にぴったりのアルミ製猫鍋です。
表面積が大きいので放熱効果があり、しっかりと熱を逃がしてくれます。
汚れがつきにくいアルマイト加工でお手入れが簡単で清潔に保つことができます。水も電気も使わないので経済的。
滑り止めがついているので、床にキズをつけずに滑りにくくなっています。
サイズは、ノーマルサイズで幅38cm×奥行38cm×高さ7.5cm、ジャンボサイズで幅45cm×奥行45cm×高さ7.5cmです。
◆氷まくら
接触冷感素材で心地よいひんやり感を楽しめます。
ぶたピンク/ぺんぎんブルーの2色展開。
猫ちゃんが一緒に寄り添って眠れる形状です。
◆ひんやりサマーベッド
マットよりベッド派の猫ちゃんには、ひんやり素材のベッドがおすすめです。
見た目も涼しいひんやりサマーベッドは、ジンベエザメとクマノミの2種類展開。
サラサラ素材で猫の毛もつきにくく、お手入れもしやすいですよ。
◆ひんやりけりぐるみ
夏にぴったり、ひんやり素材でできたけりぐるみ。
暑い日でも冷たさを感じながら遊ぶことができます。
かわいいクリームソーダとパイナップルで写真映えもばっちりです!
猫の暑さ対策まとめ
夏の猛暑の暑さ対策には飼い主さんの努力が必要です。
特に飼い主さんがいない留守番中は夏の暑さは猫にとってかなり危険で、毎年熱中症で命を落とす猫がいるようです。
夏場に留守番をさせるなら、十分過ぎるほど暑さ対策をしておきましょう。飼い主さんが帰ってきたら、猫が体調を崩していないか確認しましょう。
エアコンの設定温度は猫によって変わってくるので、どれぐらいが猫にとって快適温度なのか確認しておいたほうがいいでしょう。
猫が涼める場所を作ってあげることも大切です。猫は全身を被毛に覆われているので日頃からブラッシングやコーミングをして余分な毛を取り除いてあげるのも暑さ対策の1つです。
猫が暑い夏でも快適に過ごせるようにしてあげましょう。
– おすすめ記事 –
・旅行に行く時は猫を預ける?ペットシッター・ペットホテル・留守番の3つの選択のメリット・デメリットについて |
・猫と猛暑を乗り切ろう!夏の留守番中の暑さ対策、やってはいけないことまとめ |
・猫の夏バテ対策はこれだ!夏の暑さに負けないおすすめグッズを紹介! |
・【獣医師監修】夏は猫の食中毒やフードのカビに注意!食中毒の症状、原因、予防法は? |