1.猫にもマッサージが必要ってほんと?
1.飼い主さんと猫とのコミュニケーションが深まる
1.猫の血行が良くなる
1.猫のストレス解消につながる
1.猫の体調異常を見つけられる
2.猫が喜ぶマッサージ方法【顔周り・全身】
2.顔周りのマッサージ方法
2.お腹のマッサージ方法
2.背中のマッサージ方法
2.手足のマッサージ方法
2.お尻・尻尾のマッサージ方法
3.猫をマッサージするときの注意点!
3.マッサージをしてはいけない時
4.猫が喜ぶ撫で方のポイントは?
5.まとめ
猫にもマッサージが必要ってほんと?
猫に対してマッサージすることは、必要なのでしょうか?
実際にはマッサージがないと生きていけないということはありません。人間も、マッサージしなくても生きていけるのと同じです。ただ、マッサージすることにはとても良い効果が多くあります。
◆飼い主さんと猫とのコミュニケーションが深まる
猫同士はよくお互いに舐め合っていますね。これをアログルーミングといい、家族や兄弟でグルーミングすることによって仲間意識を高めています。
人間が手で撫でてマッサージすることは、このグルーミングを行なっていることになり、飼い主さんと猫との関係をより深めることができます。
◆猫の血行が良くなる
撫でてマッサージすることで、猫の血流を良くするという効果があります。新陳代謝を活発にし、体内の老廃物を無害化したり体外に排出したりします。さらに体の免疫力もあがり、病気にかかりにくくなると言われます。
◆猫のストレス解消につながる
適切な撫で方をすれば筋肉をほぐす事ができるので、体の疲労回復にも効果があります。
また、触られることで脳内からエンドルフィンという脳内麻薬が分泌されます。エンドルフィンが分泌されると、幸せな気持ちになったり眠くなったりします。これがストレス解消につながります。
かまってもらいたい猫は、マッサージしながら触られることで、満足できることもあります。
◆猫の体調異常を見つけられる
猫の体を触ることで、傷やしこり、炎症などを見つけることができます。体の表面には、病気の初期症状や怪我の様子が現れやすいので、早期発見につながります。
また、目に見えなくても、触った時に痛がるしぐさがあれば異常に気づくことができます。
猫が喜ぶマッサージ方法【顔周り・全身】
◆顔周りのマッサージ方法
顔には、目や耳、鼻、口と大切な器官が集まっています。異常がないか観察しながら力を入れないようにして触ってあげましょう。
①猫の毛並みに沿って手のひらで優しく撫でます。耳の下から顎先にかけて、揉むようにして円をかくように撫でます。
②顔の横(頰の部分)に皮膚の遊び部分があるので、そっと引っ張ってあげます。
③頭の先から後頭部にかけて、指先を立てるように撫でてあげます。
目の横から耳にかけての部分は骨がつながっておらずデリケートなので、決して強い力で押したりしないようにします。鼻や目、耳そのものにも強い力で触ることのないようにして、周辺を優しく撫でましょう。
◆お腹のマッサージ方法
猫が嫌がらずにお腹を触れるようであれば、マッサージしてあげます。
①毛並みに沿って、優しく手の平や指の腹で触ってあげてください。その時にしこりや傷がないかを確認しながら行うと良いでしょう。
②乳首や性器にも注意して優しく触り、異常や変化がないかを確認してください。被毛のからまりやもつれにも気を配りましょう。
◆背中のマッサージ方法
①毛並みに沿って頭のほうから尻尾のほうへ、手のひらで優しく撫でてあげます。
②ブラッシングの前に手で触り、皮膚に異常がないかを確かめるのも良いでしょう。
③皮膚の遊びが多い部分なので、円をかくように手を動かしたり、軽く皮膚を引っ張ったりなどしてあげてください。血流が良くなり、さらに抜け毛も取れます。
手を素早く動かすと静電気が起きて猫が不快に感じるので、ゆっくりと動かすようにしましょう。
◆手足のマッサージ方法
肉球には神経が集中していて敏感な部分です。気持ちいいと感じる場合もありますし、触られるのを嫌がる猫もいることでしょう。嫌がる様子を見せたらすぐにやめてあげましょう。
①抱っこするか寝転がるかの体勢で、手や足先を優しく持って、親指で撫でます。
②円をかくようにしたり、優しく押したりします。
◆お尻・尻尾のマッサージ方法
猫の尻尾の付け根部分は、触られて喜ぶものと、極端に嫌がるものがいます。また避妊をしていないメスは、交尾の際の体勢に入ることがあるので触らないほうが良い時もあります。
尻尾の付け根には脊髄から通じる大切な神経が集中していますので、決して強くひっぱったり、握ったりしないように気をつけてください。
お尻(尻尾の付け根の背中側)を軽くトントンと叩かれるのを好む猫も多くいます。ぽんぽん、トントンといった感じで軽く刺激を与えてあげましょう。尻尾の付け根から先までを、軽く毛並みをとかすようにして握って触ってみましょう。手のひらを通す感じで、決して引っ張らないようにすることが大切です。
猫をマッサージするときの注意点!
猫をマッサージする時は、飼い主の都合で勝手に始めないようにしましょう。猫が甘えて来たり、撫でた時に向こうから寄ってきたりするようであれば、続けてマッサージをしてあげたほうが喜びます。
注意①強い力で押したり引っ張ったりしない
猫は痛みや不快を口で伝えられませんので、よく観察しながら行い、強い力は使わないようにしましょう。人間にとって軽い力でも、猫にとっては強く不快に感じます。
注意②オイルなどを使わない
人間と違うので、匂いのするものをつける必要はありません。匂いに敏感なので、つけられることを好まない猫が多いです。オイルの種類によっては中毒を起こす可能性もありますので、使わないほうが良いでしょう。
◆マッサージをしてはいけない時
その他、このような時はマッサージをしないようにしましょう。
①病気や怪我をしている時
病気の時は、体が治そうとしている時なので、マッサージで刺激を与えないようにします。
怪我をしている時も、マッサージが逆効果になることもありますので、しないようにしましょう。猫が不快に感じることも多いでしょう。
②食事中や食事を済ませたばかり
食事中はもちろん、食べてすぐ後は消化している時なので、そっとしておきましょう。
③興奮している時
遊んだり運動したりした後など、猫が興奮している時には、落ち着くまでそっとしておいて待ちましょう。呼吸が整って、座ったり寝転んだりしてきてからのほうが効果もありますし、マッサージもやりやすくなります。
猫が嫌がり、飽きてきて離れたそうにしたら、無理に続けないでやめることです。時間的には5分〜20分くらいまでの長さが最適です。耳が後ろに向いて表情が変わったり、触る手に噛み付いたりしてきたら、もうやめてというサインです。
猫が喜ぶ撫で方のポイントは?
マッサージする時は、頭の方から体、尻尾という順番で触るのが良いでしょう。
・手のひらを使う
人間の手のひらをうまく使い、喜んでもらいましょう。撫で方としては、ゆっくり動かし、手のひらの温度が伝わるような感じで撫でると良いでしょう。マッサージの始まりはこの撫で方で始めると、猫が受け入れてくれやすくなります。
最初は温度を伝える気持ちで、手をあてるだけにします。その後少しずつ圧力を加える感じで手を移動させて、撫でます。素早く動かしたり、強く押したりしないように心がけます。
・皮膚を動かす
猫の皮膚には遊びがある部分が多いので、その遊びを動かしてあげるつもりでマッサージします。手のひらで円を描いたり、広い部分を優しく持ち上げたりします。
・両手で触る
猫の顔を触るときや、背中の広い部分を触る時に、両手を使ってみましょう。お互いの手の力を合わせたり、反対方向に加えたりします。力を入れすぎないようにすることが大切です。
・皮膚をつまむ
頰の皮や首、背中の遊びの皮膚を軽くつまみ、離します。つねらないように気をつけてください。皮膚の遊びが多い部分にしてあげると良いでしょう。
・毛を持ち上げるようにする
毛をつまんで、ゆっくりと持ち上げるようにします。撫で方としては、被毛の根元に指を入れて、毛を指でつまんで上にあげるような感じです。毛を抜くのとは違いますので、力加減が大切ですが、上手に出来れば血行が良くなる効果があります。
・手足を動かしてあげる
手や足の付け根などを揺らしたり撫でたりして、筋肉や手足そのものを動かしてあげる動作です。よほど猫がマッサージを好み、飼い主を信頼して脱力していないとできないかも知れません。人間の体でいうとストレッチをしているように、筋肉をのばしてあげる感じで行います。
・指圧する
人間でいうつぼ押しのようにして、猫の体を触ってあげることです。手や足の肉球部分、背中などに行います。人間に行う場合と違い、ほんの少しだけ圧力をかける気持ちでも、十分指圧の効果が得られるでしょう。気持ち良い顔をしているか、いやがっていないかを観察しながら、押してあげましょう。
まとめ
マッサージすることは、猫も心地よくなり、飼い主さんもリラックスできる効果のあるものです。ツボや医学的なところが細かくわからなくても、適切な状態で適度に撫でてあげるだけでも、マッサージとしての効果が期待できます。
だからこそ、猫が嫌がることのないような撫で方をしてあげたいものです。飼い主さんが行うマッサージそのものは医療行為ではありませんから、猫に実際持病がある時には、獣医師の指示を仰ぎましょう。
猫がマッサージで気持ちよさそうにしていたら、それが上手くできている証拠です。声をかけて反応を見ながら、コミュニケーションを大切にしながら、マッサージをしてあげてくださいね。
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