1.猫のいる家庭でインテリアに観葉植物は危険!?
2.猫にとっての危険な観葉植物の紹介
2-1.ユリ
2-2.ポトス
2-3.アイビー
2-4.フィドルリーフ
2-5.フィロデンドロン
2-6.アグラオネマ
2-7.ナンテン
2-8.カランコエ
2-9.チューリップ
2-10.アロエ
2-11.ポインセチア
2-12.アロマも危険
3.安全な観葉植物も危険となる可能性もある
4.猫が観葉植物に興味を示すワケとは?
5.観葉植物を猫のいたずらからどう守る…?
5-1.観葉植物を室外に置く
5-2.フェイクの人工観葉植物を置く
5-3.天井から吊り下げてみる
5-4.食べても大丈夫な猫草を用意する
6.まとめ
猫のいる家庭でインテリアに観葉植物は危険!?

観葉植物には、鉢植え程度の小さいサイズから人間の身長くらいの大きなサイズもあります。部屋のなかに観葉植物を置くことは、インテリアに凝る人なら一度はやってみたいと思うかもしれません。言葉通り、「葉」を「観る」ことができるので、リラックス効果も生まれるでしょう。
しかし、人間は観葉植物を「鑑賞用」と理解していても、それを知らない猫はいたずらして食べる可能性もあるでしょう。見た目が美しい観葉植物は、猫の口に入ると命を脅かす危険が待っていることも…!
猫の飼い主さんは、猫にとって中毒性がある観葉植物を知っておく必要があります。
猫にとっての危険な観葉植物の紹介
ひとくちに観葉植物と言いますが、その種類は多彩で覚えきれないほどの植物があります。猫に中毒症状を及ぼす危険があるものがなんと700種類を超えるのではと言われているのだとか。
そんななかでも、家庭で置かれやすい観葉植物のなかから、危険度の高いものをご紹介していきます。
◆ユリ

猫にとって危険だと言われている植物として「ユリ」は特に有名。一般的にイメージされる緑が多い観葉植物とは少し違いますが、花を飾る習慣がある家庭は要注意です。
大きな花びらで優しい香りのユリは、とても優雅で見る人の心を和ませる植物です。でも、猫にとっての危険度は「大」。ユリの危険は「花びら」「葉」「茎」と全体的に及びます。しかも、ユリを差していた花瓶のなかの水さえも危険なのです。
嘔吐をする、>脱水症状を起こす腎不全を起こすかもしれません。猫の命に関わる恐れもある植物と言えます。
ちなみにユリの花粉も危険です。ユリを部屋に置いていなくても、外出時にユリの花粉に触った手で帰宅後に猫に付着して中毒症状を発症することもあるかもしれません。十分に気をつけてくださいね。
◆ポトス

育てやすさと見た目の美しさから人気のポトス。初心者でも扱いやすい観葉植物のひとつです。そのため、家庭に何気なく飾っている人も多いかもしれません。
ポトスを口にした猫は、皮膚炎や口内炎の症状を引き起こすことがあります。
◆アイビー

観葉植物として人気があるアイビーも猫には危険が大きいです。葉を食べると下痢や嘔吐などの中毒症状が見られる可能性があります。口内の痒みを引き起こし、神経症状が出るケースもあります。
命に関わるほどの強い危険はありませんが、愛猫の体調を崩す植物なので部屋に置くのはリスクが高そうですね。
◆フィドルリーフ
ボリュームがある葉っぱで、観葉植物ではよく耳にするフィドルリーフ。猫が口にすると口の中に激しい炎症が起きます。
後に嘔吐も引き起こす有害成分が含まれている猫にとっては危険な植物なので、気をつけなければなりません。
◆フィロデンドロン

亜熱帯原産で世界中に自生しているつる植物のフィロデンドロンも猫には危険度が大きい観葉植物です。
フィロデンドロンにはいくつかの種類があり、セロームやオキシカルジウム(ヒメカズラ)など光沢のある葉っぱに特徴があり人気です。
ただ、フィロデンドロンの葉には、猫に有害となる成分が含まれています。その部分を食べると、炎症や嘔吐を引き起こすことが多いようです。炎症を起こす程度で済むこともありますが、重症化すると腎機能に影響するほどの症状を引き起こすケースもあります。
◆アグラオネマ

細長い葉っぱが高級感のあるアグラオネマも観葉植物として人気があります。
サトイモ科のアグラオネマは、室内でも育てやすいことでも知られています。緑の葉っぱには赤い色の模様が入ることもあり、魅力のある植物として注目されているようです。
そんなアグラオネマは、口に入れただけで炎症を引き起こしてしまう猫にとっては危険な植物です。
◆ナンテン

ナンテンと言うと、人間にとっては病気の症状を和らげるものとしても知られています。季節によって白い花が咲いたり、赤色の実になったりと見応えのある植物です。
ナンテンの実にはアルカドイロという動物には有毒な成分が含まれています。これが猫にとっては危険。症状の出方は個体差がありますが、死に至る可能性がないわけでもありません。猫を飼っている家庭では飾るのには十分に注意が必要です。
◆カランコエ

鮮やかな色合いの花を咲かすカランコエは、育てやすい植物で部屋に飾ると明るいイメージになる植物です。
そんな明るく優雅な植物も猫にとっては致命的になる恐れもあります。カランコエの危険箇所は、葉や茎など全体的に及びます。どこを食べてもリスクがある恐ろしい植物のようです。
カランコエの有毒成分は、愛猫の心臓に悪影響を与えてしまいます。さっきまで元気だった愛猫がカランコエを口にした後に命を落す可能性もあるので、愛猫家の皆さんには知っておいて欲しい植物のひとつです。
◆チューリップ

鉢植えで観賞用としてチューリップを部屋に飾ることもあるかもしれませんが、猫にとっては危険がある植物です。
チューリップは実はユリ科です。ユリは猫にとって危険が大きいと先ほどもお話ししましたが、同様にチューリップもかなりリスクがある植物です。チューリップが持つ刺激のある有毒成分を口にすると場合によっては、心不全を引き起こす可能性もあるのだとか。
可愛らしい色合いのチューリップですが、愛猫家の皆さんは室内に飾るのを避けるべきと言えます。
◆アロエ

健康的なイメージが強い「アロエ」。私たちが食べるスイーツやヨーグルトなどにも使われることがあり、美味しいですよね。しかも、皮膚の傷や炎症にも効果があるため、薬としてもお馴染みです。
人間にとってはプラスとなるアロエは、猫にとっては有害なのだとか。猫が興味を持って食べると下痢を引き起こす可能性があります。猫がかじらないように注意しましょう。
◆ポインセチア

クリスマス時期にはポインセチアを部屋に飾る人も多いでしょう。冬になると人気のポインセチア。真っ赤な花びら&緑の大きな葉のコントラストが美しい植物です。
ポインセチアの有害成分は、茎と葉に含まれています。食べたときにすぐには症状が出ないかもしれませんが、後から激しい下痢を引き起こすことがあります。
◆アロマも危険
女性を中心に人気のあるアロマテラピーも、実は猫にとって危険なものとなります。
アロマテラピーに使用する「エッセンシャルオイル(精油)」は大量の植物を凝縮して作られています。
体の中に植物を消化・分解するという解毒作用が備わっていない猫にとって、香りとしてほんの少しでも体の中に入ってしまうと過敏に反応を起こしてしまいます。
猫と暮らしている人はおうちでの使用は避け、エステサロンや猫がいない空間で楽しんだ後も成分を持ち帰らないよう注意した方がよいでしょう。
安全な観葉植物も危険となる可能性もある
上記では猫にかなり危険度が高い観葉植物を紹介しました。症状の引き起こし方は違いますが、死に至る可能性がある危険度が高いものから、軽い症状で済むものまでさまざまです。
また、猫には安全と言われている観葉植物も実はあります。パキラやサンセベリア、エバーフレッシュなどいくつかの観葉植物は比較的安心だと言われています。
ただ「100%安心だ」と言い切れないのも事実。死に至るほどの危険性はないにしても、個体によっては中毒となるおそれもゼロとは言えないのです。
観葉植物の形状によっては、猫のケガの原因になるものもあるでしょう。尖った形の葉っぱが皮膚に刺さることもありますし、有毒成分はなくても下痢を引き起こすかもしれません。
猫との暮らしでは、観葉植物の置き方はかなり慎重に考える必要があるのかもしれませんね。
猫が観葉植物に興味を示すワケとは?

ユラユラと動くものに狩猟本能を示す猫にとって、観葉植物のユラユラ具合はまさに興味の的です。特に、葉っぱにボリュームのある植物なら少しの風で動くため、猫の視界に常に入ることでしょう。
また、高いところに登ることができる猫にとって、興味を持ったものへ飛びつくことも可能です。人間にとって観賞用と思える観葉植物も猫にとっては「興味のあるもの」となってしまうのです。
そして猫というと猫草を食べる動物。猫が自分の毛づくろいのときに飲み込んだ毛玉を吐き出したくて、猫草を食べることがあります。そのため、猫草がないと観葉植物を本能的に食べてしまうことがあるのです。
観葉植物を猫のいたずらからどう守る…?

猫との暮らしのなか、四六時中猫の様子を見張ることはできません。観葉植物を守る前に、猫の命と健康を守ることが重要です。
そのため、大前提として死に至るほどの有害な観葉植物は絶対に置かないようにするべきでしょう。
そして、それ以外の植物でも口にすると思わぬリスクがあるケースもあるので、猫ちゃんがいたずらしないように次のような方法を検討してみるといいかもしれません。
◆観葉植物を室外に置く
猫がいたずらしないためには、「猫の目に触れない場所に置く」ことがおすすめです。
猫が絶対に入らない部屋で観葉植物を楽しんでみましょう。部屋から見える窓の外やベランダで楽しむのもひとつの方法です。
◆フェイクの人工観葉植物を置く
比較的安全と言われる観葉植物でさえも心配という飼い主さんもいるでしょう。インテリアを楽しみたいけれど愛猫も心配…ということなら、本物のように見える人工の観葉植物を購入してみてはいかがでしょう。
人工的なものでも観葉植物の雰囲気はかなり演出できます。「これが人工?」と本物と見間違うほどの精巧なものも多いです。
ただ、猫によっては人工のものでも「いたずらのターゲット」にすることもあります。猫の性格や行動パターンを考えて置き場所を工夫してみてくださいね。
◆天井から吊り下げてみる
観葉植物を置く場所を猫が届かない場所に工夫してみましょう。
そこで考えられるのが、天井から吊り下げタイプのインテリアにする方法です。高いところが好きな猫でも周囲にキャットタワーやタンス、家具などがなければ、吊り下げた観葉植物までジャンプはできないと思います。周囲の安全を考えながら、検討してみるようにしましょう。
◆食べても大丈夫な猫草を用意する
猫草を食べる感覚で観葉植物に興味を示すことがあるので、猫草を準備してあげるのもいいでしょう。猫草ならば猫用に市販されているので、食べても大丈夫です。猫草があるなら観葉植物を敢えて食べようという気は起こらないかもしれません。
まとめ
どうでしたか?人間の目を癒してくれる観葉植物ですが、猫にとっては危険なものであることが分かりました。健康被害だけでなく、ひどい場合だと命の危険があるなんて驚きですよね。
猫の性格によっては観葉植物をインテリアに置いても興味を示さず危険がないケースもあるかもしれません。シニア世代の猫よりも若くて活発な子猫の方が、いろいろなものに興味を示すので、観葉植物の危険をしっかり考えなければならないでしょう。
ただ、どんな性格の猫だとしても万が一のことを考えるとある程度の危険は未然に防いでおきたいものですよね。ちょっと口にしただけでも中毒症状が出る植物も結構あります。
今回の記事では、危険度の高い植物を紹介しました。そんな危険な観葉植物は、猫の近くに置かないように心がけてくださいね。
観葉植物についてもう一度しっかり理解することが大切な猫の命と健康を守ることに繋がります。
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