- 1.猫にもいる神秘的な目の色「オッドアイ」
- 2.白猫にはオッドアイが多いって本当?
- 3.オッドアイの白猫は短命って本当?
- 4.白猫の性格は?
- 5.オッドアイの猫を飼う時の注意点
- 6.白猫が特徴的な猫種6選!
- 7.まとめ
1-1.オッドアイとは?
1-2.縁起の良い猫のオッドアイ
1-3.オッドアイになる原因は?
2-1.オッドアイになる確率は全体の25%程
2-2.白猫の目の色は青色が多い
2-3.白猫にオッドアイが多い理由は?
3-1.オッドアイの白猫は聴覚障害を持つ場合も
3-2.野生では目立ちすぎてしまう
5-1.紫外線には要注意
5-2.事故のリスクを減らす
5-3.びっくりさせない
6-1.ペルシャ
6-2.ターキッシュアンゴラ
6-3.スコティッシュフォールド
6-4.キムリック
6-5.アメリカンカール
6-6.カオマニー
猫にもいる神秘的な目の色「オッドアイ」
オッドアイがどんなものか見たことがない方もいるかも知れません。まずは、オッドアイがどんな状態なのか詳しくご説明させて頂きたいと思います。
◆オッドアイとは?
オッドアイとは、目の虹彩が左右で異なる状態で、わかりやすく言うと目の色が左右で違う事を指します。
別名「虹彩異色症」と呼ばれ人間にも発症しますが、その割合は人間よりも犬や猫の方が多いと言われています。
◆縁起の良い猫のオッドアイ
片方が黄色でもう片方が黄味のない淡青色の場合には、日本では「金目銀目」などと呼ばれ縁起が良いものとされてきました。また、吸い込まれるような透明感のある瞳の希少性から「幸運を運んでくる猫」と言われることもあるほど、猫のオッドアイはとっても神秘的です。
◆オッドアイになる原因は?
気になるのはどんな原因があってオッドアイになるかということです。実はオッドアイになる原因は、先天性と後天性の2つのパターンがあります。
★先天性のオッドアイの場合
先天性の場合ですが、こちらは白猫に多いようで、「白色遺伝子」というものが関係しています。
白猫にオッドアイが多い理由については次のセクションでご説明します。
★後天性のオッドアイの場合
後天性の場合は、病気や事故などの怪我で手術をした事が原因になる事があるそうです。
手術で目の神経を損傷した場合や、直接目を怪我した場合にも、目のメラニン色素の量が減少し、オッドアイになる事があると言われています。
白猫にはオッドアイが多いって本当?
筆者が見た事のあるオッドアイの猫ちゃんはみんな白猫でしたが、全体的にもオッドアイは白猫に多いのでしょうか?
◆オッドアイになる確率は全体の25%程
実際に虹彩異色症というのは、どんな猫にも発症する可能性のある遺伝子変異なのですが、特に白猫に多く、確率は全体の25%程と言われているようです。
◆白猫の目の色は青色が多い
そもそも、猫の毛色や目の色は、「メラニン色素」という色素細胞の量によって決まります。
白猫が持つ白色遺伝子には、このメラニン色素を抑制する力があり、色素細胞の量が少ない白猫には真っ白な毛が生えてきます。そして毛の色と同様、色素細胞の量が抑制されることによって、目の色が青くなると言うわけです。
つまり、青色の目の猫は、目の色素が欠乏することで目が青く見えているということです。
◆白猫にオッドアイが多い理由は?
目の色素の欠乏によって白猫の目が青くなることが分かりましたが、なんらかの理由によって、片目だけこの欠乏が起こった状態をオッドアイと呼びます。これらが白猫にオッドアイが多いとされる理由になります。
白猫に多いオッドアイですが、白猫自体生まれる確率が低いので、更にオッドアイとなるとかなりの希少性があると言えますね。
オッドアイの白猫は短命って本当?
虹彩異色症なんて言葉を聞くと、オッドアイの白猫は他の猫ちゃんよりも体が弱かったり、寿命が短いのではないかと心配になりますよね。
◆オッドアイの白猫は聴覚障害を持つ場合も
実は、オッドアイの白猫は生まれつき青い目をした側の耳に聴覚に障害を持っている可能性が高いと言われています。
室内飼いの白猫の場合はまた別ですが、野生の猫にとって聴覚の障害は致命的です。
野生で生きていく為には、敵から身を守ったり獲物を捕らえたりしなければならないわけですが、片耳が聞こえなければ危険を察知したり獲物を捕まえる事も通常より難しくなってきます。
この聴覚の障害によって敵が近付いてきても気付くのが遅れてしまい、身を守れない事があるという事も、オッドアイの白猫の寿命と関係しているようです。
◆野生では目立ちすぎてしまう
聴覚障害の他にオッドアイの白猫の寿命が短いとされる理由は、白猫は他の猫ちゃん達と比べて野生では目立ち過ぎてしまうということです。
真っ白な雪の上でない限り、白はとても目立ちますよね?ですから、敵から身を隠すのが難しく狙われやすいという事も、オッドアイの白猫が短命と言われる原因のようです。
これらを踏まえると、完全室内飼いなら生存競争がありませんので、聴覚や毛の色によって寿命が短くなる確率は減るのかもしれませんね。
猫の平均寿命は現在15歳とされていますが、20歳まで生きたオッドアイの白猫もいるようなので、短命であるかどうかは環境なども関係してくると言えそうです。
白猫の性格は?
白猫って見た目もとっても美しく思わずうっとりしてしまいませんか?
白猫はその見た目通り性格も優美で賢く、そして繊細です。ひとりの時間を大切にし、時に神経質な一面もあります。
気が強く高貴な性格の白猫は、猫としての威厳を保って生活しますが、甘えん坊で独占欲が強いという白猫も居るようです。
普段は見た目通りのクールな性格の持ち主で警戒心が強いとされていますが、白猫は他の猫よりも野生では敵に見つかりやすいので、そんな不利な状況でも狩りを成功させる賢さがあるとも言われています。
オッドアイの猫を飼う時の注意点
ほかの色がまったく混じっていない純白の被毛に包まれ、左右の目の色が違うオッドアイの猫ちゃん。「その美しい姿を毎日見ていたい」と思えるほどの神秘的な魅力があります。
でも、短命とも言われていて、飼うときには心配な点も多いかと思います。
オッドアイの猫を飼うとなら、次のようなポイントに注意してみてくださいね。
◆紫外線には要注意
オッドアイの猫ちゃんは、目のメラニン色素が少なくブルーの瞳をしています。紫外線にかなり弱いので、直射日光が目にあたらないよう気をつけなければなりません。
猫のお気に入りの場所の採光具合をチェックし、直射日光があたる時間帯にはカーテンを閉めるなどの対策をしておきましょう。
キャットタワーや猫のベッドも、窓際ではなく、光があたらないような設置場所を考えた方がいいかもしれませんね。
◆事故のリスクを減らす
オッドアイの猫ちゃんを飼うときに気をつけたいのは、「目」のことだけではありません。前述しましたが、オッドアイの白猫は聴覚に障害を持つことが多いです。危険な目にあわせたくないなら、「外の世界に出さないように」を心がけましょう。
オッドアイの猫ちゃんは、一般的な猫ちゃんと比べると耳の聴こえが悪く、さらに視力も悪いので、事故に巻き込まれてしまうリスクが高いです。
それに、自然界では目立ってしまうオッドアイの白猫ちゃん。他の野生の猫ちゃんから敵視され、ターゲットとなることも…!襲われそうになっても、直前まで気づかず身を守れないこともあるかもしれません。
事故のリスクを減らすのがオッドアイの猫ちゃんを飼ううえでの注意ポイントです。オッドアイの猫ちゃんを飼うなら、完全室内飼いが理想です。
また、ふだんは完全室内飼いをしていても、飼い主さんのちょっとした油断から脱走する可能性もゼロではありません。窓や玄関などの入り口には、猫が脱走しないための対策をしておくことをおすすめします。
◆びっくりさせない
「目が悪い」「耳が聞こえにくい」という理由から、オッドアイの猫ちゃん達は、周囲への警戒心が強くなりがちです。
オッドアイを持つ白猫は、基本的にひとりで過ごす時間を大事にし、のんびり過ごしたいと思っています。騒がしい環境での暮らしは、神経質な気持ちが強くなり、常に緊張感を持った状態。オッドアイの猫ちゃんのストレスのもととなるでしょう。
ストレスを溜めずに、ゆったりと過ごせるように、できるだけ安心感のある環境を作ってあげてくださいね。
急に抱っこしようとする、大きな声を出す、見知らぬ人を近づける…など、オッドアイの猫ちゃんをびっくりさせる行動は控えましょう。
白猫が特徴的な猫種6選!
MIX種にも美しく気品のある白猫は存在しますが、希少性の高い白猫は血統書付きの猫種の中にも存在します。
その中から、白猫がいる猫種を一部ご紹介させて頂きたいと思います。
◆ペルシャ
ペルシャはイギリスが原産の猫種で、長毛種として有名ですね。純血種の中でも最も古い種類の猫で、はっきりとした起源は分かっていないようです。
ふさふさの長毛が特徴で、気品に溢れ、穏やかで落ち着いた性格をしています。もともと上品なペルシャの白猫は、上品さや優雅さも倍増され、うっとりしてしまいます。
◆ターキッシュアンゴラ
純血種の中でも最も古いと言われるペルシャの先祖であったなんて説もあるのがターキッシュアンゴラです。
手触りのいいフワフワの長毛種で、尻尾は特にふさふさの美しい毛で覆われています。大きな尖った耳と、少しつり上がった目が特徴の美しい猫です。
性格は自由を好み、「歌いながら歩く猫」「バレリーナのような猫」とも称される事があるそうで、ターキッシュアンゴラの白猫はとても高貴で優雅な見た目をしています。
◆スコティッシュフォールド
Foldは日本語で折れるという意味なので、まさに折れ曲がったキュートな耳が特徴のスコティッシュフォールド。
短毛種も長毛種も居ますが、共通している大きくてまん丸な目も魅力の一つです。
甘えん坊で協調性に優れ、子供や他の猫ちゃんとも仲良く暮らせる優秀な子で、鳴き声が小さい事からマンション飼いにも適しているといわれています。
◆キムリック
マンクスという尻尾が全くない猫の中でも長毛種のマンクスを「キムリック」と呼びます。
突然変異で生まれるセミロングのマンクスを品種改良して誕生したと言われていますが、キムリックはとても貴重な種類の猫で、生まれる確率はたったの25%です。
性格は用心深く引っ込み思案で少し気難しいとされていますが、ご主人と認めた相手には甘えん坊の一面も見せてくれます。
ふさふさの被毛を綺麗な状態で保つためにはブラッシングが欠かせませんが、キムリックの白猫はその手間に勝る美しさです。
◆アメリカンカール
スコティッシュフォールドとは逆に耳が外側にクルンとカールした種類の猫で、原産国は名称にもあるようにアメリカです。
元々は長毛種のみだったようですが、品種改良が行われ、現在は短毛種のアメリカンカールも誕生し、真っ白で美しい被毛の白猫も存在します。
明るく愛嬌たっぷりの性格で、人間にもよく懐く甘えん坊の子が多いと言われています。また、知能が高くおとなしい性格のアメリカンカールは、猫の中でも躾がしやすい種類なので、マンション飼いや家を留守にしがちな方にも向いています。
◆カオマニー
カオマニーはタイの王家で大切に飼われてきたというタイが原産の種類で、希少価値があり大変高価で、そのほとんどが白猫です。真っ白で気品のある見た目の美しさは人々を魅了し、現在ではアメリカやイギリスなどでも繁殖が行われているようです。
賢く社交的な性格の持ち主なので多頭飼いに向いていますが、逆に寂しがり屋なので1匹でのお留守番は避けた方が良さそうです。また、賢さは犬にも引けを取らず、新聞を取ってきてくれるなんて子もいるそうですよ!
まとめ
今回は、白猫に多いとされるオッドアイと白猫のオッドアイの寿命、そして白猫の種類や性格についてお話させて頂きました。
透き通るようなブルーの瞳って人間でも猫ちゃんでも本当に魅力的です。しかし、猫ちゃんの場合その美しさの裏側には、聴覚障害などの問題を抱えている場合もあります。
寿命については完全室内飼いを徹底すれば、早くに命を落とすことは防げそうですが、例え寿命が他の猫よりも少し短いとしても、生涯愛情を持ってお世話をして貰えれば猫ちゃんは幸せな筈です。
ご自宅に猫を家族として迎え入れる際には、どんな種類の猫であっても、猫ちゃん自身が最期の時に悔いがないというくらいたっぷり愛情を注いであげたいものですね。
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