- 1.猫の便秘の原因は?
- 2.猫の便秘の症状・目安は?
- 3.猫の便秘の解消法、治療法は?
- 4.便秘の猫におすすめのフード4選!
- 5.便秘の猫におすすめのサプリ2選!
- 6.猫に便秘用のフードを与える時の注意点
- 7.猫の便秘についてのまとめ
1-1.便秘の原因①便が硬いため
1-2.便秘の原因②ストレスのため
1-3.便秘の原因③内臓の機能が低下している
1-4.便秘の原因④排便する時に痛みを感じる
1-5.便秘の原因⑤病気などで結腸が閉塞している
1-6.便秘の原因⑥薬物性のもの
2-1.丸2日排便していない時は注意
2-2.猫の便秘の症状
3-1.食事療法をする
3-2.浣腸を行う
3-3.下剤を与える
3-4.輸液を行う
3-5.ストレスを減らすようにする
4-1.ロイヤルカナン フィーライン ヘルス ニュートリション センシブル
4-2.Physicalife チキン入り/まぐろ入り
4-3.ピュリナワン 美味を求める成猫用 1歳以上 サーモン
4-4.メディファス アドバンス グレインフリー
6-1.療法食の場合は必ず獣医師の指示に従う
6-2.少しずつフードを変えていく
猫の便秘の原因は?
猫の便秘には次の6つの原因が考えられます。
◆便秘の原因①便が硬いため
腸の中にあるうんちが硬すぎるため、排出できない状態となっている場合です。この場合、猫の体は健康で機能に問題はないのですが、便に問題があるということを指します。
うんちが固くなる理由としては、水分不足、グルーミングによる被毛の飲み込みでの毛球症、異物を飲み込んでしまったことなどがあげられます。
◆便秘の原因②ストレスのため
猫が精神的に何か良くない思いをしてストレスを感じているために、うんちが出せない状態です。
理由としては、トイレが汚れたままで排便したくない、トイレの場所が気に入らない、または引越しや模様替えの環境の変化、トイレで何か嫌な目にあったなどが考えられます。
猫にとって排便する時はとてもデリケートになっているので、色々な状況が良くなければうんちが出来ない場合が多くあります。トイレだけの問題では無く、生活環境で何かストレスを感じることがあれば、それが便秘につながっていることもあります。
◆便秘の原因③内臓の機能が低下している
結腸の蠕動運動が弱まってうまく働かずに、うんちを移動出来ない状態です。
蠕動運動は筋肉の収縮波を伴った動きのことで、運動腸内の物を送る働きをしますが、自律神経に支配されているので、意識的に行うことはできません。
蠕動運動が弱まる原因としては、猫の老化による筋力の低下や甲状腺機能低下症、しっぽ引っ張り外傷などが考えられます。
◆便秘の原因④排便する時に痛みを感じる
体の機能は正常ですが、排便時に痛みがあるためにうんちが出せない状況です。
痛みの原因としては、猫の肛門周辺に傷や肛門嚢炎がある、肛門や直腸の通り道が狭くなっている、直腸内に異物がある、骨盤や後足を骨折している、または腫瘍や脱肛といったものが考えられます。脱肛は、肛門から粘膜の一部や直腸がはみ出してしまっている状態を言います。
◆便秘の原因⑤病気などで結腸が閉塞している
うんちが通過する結腸の中に壁となるものがあるために、便通がブロックされた状態です。
腸内の腫瘍やポリープ、直腸憩室などがあると考えられます。また、何か異物を飲み込んでしまい、結腸に詰まった場合にも、排便がうまくいかなくなることがあります。
◆便秘の原因⑥薬物性のもの
「医原性便秘」とも呼ばれ、猫が摂取したある種の薬が便秘を誘発した状態です。
具体的な薬としては、鎮痛剤や硫酸バリウム、抗ヒスタミン剤、制酸剤、利尿剤などがあげられます。
猫の便秘の症状・目安は?
猫の便秘とは、腸の中に便がたまって長期間排出することができていない状態を言います。
では、猫が便秘になっていると判断するのは、どのくらいの期間うんちをしていない時でしょうか?
◆丸2日排便していない時は注意
猫は1日に1回または2回、排便をします。目安としては、猫が丸2日、排便をしていなければ、便秘になっていると判断して良いでしょう。
また、排便していても、うんちがコロコロと固くて小さく、あまり量が出ていない、という状態でも便秘の考えて良いでしょう。
◆猫の便秘の症状
以下のような症状が見られたら、猫の便秘を疑ってみましょう。
・お腹を触られるのを嫌がる
・うんちが出てもコロコロと小さく硬い
・うんちが出ても細長い便である
・排便しようとしているがうんちが出ない
・食欲が落ちる
・水のような下痢をする
・元気が無くぐったりしている
・嘔吐する
水のような下痢は「奇異性下痢」と言われ、便秘の時にも現れる症状です。腸内の水分や粘液などが、固まってしまった便の隙間を通りすぎて排出されるために、このような下痢になります。
特に、
・排便しようとしているがうんちが出ない
・食欲が落ちる
・水のような下痢をする
・元気が無くぐったりしている
・嘔吐する
といった症状が見られた時には、猫が便秘で苦しんでいますので、できるだけ早く動物病院に連れて行きましょう。
元気が無く横になっていたり、嘔吐して、吐いたものからうんちの臭いがしたりすれば、大変危険な状態です。
猫の便秘の解消法、治療法は?
猫が便秘になった時には、次のような解消法、治療法があります。
◆食事療法をする
猫のフードをより消化の良いものに変えたり、猫草を食べさせたりして便秘を解消します。
フードを変えるのは、便秘が軽度の場合には効果があると考えられます。腸の蠕動運動低下が原因で猫が便秘になっている場合は、フードの食物繊維量を増やしたり、猫草を与えたりすることで、症状が軽減されることがあります。
ただ、大量に猫草を摂取させれば良いわけではないので、適量を与えることが大切です。
フードは総合栄養食のものを選び、栄養バランスが偏らないようにしましょう。獣医さんにおすすめのフードを教えてもらうのも良いですし、動物病院で販売されているフードに変えてみるのも良いでしょう。
◆浣腸を行う
猫の肛門から温水などを注入して便を柔らかくして、指や手で猫のお腹を押して、結腸内のうんちを強制的に排出します。
目安としては、体重1kg当たり5ml~10mlの温水や生理食塩水を使用して行います。
人間用のものを使用したり、飼い主さんが自己判断で行ったりすることは大変危険なので、獣医さんの診察を受けた上で、浣腸をしてもらってください。
◆下剤を与える
猫用の下剤を与えて、排便を促します。こちらも必ず動物病院で獣医さんの診断を受けて、処方されたものを適切に与えましょう。飼い主さんが人間用の薬を自己判断で与えることの無いようにしてください。
◆輸液を行う
点滴や皮下注射によって輸液を行って、猫が脱水症状に陥らないようにします。
◆ストレスを減らすようにする
腸の蠕動運動をつかさどっている自律神経系は、ストレスの影響で機能不全になってしまうことがあります。猫がストレスを感じて便秘になっていると考えられる場合には、できる限りストレスの元を取り除くようにします。
ストレスの元を突き止めることは大変ですが、まずは猫の健康のために「居心地の良い環境」を作ってあげてください。
例えば、スキンシップを増やす、場合によっては減らす、猫トイレを常に綺麗にするなど、猫によって何にストレスを感じているかは様々なので、解消法も猫によって変わってきます。
便秘の猫におすすめのフード5選!
便秘の猫には、食物繊維、たんぱく質が多くバランスが取れている総合栄養食のフードを与えると良いでしょう。
便秘の猫におすすめのフードと猫草をご紹介します。
◆ロイヤルカナン フィーライン ヘルス ニュートリション センシブル 胃腸が敏感な成猫用
毎日の食事だけで、食欲を満たし、さらに満腹感を維持することで無理なく適正な体重の維持をサポートします。腸内細菌のバランスを健康な状態に整えます。
◆Physicalife チキン入り/まぐろ入り
厳選素材の鶏肉・魚を使用した高たんぱくキャットフードです。
粒にも工夫がされており、胃の中で崩れやすく設計されています。
◆ピュリナワン キャット 美味を求める成猫用 1歳以上 サーモン&ツナ
新鮮なサーモンとツナを使用しており、食物繊維のバランスもよく取れています。合成着色料、香料は添加していません。
◆メディファス アドバンス グレインフリー
穀物不使用の高たんぱくフードです。毎日の健康なお通じをサポートするためフラクトオリゴ糖とセルロースも配合されているので、便秘がちな猫ちゃんにもおすすめですよ。
フィッシュ味・チキン&フィッシュ味の2種がありますので、愛猫の好みに合わせて選べます。
便秘の猫におすすめのサプリ2選!
フードの他に、猫草やサプリといった補助食品で便秘の原因となる毛玉などを解消する方法もあります。
◆ネコちゃんの新鮮野菜レストラン
食物繊維たっぷりの、マット付きで食べやすい猫草栽培セットです。水を注ぐだけで簡単に猫草が栽培できます。
容器をマットに固定することで、猫が食べるときに容器が動いたり倒れたりするのを防ぎます。
◆スッキリン 50g
ペースト状のスッキリンを舐めさせることで、吐き気・便秘などの原因となるお腹の毛玉を便と一緒にやさしく取り除きます。
猫に便秘用のフードを与える時の注意点
◆療法食の場合は必ず獣医師の指示に従う
病気が原因で便秘になっている猫には、療法食もおすすめですが、猫によって合うものと合わないものがあります。療法食のフードは、飼い主さんが判断するよりも、獣医さんに診察してもらったうえで選んでもらいましょう。
また、療法食を与える際は、自己判断でフードを変えたり、与えるのをやめたりしないことが重要です。
◆少しずつフードを変えていく
フードを変える時には、一度に全部変えるのでは無く、猫の食いつきやうんちの様子を見ながら、今まで食べていたものと混ぜながら徐々に新しいフードを増やしていってください。
猫の便秘についてのまとめ
猫の場合、排便がまる2日無いようであれば、便秘になっていると考えられますし、うんちの状態を見ることでも猫の状態がわかります。
飼い主さんが気づくほどの異常があれば、猫は便秘で苦しんでいることになります。毎日、猫トイレをチェックするようにして、異常があった時に早く対処できるようにしておきましょう。
猫の便秘は、なってから対処するよりも、できるだけ便秘を予防することが大切です。猫が便秘かな?と思われる症状を見つけたら、できるだけ早く動物病院へ連れて行き、獣医さんに診てもらいましょう。
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