1.猫の下痢の原因は?
1-1.ご飯の食べ過ぎ
1-2.水分の摂取量が多い
1-3.フードが合っていない
1-4.ストレス
1-5.食べてはいけない物を与える
1-6.病気や寄生虫
1-7.毛玉
1-8.発情期や避妊手術後
2.猫の下痢の症状は?
2-1.猫の下痢や軟便の種類
2-2.普段から愛猫の正常なうんちをよく観察しよう
3.猫の下痢の解消法、治療法は?
3.キャットフードの見直しをする
3.腸に効く猫用サプリを活用する
3.ストレスを発散してあげる
4.下痢、軟便の猫におすすめのフード、サプリ
4.ロイヤルカナン フィーライン ヘルス ニュートリション センシブル 胃腸が敏感な成猫用
4.TBA菌 酵素納豆菌 犬・猫・小動物用 液体タイプ 100ml
4.乳酸菌生成エキス コスモスラクト 猫専用 40ml(20ml×2本)
5.まとめ
猫の下痢の原因は?
個体によって下痢や軟便の原因は様々ですが、猫の便が柔らかいのには、以下の原因が考えられます。
◆ご飯の食べ過ぎ
ドライフードを与える際、欲しい分だけ、または常に好きな分だけ食べられるように多めに与えている飼い主さんもいらっしゃるかと思います。
ご飯を食べるのは元気な証拠とも思えますが、猫はご飯の食べ過ぎで下痢や軟便になってしまうことも。
子猫や高齢猫であれば3回~4回、成猫であれば1日に2回~3回に分けて、1日の摂取量のご飯を与えるようにしましょう。
◆水分の摂取量が多い
猫は元々、水を飲む量が少ない生き物ですが、肝臓病などの病気を患っていると、水の摂取量が多くなる傾向にあるようです。1日の水分の摂取量が多くなると、やはり便が柔らかくなってしまいます。
明らかに飲み水の消費が激しいと感じた場合は、動物病院に相談してみましょう。
◆フードが合っていない
市販で売られている猫専用のフードには、様々な原材料が使用されています。猫は消化が苦手な生き物なので、穀物が含有されているフードなどには注意が必要です。
その他にも、品質の悪い動物性油脂や肉を使用していることもあり、その保存期間を長くするために、強い添加物や化学物質を使用していることもあるのです。
このような原材料のフードを食べ続けると腸内環境は悪化していき、悪玉菌が増えてしまうので、下痢や軟便になりやすくなります。
◆ストレス
猫は繊細で、とても神経質な生き物ですよね。そのため、環境によってストレスを溜めやすい性質であるとも言えます。若い猫ほど環境に順応しやすいですが、年齢を重ねるにつれて順応がうまく出来ずストレスとなっていってしまうのです。
その強いストレスから、お腹を壊してしまうことがあるので、注意が必要です。
◆食物アレルギー
個体によってアレルギーを持っている猫も居ますが、食物アレルギーの主な症状として下痢が挙げられます。
牛肉や大豆、乳製品などでアレルギーを引き起こしやすいので、猫を飼う際は、アレルギーが無いかの検査を事前にしておくことをお勧めいたします。
◆食べてはいけない物を与える
人間にとっては普通に口に出来る食べ物であっても、猫にとっては危険な食べ物がこの世には沢山存在しています。どんなにおねだりをされて食べたがったとしても、危険を回避するために人間の食べ物を与えるのは止めておくのが得策です。
また、異物を飲み込んでしまった場合にも、下痢や軟便になってしまうこともあります。
◆病気や寄生虫
猫が寄生虫に感染されていたり、病気で何かしらの症状が出たり、そういった場合にも、下痢や軟便になってしまう傾向があります。
突然の下痢や軟便をした際には、病気や感染症を疑い、便を採取して動物病院で診察していただきましょう。
◆毛玉
便に毛が混じっていることが確認出来る場合にも、注意が必要です。
猫が毛玉をよく吐くように、猫の毛は体内で消化されることがありません。そのまま残ってしまった毛が腸に傷をつけてしまうこともあり、毛が原因で軟便になってしまうことも。
猫自身のグルーミングだけでは取り除けない毛もあるので、長毛種の猫の場合には特にケアの頻度を上げてあげると良いかもしれません。
◆発情期や避妊手術後
発情期にホルモンのバランスが崩れてしまい、下痢や軟便になってしまうこともあります。また、避妊手術後に感染症予防の抗生物質で、お腹がゆるくなってしまうことも。
どちらも時間が経過していけば症状は改善していくと思いますので、経過の確認は怠らないようにしてあげてくださいね。
猫の下痢の症状は?
あまり水分を摂取しない動物としても知られている猫ですが、正常な健康状態であれば見た目には硬そうな便をします。
正常な便の水分量は70%程度ですが、下痢の場合には水分量が増え柔らかくなり、水分量は80%以上と大幅に増えるのです。
◆猫の下痢や軟便の種類
猫の下痢や軟便は大きく分けて、2種類に分類されます。以下の症状を目安とし、適した解消法や治療法を行うようにしましょう。
・小腸性の下痢や軟便
小腸性の下痢や軟便は、小腸の水分バランスの崩れが原因となります。排便回数は普段よりもやや増加傾向にあり、一回の便の量は大量に排出されます。便の臭いはキツく、悪臭を放ちます。
症状としては体重の減少や嘔吐を伴うこともあれば、お腹が膨れて音が鳴ることも。また、水を多く摂取するようになり、口臭を感じることもあります。
・大腸性の下痢や軟便
こちらは大腸の水分バランスの崩れが原因となります。排便を何度も繰り返すことが特徴で、量は回数が多い分少な目です。
症状は便を出そうと強く踏ん張ったり、お尻を痒がったりします。そして嘔吐を伴う場合や、便に血が混じることもあります。
◆普段から愛猫の正常なうんちをよく観察しよう
猫の下痢や軟便の軽い症状の場合には、飼い主さんの対処方法によって改善へ向かうことも多くあります。
動物病院に行くほど深刻な状態であるかを確認するためにも、正常時の排便の色や臭い、回数などを普段から観察しておくことが大切です。正常を知っておくことによって、異常を瞬時に察知することが出来るのです。
ストレスなどが原因の下痢や軟便であり、元気で食欲がある場合には軽度な症状だと考えられるので、1~2日程様子を見るのが良いでしょう。
猫の下痢の解消法、治療法は?
飼い主さんが普段から出来る、下痢や軟便の解消法や治療法をご紹介していきます。
◆キャットフードの見直しをする
普段から口にしているキャットフードの見直しをすることによって、下痢や軟便が改善されることがあります。中でも、良質な肉や魚をメインとし、グレインフリー(穀類不使用)の製品を選ぶことをお勧めします。
切り替える際には、事前に食物アレルギーが無いかを検査しておくと良いでしょう。
◆腸に効く猫用サプリを活用する
腸に効果のある、猫用サプリを活用するのもお勧めです。
腸内環境を整える働きをする、乳酸菌、オリゴ糖、酵素、プロバイオティクスを原材料としているサプリが効果的です。
食べ物を分解消化してくれる働きをする酵素や、悪玉菌を減少させるにはオリゴ糖や乳酸菌は、人間にも有効なように、猫にも有効なのです。
プロバイオティクスは下痢や軟便の改善効果が期待されるので、有益な原材料と言えるでしょう。
◆ストレスを発散してあげる
猫はストレスを抱え込みやすい生き物でもあるので、一緒に居れる時間は有効に使い、なるべく遊んであげるようにしましょう。
猫はかまわなくても平気な生き物と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、寂しがりやで甘えん坊な子がとても多いです。
飼い主さんと離れている時間が多いようでしたら、せめて一緒に居る時間は遊んであげてください。話しかけたり撫でてあげたりするのも効果的です。
そして生活環境に不満はないか、しっかりと環境を整えてあげるようにしましょう。
下痢、軟便の猫におすすめのフード、サプリ
飼い主さんが普段から出来る、猫の下痢や軟便に効果が期待できるおすすめのフードやサプリをいくつかご紹介いたします。
◆ロイヤルカナン フィーライン ヘルス ニュートリション センシブル 胃腸が敏感な成猫用
高消化性の原料を使用していて、胃腸が敏感で下痢しやすい猫のために作られたフードです。
ロイヤルカナン独自の栄養成分とプレバイオティックスを配合し、健康な腸内細菌バランスへと整えます。
高エネルギー密度に設計されているため、少ない食事で十分なエネルギー摂取が可能。胃腸への負担を抑えます。
◆TBA菌 酵素納豆菌 犬・猫・小動物用 液体タイプ 100ml
ドライフードでは補うことの出来ない、酵素を補給してくれるサプリです。
お腹に優しい原材料が豊富なサプリなので、下痢や軟便にお困りの猫にお勧めの製品となっています。
◆乳酸菌生成エキス コスモスラクト 猫専用 40ml(20ml×2本)
選び抜かれた16種類の乳酸菌を長期培養し、この発酵物を特殊な製法で抽出、生成した清涼飲料水です。
お腹の調子を整え、悪玉菌が増加しにくい腸内環境をつくります。また、カロリーゼロなので、肥満の心配も要りません。
まとめ
素人目には判断が難しい猫の下痢や軟便ですが、病気や感染症などが原因でない限り、普段の生活習慣の見直しをすることによって、改善へと繋げることも出来ます。
そのため、正常時の排便を普段からよく観察し、すぐに異常に気付くことこそが重要なカギとなるのです。
下痢や軟便は軽い症状と思われがちですが、元気がなかったり食欲がなかったりする際のお腹の不調は、重い病気などが隠されていることも少なくありません。
愛猫に辛い思いをさせないためにも、フードやサプリなどで普段から腸内環境を整えてあげることこそが、元気の源ともなってくれるでしょう。
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