猫の知能は何歳レベル?人間や犬とのちがいと驚きの特徴について

2020.06.03

猫の知能は何歳レベル?人間や犬とのちがいと驚きの特徴について

猫は賢いと言われますが、人間でいうと何歳くらいの知能を持っているのでしょうか?名前を呼ぶとこちらに来たり、投げたものを持って来たり、高度な芸ができる猫も存在しますので、知能は高いように思われますね。また、犬と猫の知能もよく比較されますが、実際にはどちらが賢いと言えるのでしょうか? 猫の知能について、その特徴や、人間でいうと何歳くらいになるのか、また猫の知能から、上手なしつけ方はどのようなものかについてご紹介します。

【目次】
1.猫の知能はどれくらい?
 1-1.猫の知能は人間でいうと何歳?
 1-2.猫と犬の知能のちがいは?
 1-3.猫の脳化指数について

2.猫の知能に関する特徴は?
 2-1.空間認識能力が高い
 2-2.獲物を捕まえる能力が高い
 2-3.判断能力が高い
 2-4.警戒心が強い
 2-5.短期記憶力が高い
 2-6.長期記憶力が高い
 2-7.好奇心が強い

3.猫の知能を利用したしつけ方法
 3-1.子猫の頃から人馴れさせる
 3-2.おやつと音を連携させる
 3-3.条件付けをする

4.猫の知能についてのまとめ

猫の知能はどれくらい?

犬と猫

◆猫の知能は人間でいうと何歳?

猫の知能は、人間で何歳くらいかというと、2歳から3歳ほどの知能だと言われています。
これは、猫のとる行動が2歳前後の子供の発達段階の時に見られる行動や判断と似ているから、ということです。

この「猫が人間でいう何歳くらいの知能なのか」ということについては、よく言われている説です。かなり大雑把な考え方であり、実際には確固たる根拠があるわけではないとされています。

人間の2歳児であれば、ある程度言葉が話せたり、数の概念がわかるようになったりしています。また、猫は何歳になっても言語が話せるようになるわけではありません。

しかし、猫には人間の2歳児にはできないことができます。運動能力が高いだけでなく、運動する時に色々なことを判断する知能も優れているといえるでしょう。

◆猫と犬の知能のちがいは?

はっきりと猫の知能について詳しくわからないのは、猫の知能についての研究が犬ほど進んでいないという理由があります。

そして犬の知能が人間でいうと何歳なのかというと、こちらも2歳から3歳程度と言われているのです。

犬と猫の知能が同じ程度かというと、犬の方が賢いという人もいれば、猫の方が賢いという人もいるのではないでしょうか。

犬と猫はそれぞれ、優れている知能が違っていますし、総合的には犬の方が優れていると言われています。

猫の知能を測る時に、一定の条件や繰り返す実験などが必要でも、猫の性質からはヒトや犬に行うのと同じような実験では正しく結果が出せない、という理由もあります。

◆猫の脳化指数について

猫が人間でいうと何歳の知能かという考え方とは、別の考え方があります。

脳化指数という値で、生物の賢さを考えた時よく使われます。これは、動物の体重に占める脳の割合に一定の値をかけたものです。

脳化指数=定数×脳の重量÷体重2/3

脳化指数は、上記のような式で算出されます。この数値は比較するために使うので、定数は任意で決められます。

例えば、猫の脳化指数が1.0とすると、ヒトの脳化指数は7.4、ちなみに犬は1.2となります。

猫よりもヒトや犬の脳化指数が大きいということになりますので、猫はヒトや犬より知能が低いと考えられる理由のひとつになっています。

しかし、この脳化指数はあくまでも一つの目安であって、このことだけでヒトや犬の方が猫より知能が高いと言えるわけではありません。

さらに、人間の知能指数を測るテストを猫にしたとしても、人間用に作られたテストですから、猫にはなかなか高い点数が取れないと考えられます。

猫の知能を測るテストをした時に、ある時は全く興味を示さなくても、違う時にはとても良い結果を出すという可能性もあります。

そのため、猫の知能が低いというわけでもなく、猫には人間よりも知能が高い分野もある、といったことが言えるでしょう。


猫の知能に関する特徴は?

ドアに手をかける子猫

猫の知能には、人間とは違ったところで得意な分野があります。

◆空間認識能力が高い

猫は、立体的な空間を認識する知能がとても優れています。

猫は、一度通った場所であれば、最短のコースを選んだり、安全な場所を把握したりすることができます。

そのため、上の様子が見えない高いところにジャンプして登ったり、段差があり距離もある迷路のようなところでも、うまく登ったり降りたりできます。

◆獲物を捕まえる能力が高い

猫がネズミや小鳥などの獲物を捕まえる時には、まっすぐ追いかけることもありますが、先回りして待ち伏せしたり、遠回りして気づかれないところへ回り込んだりという知能の高さを見せます。

獲物がいたからといって、すぐ突進していくというわけではないということですね。

また、捕まえる相手によって、待ち伏せる方法や飛びかかるために隠れる場所を変えます。

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◆判断能力が高い

猫は、危険な状態になる、または危険かもしれないと判断すると、すばやく行動するという知能の高さがあります。

危険な時にいち早く逃げるだけでなく、場合によって敵に対して立ち向かうような判断をすることもあります。

◆警戒心が強い

判断能力が高いところにも通じますが、猫は特に警戒心が強い生き物です。

例えば薬の入った餌を食べなかったり、新しく家に届いた荷物や家具などになかなか近づかなかったり、といったところです。

危険かどうかを判断したり、自分の安全を考えたりするという知能に長けていると言えるでしょう。

◆短期記憶力が高い

猫の知能では、記憶力も高いと言えるでしょう。

まず、猫の知能では「短期記憶力」も優れていると言われています。瞬間的に見たものを覚えるという能力ですが、猫は人間よりもずっとこの知能が優れているという実験結果があります。

ただし、この記憶力が発揮されるのは、猫が興味のあるものに限られていて、おやつには優れた能力を発揮しますが、おもちゃや他のものだとあまり結果が良くないことがわかっています。

◆長期記憶力が高い

短期記憶力が繰り返されることで覚える「長期的記憶」についても、猫は優れているようです。

特に、動物病院や、大きな犬がいるところなど、嫌いなことや場所、危険なものについてはとてもよく記憶しています。
そのため、病院に行くためにいつもキャリーケースを出していると、キャリーケースを見ただけで逃げたりするという行動を取ります。

また、子猫のころにまずい薬を飲ませたりすると、そのことを何歳になってもよく覚えていて、警戒して近寄らなくなったりすることもあります。
これは猫が危険から逃れようとすることに知能が長けていると言えるでしょう。

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さらに、一度できたことを繰り返したり、偶然起こったことを覚えていて、同じようにできたりするという知能も優れています。

例えば、ドアをガリガリとやったら開いたという時には、何度も同じようにドアを開けようとします。棚に乗っていたおやつの箱が落ちて中身がこぼれて食べることが出来た時なども、その後もおやつの箱を落としておやつを食べようとします。

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◆好奇心が強い

好奇心が強いということは、知能の高さにもつながります。

警戒心が強い猫ではありますが、それでいて好奇心も強いため、新しい状況や物に遭遇した時に、慣れようとしたり、興味を持って近づいたりもします。

以上のことから、猫は自分の身を守ること、自分の興味や希望を満たすことについてはとても賢く、その点では知能が高いと考えられます。


猫の知能を利用したしつけ方法

おもちゃに手を伸ばす猫

猫の知能を利用して、うまくしつけをする方法があります。それには、犬のしつけのように飼い主さんが命令を出すという方法よりも、合図や行動をすることで、猫に自発的に行動をさせるというやり方が合っています。

猫にはご褒美を与えるしつけをしても、常に同じように行動するわけではないという性質があります。

これは猫の知能が低いというわけではなく、自分のその時の気持ちに従って行動する傾向が強いためだと言えます。

◆子猫の頃から人馴れさせる

猫をしつけするには、しつけしやすい猫にしておくという必要があります。

子猫は生後2週間から7週間の間に、どんどん知能が発達していき、社会化期を迎えます。この時期に、他の猫とのつきあい方を覚えます。

そのため、この時期に一定の時間人が触るようにして、人の手に慣れさせておくと、成長してからも人に慣れやすい猫になります。

猫が人に慣れているということは、さらにしつけがしやすくなると言えるでしょう。

◆おやつと音を連携させる

クリッカーという、カチッと音を出す道具を使う方法があります。カチッという音を鳴らしておやつをあげるようにすると、音がするとおやつがもらえるということを猫が覚えます。

猫の知能では、音とおやつをいう条件を結びつけて考えることができます。最初はそれをきっかけにして、猫が顔を近づけてきたり、呼ぶと寄ってきたりするようにしつけていくことができます。

クリッカーでトレーニングをすることにより、様々な芸ができるようになる猫もいます。

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◆条件付けをする

猫の記憶力が良いという知能を利用したしつけ方法です。

猫をしつけるには、条件付けをすることが大切です。クリッカーとおやつを使うトレーニングでも同じですが、ある行動をしたら良いことがあった、ということを経験させることです。

例えば、キャリーに入れた猫が鳴いているうちは放っておき、静かになったら出してあげるようにすると、猫は静かにしているようになります。

猫を撫でている時に噛んできた場合、猫を撫でるのをやめるようにすると、撫でてほしいために噛まないようになります。

繰り返して猫に覚えさせる必要がありますが、罰を与えたり、大声で叱ったりするよりもはるかに効果があるしつけ方です。

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猫の知能についてのまとめ

猫の知能は人間でいうと何歳か、ということについては、2歳から3歳ということになっています。

ただし、犬も人間で何歳かというと、2歳から3歳程度と言われていますので、猫や犬の知能を人間にあてはめるのは難しいと言えます。

猫の知能とヒトの知能とを同じものとしては考えられませんが、猫は賢くないわけではなく、優れている分野と、得意ではない分野があると捉えたら良いでしょう。

また、猫は人間と暮らすことによって色々なことを覚えたり経験したりして、できることが増えるほどの知能を持っています。

猫が持っている知能を発揮するかどうかは、猫の気分や個性、好みに関わっています。

猫とうまくコミュニケーションを取れるようになることが、猫の知能を生かせる一つの方法かも知れませんね。



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ネコ、犬、インコ、金魚などと暮らした経験を生かし、飼い主さんに役立つよ うな記事を作成しています。 ペット情報を日々チェックしながら、ペットについて勉強中です。かわいいペ ットをメインとしたイラスト作成もしています。


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