1.猫の避妊・去勢とは
1-1.なぜ避妊・去勢をするの?
1-2.いつ避妊・去勢をすればいい?
2.猫が避妊・去勢すると太る?
2-1.手術後はホルモンバランスが崩れてしまう
2-2.手術前と同様に餌をあげていると肥満につながる
3.猫の避妊・去勢後の食事の注意点
3-1.食事の管理をしっかりと
3-2.無理やりフードを切り替える必要はない
4.避妊・去勢後の猫におすすめの商品6選
4-1.ピュリナワン キャット 避妊・去勢した猫の体重ケア 避妊・去勢後から全ての年齢に チキン
4-2.ロイヤルカナン フィーライン ヘルス ニュートリション ステアライズド 避妊・去勢
4-3.ニュートロ ナチュラルチョイス キャット 避妊・去勢猫用 アダルト 白身魚
4-4.All Well 避妊・去勢した猫の体重ケア 筋肉の健康維持用 フィッシュ味 挽き小魚とささみフリーズドライパウダー入り
4-5.AIM30 室内避妊・去勢後 成猫用 健康な尿路・毛玉ケア チキン
4-6.メディファスウェット 避妊・去勢後のケア 子ねこから10歳まで まぐろと若鶏ささみ
5.まとめ
猫の避妊・去勢とは
なんとなく避妊や去勢といった言葉を聞くと、「猫の自由を奪っている」「体にメスを入れるのは可哀相」「飼い主の勝手な判断」などと言った、ネガティブなイメージが強いですが、実際のところはどうなのか、気になったことはありませんか?
猫と暮らす上で必要なことが多いので、ネガティブなイメージを持つだけでなく、知っておいてもらいたいのが「不妊手術」と呼ばれる手術です。
そしてメス猫が施す手術を「避妊手術」、オス猫が施す手術を「去勢手術」と呼び分けています。
なぜ避妊・去勢手術は必要で、どのタイミングで手術を施すべきなのでしょうか。
◆なぜ避妊・去勢をするの?
「望まれない命を増やさないため」といったイメージのある避妊・去勢手術ですが、これらの手術はネガティブなイメージだけでなく、手術のメリットを知れば必要であることがお分かりいただけるかと思います。
避妊・去勢手術には、以下のメリットが挙げられます。
・メス・オス特有の病気を予防するため
・発情期にまつわるストレスを軽減するため
第一に望まれない命を増やさないためにも、避妊をすることはとても重要ですよね。
子猫は一度に数匹の子猫を産むことが多く、その産まれた子猫も避妊や去勢をしなければ、どんどん数が増えていき、野良猫であれば保健所に連れていかれ、飼い猫であれば多頭飼育崩壊へと繋がってしまうことも。
手術が可哀相だからと放置してしまえば、後にもっと猫に悲しい思いをさせてしまうことになってしまうんですよね。
そしてメスやオス猫特有の病気も、手術を施すことによって予防することが出来ます。
メス猫は「乳腺腫瘍」「子宮蓄膿症」「子宮内膜炎」「卵胞嚢腫」などの病気、オス猫は「精巣腫瘍」「前立腺肥大」などの病気を予防することが出来るんですよね。
特にメス猫は乳腺腫瘍を発症してしまうと、ほとんどの場合が悪性なので、そのようなリスクを避けるためにも、避妊手術は有効であると考えることが出来ます。
また、発情期のストレスも、猫にとって多大な負担になりかねません。
避妊や去勢手術をすることによって発情期はなくなり、発情期特有の外に出たがったり大きな声で鳴き続けたりといった行為もなくなってきます。
とくにオスは喧嘩をしなくなり、性格も落ち着いてきますので、飼い主さんのストレスも軽減されることでしょう。
このようなことからも外部の猫との接触も減りますので、「猫白血病ウイルス感染症」「猫エイズウイルス感染症」などに感染するリスクも軽減されます。
◆いつ避妊・去勢をすればいい?
避妊や去勢手術を施す時期は、成猫になる前が良いとされていますが、生後間もなくや子猫の時期に施すことは出来ません。
成猫とは生後12ヶ月前後の猫を指しますので、そのぐらいの時期までに不妊手術を施すことが望ましいです。
一般的にメスは生後6~10ヶ月頃、オスは生後9~12ヶ月頃に発情期が始まると言われています。
猫は一度でも発情期を経験してしまうと、手術をした後もそのときの記憶が蘇ってしまうことがあります。発情期と同じような行動をしてしまうことがあるので、出来れば発情期を経験する前に避妊や去勢手術を施してあげるようにしましょう。
そのため、メス・オスともに、生後6~10ヶ月頃が理想的な手術時期と言えるのではないでしょうか。
猫が避妊・去勢すると太る?
猫の避妊や去勢手術はメリットが多いですが、避妊・去勢後には注意しなければいけない点があります。
避妊・去勢後にはどんなデメリットが存在するのでしょうか?
◆手術後はホルモンバランスが崩れてしまう
避妊・去勢後の猫はホルモンが分泌されなくなってしまうので、ホルモンバランスが崩れやすくなってきます。
メス猫はオス猫を惹きつける性ホルモンが分泌されなくなり、オス猫は男らしい男性ホルモンが分泌されなくなるので、甘えん坊になったりおっとりとした性格になったりすることがあるようです。
ホルモンバランスが崩れると皮膚病を発症することもあるので、避妊・去勢後は注意しましょう。
◆手術前と同様に餌をあげていると肥満につながる
ホルモンバランスが崩れ、基礎代謝が減少してきた中で、手術前と同じ餌を与え続けてしまうと肥満につながってしまうことも。
ホルモンが活性化しているときと違い、毎日に必要なエネルギーが自然と減ってきますので、栄養価の高い通常の餌を食べていると、エネルギー摂取過剰という状態に陥ってしまいます。
体はそのような状態なのに、成長期であれば食欲旺盛になってしまうことは自然なので、気付いたときには肥満体型になっていることがほとんどです。
猫の楽しみである餌は、食べられる分だけ食べてしまいますので、飼い主さんがきっちりと食事の管理をしてあげることが重要です。
猫の避妊・去勢後の食事の注意点
毎日の猫の食事は飼い主さんが工夫をしてあげないと、食欲に任せてどんどん欲しがるようになってしまいます。
餌を欲しがる度にキャットフードやおやつをあげてしまうと、胃袋も肥大化していき、代謝しきれなかったエネルギーが脂肪へと変化していきます。
肥満は様々な病気を引き起こしてしまうこともあるので、猫に負担をかけてしまわないためにも、飼い主さんがしっかりと餌を管理して、以下の点に気を付けてください。
◆食事の管理をしっかりと
避妊・去勢後は、まず基本中の基本である、食事の見直しをするようにしましょう。
手術を行った時点で猫の体重が何kgかを計っておき、その体重から急激に変動しないような食事を心掛けることが大切です。
カロリーは抑えたいけど栄養はしっかりとりたいので、高タンパクでカロリーや脂質が控えめなキャットフードが望ましいです。
そしてオス猫は去勢後、「尿石症」などの病気を発症することもあるので、下部尿路ケアに考慮したキャットフードを選んであげるのも良いでしょう。
各メーカーからも避妊・去勢後のキャットフードが販売されているので、猫の性別と考慮しながら選んでみるのもおすすめです。
◆無理やりフードを切り替える必要はない
避妊・去勢後は徐々に、キャットフードの切り替えをしていくことが理想的ではありますが、中には無理矢理切り替えたことによって、餌を食べなくなってしまう子もいます。
その場合は無理にキャットフードを切り替えるのではなく、今まで食べていたキャットフードでカロリーを減らしてあげる工夫をしてあげましょう。
手術の後に現在の体重を維持するためには、3割程度カロリーを減らしてあげるのが理想的です。
1日の餌の量が少なくなってしまいますが、ドライフードであればお湯(水)などでふやかすことにより、ウェット状になりますので、満足度もアップしますよ!
避妊・去勢後の猫におすすめの商品4選
もし避妊・去勢後に向けて、キャットフードの切り替えを検討しているのなら、おすすめしたいのが、以下のキャットフードになります。
手術後の体重ケア商品は沢山のメーカーから、様々な種類が販売されていますので、愛猫の好みに合わせて選んであげるようにしましょう。
◆ピュリナワン キャット 避妊・去勢した猫の体重ケア 避妊・去勢後から全ての年齢に チキン
手術後の適切な栄養バランスに、新鮮な原材料を使用しているこちらの餌は、肥満気味の猫ちゃんでも満足の出来る嗜好性の高いキャットフードになります。
小分けになっているので、いつでも新鮮な味わいを楽しめるのも嬉しいですよね!
◆ロイヤルカナン フィーライン ヘルス ニュートリション ステアライズド 避妊・去勢
年齢やお悩みに沿った栄養設計を行っているロイヤルカナンは、動物病院でも推奨されることの多いメーカーですよね。
低脂肪・低カロリーかつ、タンパク質と食物繊維のバランス、複数の食物繊維を配合することで、猫ちゃんの満腹感をサポートとしてくれるフードです。
1歳以上・7歳以上とライフステージ別のラインナップで、シニアになっても安心して与えることができますよ。
◆ニュートロ ナチュラルチョイス キャット 避妊・去勢猫用 アダルト 白身魚
グルメで好き嫌いがはっきりしている猫ちゃんにこそ、食べていただきたいのがこちらのキャットフード。
厳選された自然素材を使用しており、高い嗜好性と消化性、そして栄養バランスを兼ねそろえた、理想的な餌とも言えるでしょう!
◆All Well 避妊・去勢した猫の体重ケア 筋肉の健康維持用 フィッシュ味 挽き小魚とささみフリーズドライパウダー入り
猫の吐き戻しに配慮して作られた「All Well」シリーズの、避妊・去勢した猫用のフードです。
フィッシュ味ベースの粒に挽き小魚とささみフリーズドライパウダーがまぶしてあり、高い嗜好性で猫ちゃんの食欲を刺激します。
ガツガツと早食いをしてしまい吐き戻すことが多い子におすすめのフードですよ。
◆AIM30 室内避妊・去勢後 成猫用 健康な尿路・毛玉ケア チキン
AIMの働きを助けるアミノ酸『A-30』を配合した猫の健康維持をサポートする総合栄養食です。
ネコちゃんが大好きなチキン味をベースに、室内で過ごす避妊・去勢後の成猫の健康に配慮し低脂肪に調整されています。
◆メディファスウェット 避妊・去勢後のケア 子ねこから10歳まで まぐろと若鶏ささみ
ドライフードは苦手という猫ちゃんは、こちらのウェットな餌はいかがでしょうか?
ウェットタイプのキャットフードは一般食が多いですが、こちらは総合栄養食となっており、餌として申し分のない商品となっています。
まとめ
不妊手術は、愛猫に健康で長生きしてもらうためにも必要な手術であると言えますよね。
最近の猫は平均寿命も延びてきているので、ペットではなく家族として猫のことを考えてくれる飼い主さんが増えてきたからのようにも思えます。
ただ、猫を長生きさせてあげるためには、避妊・去勢後こそが重要で、手術を施して終了なのではなく、毎日の餌の管理を飼い主さんがしっかりと工夫してあげなくてはいけません。
手術後は肥満になりやすくなってしまうので、出来ることなら手術をするタイミングで餌を少しずつ切り替えてあげるようにしてください。切り替えられない場合でも、カロリーをしっかりと計算して、理想的な体重維持をしてあげれば問題ありません。
愛猫の性格を考慮した上で、どちらの方法で健康を維持していくか考えるようにしてあげましょう。
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