猫に爪とぎが必要な理由
猫が生活する上で必ず必要となる爪とぎ。用意していない場合は、部屋の中の壁や家具などがボロボロになってしまう可能性が高いですよね。
なぜ、猫がそれだけ爪とぎが必要なのかと言えば、彼らにとって爪は最大の武器となり、鋭利な状態をキープする必要があるからです。完全に室内飼いの家猫にとっては、この武器を使うシーンはほぼありませんので、必要ないとも言えるのですが、爪を研ぐという行為自体が本能なので仕方ないですよね。
たとえ猫が爪を研がなかったとしても、爪はどんどん生え変わりますので、やはり爪とぎは猫の居るご家庭では、必要不可欠なアイテムであると言えるでしょう。
猫の爪とぎを自作するメリット
そんな猫の爪とぎですが、購入しても消耗品となってしまうので、ボロボロになれば新しい商品に交換する必要が出てきます。
爪とぎは大きな商品が多く、購入して持ち帰るのも大変ですし、常に買い替えをしなくてはいけないので、意外と手間のかかるアイテムであるとも言えますよね。
そのような悩みのある飼い主さんには、自作の爪とぎがおすすめです!
猫の爪とぎを自作するメリットには、以下のような理由を挙げることが出来ます。
◆不要な物をリサイクル出来る
猫は爪が引っ掛かる場所でなら、どこでも爪とぎをしますので、爪とぎを手作りする際の材料は限られた物ではなく、様々な材料で自作することが可能です。
自作の爪とぎとして、一番ポピュラーな段ボールです。段ボールは、ゴミとして廃棄することがほとんどですので、愛猫のために爪とぎとして活用してあげれば、無駄になることはありませんよね。
他にも木やカーペット、麻紐(麻縄)や布など、家で不要になった材料があれば、アイデア次第で手作りの爪とぎに活用することが出来るのです。
ただゴミに出すだけではなく、リサイクルをすることによってエコにも繋がりますし、一石二鳥ですよね。
◆安価にDIYが出来る
自作の爪とぎは、家にある不要な材料で作ることが出来ますので、安価にDIYを楽しむことが出来ます。
DIYが得意な方であれば、不要な材料であっても理想の形にすることが出来るはずですので、自作の爪とぎには無限の可能性が秘められているのです。
他にも家にあるキャットタワーのポールなどを、爪とぎにカスタムするなどの再利用的なDIYなども出来ますので、アイデア次第で様々な爪とぎを手作りすることが可能なんですよね。
DIYが好きな方には是非愛猫のために、自作の爪とぎにチャレンジしていただきたいものです。
◆愛着が湧く
自分で作った物には、誰だって愛着が湧くものですよね。大切な愛猫のために手作りする物でしたら、更に愛着が湧くことかと思います。
「愛猫が喜んでくれる爪とぎが作りたい!」「どんな素材を好んでくれるだろう?」などと、悩みながら手作りするだけでも、とても楽しい気持ちになりますよね。そんな想いが込められて完成した爪とぎなら、きっと愛着が湧くことでしょう。
その上愛猫が使っている姿を見られれば、嬉しさは更に大きくなるはずですよ!
猫の爪とぎの自作方法①不要な段ボールを再利用
まずは何よりも猫の爪とぎでもっともポピュラーな「段ボールを使用した猫用爪とぎの自作方法」をご紹介していきたいと思います。
DIY初心者の方でも、工作が苦手な方でも、寸法を測って段ボールを切り揃えるだけで、簡単に手作りが出来るのでおすすめですよ!
◆必要なグッズ
まず用意するのは、以下のアイテムです。
・段ボール(猫が余裕を持って入れるサイズ以上のもの)
・ガムテープ
・カッター
・定規(30cm以上の長さがあると便利)
段ボールは荷物が送られてきた際に、余っている物があればそれを使いましょう。
無ければスーパーなどで無料でいただけますので、少し気持ち大きめの段ボールを用意しておけば、失敗したとしても安心です。
◆作り方
まずは段ボールを幅5cm程度、長さ50cm程度にカッターで切り揃えた物を15個程用意します。
そして切り揃えた段ボールの、側面に波型の空洞がある面を上にして並べます。
全ての段ボールを波型の面を上にして並べ終えたら、両サイドをガムテープでしっかりと固定して完成です!
少しでもお洒落な見た目に仕上げたいときは、不要な木の箱などを再利用してみるのもおすすめです。お中元で送られてきたそうめんの入った木箱などの、少し浅めの箱が理想的です。
木箱の内側のサイズを測り、その中にぴったり納まるように段ボールを切り揃えて詰めていくだけなので、とても簡単で見た目もお洒落に仕上がりますよ!
強度を増したい場合は、段ボールをそれぞれボンドなどでくっつけて入れてみても良いでしょう。
猫の爪とぎの自作方法②丸い形が猫のお気に入りに
段ボールを利用した長方形の爪とぎは、もっともポピュラーな爪とぎではありますが、ひと手間加えると猫ちゃんが喜ぶ丸型に変身します。
バームクーヘンのような丸型の爪とぎならば、そのままベッドとしても使ってくれることもあるので、きっとお気に入りになってくることでしょう。
多少力が必要になってきますが、一度は手作りしてみたい爪とぎです。
◆必要なグッズ
材料も、「猫の爪とぎの自作方法①」とまったく一緒です。
・段ボール(猫が余裕を持って入れるサイズ以上のもの)
・ガムテープ
・カッター
・定規(30cm以上の長さがあると便利)
◆作り方
この自作の爪とぎは丸めて仕上げていきますので、「猫の爪とぎの自作方法①」よりも幅を少し太めに設定した方が作りやすいです。爪とぎとして使いやすく、飼い主さんの作りやすさを考慮すると。6~8cmぐらいの幅が作業しやすいかもしれません。
幅のサイズが決まったら、長さは特に気にせず、幅が一定になるように段ボールを切り揃えていきます。
そして段ボールを全て切り終えたら、波型の側面を上にして切り終えた段ボールをくるくると巻いていきましょう。
このとき段ボールの波型に沿うように丸めることで、無駄な隙間が出来ずに巻くことが出来るので、しっかりと力を込めて巻いていってくださいね。
一つ目の段ボールの切れ端が巻き終わったら、次のダンボールの切れ端を継ぎ足していきます。あとは最後までこの作業の繰り返しをするだけでOKです!
直径30cmぐらいの大きさが理想ですが、猫ちゃんの体の大きさによって、サイズは変えてあげるようにしましょう。
最後は側面をダンボールでグルグルとまとめれば良いですが、段ボールの反発を防ぐために、紐や布などで強度を増しても良いかもしれません。
外側を装飾することによって、見た目も可愛い自作爪とぎになりますのでおすすめです!
猫の爪とぎの自作方法③古くなったジーンズをリメイク
不要になった物をリサイクルするといえば、古着のリメイクを思い浮かべる方も居るのではないでしょうか?
飼い主さんがジーンズを履いていると、なぜか爪とぎをしてくる猫ちゃんって、とても多いですよね。あの生地の硬さが、猫にとって爪を研ぐのにちょうど良いのかもしれません。
もし不要なジーンズがあったとしたら、猫ちゃんのために特別な爪とぎを自作してあげてみてはいかがでしょうか。
◆必要なグッズ
用意する材料は、こちらです。
・古着のジーンズ(大人用)
・古くなった爪とぎ
・麻紐(麻縄)
・ハサミ
◆作り方
もっともポピュラーな細長い段ボールの爪とぎですが、ボロボロになれば破棄するだけとなってしまいますよね。この爪とぎにカバーをすれば、新しく生まれ変えることが出来るのです!
何を被せるのかというと、古くなったジーンズ。ジーンズのようなパンツは、もともと足を入れる部分が空洞になっており、子供用ジーンズや細すぎるタイプでなければ、猫の爪とぎをそのまま突っ込むことが出来ます。
ジーンズの片方の足の部分に古くなった爪とぎを入れ、結び目を作る部分を残し、不要な部分はハサミでカットします。ジーンズに爪とぎを入れたまま、両端を麻紐で結べば出来上がりです!
片方だけ結び目を出したい場合には、ジーンズをカットしたあと裏返し、片方だけ結んで表に裏返します。
そしてそのまま爪とぎを入れて、開いている方を麻紐で結ぶだけなのでとても簡単ですよね!
このまま床に置いたままでも使用出来ますし、結び目の紐を長めにして、壁に引っ掛けて使用することも出来ますよ。
猫の爪とぎの自作方法④不要になったまな板もリサイクル
ご家庭で不要になる物の中に、木のまな板も挙げることが出来ますよね。
他にも棚などを分解して出た木の板やなどでも代用出来ますが、木の板があれば簡単に出来る自作爪とぎのご紹介です。
◆必要なグッズ
必要な材料は、以下の通りです。
・不要なまな板(木の板で代用可能)
・麻紐(麻縄)
・ハサミ
◆作り方
作り方はとても簡単、まな板に麻紐か麻縄をグルグルと巻いていくだけです!
麻の紐はキャットタワーのポールなどにも使われているように、猫の爪とぎとして優れた素材として知られていますよね。木と麻は猫にとって理想的な素材と言えますので、素材を活かした自作の爪とぎを作ることが出来ます。
そしてダンボールのように爪を研いだあと、ゴミが出ませんので、猫が気に入ってくれれば長く愛用の出来る爪とぎとなってくれるのです。
木の部分を残しつつ麻紐を巻いても良いですし、まな板を隠すように全面的に麻紐を巻いても大丈夫です。
もしサイズが大きめに仕上げることが出来れば、猫が爪とぎをしてしまいがちな壁や、柱付近に設置してあげるのがおすすめです。立ちながら爪とぎを好む猫ちゃんも多く居ますので、猫ちゃんの性格に合わせて設置場所を決めてあげてくださいね。
まとめ
大切な猫のために、愛猫が気に入るようなアイテムを用意する飼い主さんは多いことかと思います。ですがそんな飼い主の気持ちとは裏腹に、なかなか新しい物に興味を持ってくれない猫ちゃんが多いことも事実ですよね。
そんなときにおすすめなのが、自作の爪とぎです。手作りであれば飼い主さんには愛着が湧くことでしょうし、愛猫に使ってもらうために更に工夫を凝らして使用を促すことでしょう。
爪とぎを使ってくれない場合には、またたびなどでニオイ付けをする、フードで爪とぎの場所まで猫を誘導するなど様々な方法で促す必要がありますが、その過程も楽しいものですよね。
一度でも自作方法をマスターしてしまえば、さらにアイデアも広がってくるはずですので、この機会に是非、手作りの爪とぎにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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