1.ベンガルの寿命は長生き?それとも…?
1-1.寿命について知るのは飼い主さんの愛情
1-2.ベンガルの平均寿命はどのくらい?
1-3.健康的に寿命を迎えるためには?
2.ベンガルと長く一緒にいたい!私たちができることを知ろう
2-1.猫の長生きのための理想の飼い方は「完全室内飼い」
2-2.ベンガルの運動量を確保する
2-3.病気のリスクが増える…?!肥満は一利なし
2-4.栄養面や年齢を考えた食事を提供する
2-5.ストレスは健康を害す要因となる
2-6.お手入れをしてあげる
2-7.動物病院で定期的に健康診断を受けさせる
ベンガルの寿命は長生き?それとも…?
さっそく、ベンガルの寿命について見ていきましょう。
◆寿命について知るのは飼い主さんの愛情
ベンガルは、ヒョウのような容姿で野生的なイメージが強いですよね。
活発でパワフル、運動が大好きなので、健康的な感じがするかもしれません。
でも、何歳になってもずっと元気ということはなく、どんな形かは分かりませんが、いつかは寿命を迎えるでしょう。
ベンガルの寿命を知ることは、いつかはベンガルとの幸せな時間が終わることを現実として受け止めることになり、飼い主さんとしては悲しいものかもしれません。
「今元気だし、ずっと先のことだから知らなくてもいい」という思いもあるでしょう。
でも、ベンガルの平均寿命を知り、なおかつ愛猫が健康で長生きできるような対策をすれば、何もしないよりは長く一緒に過ごせることに繋がるのです。
「寿命を知るのは愛情」と思い、ベンガルの命に真摯に向き合ってみましょう。
◆ベンガルの平均寿命はどのくらい?
平均寿命については、「これまで生きていたベンガル」をもとに算出されたもので、統計結果やデータ元によって若干の差があります。
ベンガルの平均寿命は、だいたい13~15歳の間と言われていて、14歳前後という考えが一般的です。
猫種を限定せずに「猫全体の平均寿命」として考えられている数値が15歳前後なので、ベンガルは1歳程度ですが一般的な猫ちゃんよりも短命と言えるのかもしれませんね。
でも、それ以上生きているベンガルももちろん多数存在していますし、逆にそれ以下の年齢で若くして亡くなっているケースもあります。
結局は、その子が持つ寿命というものは、もともと持っている個体差によっても変わり、病気になりにくい環境で生きているかによっても変わるでしょう。
◆健康的に寿命を迎えるためには?
猫の寿命は人間と比べるとかなり短めです。
なぜなら、猫の年齢の重ね方は人間よりも非常にスピード感のあるものだからです。
ベンガルの平均寿命である猫の14歳前後は、人間に換算するとおよそ72歳。
かわいく見えても、おじいちゃん猫やおばあちゃん猫と言えるでしょう。
また、同じ年齢の重ね方をしていても、病気の有無や、体の老化などは個々で異なります。
若いうちから病気がちで通院ばかりしていると、飼い主さんとしても胸が痛む毎日ですよね。
寿命をまっとうするなら、なるべくなら病気やケガとは無縁で、健康的に長生きさせてあげたいものです。
そのためには、飼い主さんがベンガルの健康を保とうという意識を持つことがキーポイントになります。
ベンガルと長く一緒にいたい!私たちができることを知ろう
ベンガルの長寿に結びつくことなら、少しでも多く知識を持ち、それを実践したいですよね。
ベンガルとの時間を大切に過ごすため、私たちができることはどんなことでしょうか。
◆猫の長生きのための理想の飼い方は「完全室内飼い」
猫の長生きの秘訣は、室内飼いをすることです。
その理由についてお伝えしていきます。
・外に出ると命を縮める要因がいっぱい
猫の寿命は、「完全に室内で暮らしているか」「外との行き来が自由にできるか」というように、家から外に出るかどうかで結構左右されます。
外の世界には、「自動車事故に巻き込まれる」「野良猫とケンカしてケガをする」「なにかの感染症をもらってくる」など、猫の寿命を短くする要因がたくさんあります。
小さい猫の姿は車から見えにくいですし、急な飛び出しで命を落としてしまう猫は多いものです。
暮らしている環境によっても、そのリスクは変わるかもしれません。
交通量が多い道路が近くにあれば、それだけ事故に遭う確率が高まることでしょう。
また、外に出ると、野良猫の縄張りに侵入してケンカを申し込まれることもあるかもしれません。
ケンカをした際に傷を負い、そこから感染症にかかってしまうこともあります。
完全室内飼いであれば、上記のようなリスクを減らせるでしょう。
完全室内で暮らしている猫のなかには、20歳近くまで生きているケースもあります。
しかし、外と行き来できるような半外飼いをすると、交通事故により一瞬で命にかかわる状況も少なくありません。
愛する猫との別れが突然やってくるのは、飼い主さんとしては大きな悲しみ。
何よりも、なんの罪もない猫ちゃんが命を奪われるのは、本当に胸が締め付けられる思いです。
外に行き来するのが日常的になっている飼い方の場合、完全室内で育てるケースよりも平均で2年は寿命が短くなるというデータもあります。
・猫が外に出ないような配慮も大切
飼い主さんが「完全室内飼い」と思っていても、猫が脱走して外に出ることもあるかもしれません。
特にベンガルは運動が大好き、好奇心も旺盛。
ちょっとした隙を見計らって、脱走する可能性もあるので注意すべきです。
昔は、外に自由に出るスタイルで飼われていた猫も多かったですが、現在は猫の寿命を延ばす意識が高い飼い主さんも増えていて、完全室内飼いという飼い方が定番となっているようです。
完全に家から出さないことに対して、「家のなかばかりだとかわいそうかな」「外に出たいのでは?」という気にもなりますが、愛猫を守るためには完全室内飼いがおすすめの飼い方と言えるでしょう。
◆ベンガルの運動量を確保する
ベンガルは、穏やかな部分を持ちつつ、見た目どおりにアクティブな面もあります。
筋肉質な体型を維持するため、本能的に動くことが大好きです。
そのため、家のなかでも活発に動き回って楽しそうに過ごしてくれるかと思います。
ただ、家のなかが狭いとベンガルが動いた時にケガのリスクもあるので家具などの配置にも気をつけた方がいいでしょう。
また、自発的に遊べるようにキャットタワーがあると運動量が確保できます。
甘えん坊の面があるので、飼い主さんと猫のおもちゃで一緒に遊ぶのも喜びますし運動不足にも効果的です。
体を動かすことは肥満の予防にもなります。
逆に、運動量が足りない場合には太りやすくなるでしょう。
ベンガルの運動量を管理してあげましょう。
◆病気のリスクが増える…?!肥満は一利なし
長寿の大敵と言われているのが肥満です。
体の大きさに対して体重が増え過ぎると、心臓や関節にかなりの負担となります。
ベンガルにとっては「体が重くて動きづらい⇒でも動けないことはストレスだ」「無理して動きたい⇒でも無理に動くと関節が痛い」という気持ちになるでしょう。
それに、体の内部という見えない部分で病気が発症している可能性も出てきます。
肥満によって引き起こされる内臓の病気のなかには、薬で治せる軽症のものもあれば、手術が必要な重症のものもあります。
また、肥満が原因で麻酔がなかなかきかないことも…。
いずれにしても、肥満はベンガルの寿命に影響します。
食事量や運動量を管理して、ベンガルを肥満にさせないようにしましょう。
オスとメスで若干差はありますが、ベンガルの平均体重は、全体で見るとだいたい3~8キロ程度と言われています。
平均体重の上側に近い8キロに近くても、単純に肥満だということでもありません。
体が大きければ体重の数値だけ重そうに思えても、それほど気にしなくてもいいこともあり、逆に、理想体重範囲内におさまっていても「体長や体高が小さいのに太っている」と肥満と言えるケースもあります。
体重の数値は肥満の判断基準のひとつですが、「お腹周りのくびれがはっきりしない」「お腹が地面につきそうなくらい垂れている」「触れたときに肋骨が分からない」など、ボディラインを日頃からチェックして肥満にならないように注意しましょう。
◆栄養面や年齢を考えた食事を提供する
毎日の食事内容によっても、寿命を延ばすことができます。
・年齢に合わせて食事を考える
子猫から若い成猫は、成長真っ盛りのため、高カロリーで栄養満点の食事を与えるのが一般的です。
でも、同じような食事内容を運動量が減ったシニア猫に与えると太る原因になります。
子猫用や高齢猫用など、年齢に合わせたキャットフードを選ぶようにしましょう。
また、胃腸の働きも年齢に合わせて異なるので、1日の食事回数も調整していくことが大事です。
生まれて数か月程度の子猫は内臓が未発達なので少量を4~5回、成猫になったら2~3回、消化不良を起こしやすいシニア猫は4~5回が目安です。
・人間の食べ物はNG
人間が食べるような調理済の食べ物は、砂糖や塩、油、添加物などで味付けされていて猫にとっては有害です。
食材のなかにも、ネギやチョコレートなど、猫が食べると中毒を起こして、命が危険に及ぶものもあります。
長生きのためには、「猫用」のキャットフードを考えてくださいね。
◆ストレスは健康を害す要因となる
ストレスを抱えることが病気に繋がることもあります。
・飼い主さんが留守がちのため寂しい
・運動したいのにキャットタワーや家具がなく上下運動がしにくい
・部屋が狭くて走るのが難しい
・飼い主さんに甘えようとしたら無視された
・必要以上に構われる、溺愛される
・引っ越ししたら部屋が変わって緊張する
・新しい猫がやってきて生活に違和感がある
・トイレの場所が変わって排泄しづらい
・子供が生まれて飼い主さんが構ってくれない
・飼い主さんが大きな声でケンカをしている
など、ベンガルが心にギュッとストレスを抱える要因はいくつかあります。
ベンガルは、人に甘えたりする社交性がある猫ちゃんですが、うるさ過ぎる環境や、抱っこを無理強いされたりすることは苦手です。
スキンシップは愛情なのですが、人間の都合だけするのではなく、愛猫のストレスになってないかも見極めましょう。
ベンガルがストレスを抱えた様子が見られたら、改善できるものがないか生活環境を見直してみましょう。
◆お手入れをしてあげる
ベンガルは短毛なのでブラッシングを毎日するイメージがないかもしれません。
週に1回程度でも十分ですが、抜け毛ケアがされていないと飲み込んで毛球症のリスクも出てきます。
スキンシップもかねてブラッシングをすることで、皮膚の病気やお腹張りといった愛猫の異変に気づきやすくなります。
また、爪切り、歯磨き、耳掃除など、体を清潔に保つお手入れにも目を向け、愛猫が快適に暮らせるように身だしなみを清潔に保ってあげましょう。
◆動物病院で定期的に健康診断を受けさせる
猫がかかる病気のなかには、異変に気付いたときには重症化しているものもあります。
見た目で特に変化が見られないと「健康かな」と思いがちですが、初期の段階から血液検査で結果に表れるものもあるでしょう。
動物病院では、猫のための健康診断を受けることができます。
獣医師という専門家の視点で、飼い主さんが気付かない病気を指摘してもらえることもあるので、定期的に健康診断を受けることは愛猫の寿命を延ばすことにも繋がるでしょう。
まとめ
ベンガルは、元気で明るく、家族に迎えるといつも笑顔を与えてくれる大事な存在です。
でも、長く生きて欲しいと願っても、飼い方次第では知らずに寿命を縮めている可能性もあります。
今回お伝えしたように、愛猫の寿命を縮めてしまう要因は、たくさん考えられます。
飼い主さんがそれらに対しての知識を持ち、できる対策があれば実践することでベンガルの健康に繋がるでしょう。
また、病気の早期発見のためには、飼い主さんの目や手で日々の健康チェックをすることが大事です。
愛猫の小さな異変に気付けるのは、最も近くで生活している飼い主さん。
猫にとっては、「親」のような存在ですよね。
可愛い我が子を守ってあげられるのは、飼い主さんだけです。
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