1.猫砂の仕組み
1-1.固まる猫砂
1-2.固まらない猫砂
2.猫砂の種類
2-1.鉱物系(ベントナイト)の猫砂
2-2.紙の猫砂
2-3.おからの猫砂
2-4.シリカゲルの猫砂
2-5.木の猫砂
4.猫トイレを臭わないようにするには
4-1.こまめに掃除をする
4-2.猫砂をこまめに足したり交換したりする
4-3.猫の体より大きいものを用意する
4-4.多頭飼いの場合は「頭数+1」
猫砂の仕組み
猫のトイレが臭う場合、トイレの形状や掃除の仕方など原因は様々ですが、中でも猫砂が臭いの原因となっているケースが多いと言えます。
トイレの臭いの原因と大きく関係する猫砂ですが、その種類は数多く、愛猫の性格にピッタリな商品も考慮すると、意外とどんなものを選ぶか選択するのは難しい問題です。
猫砂は大きく分けて、2つの種類に分類することができます。
トイレの臭いをしっかりと対策するためにも、まずは猫砂の仕組みを知っておきましょう。
◆固まる猫砂
各メーカーからもっとも多くの種類が販売されているのが、固まるタイプの猫砂です。
今となっては猫の室内飼いは当然のことのように思われていますが、まだ猫が外で暮らすことが当たり前だったころ、猫砂などという商品は存在せず、その辺の土を利用して排泄を行っていました。
ですが自然の摂理に任せていた結果、寄生虫の媒介となってしまうことも多く、時代が進むにつれて、猫の飼育は室内が推奨されるようになっていきました。
猫は排泄物に砂をかける習性があることからも、室内で暮らす際には、砂を入れた猫専用のトイレを準備する必要性が出てきたのです。
このようなことから自然の土などではなく、人工物として猫砂が誕生しました。
猫砂が出回ったころは、猫がおしっこした部分だけ固まり、うんちのような固形物はスコップで取り除くことが主流だったので、 水分を含むと固まるタイプの猫砂が多く販売されていたようです。
固まる猫砂は素材によってトイレに流せる物や、燃えるゴミに出せる物など、飼い主さんが処理しやすい商品を選べることができます。
また固まった塊によって、愛猫のおしっこ量を把握することができるので、日々の健康チェックにも最適です。
◆固まらない猫砂
固まる猫砂に対し、昨今主流になってきているのが、固まらないタイプの猫砂です。
桶のような箱型のトイレに入れて使用する、固まるタイプの猫砂とは異なり、編み目のあるスノコに猫砂を敷き詰め、下に設置したシートにおしっこを吸収するトイレに使用するのが固まらない猫砂です。
固まらない猫砂専用の二層式になったトイレをシステムトイレと呼びますが、固まるタイプの猫砂のように都度の掃除が不要なので、忙しい飼い主さんにピッタリの商品となります。
システムトイレの猫砂は、猫のおしっこを吸収せずに流れ落とし、シートで吸収するので消臭効果が期待できるのも嬉しいところですよね。
うんちはその都度スコップなどで取り除くことが必要となりますが、毎日の掃除が不要となると、トイレに対しての悩みはかなり軽減されるのではないでしょうか。
最近では下段にシートも敷かず、猫砂が水分によって崩れるタイプの猫砂もあるので、猫のトイレの可能性はさらに広がっているとも言えるでしょう。
猫砂の種類
固まるタイプと固まらないタイプの猫砂ですが、これらの猫砂も素材によって種類を細かく分けることができます。
一般的に出回っている猫砂の種類は、大きく分けて5種類に分類されていますので、こちらではそれぞれの特徴をご紹介させていただきます。
◆鉱物系(ベントナイト)の猫砂
固まる猫砂の代表格とも言えるのが、ベントナイトを主成分とした鉱物系の猫砂です。
自然界の土や砂に似ていることから、猫ちゃんが違和感なく使用できる猫砂としても知られています。
重くホコリが立ちやすいのが難点ではありますが、吸収率が高くがっちりと固まってくれる上に、消臭力も高いので、臭わない猫砂を求めている飼い主さんにおすすめです。
◆紙の猫砂
紙でできた猫砂は持ち運びやすく、飼い主さんには嬉しい商品であると言えるでしょう。
ほとんどの商品は固まるタイプとなりますので、おしっこを含んで固まった部分をトイレに流すか、燃えるゴミとして処分することが可能です。
軽い分猫が砂かけをすると飛び散ってしまうこともあるので、掃除の手間が増えることがあります。
◆おからの猫砂
おからが原材料となっている猫砂は、もし猫ちゃんが誤って口にし、体内に入ったとしても安全なので、安心して使用できますよね。
おからを使用した猫砂は固まるタイプが多いのですが、凝固剤も食品由来の素材を使用していることが多いです。
こうしたことから防腐剤を使用している商品もあるので、食品で安全で思っていても実はそうでもない商品もあるので、猫砂を食べてしまう猫ちゃんであれば、その点も気を付けて購入するようにしましょう。
◆シリカゲルの猫砂
乾燥材に使われることの多いシリカゲルも、猫砂にはぴったりの素材となります。
主にシステムトイレに使用するので、掃除の回数も少なく、おしっこの水分を吸収するので、高い消臭効果が望めます。
高い消臭力がありながら、おしっこを吸収した砂を長期間放置すると、独特のニオイがトイレに充満することもあるので、使用目安は守るようにしましょう。
◆木の猫砂
環境に優しい素材の猫砂を使用したいのであれば、木の猫砂がおすすめです。
燃えるゴミとして出すこともできますし、軽いので持ち運びの際にも負担が少ないでしょう。
固まる商品もあれば、固まらない商品もあるので、ご家庭で使用しているトイレに合わせて選べるのが嬉しいですよね。
鉱物系の猫砂と比べると固まる力は弱く、紙の猫砂と同じように軽いので、トイレの外まで猫砂が飛び散ってしまうこともあります。
猫砂の選び方
猫砂にはたくさんの種類があることは分かりましたが、それぞれの種類に長所や短所があり、長所だけの猫砂を見つけるのはなかなか難しいのが現状です。
ですので猫砂を選ぶ際には、飼い主さんが何を一番重要視するかが大切となってきます。
愛猫の性格を熟知し、愛猫が違和感なく使用してくれそうな猫砂が理想的ではありますが、健康を損なわないような素材であることも重要ですよね。
そして生活環境の中にトイレは設置しますので、猫砂が臭わないことも最重要となってきます。
毎日使用する物なので、適当に商品を選ぶようなことはせず、長く使用できそうな猫砂を選ぶようにしましょう。
猫トイレを臭わないようにするには
飼い主さんが納得でき、猫ちゃんが違和感なく使用してくれそうな猫砂を見つけることができたのなら、使用時に臭わないような工夫をすることも大事ですよね。
猫のトイレを臭わないように使用を続けるためには、どのような部分に気を付けるべきなのでしょうか。
◆こまめに掃除をする
やはり一番大切なのは、掃除を怠らずに排泄物を長時間放置し続けないことです。
猫自身がキレイ好きな動物なので、できれば排泄後にすぐに掃除をしてあげることが望ましいです。
消臭剤や芳香剤の香りで誤魔化そうとはせず、臭いを元から絶つことこそが重要であると言えるでしょう。
最低でも1日1回はトイレを掃除する習慣をつけて、清潔なトイレを保つことができれば、猫砂も臭わないまま使用することが可能ですよ。
◆猫砂をこまめに足したり交換したりする
固まるタイプの猫砂は、取り除いた分だけその都度補充が必要ですが、固まらないタイプの猫砂は、いまいち交換のタイミングが掴みづらいと思っている飼い主さんもいらっしゃることでしょう。
商品のパッケージ(袋)に使用期間の目安が記載されてはいますが、猫ちゃんの使用頻度や排泄量は異なってきますので、一概にその通り使うのが正解というわけではありません。
臭わないトイレを保つためには、猫砂をこまめに足すことや、臭いが気になる前に交換することを心掛けましょう。
◆猫の体より大きいものを用意する
猫のトイレは部屋の中で場所をとるアイテムでもありますので、なるべくコンパクトな商品を選びたい気持ちになりますよね。
ですが猫の体と同じぐらいか小さいトイレを選んでしまうと、排泄物がトイレの外にはみ出したり、すぐにトイレの中が汚れたりと、掃除をする回数を増やしてしまうことに繋がります。
猫の体に対して、1.5倍以上のスペースがあり、体の向きを難なく変えることができるぐらいのトイレが、猫にとって理想的な大きさとなります。
猫のトイレを購入の際には、サイズもしっかりと考慮して選ぶようにしましょう。
◆多頭飼いの場合は「頭数+1」
多頭飼いのご家庭では、やはりトイレが臭うタイミングも早く、トイレに関する悩みは尽きないことかと思います。
猫の理想のトイレの数は、頭数につきプラス1個のトイレが理想と言われていますので、猫ちゃん1頭につき2個のトイレを用意してあげると安心です。
生活環境が整っていればストレスを溜めることなく、室内でも快適に暮らすことができますので、愛猫のためにも必要分のトイレを準備してあげてくださいね。
まとめ
猫ちゃんと一緒に暮らしているご家庭であれば、トイレに関する悩みは尽きることがないことかと思います。
だからこそできる限りの対策はして、愛猫に快適な気持ちで使用してもらいたい気持ちが強まってきますよね。
どんなに頑張って掃除をしていても、すぐにニオイが気になってしまうようであれば、猫砂の見直しをするタイミングなのかもしれません。
臭わない環境を目指して、愛猫にぴったりな猫砂を見つけてあげましょう。
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