1.動物にも夜間・救急病院がある
2.あらかじめ夜間・救急病院を調べておく
2-1.かかりつけと提携している病院く
2-2.いくつか候補を調べておく
3.夜に猫が体調を崩したら
3-1.落ち着いて冷静に行動する
3-2.行先の病院に連絡する
3-3.持参するもの
3-4.車がない場合はどうすればいい?
4.夜間・救急病院の費用は?
4-1.高額となる場合が多い
4-2.保険に加入している場合、保険証を忘れずに
5.まとめ
動物にも夜間・救急病院がある
猫を飼育していて困ることと言えば、急な病気や怪我の場合ではないでしょうか。
何の前触れもなく具合が悪くなったのであれば、飼い主さんは不安な気持ちでいっぱいになってしまうことでしょう。
命に関わるぐらい緊急を要する場合には、初動こそが大事となってきますよね。
猫の具合が悪化したのが昼間であれば、かかりつけの動物病院に飼い主さんが連れて行けますが、夜中などの夜間に体調を崩した場合は、救急で対応してくれる動物病院を受診しなくてはいけません。
夜間に診療可能な救急病院は、数は少ないものの存在はしていますので、冷静に行動をするためにも、今一度動物病院の救急対応について、考えていきましょう。
あらかじめ夜間・救急病院を調べておく
人間と同じように、ペットにも夜間診療や、休診日に救急で対応してくれる動物病院はあります。
しかしどの動物病院でも救急対応をしてくれるわけではないので、救急の対応をしてくれる動物病院が自分の住んでいる地域にあるのか、事前確認が重要となってきますよね。
緊急の場合は一刻を争いますから、利用したいと思ったときに探すようでは、愛猫の症状が悪化する危険性もありますし、刻一刻と状況が悪い方向へ進んでしまうかもしれません。
そのような状態になったときは、どれだけ飼い主さんが冷静に対処できるかも鍵となりますので、緊急に備えるためにもあらかじめ、夜間も対応してくれる救急の動物病院を調べておくようにしましょう。
◆かかりつけと提携している病院
お住いの地域付近に救急で対応してくれる病院がない場合、夜間であれば車やタクシーを利用して、それでも一番近くの救急病院に向かうことかと思います。
ですが自宅からその救急の動物病院まで向かうまでに、1時間以上時間がかかってしまうとしたらどうでしょうか。
移動の最中に症状が悪化して、救急病院に到着したころには、手遅れになってしまう可能性も否めませんよね。
救急病院を事前に探しても家の近くに見つからなかったのであれば、かかりつけの動物病院に相談してみるのもおすすめです。
普段はその時々の困った症状を助けてくれる存在である、かかりつけ病院の獣医師さんの中には、猫が緊急の状態のときは時間や休診日に関係なく、診察や治療を行ってくれる先生も多くいらっしゃるようです。
もともと猫ちゃんがその動物病院に通院していて、重篤な症状へと悪化する危険性が高い場合には、そのように対応してくださることが多いので迷わず相談してみてはいかがでしょうか。
たとえその動物病院が救急の対応が難しかったとしても、緊急時に対応可能な動物病院と提携しているはずですので、飼い主さんの力になってくれるはずですよ。
◆いくつか候補を調べておく
愛猫が緊急な場合に利用するための救急病院は、調べるときは一箇所だけでなく、複数の候補を調べておくことをおすすめします。
「救急」と名前がつくからといって、24時間365日ペットを診てくれるというわけではなく、さまざまな条件の中で救急の対応をしている病院が多いからです。
何かしらの理由によって救急病院を飼い主さんが選択している時点で、救急病院側は多大なリスクを背負って治療を行わなくてはいけませんよね。
後々のトラブルを避けるためにも、救急病院側では条件を設けていることが多いので、このようなことからもいくつかの候補を調べておく必要があるのではないでしょうか。
夜に猫が体調を崩したら
事前に救急の動物病院を調べておくことは大切ですが、実際に猫が体調を崩してしまった場合は、パニックに陥ってしまう飼い主さんも多いことでしょう。
とくに夜間に体調を崩した際には、かかりつけの動物病院の診療時間が終了していることがほとんどなので、余計に焦る気持ちが強くなることかと思います。
愛猫を辛い状況から救ってあげられるかは、飼い主さんにかかっていますので、そんなときは以下のことを心掛けて、行動をするようにしましょう。
◆落ち着いて冷静に行動する
愛猫の症状が命に関わるほどの重篤な状態であれば、落ち着いて行動するのは難しいかもしれませんが、飼い主さんの焦りや不安な気持ちは、そのままダイレクトに猫に伝わってしまいます。
この状況で一番辛くて不安な気持ちでいっぱいなのは、猫ちゃん自身ですよね。
愛猫をこれ以上不安な気持ちにさせないためにも、飼い主さんは落ち着いた気持ちで、冷静な行動を心掛けなくてはいけません。
焦燥感に駆られた状態で行動してしまえば、初動に失敗してしまう可能性もありますので、落ち着かないときは深呼吸や水を飲むなどをして、一旦気持ちを落ち着かせるようにしましょう。
◆行先の病院に連絡する
猫を連れていく動物病院が決まっているのなら、連れて行く前に必ず電話で連絡を入れてから向かうようにしてください。
万が一その病院で、別の応急処置が必要な犬猫などが居た場合、連れて行ってもすぐに処置してもらえないことがあるからです。
ほかにもその救急病院の受け入れ時間や、診療時間の情報に誤りがある場合もありますので、飼い主さん側で確認のためにも、連絡は入れておいた方が良いでしょう。
そして救急病院側でも、本当にその猫が救急を要するのか、翌日の診断では遅いのか、高額な治療費の支払いが可能かなどの確認をし、受け入れをするかしないかの判断をしなくてはいけません。
なので連絡をしないまま救急病院に向かうのではなく、必ず電話で連絡を入れてから向かうようにしましょう。
◆持参するもの
救急の動物病院に猫を連れていくときは、緊急を要する場合はゆっくりと検査をする時間がありませんので、現時点で猫ちゃんがどのような状態なのかの判断材料が救急病院側でも必要となってきます。
持病を持って通院している最中に症状が悪化したのであれば、診断結果や飲んでいる薬の情報が必要ですし、原因不明の症状で救急病院を利用するのであれば、嘔吐物や排泄物などが診断を左右することがあります。
そのような排泄物がある場合も、ビニール袋に包んで持参する、または写真で撮影するなどをして、救急病院の先生に提出するようにしてください。
猫がいつどこでなにをどのようにして、現在の状況に陥ったかの説明や物的証拠が、治療の鍵ともなりますので、証拠になりそうな物も一緒に持参するようにしましょう。
ほかにも愛猫が嘔吐や下痢などを繰り返す症状がある場合には、タオルやビニール袋、おむつや簡易トイレなどもあると、移動時に周囲に迷惑をかける心配もなくなって安心です。
◆車がない場合はどうすればいい?
夜間に救急病院へ愛猫を連れて行く際には、近所であれば徒歩や自転車、遠方であれば車を利用することかと思います。
緊急の場合は安静に運ぶことが第一ですので、背負うリュックタイプのキャリーであれば、自転車でも愛猫の負担を軽減して運べることでしょう。
通常のキャリーを普段から利用している場合は、自転車での移動は危険なので、安全性やスピードを考えても、車を利用した方が愛猫への負担も軽減できますよね。
ですが自家用車がないご家庭もあると思いますので、そのようなときは迷わずタクシーの利用をおすすめします。
しかし時間帯によっては、なかなかタクシーが捕まらないこともありますので、やはりタクシーも救急病院と同じように、いくつかの候補会社を事前に調べておくと安心です。
夜間・救急病院の費用は?
いざ愛猫を救急病院へ連れていくと、愛猫の状態と合わせて、治療費がどれぐらいかかるのかなども不安になってきますよね。
夜間診療や救急で動物病院を利用する際には、どれぐらいの治療費がかかるものなのでしょうか。
◆高額となる場合が多い
救急の動物病院で診察や治療を行った場合には、通常の動物病院よりも治療費が高額になることがほとんどです。
深夜などの夜間に救急診療を受ける場合は、時間外診察料が発生することが多いようです。
この時間外診察料が大体5000~1万円程度となり、これに併せて救急の対症療法を行った際には1~3万円程度、精密検査が必要な場合には3万円以上の治療費が上乗せされることが一般的です。
あくまでもこの金額は相場となりますので、事前の電話連絡の際に、詳しく治療費のことを聞いておくと良いでしょう。
◆保険に加入している場合、保険証を忘れずに
救急病院で緊急の手術が行われた際には、加入している猫保険の対象となることがあります。
どんな状況であっても、動物病院に愛猫を連れて行く際には、保険証を持っていくと安心です。
事前に適用するかの確認がしたい場合には、来院前の連絡時に確認しておきましょう。
まとめ
犬猫などのペットには緊急時の119番通報といった、救急車を呼べるようなシステムは存在しませんので、いかに飼い主さんが迅速に対応できるかが鍵となってきます。
「うちの子は元気で健康だから大丈夫」「最近の子は平均寿命が伸びたから病気をするはずがない」などの思い込みは、何の気休めにもならないはずです。
完全室内飼いであったとしても、生活習慣病や感染症、怪我のリスクが絶対にないとは言い切れませんよね。
どの猫であっても、突然体調が悪くなるリスクはありますので、備える気持ちでかかりつけの病院を決め、夜間でも対応してくれる救急の動物病院を調べておく必要があると言えるでしょう。
事前に愛猫を託せる救急の動物病院を見つけておけば、たとえ緊急時に飼い主さんの頭の中が真っ白になったとしても、電話連絡さえできれば先生からの指示が仰げますので、冷静さを失っても行動に移すことができるはずです。
大切な愛猫にずっと元気で居てもらうためにも必要なことですので、是非この機会に夜間診療が可能な、救急の動物病院を探してみてくださいね。
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