1.猫砂の種類
1-1.紙
1-2.木
1-3.シリカゲル
1-4.おから
1-5.鉱物
2.猫はどんな砂が好き?
2-1.細かい砂を好む子が多い
2-2.猫砂が気に入らないと我慢してしまうことも
3.トイレ環境も大切
3-1.大きなものを用意する
3-2.多頭飼いの場合は個数にも注意
3-3.設置場所も考えよう
4.まとめ
猫砂の種類
猫を飼い始めた飼い主さんが最初にぶつかる壁と言えば、猫砂選びを思い浮かべる飼い主さんも多いことでしょう。
猫砂は各メーカーからさまざまな原料を使用した商品が出ている上に、砂の大きさや形状もさまざまで、どんな猫砂が猫にとっておすすめなのかの判断が難しいところですよね。
愛猫に好みを聞くことは不可能なので、各原料のおすすめポイントを中心に、猫砂の種類を紹介していきたいと思います。
◆紙
再生紙を原材料としている紙タイプの猫砂は、やはり軽くて持ち運びも楽ですし、商品によってはトイレに流せたり、燃えるゴミとして処分できたりと、飼い主さんに対してのおすすめポイントがとても多いですよね。
一人暮らしの女性でも扱いやすい素材ですし、環境に優しい再生紙を使用しているのも、エコが推奨されている今の時代にピッタリです。
とにかく購入や処理に手間をかけたくない飼い主さんに、おすすめの猫砂となりますが、重量がないので猫がトイレを使用した際に飛び散りやすい素材と言えるでしょう。
また、オシッコを含んだ紙砂を掃除せずに放置してしまえば、新たにオシッコの水分負荷がかかった際に、ドロドロに溶け出し、猫の手足にこびり付いて固まってしまうことも。
綺麗好きな猫の負担になってしまうので、定期的な掃除を欠かせない猫砂となります。
◆木
おがくずや木の繊維が残っている、木製タイプの猫砂は、木本来の自然の香りが清々しく、消臭効果が期待できる猫砂と言えるでしょう。
自然由来の猫砂なので安全性が高く、猫ちゃんにも安心して使用してもらえますよね。
猫はニオイにも敏感なので、香料で誤魔化すタイプの猫砂を嫌がる子は多いようです。
作った香りではない上に、消臭効果が高いのであれば日常的にも使いやすいので、重宝しそうですよね。
しかし熱を加えて固形にしていることもあり、粘度が低く崩れやすいといったデメリットも存在します。
◆シリカゲル
食べ物を保存するときなどに使用される、シリカゲル(乾燥剤)が原料となった猫砂も需要が高いと言われています。
オシッコの水分を瞬時に吸収するので、消臭力が非常に高く、とにかく猫トイレは臭わないようにしたい!といった飼い主さんにおすすめです。
猫ちゃん自身も、自分のウンチやオシッコのニオイが染みついたトイレの使用は嫌がりますし、このようなことからも消臭・脱臭効果の高い猫砂は嬉しいですよね。
掃除の頻度も低くてお手入れも楽ではありますが、オシッコをしたあとの水分量の多い、猫の肉球にくっついてしまうこともあり、それを嫌がる猫ちゃんも多いようです。
◆おから
おからの猫砂は、安価で燃えるゴミとして処分できるのもおすすめの点と言えるでしょう。
大豆の搾りかすであるおからを原材料とし、凝固剤にコーンスターチを使用している商品も多く、口に入れても安全な素材でできています。
しかし、素材が食べ物だけに防腐剤を使用した商品も出回っているので、食べ物と認識して食べてしまうような猫ちゃんには、かえって危険度が高まりますので注意が必要です。
◆鉱物
一般的に一番世の中に出回っている猫砂として知られているのが、鉱物(ベントナイト)を使用した猫砂です。
ベントナイトは粘度の一種となり、自然界にある砂に近い性質を持っているので、もっとも猫が違和感なく使用してくれる猫砂として認識されていますよね。
鉱物の猫砂は吸収力と固まる力も強く、オシッコをしっかりと固め、ニオイも同時に防ぐ働きをしてくれます。
猫砂としての力を存分に発揮してくれはするのですが、自然の砂と同様重量があるので、購入の手段が限られる猫砂でもあるようです。
ただ、猫がトイレを掃除するときや、猫砂の入れ替え時、猫が排泄後に砂をかけるときなどに、細かい鉱物のホコリが舞いやすく、微粉塵が猫の体内に入ってしまうことも。
体の弱い猫ちゃんによっては、重篤な状態を引き起こす引き金となってしまうこともあるので、扱いには注意が必要な商品と言えるのではないでしょうか。
猫はどんな砂が好き?
猫砂の数だけ長所があり、その反面短所も存在していることが分かった上で、どの猫砂を愛猫のために選んであげるかは、簡単に答えが出せない問題でもあります。
猫のトイレは毎日使用する物だからこそ、妥協せずに愛猫が気に入って使用してくれる猫砂を選んであげたいものですよね。
世の中の猫を飼っている飼い主さんは、どんなことに注目して猫砂を選ぶ基準にしているのでしょうか。
◆細かい砂を好む子が多い
「よく固まる」「掃除が簡単」「消臭力が高い」など、猫砂選びの要となる点はそれぞれの飼い主さんによって違うとは思いますが、猫にとっては使いやすさが一番重要となりますよね。
もちろん猫にも個体差はありますが、世間一般的には細かい砂を好む傾向の猫ちゃんが多いと言われています。
猫の先祖は砂漠で暮らしていたこともあり、砂をトイレとして利用してきたので、このようなことからも細かい砂は、猫にとって排泄しやすいアイテムなのかもしれません。
なので猫砂を初めて購入するときや、切り替えをする場合には、なるべく細かい猫砂を選んでみるのもおすすめですよ。
◆猫砂が気に入らないと我慢してしまうことも
猫ちゃんの中には細かい砂であっても、気に入ってくれないことがもちろんあります。
こればっかりは本当に猫それぞれの好みとしか言いようがないので、購入してから使用するまでは、使ってくれるかは分かりません。
万が一愛猫がトイレのあと、排泄物に猫砂をかけない、なるべく砂に触れないように排泄をする、トイレ以外の場所で粗相をするなどの行動をしているのであれば、猫砂を気に入っていない証拠です。
このような場合は使ってくれるまで待つのではなく、すぐに別の猫砂(素材や形状の異なる)との交換をおすすめします。
気に入らない猫砂を無理やり使わせようとすると、トイレ自体がストレスとなってしまう上に、どんどん別の場所で粗相をするようになってしまうことも。
排泄は自然現象ですし私たちと同じように、猫もきれいで落ち着ける場所で用を足したいのは一緒なのです。
トイレ環境も大切
猫砂は猫がトイレで排泄を行う上で、とても重要なアイテムとなりますが、猫砂選びだけが完璧であっても、トイレ環境が良くなければ落ち着いて用は足せません。
猫が落ち着いて排泄するために、飼い主さんはどんな猫トイレ環境を整えてあげれば良いのでしょうか。
◆大きなものを用意する
猫のトイレは、場所もとりますし小さいものを選びたいところですが、用意する際には必ず、猫の体よりも一回り大きなトイレを準備するようにしましょう。
猫は排泄をする際に、猫砂を掘って排泄しやすいポジションを確保します。
落ち着かなければ何度もその行為を繰り返すことがあり、その度にトイレ内で姿勢を変えますので、トイレが狭いと方向転換するのも難しいですよね。
おすすめなのは猫ちゃんの体より1.5倍程度大きなトイレを用意し、無理なく方向転換できるトイレ環境を整えてあげてください。
◆多頭飼いの場合は個数にも注意
猫のトイレの数は、1頭に対して2個が理想とされているので、多頭飼いの場合は頭数と同じ数ではなく、その2倍の猫トイレを用意するようにしましょう。
猫の排泄はマーキング目的も兼ねられているので、自分のニオイが染みついたトイレは、落ち着ける場所として認識しやすくなります。
トイレの数が少なければ、一つのトイレを何頭もの猫同士で使い回す必要が出てくるので、使用の度にストレスを感じるようになってしまうことも。
このようなことからもトイレの個数には気を付け、猫がストレスなく排泄できるように心掛けてあげましょう。
◆設置場所も考えよう
猫のためにトイレを設置する際には、設置場所もしっかりと考えなくてはいけません。
トイレは猫にとってもっともプライベートな空間でもありますので、人目に付く場所や騒がしい場所では、落ち着いた気持ちで排泄ができませんよね。
また、ご飯を食べる場所付近にトイレを設置してしまうと、綺麗好きな猫はその空間を汚したくないと思って、排泄をしなくなることがあるようです。
これらのことを踏まえた上で、生活空間の中でどこが一番静かで落ち着けるかを考え、猫が安心して排泄できる場所に、トイレを設置してあげてくださいね。
まとめ
猫のトイレ環境づくりは、猫と暮らし始める方にとって、最初にぶつかる難題であるとも言えますよね。
世間一般的におすすめの猫砂と謳われていても、実際に愛猫が使用してくれるかは分かりませんし、気に入ってくれなければ新たに別の猫砂を探さなくてはいけないので、頭を悩ませる飼い主さんも多くいらっしゃることでしょう。
飼い主さん視点で使用しやすい猫砂を購入したいところですが、愛猫のことを思うのであれば、愛猫が使いやすい猫砂を選ぶのが一番です。
なので普段から愛猫のことをよく観察し、どんなものを好む傾向にあるのかを見極めてあげてください。
愛猫が猫砂を気に入ってくれさえすれば、その先長く快適に猫トイレを使用してくれるはずですので、諦めずに使いやすい猫砂を見つけてあげてくださいね!
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