猫に好きな匂いは存在する?どんな香りに興味を示すのか考えてみた

2021.10.01

猫に好きな匂いは存在する?どんな香りに興味を示すのか考えてみた

五感が優れている猫にとって嗅覚は、とても重要な役割を担う感覚と言っても良いでしょう。 猫は食べ物の好き嫌いもニオイを頼りに判断しますが、温度までも鼻で判断するのですから驚きですよね。 普段からフル活用している猫の鼻ではありますが、その嗅覚で感じるニオイにどれぐらい敏感なのかも気になるところです。 私たち人間に好きな匂いが存在するように、猫にも好きな匂いというものがあるのでしょうか?

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猫が好きな匂いはどんなもの?

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私たちが生活している環境の中には、さまざまなニオイが溢れているといっても過言ではありませんよね。

換気扇から漏れてくる料理のニオイ、花やフルーツの甘いニオイ、太陽の光を浴びたお布団のニオイ、誰かの付けている香水のニオイ、お店の中のアロマオイルのニオイ、芳香剤や柔軟剤のニオイなどなど…。

好きな匂いや嫌いな匂いは人それぞれではありますが、私たちと同じように猫にも好きな匂いが存在するのか気になったことはありませんか?

さまざまなニオイを感知する猫の鼻は、ニオイを感じ取る以外にも、鼻で気温を感じ取ることが可能なので、それにより自身の体温調節をしているとも言われています。

それぐらい重要な役割を担っている器官だからこそ、私たちとは比べ物にならないほど、ニオイに敏感なはずですよね。

猫の嗅覚は人間の20万倍以上とも言われていますので、さぞかしニオイを感知する機能が長けていることでしょう。

ただ、嗅覚が人間に数十万倍あるといっても、その分強くニオイを感じるわけではなく、私たちが感じ取れないような微量のニオイを感じ取る能力が長けていることが特徴と言えます。

たとえば猫が食事の際に口にする食べ物も、まずはニオイを嗅いで食べられるかどうかの判断をするそうです。

猫は嗜好性が高いと言われる所以は、美味しいニオイを嗅ぎ分けられるところにあったからなんですよね。

そして猫をよく観察してみると、風の流れに沿うように、鼻をヒクヒクさせてニオイを感じ取っていることがよくあります。

猫はどんなニオイに対して、好きという感情が芽生えるのかを考えてみました。


猫が好きな匂いは?

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猫が好きな匂いには個体差が出るものの、一般的に「うちの子もこの匂いが好き!」と共通する香りが多く存在しています。

これから紹介するニオイは、比較的好きな猫ちゃんが多いようなので、試したことのないニオイがあれば、是非猫ちゃんに嗅がせて反応を見てみてはいかがでしょうか。

◆飼い主さんの匂い

猫にとって飼い主さんの匂いは、好きな匂いナンバーワンとも言えるでしょう。

毎日同じ時間をともにしている飼い主さんの匂いは、そばに居てくれるだけで安心できますし、その香りに包まれればどんな不安や不満な気持ちがあったとしても、優しい気持ちへと引き戻してくれるはずです。

飼い主さんが不在のときは、飼い主さんが身に着けていた洋服や、布団で眠るなどをして、安心を得ている猫ちゃんはきっと多いことでしょう。

猫は普段の飼い主さんが放つ自然な香りが好きなので、その匂いがかき消されてしまうような香水のニオイや柔軟剤のニオイなどを苦手とする子も居るようです。

逆に加齢臭などの体臭が強い飼い主さんであっても、猫は嫌がることがなく、むしろ喜ぶ反応を見せることがあります。

これは猫がフェロモンを感じ取る鋤鼻(じょび)器官(またの名をヤコブソン器官)によって感知されれば、本能的に体が反応してその香りを堪能してしまう子も居るそうです。

そう考えると人間と同じように、猫にも匂いフェチと呼ばれる子が居るような気がして、なんだか不思議な気持ちにさせられますよね。

◆またたびの匂い

猫の好きな匂いと言えば、またたびを挙げないわけにはいきません。

またたびには猫のフェロモン構造によく似た「ネペタラクトン」と呼ばれる成分が含まれており、前述した鋤鼻器官が感知ることにより、中枢神経を刺激して陶酔状態へと誘います。

西洋マタタビとも呼ばれるキャットニップも同じような効果があるので、この香りを好きな匂いと認識している猫ちゃんはとても多いことでしょう。

しかし、猫によってはこれらのニオイにまったく反応を示さない子も居ますので、興味のない子には嗅がせる必要がありませんし、興味が強く出ている子には嗅がせ過ぎには注意が必要です。

何事もほどほどが一番バランスが良いので、またたびを猫に与える際には大量に与えないように注意をするようにしてください。

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◆魚類の匂い

猫は肉食の動物ではありますが、魚が好きな猫ちゃんはとても多いですよね。

この認識は日本独自の認識と言われることがあり、島国である日本で生まれ育った猫たちは、昔から肉よりも魚を食べる機会が多かったことが、このような認識が定着している所以となっているとも言われています。

そのような遺伝を受け継いできた猫たちが、魚を好んで食べたがることに違和感はありませんし、魚は鮮度がものを言う食材でもあるので、新鮮な魚のニオイを嗅ぎ分ける力が長けていたとしても、不思議な話ではありませんよね。

焼き魚や煮魚などは、脂の乗ったなんとも美味しそうなニオイがしますし、新鮮なお刺身は生臭さもなく、僅かな香りでも猫は嗅ぎ分けて食べたがる子も多いですよね。

欲しがるたびにお裾分けしたいところですが、猫に与えるべきではない魚類も多く存在していますので、与えても良いのかしっかりと調べてからお裾分けをするようにしましょう。

◆湿布の匂い

意外と思われるかもしれませんが、湿布の匂いが好きな猫ちゃんが多いことをご存知でしょうか?

湿布はハッカ系の香りがしますが、もともとハッカは英語で「ミント」と呼ばれており、シソ科ハッカ属の総称となっています。

このフレッシュで爽やかなニオイを好む傾向にある猫ちゃんは、西洋マタタビであるキャットニップに反応する子が多いとも言われているようです。

香りによって好きと感じる子も居れば、真逆の嫌いといった感情を抱く子も居るので、つくづく猫は個体によって好みの傾向が異なる面白い動物だと感心させられますよね。


猫が好きなハーブの匂い

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猫が湿布のニオイを好む理由には、もともとハーブの香りに抵抗がない子が好む傾向があることが分かりましたが、ハッカ以外で猫が好むと言われているハーブは以下の通りです。

◆キャットニップ

この記事中で何度も紹介しているキャットニップですが、このキャットニップもシソ科の植物となります。

別名「イヌハッカ」とも呼ばれ、猫が好きな植物なのに犬という言葉が含まれていることを不思議に感じる方も多くいらっしゃることでしょう。

これは植物名あるあるとも言われ、有用植物に似て非なるものに「イヌ」といった言葉を含ませることがよくあるそうです。

キャットニップにもマタタビと同じように、陶酔成分であるネペタラクトンが含まれているので、本能的にこのニオイを好きと感じる子が多いと言われています。

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◆キャットミント

キャットニップはハーブとして料理に使用したり、薬草として利用されたりすることが多いですが、ハーブとしてではなく観賞用として栽培されているキャットニップを「キャットミント(ネペタ)」と呼ぶそうです。

キャットミントは春から秋にかけて筒状の花を咲かせますが、その花はラベンダーによく似ていますが、ラベンダーは猫にとって毒性の成分が含まれているので、間違えないように注意をしておく必要があると言えるでしょう。

キャットニップの一種であるキャットミントにも、ネペタラクトンが含まれていますので、猫が好む傾向にあるのも納得ですよね。


好きな匂いがあれば嫌いな匂いもある

個体によって好む傾向が多少異なりはしますが、好きな匂いがあるのであれば、当然嫌いな匂いも存在するに決まっています。

柑橘系の匂いや刺激の強い香辛料の匂いなどは、猫が嫌悪感を示すニオイであることが分かっているようです。

とくに柑橘系の匂いは芳香剤や洗剤、アロマオイル(精油)などに香料として使用されていることが多く、その中成分には猫が分解できない「リモネン」と呼ばれる成分が含まれているので、要注意のニオイと言えるのでしょうか。

このようなことからも猫は本能的に危険なニオイを察知しますので、有毒となり得るタバコや、ストレスの原因となり得るニオイは猫から遠ざけるような生活を心掛けるようにしましょう。


まとめ

嗅覚の鋭い猫にとって好きな匂いと感じるものの中に、飼い主さんのニオイがあることはとても喜ばしいことですが、一説によると飼い主さんに付いた自分のニオイに安心しているとも考えられているそうです。

どちらにせよ猫にとって安心できるニオイがあり、好きと感じられるニオイが存在することは、猫の好みを知れるきっかけにもなりますので、飼い主さんにとっては嬉しい情報源と言えるのではないでしょうか。

しかし、好きな匂いがある以上、嫌いな匂いももちろん存在するわけですから、そのような匂いには好きな匂い以上に、配慮してあげなくてはいけませんよね。

そして猫が嫌いな匂いを発するものには、微量の粒子を同時にまき散らしているものも多く存在(タバコやアロマディフューザーなど)しますので、注意が必要となります。

普段の生活の中では、なるべく愛猫の嗅覚に負担がかからないような生活を心掛け、ストレスフリーな生活環境を提供してあげるようにしましょう。



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たぬ吉

たぬ吉

小学3年生のときから、常に猫と共に暮らす生活をしてきました。現在はメスのキジトラと暮らしています。3度の飯と同じぐらい、猫が大好きです。

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