1.なぜ朝、猫が飼い主さんを起こしに来るの?
3.猫が飼い主さんを起こす理由
3-1.お腹がすいた
3-2.起きる時間だよ
3-3.遊びたい
3-4.甘えたい
3-5.トイレを綺麗にしてほしい
なぜ朝、猫が飼い主さんを起こしに来るの?
猫ちゃんの中には、飼い主さんが眠る時間には自分も深い眠りに就く子は多く、部屋の中を自由に行き来できる子であれば、その日の気分で寝床が変わることでしょう。
もちろん飼い主さんと一緒の布団で眠る子や、お気に入りの寝床で眠る子が大半だと思いますが、目覚ましが鳴る前に愛猫が急に、起こしに来たという経験をしたことはありませんか?
街も静まり返る夜にとる睡眠は、1日の疲れを癒し、体や心の休息をする大切な時間となるので、落ち着いてゆっくり眠りたいという方も多いはずですよね。
そんな飼い主さんの気持ちを知ってか知らずにか、夜中や朝になると飼い主さんの元へ起こしに来る子が居るのも事実です。
枕元に来て存在感をアピールする子や耳元で鳴き声を出す子、飼い主さんの顔を舐めたり手で触れたりする子や、飼い主さんの上に乗ってくる子や噛んでくる子など、起こし方も三者三様となります。
愛猫に早く起こされることによって、日ごとに早起きになってしまう飼い主さんは多く、どうにかして目覚ましが鳴るまでは、ゆっくり眠りたいと願う飼い主さんは多いはずです。
そこまでして飼い主さんを起こしに来るのには、猫なりにちゃんとした理由が存在しているはずですが、猫はどのような気持ちで飼い主さんを起こしに来ているのでしょうか?
猫が起こしに来るけど、夜行性?
猫は夜行性の動物だと思われがちではありますが、正確には明け方や夕暮れ以降に活動的になる「薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)」の動物と言われています。
このような性質を持っているのには、野生時代に生活していた環境が影響しており、薄暗い時間帯に動きが鈍くなる獲物を捕らえるため、行動が活発になるように進化していったと考えるのが自然です。
そして、暑い季節の早朝や夕方には、気温が下がって涼しい時間帯に突入するので、体力を温存しながら行動できるのも、薄明薄暮性のメリットと言えるのではないでしょうか。
このような習性が現代を生きる猫にも受け継がれていますので、飼い主さんが眠っている時間帯であっても行動を開始してしまうのは、ある意味仕方がないこととも言えますよね。
猫が飼い主さんを起こす理由
猫の習性によって飼い主さんを起こしに来ることは分かりましたが、そこには何かしらの理由があって起こしに来ているはずです。
そして一度でも「飼い主さんを起こしにいったら良いことがあった!」といった、その行動に対して意味を見出し学習してしまえば、何度でも同じ行動を繰り返すようになります。
大好きな飼い主さんが自分の気持ちに応えてくれたとなれば、嬉しくなって同じことを繰り返してしまうのは、何とも微笑ましいことではありますが、やはり朝方に起こされてしまうのは迷惑と感じている飼い主さんも多いことでしょう。
眠っている飼い主さんを起こしに来る猫には、どんな理由があって飼い主さんを起こしているのでしょうか?
◆お腹がすいた
朝、飼い主さんを起こしに来る猫ちゃんのほとんどは「お腹がすいた」という理由から、無理矢理にでも飼い主さんを起こして、ご飯やおやつをもらおうとしている可能性が高いです。
猫は体内時計が正確な動物でもありますので、ご飯をもらえる時間が近づいてくると「もうちょっとでゴハンがもらえる!」といった気持ちと「もっと早くゴハンが欲しい!」といった気持ちで揺れ動いている可能性も否めません。
一度でもその要求に飼い主さんが応えてしまえば、起こせばフードをもらえると認識するようになってしまうので、飼い主さんが起きる予定のない日でも、容赦なく起こしに行ってしまうことでしょう。
◆起きる時間だよ
薄明薄暮性といった性質を持っている猫は、明け方の光を感じるだけでも、起きて活動する時間と認識してしまう子もいます。
日常的に飼い主さんが目覚まし時計を利用し、朝から行動するような生活スタイルの場合は「起きる時間になったよ」ということを、単純に知らせてくれているのかもしれません。
毎日のように目覚ましよりも早く起こされるのは困ってしまいますが、目覚ましの音が聞こえずに寝過ごした場合や、目覚ましを止めて二度寝してしまったときなどは、愛猫の習性に助けてもらえるかもしれませんよ。
◆遊びたい
薄暗い時間に行動力が高まる猫の場合、身の回りのケア(グルーミングや爪とぎなど)が終わったあとには、ご飯の時間までに何をして過ごそうといった、時間の使い道を考えなくてはいけません。
また眠りに就く子も居ますが、気分的に眠くない場合には気持ちまでも活発となり、飼い主さんを起こして遊んでもらおうと企む子が居ても不思議ではないですよね。
元気いっぱいな様子で起こしに来たのであれば、遊びたいといったアピールとなるので、飼い主さんが起きるまで色んな手を使って起こそうとします。
◆甘えたい
夜に飼い主さんとは離れた場所で眠っていた場合には、ほんの少しの時間離れていただけなのに、寂しい気持ちになってしまう子も居ます。
その気持ちを分かってほしくて、飼い主さんの寝室に行き、必死に起こそうとするはずです。
飼い主さんの姿を見れば寂しい気持ちは安心へと変わり、そのまま飼い主さんに甘えたくて起こそうとする場合もあるので、飼い主さんが起きなければ飼い主さんの傍で眠ってしまう子も居るようです。
いっそのこと起こさないで傍に来て眠ってくれれば良いのですが、一度は起こしてみようと試してみるが何とも猫らしいですし、それもそれで可愛らしいのでとても憎めませんよね。
◆トイレを綺麗にしてほしい
猫が排泄をするタイミングとして、寝起きが挙げられますが、いざ起きてトイレが汚れていた場合はどうでしょうか。
キレイ好きな動物としても知られている通り、トイレが汚いと落ち着きがなくなり、部屋の中をウロウロして、ほかに排泄ができる場所を探すことがよくあります。
飼い主さんが起きていれば直接鳴くなどをして要求しますが、どうしても今すぐトイレを掃除してほしいと思えば、飼い主さんが眠っていたとしても起こしに行って、要求を伝える子が居ても不思議ではありません。
猫が起こしに来ることを無視してトイレを我慢させてしまえば、膀胱炎などの泌尿器系といった病気を発症することもあるので、トイレが理由で飼い主さんを起こしに来る場合は、早急な対処が必要と言えるでしょう。
猫が起こしに来た時の対処法
人間は薄明薄暮性の動物ではないので、やはり毎日のように朝早く猫が起こしに来るのであれば、生活のリズムが崩れますし困ってしまいますよね。
起こしに来ることは猫の習性が関係しているので、そのことに対して叱ることはできませんが、起こしに来るのをどうにかして止めさせたいのであれば、愛猫が何を求めているのかをしっかりと理解してあげなくてはいけません。
前述している通り、猫は学習能力が高く、飼い主さんを起こしたことによって、何かしらの対価を得た場合は、繰り返し同じ行動をするようになってしまいます。
大切なのは愛猫が同じ行動を繰り返す前に、それぞれの要求に対しての解決策を実行することです。
具体的には、以下のような対処法が効果的となるので、愛猫の要求に合った対処法を実行してみてはいかがでしょうか。
●お腹が空かないようにご飯の時間を決め、フードは腹持ちの良いものにする
●朝の食事には自動給餌器を活用する
●飼い主さんが起きている時間帯にたくさん遊んだり構ったりする時間を増やす
●トイレは常に清潔を心掛け、就寝前には必ずトイレの掃除をするようにする
生理的な欲求に対しての対処法は、飼い主さんが色々工夫することによって解決に導くことができますが、心理的な欲求に対してはなかなか対処が難しいとも言えます。
無視をして狸寝入りすることや、その要求に応えすぎてしまえば、さらに猫の行動がエスカレートしてしまう場合もあるので、大切なのは飼い主さんの生活リズムに、愛猫が合わせてくれるように仕向けることですよね。
生活の中で上記のような対処法を心掛け、徐々に猫が起こしに来ることを止めてもらえるような心掛けをすれば、猫ちゃんも空気を読み、飼い主さんが起きるまで眠ってくれるようになるはずですよ。
まとめ
猫が飼い主さんを起こしに来るといった行動をするのは、信頼関係が築かれており、飼い主さんを慕ってくれている証拠となりますよね。
しかし、毎朝のように早く起こされてしまうのであれば、寝不足になってしまいますし、そのような状態が長く続けば、さすがに困ってしまうというのが飼い主さんの本音ではないでしょうか。
猫が飼い主さんを起こしに来るのは、もともと備わっている習性が大きく関係していることもあり、むやみやたらに叱ることはできませんので、対処法を用いて対策することが一番です。
大切なのは愛猫の要求をしっかりと理解し、その理由に対しての対策を事前に実行することではないでしょうか。
お互いがお互いの生活リズムを把握できれば、ストレスがかからない分、気持ちにも余裕ができ、生活にゆとりが出てくるはずなので、もしこのような悩みを抱えている方がいれば、こちらの記事を参考にして対策をしてみてくださいね。
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