猫にとって快適な部屋作りをするために重要な6つのポイントとは?

2022.05.28

猫にとって快適な部屋作りをするために重要な6つのポイントとは?

人間が暮らす家に猫を家族として迎え入れたのなら、居心地の良い空間を提供して、室内が大好きと思ってもらいたいと願う方は多いはず。 しかし、実際は人間と猫の生活スタイルは異なる上に、どんなお部屋が猫にとって居心地が良いのか、よく分からないといった方もいらっしゃることでしょう。 お互いが上手に共存しつつ、どちらも暮らしやすい空間にするためには、どんな部屋作りを心掛けるべきなのでしょうか。

猫が喜ぶ部屋作りをしよう!

部屋の中でくつろぐ黒猫

自由気ままな猫にとって、広くて日当たりが良く隠れる場所がたくさんあるような部屋が理想的だと思われるかもしれませんが、すべてのご家庭がそのような好条件で猫と暮らせるわけではありません。

だからこそ飼い主さんは知恵を絞り、部屋が狭かったとしてもストレスを与えないような部屋作りを普段から心掛けたいと思っている方も多いことでしょう。

一軒家にお住いの方であればともかく、賃貸のマンションやアパートにお住いの方や、狭い部屋にお住いの方の場合はなかなか思ったような部屋作りができないと悩まれているのではないでしょうか?

猫にとって理想的な部屋でなかったとしても愛猫に喜んでもらうために、理想的な部屋に近づけることは可能となりますので、まずはできることから始めていきましょう。

◆猫は室内飼いが主流になりつつある

ペットとして迎え入れる猫のほとんどは室内飼育が基本とされていますが、中には猫の自由奔放な性格を尊重し、たまには外に出すなどして半室内飼いを推奨している方もいらっしゃるかもしれません。

そのような考え方は一見猫に対しての理解力が強いように捉えられますが、外出可能な生活をさせてしまうと、不慮の事故に遭うことや、外猫による外傷や感染症、連れ去りや虐待などの危険がいっぱい潜んでいます。

中には猫をより自然体で生かしたいと願い、去勢や避妊といった不妊手術を受けさせない飼い主さんもいらっしゃるようです。

メス猫の場合年に2~3回ほど発情期を迎えますので、避妊手術が済んでいなければ年に10匹前後の子猫を出産することが可能となります。

多頭飼育に繋がりかねませんし、望まない命や愛猫の体に負担をかけないためにも、不妊手術をしておくに越したことはありません。

また不妊手術を行うことによって感染症などのリスクを軽減できますので、このような観点からも、室内飼いが主流となってきていると言えるのではないでしょうか。

◆快適な部屋作りをしてストレスを溜めないように

完全室内飼いを決めたのであれば、今度は猫が快適に過ごせるような部屋作りを心掛け、ストレスを溜めさせないようにしてあげてください。

室内に不満を抱けば、外の世界に行きたがるようになりますし、毎日大きな鳴き声で強要されれば、飼い主さん自身もストレスが溜まっていき、双方にとって何も良いことがありませんよね。

そうなってしまったとき、「全然かわいくない」「猫なんて迎え入れるんじゃなかった」などの、悲観的な感情を抱いてしまうことも否めないため、部屋のレイアウトが不安要素となる前に、愛猫が喜ぶ部屋作りをしていくようにしましょう。


猫が喜ぶ部屋作りとは

猫が喜ぶ部屋作りを試みたところで、まずは何から手をつければ良いのか悩む飼い主さんは多いはずです。

そのようなときは人間目線ではなく、猫がどうしたら喜ぶかといった、猫目線で考えていくと答えが見つかりやすいですよ。

◆ポイント①登れる場所がある

キャットウォーク ブラウン
 >>キャットウォーク ブラウン<<

猫は身体能力や平衡感覚が優れており、高い場所に登ることが大好きですよね。

猫にとって高い場所は、外敵に見つかりにくい上に、広範囲を見渡せますので、リスクよりもメリットの方が多いと本能的に理解しています。

そのほかにも高い場所は優位性を示すことにも有利ですし、ノミやダニなどの寄生虫が少ないので、キレイ好きな猫にとって利点が高いと言えるでしょう。

このようなことからも本能的に高い場所を好む傾向があり、猫が喜ぶ部屋作りをする際には、愛猫が行き来できるような登れる場所を、いくつか準備してあげてください。

キャットタワーやキャットウォークを設置すれば、運動不足解消だけでなく、ストレス発散にも一役買ってくれるはずです。

設置場所がない場合でも、家具の配置を工夫することによって、猫が登れる場所を作ってあげられますし、足場となるベッドやソファを本棚などの棚に隣接させ、ステップに見立てて家具の一番高くなる場所に、愛猫の寝床を用意してあげましょう。

◆ポイント②窓の外が見える

K&H ウィンドウベッド
 >>K&H ウィンドウベッド<<

室内から外の世界に思いを馳せる猫ちゃんはとても多く、窓の外が見えるような工夫も必要となってきます。

窓や網戸を一枚隔てただけであっても、猫にとって外の景色はいつの日も新鮮に映るはずですので、いつでも外が見えるようにしてあげたいものですよね。

もし家具などで窓を塞いでいるようなら、家具の配置を変更して、窓の開閉を可能にしてあげましょう。

夏場は窓を開けて網戸にすれば外が見られますが、冬場は窓を開けっぱなしにしておけないことを考えると、窓ガラスの素材も重要になってきます。

室内の窓ガラスが全て曇りガラスのような外が見えにくいガラスであれば、愛猫のお気に入りである窓辺の窓ガラスを透明のものに交換し、寒い季節でも外が見えるような工夫をしてみてはいかがでしょうか。

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◆ポイント③1頭でゆっくり過ごせる場所がある

フランスペット PE-05 ねこハウス まり
 >>フランスペット PE-05 ねこハウス まり<<

多頭飼育しているご家庭では、それぞれの猫ちゃんに個性があり、すべての猫ちゃんが納得してくれるような部屋作りが難しいようです。

猫は単独行動を好む動物でもあるため、可能であればそれぞれの猫が、落ち着いて過ごせるような場所を準備しておくことが理想的です。

普段から猫たちの行動パターンをよく観察し、どのような場所を好んでいるかの傾向を掴むようにしましょう。

それぞれが1頭でゆっくり過ごすことができれば、お互いにストレスを溜めなくて済みますので、工夫をしながらお気に入りの場所を提供してあげてください。

◆ポイント④日向ぼっこできる場所がある

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猫は太陽が出ている時間帯には、陽の当たる場所を求めて寝床を変えるぐらい、日向ぼっこが大好きです。

日向ぼっこは暖かいだけでなく、被毛を清潔に保つためにも有効となり、猫は本能的に太陽の光を求める傾向にあります。

窓辺での日向ぼっこが好きな子であれば、その場所に寝床を作るといった工夫をし、日当たりが悪い部屋の場合は、少しでも陽が入る(当たる)ように、家具の配置などを工夫してあげてください。

窓辺から離れていても陽が当たる場所が少しでもあるようでしたら、その場所に寝床を作っておくだけでも、猫ちゃんは喜んでくれるはずです。

◆ポイント⑤いつでも新鮮なお水が飲める

ピュアクリスタル グラッシー
 >>ピュアクリスタル グラッシー<<

飲水量の少ない猫ではありますが、だからといって全くお水を飲まないわけではありません。

猫に理想的な部屋作りを実行する際には、愛猫がいつでも新鮮なお水を飲めるようにしておくことにより、飲水量を増やすことが可能となります。

お水は健康維持のためにも重要ですし、腎臓病の予防にも繋がるため、お水が飲めるスポットをいくつか用意してあげてください。

猫ちゃんによってはお水の質のみならず、飲む場所や容器の形状にこだわりを持つ子が多く、愛猫の性格や好みの傾向を考慮した上で、飲水スポットを増やしていきましょう。

◆ポイント⑥爪とぎが複数個所にある

ガリガリディッシュ スクラッチャー インテリア
 >>ガリガリディッシュ スクラッチャー インテリア<<

猫が喜ぶ部屋作りを実行する際には、爪とぎの存在は外せませんよね!

猫にとって爪とぎは爪のケアをするためだけでなく、気持ちを一旦落ち着かせるための「転位行動」をする際に必須のアイテムとなります。

興奮したり不安な気持ちになったりしたときに、すぐ爪が研げないとなるとストレスが溜まり、室内のインテリアや家具を傷付けてしまう猫ちゃんは多いはずです。

その行為を叱られてしまえば、さらにストレスはどんどん溜まっていきますので、お互いが嫌な思いをしないためにも、爪とぎは複数個準備し、最低でも各部屋に1個以上設置してあげてください。


猫のための部屋作りの工夫

キャットタワーに登る猫たち

猫の習性を理解することで、理想的な部屋作りが可能となりますが、そのほかに意識するべきことはあるのでしょうか。

◆縦に広くスペースを使おう

部屋が狭くてキャットタワーなどの設置を諦めている方は、縦に空いているスペースを有効に活用しましょう。

猫は上下運動が得意なこともあり、上から下へ移動ができるような手段があれば、喜んで活用してくれるはずです。

省スペースのみで設置できる突っ張り型のキャットタワーや、上部の使用していない壁部分にステップを付けるなどをし、お気に入りになってくれるような場所を提供してあげましょう。

◆こまめに掃除をしよう

猫が喜ぶ部屋作りを心掛けた際には、清潔を保つことを忘れてはいけません。

キレイ好きな猫は汚れに敏感ですし、ほこりやゴミが多い部屋であれば、ダニの繁殖や誤飲をする可能性が高くなってしまうため、こまめに掃除をするようにしましょう。

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まとめ

猫にとって部屋の中が居心地良く、快適に過ごしてもらうためには、飼い主さんの努力なしには務まりませんよね。

経験やアイデアを駆使して部屋作りをし、その空間を愛猫が落ち着いて過ごしている姿を見れば、幸せな気持ちでいっぱいになるはずです。

愛猫の性格や猫本来の習性を理解しつつ、双方がストレスにならないような部屋作りを、改めて心掛けてみてはいかがでしょうか。



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たぬ吉

たぬ吉

小学3年生のときから、常に猫と共に暮らす生活をしてきました。現在はメスのキジトラと暮らしています。3度の飯と同じぐらい、猫が大好きです。


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