1.抱っこが苦手でも背中に乗ってくる猫もいる
2.猫が背中に…!そのとき猫の心理とはどんなもの?
2-1.心理その1.「大好き~」という甘えモードで愛情表現
2-2.心理その2.「無視しないで~」と存在感を主張している
2-3.心理その3.「飼い主さんは自分のものだぞ!」という独占欲
2-4.心理その4.自分の方が偉いぞアピール
2-3.心理その5.飼い主さんはあったかいにゃん…
2-4.心理その6.ここはリラックスできる場所だな~
2-5.心理その7.何かをして欲しいという要求のことも
2-6.心理その8.高いところにワクワクしている
3.背中に乗ってきたらどうすればいいの?注意点はある?
3-1.猫の爪は結構なダメージ…
3-2.体勢が悪いと、飼い主さんが腰を痛める可能性も…
3-3.状況によっては猫を降ろしましょう
4.背中に乗ってきたらどうすればいいの?注意点はある?
4-1.猫の爪は結構なダメージ…
4-2.体勢が悪いと、飼い主さんが腰を痛める可能性も…
4-3.状況によっては猫を降ろしましょう
抱っこが苦手でも背中に乗ってくる猫もいる
猫種や性格にもよりますが、抱っこが苦手という猫ちゃんは多いです。
飼い主さんからホールドされるスタイルの抱っこは「自由でいたい」という猫にとっては苦手と感じるケースもあるでしょう。
腕に包まれると「身動きができない!」と窮屈さを感じ、嫌がる子もいるかと思います。
また、猫はマイペースといいますから、「抱っこされたくない」タイミングで抱っこされることが嫌なのかもしれませんね。
ただ、そんな抱っこが苦手な猫ちゃんも、自分のタイミングで背中に乗るのは好きというケースもあるようです。
猫が背中に…!そのとき猫の心理とはどんなもの?
猫が背中に乗ってきたとき、飼い主さんにとっては背後の出来事なので予測ができず、ちょっとびっくりしますよね。
でも、猫が自分から寄ってきたかと思うと、嬉しい気持ちになります。
そこで、猫ちゃん側の心理を知りたいと思った飼い主さんも多いのではないでしょうか。
猫が背中に乗る心理として考えられるものをいくつかピックアップしてみました。
◆心理その1.「大好き~」という甘えモードで愛情表現
「ペットの猫&飼い主さん」との距離感は、それぞれの性格や飼育環境などで異なるかもしれません。
一般的に、猫はクールと言われていますが、距離感が近い飼われ方をしていると“とにかくべったり!”というケースもあるでしょう。
甘えられると嬉しいものですよね。
距離感の「近い・遠い」のどちらにしても、一緒の空間で時間を過ごし、身の回りのお世話をしてもらううち、猫ちゃん達は「飼い主さんは信頼できる人間」と認識していることは多いものです。
猫は、敵意を感じた人には簡単に近づきませんし、何よりも背中に乗ってくることもしないでしょう。
そもそも警戒心が強い動物ですから、「身体に乗ってくる=信頼しているよ」というサインなのです。
喜んだときにしっぽをフリフリする犬と違い、猫には「甘えている」行動が分かりにくいですよね。
そんな猫ちゃんが穏やかな表情で背中に乗ってくれるなら「大好きだよ~」という愛情表現なのかもしれませんね。
◆心理その2.「無視しないで~」と存在感を主張している
「こっちを見てよ」という表情で飼い主さんの方をじっと見つめてくる猫。
そこで気づいてあげられればいいですが、飼い主さんが忙しいとついつい“無視”という形になってしまいます。
「一生懸命視線を送っても振り向いてくれない…」
そんな猫ちゃんが起こす行動が「背中へのジャンプ」かもしれません。
急に背中に乗られると、飼い主さんとしては正直びっくりです。
一方の猫ちゃんは、「やっと振り向いてくれた」としたり顔になっているかもしれませんね。
また、自分に興味を向けたい心理で背中に乗ってくることもあるようです。
猫との暮らしは楽しいものですが、飼い主さんも生活があるので四六時中構ってばかりでもいられません。
パソコンで仕事、掃除や料理などの家事、趣味の読書やテレビなど、飼い主さんも自分中心に動くこともあります。
「甘えたいとき・一人になりたいとき」がはっきりしているマイペースな猫ちゃんは、自分以外のものに飼い主さんが夢中になっていると振り向かせたくなるのかもしれません。
「そっちじゃなくて、こっちを見てよ!」と言わんばかりに、背中に乗ってアピールしていることもあります。
◆心理その3.「飼い主さんは自分のものだぞ!」という独占欲
甘えたがりの猫ちゃんほど、飼い主さんにべったりになります。
そのため、「構って欲しい」「甘えたい」というとき以外でも、背中に乗ることがあるようです。
飼い主さんが何か別の作業に集中しているとき、子供と遊んでいるとき、来客で忙しくしているときなど、周囲の何かへのジェラシーから「この人は自分のものだから!」という心理なのかもしれませんね。
また、背中に密着すれば、自分のニオイを飼い主さんにこすりつけることができます。
猫にとって自分のニオイをつける行動は、縄張りの主張です。
すりすりしてきたら、もしかして縄張りを主張しているのかもしれませんね。
◆心理その4.自分の方が偉いぞアピール
猫界では“ボス”的存在の猫の方が、高い位置を陣取るケースがあるようです。
複数の猫を飼っている環境では、リーダー格の猫が最も高いところでみんなを見渡していることもあるのではないでしょうか。
“偉い方が高いところにいる”というのが猫たちの暗黙のルールとなっているケースもあるかと思います。
また、飼い主さんとの関係性に優劣をつけたいという心理で猫が背中に乗っている可能性もあります。
「飼い主さんと自分は同等、むしろ上の立場だぞ!」とワイルドな気持ちから背中に乗っているのかもしれません。
◆心理その5.飼い主さんはあったかいにゃん…
短毛や長毛というように、毛の長さには違いがあるものの、被毛に覆われている猫ちゃん達。
夏には涼しさ求めてひんやりした場所、冬には暖かさを求めてぽかぽかした場所というように、季節に応じたお好みのところを見つめるのが上手です。
また、もともと寒がりな猫は、極端に暑くないかぎり、「ほんのり温かい場所」を好む傾向にあります。
飼い主さんの背中に密着すると、ほんのりとした暖かさが伝わってきてホッとするのかもしれませんね。
◆心理その6.ここはリラックスできる場所だな~
単純に、居心地の良さから飼い主さんの背中に乗っている可能性もあります。
「背中に乗っても拒否しない」という飼い主さんなら、猫も安定して乗っていられますよね。
抱っこされる場合は飼い主さんに主導権がありますが、背中に乗る場合は猫ちゃんが主導権を握ります。
何よりも、猫が自由な体勢で乗れるというのもリラックスできる理由のひとつかもしれません。
また、背中に乗れば飼い主さんの体温をダイレクトに感じ取ることが可能。
愛猫がリラックスできるのはもちろん、飼い主さんも心地よさを感じるのではないでしょうか。
そんなときは、少しの時間、猫ちゃんのために背中を貸してあげたいものですね。
◆心理その7.何かをして欲しいという要求のことも
猫は言葉を話せないため、鳴くことやしぐさなどで「何かをして欲しい」という要求をしてきます。
「お腹がすいているからごはんが食べたい」
「遊んでほしいな」
「おもちゃを取ってほしいな」
「トイレが汚いから清潔にしてほしい」
「水がなくなったから補充してね」など、
生活していくうえで猫ちゃんが要求してくる事柄はさまざまでしょう。
飼い主さんがそれらのサインひとつひとつに気づいてあげられればいいですが、なかには見逃してしまうことがあるかもしれません。
静かながらにもアピールを続けている猫に、なかなか気づいてくれない飼い主さん…。
そんなとき、猫の最終手段となるのが「背中に乗ること」なのかもしれません。
背中に乗れば、どんな飼い主さんもさすがに反応しますよね。
背中に乗ってくると同時に「鳴いている」「鳴いて訴えている」などの様子が見られたら、要求サインの可能性もあります。
◆心理その8.高いところにワクワクしている
猫と言えば、動物界でもトップクラスの運動神経の良さを持つ動物です。
野生の猫なら木やブロック塀、ペットの猫ならキャットタワーや家具…というように、高いところで遊んでいることも多いでしょう。
そもそも、猫が高いところが好きなのは野生時代の名残です。
「生き抜くために獲物を狩る」という常にハンターモードの生活をしている猫にとって、敵に狙われる恐れがある地上よりも、木の上などの高いところの方が安心できるのでしょう。
飼い主さんの背中に乗って見渡す景色は、キャットタワーや家具の上などとはまた違った“絶景”なのかもしれませんね。
動く飼い主さんの上に乗って「ワクワクを楽しみたい!」という心理かと思うと、その冒険心を満たしてあげたいものですね。
背中に乗ってきたらどうすればいいの?注意点はある?
猫の心理は猫にしか分かりませんが「甘えたい」「遊びたい」「信頼している」などで背中に乗ってきた場合、できるだけそっとしてあげたいですよね。
ただ、猫側のタイミングで乗ってこられると、お互いにケガのリスクもあります。
猫のケガと飼い主さんのケガに注意しましょう。
◆猫の爪は結構なダメージ…
注意したいのは、猫の爪。
猫が木登りを得意とする理由は、爪を出し入れできるからです。
ふだんは隠していますが、ここぞというときにシャキーンと出せる自由自在の爪を持っています。
野生の場合、その爪は獲物を狩るための道具。
飼い主さんの背中に乗ったとき、落ちないように踏ん張ろうと尖った爪が食い込むと飼い主さんはかなり痛いでしょう。
急な痛みでびっくりした飼い主さんが「痛い!」と猫を降ろそうとすると、猫はさらに「落ちないように…!」と爪を引っ掛けるかもしれません。
衣類を突き抜けて皮膚にまで到達すると、「痛い」というレベルで済まないケースもあります。
また、爪は衣類に引っ掛かりやすく、糸の縫い目や金具などに挟まって取れなくなる恐れもあります。
爪切りや爪とぎなど、ふだんから伸びすぎないように気をつけてみてくださいね。
◆体勢が悪いと、飼い主さんが腰を痛める可能性も…
猫を抱っこするのと違い、背中に乗ってこられると「体勢が悪い」と感じる飼い主さんも多いかもしれません。
猫が落ちないようにと無理な体勢をすると、腰への負担があります。
猫ちゃんの体重によっても負荷が変わりますが、背中に乗せたままのキープは疲れますよね…。
無理をすれば、腰や肩にも負担があるので注意しましょう。
◆状況によっては猫を降ろしましょう
今回お伝えしたように、猫は何らかの心理から背中に乗ってくるようです。
そもそも、猫は飼い主さんに「信頼・愛情」を感じているからこそ、パーソナルスペースを越えて「身体を密着させる」という行動に出ています。
飼い主さんが優しく「忙しいから降りてね」「遊びたいなら遊ぼうね」と声をかけてあげれば、それはそれで満足を感じるでしょう。
また、気をつけたいのは猫を下におろすときです。
荒々しく猫を離すと、落下する可能性があります。
せっかく信頼して身を預けてくれているのに、猫ちゃん側がびっくりしてはかわいそうですよね。
猫の様子を背後で感じ取りながら、そっと床やソファなどにおろしましょう。
まとめ
いかがでしょうか。
猫が背中に乗る心理には、さまざまなものがあるようです。
「なんとなく…」というケースもあるかもしれませんが、断じて言えるのは「飼い主さんを信頼している」ということです。
警戒心が強い猫は嫌いな人や不信感を抱いている相手には近づこうとさえしません。
“背中に乗ってくる”という行動が愛猫に見られたときは、その根底にあるのは“猫から愛されている”という事実です。
その時点で、飼い主さんと猫との関係性は上手くいっていると言えるでしょう。
急に乗られるとびっくりしますが、飼い主さんの負担のない程度に、猫ちゃんに対応してあげたいものですね。
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