猫を洗いたい!犬のようにシャンプーで頻繁に洗う必要はあるの?

2022.07.19

猫を洗いたい!犬のようにシャンプーで頻繁に洗う必要はあるの?

きれい好きな猫は、常に自分の毛並みを整えるために、グルーミングをして皮膚を清潔に保っています。 その上、日向ぼっこが好きなこともあり、猫のニオイを嗅いでみるとお日様の香りがして、疲れたときに愛猫の被毛に顔を埋める飼い主さんは多いことでしょう。 このように常に清潔が保たれているようであれば、猫を洗う必要がないようにも感じますが、猫も犬のように頻繁に洗うといったお手入れが必要なのでしょうか?

【目次】
1.猫は定期的に洗う必要がある?
 1-1.基本的に猫にシャンプーする必要はない
 1-2.無理やり行うとストレスになる場合も
2.猫を洗う必要がある場合は?
 2-1.外にいる猫を保護した
 2-2.皮脂の分泌が多い
 2-3.何らかの理由で汚れてしまった
 2-4.高齢でセルフグルーミングができない
3.猫にシャンプーをする方法
 3-1.必ず「猫用」シャンプーを使用する
 3-2.お風呂場等で行う
 3-3.シャンプーは泡立てて使う
 3-4.流し残しがないようしっかりすすぐ
 3-5.終わった後は被毛を乾かす
4.自宅で難しい場合はプロに依頼する
 4-1.猫のシャンプーを受け付けているサロンもある
 4-2.細かいケアもお任せできる
5.まとめ

猫は定期的に洗う必要がある?

タオルで拭かれる子猫

犬は猫と違ってグルーミングを自分で行わないため、1ヶ月に1~2回程度のシャンプーが理想と言われています。

体格が大きければ大きいほど飼い主さんの負担は大きくなるため、トリミングサロンなどを利用して、手入れを行うことが一般的ですよね。

そのため、執拗にシャンプーを嫌がる個体が犬には少ないような気もしますが、猫の場合はどうでしょうか。

猫は水を嫌うイメージが強く、念入りに自分でグルーミングを行うことからも、そこまで定期的に洗う必要がないようにも感じますが、猫も犬と同じように定期的に洗う必要があるのでしょうか?

◆基本的に猫にシャンプーする必要はない

結論から言いますと、猫は基本的にシャンプーなどで洗う必要はありません。

もちろん洗うべき理由が存在する場合は別ですが、完全室内飼いの猫ちゃんの場合は、自身のグルーミングや、飼い主さんによるブラッシングなどで事足りるからです。

猫は人間のように汗をかきませんし、皮膚への分泌物も過剰に出るわけではないため、日々の生活の中で抜けるべき抜け毛の除去や、体表に残ったフケを代謝させられれば問題ないと言えるでしょう。

頻度や定期的に洗うことよりも、洗うべき理由が存在しない限りは、愛猫の気持ちを第一優先に考え、洗わなくても清潔が保てるような生活環境づくりを心掛けてあげてください。

◆無理やり行うとストレスになる場合も

飼い主さんの都合によって、無理やり愛猫を洗ってしまうと、セルフグルーミングで整えられた自慢の被毛に、水分が浸透して猫は多大なストレスを受けることとなります。

とくにシャンプーのニオイは、微香性であっても自分の体臭が消えてしまうため、鼻の利く猫は執拗に嫌がる素振りを見せることがほとんどです。

お風呂場や洗面所でのシャワーの水圧や音、シャンプー剤の泡などもストレスの原因となり、シャンプー後のドライヤーでストレスはマックスになってしまうことでしょう。

どんな理由がある場合でも、猫を無理やり洗えば極度のストレスを与えてしまうことを頭の隅に入れておき、極力ストレスを与えない方法で洗うことを心掛けてあげてください。


猫を洗う必要がある場合は?

飼い主さんの都合で猫を洗うことは、無駄にストレスを与えてしまうだけなのでおすすめできませんが、時と場合によっては愛猫を洗う必要が出てくる機会もあるはずです。

どのような理由があれば、迷わず猫を洗うべきなのでしょうか?

◆外にいる猫を保護した

完全室内飼いの猫ちゃんの場合は、基本的に汚れが付かないような生活環境を整えていれば、頻繁に洗う必要はありませんが、外にいた猫を保護したり、室内飼いの猫が外に出てしまったりした場合には、しっかりと洗って汚れを落とす必要がありますよね。

外の世界は室内のように手足に汚れが付着しないような、床材が敷かれているわけではありませんし、土や砂といった汚れが全身に付着することが懸念されます。

その上、ノミやダニなどの寄生虫が被毛や皮膚に付着すれば、室内に連れ帰ってしまう危険性も否めないため、飼い主さんだけでなく、室内で繁殖する可能性を軽減するためにも、愛猫をしっかりと洗って清潔を保つ必要があると言えるでしょう。

◆皮脂の分泌が多い

猫ちゃんの中には皮脂の分泌が多い子や、皮膚炎を患っていることにより、フケが出やすい子が存在します。

そのような猫ちゃんの場合、猫アレルギーを患っている飼い主さんにアレルゲンが反応しやすく、シャンプーをすることによって、アレルゲン量を軽減させられるようです。

家族だけでなく来客が多いご家庭などでは、一時的となりますが、室内の掃除や愛猫のブラッシングと併せて、シャンプーなどで洗うことがアレルギーの症状を緩和させることに有効となります。

◆何らかの理由で汚れてしまった

どんなにきれい好きで毎日セルフグルーミングをしていたとしても、何かしらの理由により猫が汚れてしまうことは、日常生活の中で多々ありますよね。

「飼い主さんがキッチンで小麦粉や片栗粉などを使用しているときに、その場所に来て粉がかかってしまった」

「換毛期にグルーミングをしすぎて嘔吐をしてしまい、嘔吐物が自分の被毛に付着してしまった」

「繁殖期などのスプレー行為や、肛門腺の分泌物によって、被毛が汚れてしまった」などなど、飼い主さんも予想しないような理由で、愛猫が汚れてしまうことはよくある話です。

汚れたまま放置してしまえば、神経質な性質を持つ猫にとってストレスとなるため、飼い主さんの手で早急に洗うといった対処をし、ストレスとなる原因を取り除いてあげましょう。

◆高齢でセルフグルーミングができない

年齢が高齢になってきた猫ちゃんのほとんどは、自身でセルフグルーミングを行うことができません。

本当は毎日でも被毛をきれいにして清潔を保ちたいはずなのに、体や思考が追いつかなければ、行動に移すことが億劫になってしまうことでしょう。

排泄のあとの汚れや食べかすなど、本当はきれいにしたいはずなのにできないといった姿は、飼い主さんからしてみても、可哀相に映ってしまいますよね。

猫の生態をしっかりと理解していれば、グルーミングの大切さも分かってあげられますし、セルフグルーミングができない変わりに、飼い主さんが愛猫を洗って清潔を保ってあげてください。

また、長毛種の猫の場合も、短毛種の猫よりも汚れが付着しやすく、毛玉ができやすいため、月に1度程度を目安とし、飼い主さんの手で洗うことを習慣づけるようにしましょう。


猫にシャンプーをする方法

アヒルのおもちゃを頭に乗せた猫

飼い主さんが無理やり洗ってしまえば、猫に強いストレスを与えてしまうため、無理強いはおすすめできませんが、洗うべき理由がある場合には、なるべくストレスを与えないような洗い方が推奨されますよね。

愛猫にストレスを与えないためには、どのような洗い方を意識すべきなのでしょうか?

◆必ず「猫用」シャンプーを使用する

愛猫を洗うと決めたとき、猫用のシャンプーを用意できていない場合には、一時的に人間用のシャンプーを代用すれば良いと考える方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、猫のために洗うということは、不必要なものを落とす洗浄が大切で、皮膚を健康に保つための保湿が重要となってきます。

人間用のシャンプーの場合、人間の皮膚や髪の毛に対して適した成分によって作られたものとなり、猫のナイーブな皮膚や被毛には適していないのです。

皮膚に違和感を覚えてしまうような、強い香料が使われている可能性の高い人間用のシャンプーは、猫の体には使用しないようにしましょう。

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◆お風呂場等で行う

愛猫を洗う場合には、洗う場所も重要となってきます。

猫自身が洗われることを理解していない状態で、体を濡らされるようなことがあれば、必死に抵抗してその場から逃げ出すといった、全力の抵抗をするはずですよね。

そのような事態も考慮しつつ、濡れても平気なお風呂場や洗面所などで洗う準備をしておくと安心です。

◆シャンプーは泡立てて使う

猫にとって低刺激なシャンプーであっても、液状のまま猫の体に付着してしまえば、季節によっては冷たく感じたり、異物を塗りつけられたと感じたりしてしまうはずです。

少しでも違和感を軽減するためにも、シャンプーは愛猫の体に付ける前にしっかりと泡立てて、たくさんの空気を含ませてから使用するようにしてください。

◆流し残しがないようしっかりすすぐ

シャンプーを泡立てて猫の体に付着させたあとには、愛猫の機嫌を損なわないためにも、時間をかけずに汚れを落とすように努めましょう。

皮膚を傷付けないように強い力は入れず、顔には極力水やシャンプー剤がかからないように注意し、全身を優しく洗ってあげてください。

全身が洗い終わったら、シャンプー剤が残らないようにしっかりとすすぎ、洗い残しのないように心掛けましょう。

◆終わった後は被毛を乾かす

四季のある日本では、ダブルコートといった二重構造の被毛を持つ猫が多く暮らしていますが、ダブルコートの猫ちゃんの場合は、被毛が水分で濡れてしまうと乾きにくいといった性質を持っています。

洗った後にそのまま放置してしまえば、どんどん体温を奪ってしまうため、洗い終わったあとにはしっかりと乾かしてあげてください。

タオルドライをしたあとに、被毛の根元からしっかりと乾かすことを意識し、短い時間ですべてを終わらすようにしましょう。

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自宅で難しい場合はプロに依頼する

猫ちゃんによっては信頼できる飼い主さんであっても、体を洗われることに全力で抵抗する子も居ますので、自分で洗うことが難しい場合にはプロに依頼することもおすすめです。

愛猫との信頼関係を壊してまで洗う必要はありませんし、プロに依頼すれば自分で行う以上の仕上がりが期待できますよね。

猫を専門に扱うプロとは、どんなお店が存在しているのでしょうか。

◆猫のシャンプーを受け付けているサロンもある

ペットのシャンプーなどを行うトリミングサロンでは、犬へのトリミングが一般的ではありますが、猫のシャンプーを受け付けているサロンも多く存在しています。

最近では猫専門のサロンも増えてきていることもあり、どんなにシャンプーを嫌がる子でも、預けやすい世の中になってきたとも言えますよね。

サロンだけでなく、動物病院などでもトリミングを行っている場合も多いので、普段から行きつけの動物病院がある場合には、トリミングを行っているかを確認してみてはいかがでしょうか。

◆細かいケアもお任せできる

サロンや動物病院ではシャンプーで洗うだけでなく、爪切りや耳の掃除、肛門腺絞りといった細かいケアまで行ってくれることがほとんどです。

プロの方に任せれば安心できますし、一度で面倒なお手入れが済ませられれば、愛猫へのストレス軽減にも繋がりますよね。

飼い主さん自身がストレスを抱えて愛猫のお手入れをするよりも、時間を有効に使えますし、愛猫からの信頼を失うこともなく、お互いのためにも便利なツールは惜しみなく利用するようにしましょう。


まとめ

シャンプー終わりの濡れた猫

今回の記事では猫を洗う必要があるのかを、詳しくご紹介させていただきました。

清潔な環境で暮らす猫ちゃんであれば、洗う必要性はほとんどなく、汚れが気になったときに洗うだけで問題ありません。

シャワーなどの水を嫌がる猫ちゃんであれば、ドライシャンプーなどを利用するだけで構いませんし、愛猫の性格を尊重して、ストレスがかからないような洗い方を実行し、短時間で洗い終わらせることを心掛けてあげてくださいね。

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たぬ吉

たぬ吉

小学3年生のときから、常に猫と共に暮らす生活をしてきました。現在はメスのキジトラと暮らしています。3度の飯と同じぐらい、猫が大好きです。

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