ベンガル猫ってどんな猫なの?性格、特徴、飼い方は?

2022.11.05

ベンガル猫ってどんな猫なの?性格、特徴、飼い方は?

野性的でワイルドな猫種に憧れる方は多く、動物園に行ってもネコ科の動物ばかりを、長時間見てしまうといった方は多いのではないでしょうか? 動物園で見るようなワイルドなネコ科の飼育は難しいですが、イエネコの中でも大型のネコ科に引けを取らないぐらいワイルドで飼育可能な猫種がベンガル猫となります。 名前からして珍しそうな猫ではありますが、ベンガル猫とはどんな特徴があって、入手するためにはどのような方法があるのかをご紹介していきます。

ベンガル猫ってどんな猫?

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ベンガル猫と聞くと、一般的な猫種とは異なる特徴を持つ猫ということが分かりますが、詳しくは知らないといった方も多いことでしょう。

ベンガル猫とは一体、どのような猫を指すのでしょうか。

◆ベンガル猫の歴史

ベンガル猫を深く知るためには、ベンガル猫の歴史を紐解いてみることが一番です。

比較的新しい品種となるベンガル猫は、アジアンレオパードキャットとも呼ばれている野生の「ベンガルヤマネコ」と、短毛種の「イエネコ」が交配して生まれた猫種となります。

1970年代にアメリカのカルフォルニア大学では、ベンガルヤマネコなどの一部の野生の猫は、白血病に対する抗体を持ち、人間の白血病と経過が似ていたため、メカニズム解明のためにベンガルヤマネコとイエネコの交配が試みられたようです。

研究はうまくいかなかったものの、このとき誕生した猫たちが後のベンガル猫の基礎になったとも言われており、それらのハイブリッドにアビシニアンやエジプシャンマウ、アメリカンショートヘアやシャムなどの純血種の交配を経て、ベンガル猫は確立されていきました。

◆ベンガル猫の性格・特徴

短毛種の猫種との交配が進められたベンガル猫は、被毛は短いものの密集していてシルクのように滑らかな手触りをしており、ベンガル猫特有のヒョウ柄の皮毛が目を引きます。

全体的に細長い体型をしていますが、筋肉質で力強い反面、小さい頭と大きな耳を持つその容姿は、野性的な雰囲気を醸し出していることからも、純血種の猫の中でも特別感の強い品種であると言えるでしょう。

猫種の中では中型から大型のサイズとなり、オス猫の個体によっては体重が8kg前後まで成長することもあるそうです。

ワイルドな見た目から気難しい性格をしているような印象を受けますが、さまざまな猫種との交配が進められたことからも、人との共存に順応した性格の個体が多く、基本的には人懐っこくて温厚だと言われています。

猫では珍しく水を恐れずに水遊びを好む傾向があり、運動量も豊富なため、一般的なイエネコよりもある程度、生活環境を整えておく必要があると言えるでしょう。

また、よく鳴く猫としても知られているため、飼育の際にはベンガル猫特有の性格を考慮した上での生活が必須になってきます。

◆ベンガル猫の寿命・病気

ベンガル猫も一般的な猫と同じように、生活環境が整いストレスの少ない環境で生活ができるようであれば、平均寿命は15年前後と言われています。

もちろん昨今では20歳以上のご長寿猫ちゃんも多く存在していますし、ベンガル猫に愛情をいっぱい注いで健康に気遣うことによって、平均寿命以上生きてくれることも不思議ではありません。

しかし、ベンガル猫がかかりやすい病気というものも存在しており、遺伝的なものでは赤血球に異常が起こり貧血を引き起こす「ピルビン酸キナーゼ欠損症」、徐々に視力が低下する「進行性網膜萎縮症」などが挙げられます。

そのほかにも運動量が多く活発なことから、「角膜炎」や「骨折」などにも普段から気を付けておく必要があるようです。

◆ベンガル猫の毛色

ベンガル猫の毛色は大きく分けると、「ブラウン」「スノー」「シルバー&スモーク」の3種類となり、模様は「スポッテッド」と「マーブル」の2種類に分類されます。

もっとも多く一般的な毛色はブラウンタビーとなりますが、ユキヒョウに似たスノータビーや、アメリカンショートヘア由来のシルバー&スモークタビーといった毛色も美しく、どの毛色であったとしても存在感の強いベンガル猫と言えるでしょう。


ベンガル猫の入手方法・値段

ベンガル猫をお迎えしたいと思ったとき、どのように入手すべきか分からないといった方も多いかもしれませんが、人気の高い猫種でもあるため、タイミングが合えばペットショップでもお目にかかれる可能性は高いようです。

ご近所に猫を取り扱っているペットショップがあるようであれば、ちょこちょこ覗きに行ってみるのも良いかもしれません。

確実にベンガル猫に出会いたい場合には、ベンガル猫のブリーダーを探してみることをおすすめします。

ブリーダーから直接ベンガル猫をお迎えするメリットとして挙げられることは、血統がハッキリしていて、ある程度の性格が予想できますので、自分好みのベンガル猫を見つけやすいということです。

そのほかには里親サイトなどでも、稀に純血種の猫ちゃんが保護されていることもあります。

保護猫の場合は子猫ではなく成猫の場合や、色々な事情を抱えた子が多いことも事実ですが、それを補った魅力がありますし、費用も抑えることができます。

ベンガル猫はペットショップやブリーダーから購入した場合、10~60万程度の値段が相場となるため、生体だけでなくそれ以外にも、さまざまな費用が年間を通してかかることを覚えておかなくてはいけません。


ベンガル猫の飼い方

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容姿も美しく野性的なベンガル猫は、日本でも人気が高いため、一緒に暮らしてみたいと考える猫好きの方は多いことでしょう。

実際にベンガル猫をお出迎えしたら、どのようなことを意識して飼育をするべきなのでしょうか?

◆環境

人間と共存することに長けた品種であるベンガル猫ですが、野生の名残もあって必要以上に構われることを嫌う個体も多く存在します。

同じ生活空間の中で、ある程度の距離を保つことも大切なので、ベンガル猫が独りになれる場所の確保や、隠れるスペースなどの準備がある程度必要となってくることでしょう。

そして運動量も多いため、常に運動ができるような環境づくりも大切となってきますよね。

上下運動ができるようなスポットや、キャットタワーやステップなどのアイテムを準備しておくと安心です。

適度な距離感は必要であったとしても、飼い主さんが一緒に遊んであげる時間も重要となってくるため、構ってほしそうな態度を示したときには、期待に応えておもいっきり遊んであげるようにしてください。

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◆食事

活動量の多いベンガル猫は、毎日の食事にも気を遣ってあげなくてはいけません。

中型~大型の体格と筋肉や上質な被毛を守るためには、上質な動物性たんぱく質が必要ですし、健康に成長してもらうためには、体格や年齢に合ったフードを選ぶことも大切です。

また、ベンガル猫は嗜好性の高い猫としても知られており、食事に関して飽きやすいとも言われているため、フードへの食いつきが悪いと感じた際には、数種類のフードを混ぜたりウェットフードを併用したりなどの工夫が必要となってきます。

ほかにも変化をつける方法として、生肉を与えることもおすすめですが、鮮度の良い生肉しか与えることはできませんので、取り扱いの際には十分注意するようにしましょう。

そして食事を与える際には、新鮮な飲み水の準備も忘れないようにしてください。

◆お手入れ方法

ベンガル猫は短毛のシングルコートなため、被毛のお手入れはほとんど必要ないと言われています。

1週間に1回程度、スキンシップも兼ねてブラッシングをしてみてはいかがでしょうか。

水を恐れないことからも、幼少期からシャンプーに慣らしておくことも良いですが、頻繁に洗う必要はないため、汚れが気になってきた際に洗ってあげる程度で構いません。

運動量が多い猫種であるため、鋭利な爪でケガをしないためにも、定期的な爪のお手入れは欠かさないようにしましょう。

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ベンガル猫を飼う際の注意点

ベンガル猫はほかの猫種と同じように、豊富な運動量や執拗に構い過ぎないことに気を付ければ、比較的飼いやすい品種と言えます。

人懐っこく甘えん坊な個体も多いため、長時間の留守番なども控えておいた方が良いでしょう。

また、神経質な一面を持っている猫種ともなり、運動量が少なかったり飼い主さんが構ってくれなかったりすると、極度のストレスを抱えてしまうことがあります。

何かしらの要求がある際には極力応えるようにし、環境の変化などにも気を遣ってあげてください。

そして遺伝性の疾患が発症する可能性もあるため、定期的に健康診断を受けるようにし、常にベンガル猫の健康を管理してあげるようにしましょう。


まとめ

日本でも人気の高いベンガル猫ではありますが、どのような歴史があり、どんな特徴や性格をした猫種であるのかを、よく知らないといった方は多いことかと思います。

野性味が強い猫ではありますが、人間にまったく懐かないということはありませんし、人間との共存も難しくはないため、一緒に暮らせばさらにその魅力に惹き込まれてしまうはずです。

もしベンガル猫をお迎えした際には、運動ができるスペースやストレスを溜めないような環境づくりを心掛け、気持ちにゆとりがある生活を送ることを心掛けてあげてください。

飼い主さんの優しさや気遣いが伝われば、その気持ちに応えてくれるかのように、たくさんの幸せを飼い主さんに運んでくれることでしょう。

愛情を注げば注ぐほど健康的で長生きしてくれるはずですので、精一杯向き合って楽しい日々を過ごされてみてはいかがでしょうか。



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たぬ吉

たぬ吉

小学3年生のときから、常に猫と共に暮らす生活をしてきました。現在はメスのキジトラと暮らしています。3度の飯と同じぐらい、猫が大好きです。

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