1.猫専門のトリマー キャットグルーマーとは
3.キャットグルーマーライセンス(資格)の種類
3-1.〔資格の種類〕C級
3-2.〔資格の種類〕B級
3-3.〔資格の種類〕A級
3-4.〔資格の種類〕教士
猫専門のトリマー キャットグルーマーとは
動物が好きな方であれば動物に携わった仕事をしてみたいと、考えたことのある方は少なくないはずです。
ペットに携わる仕事の中で有名な職種といえば、トリマーを思い浮かべる方も多いかと思いますが、最近では猫専用のトリマーが注目を集めていることをご存知でしょうか。
猫専門のトリマーを「キャットグルーマー」と呼びますが、ペットに関するトリミングや清潔を保てるようにケアをするグルーミングといった、美容師のような技術者のことを指すようです。
このようなことからも、トリマーとグルーマーは同じような意味合いを持ちますが、基本的には呼び方の違いだけとなり、海外ではペットのお手入れ全般を「グルーミング」と呼び、その行為をする方々を「グルーマー」と呼びます。
また、毛を刈り込んで整えるといった、グルーミングの一分野をトリミングとも呼ぶため、このような語源の影響を日本では大きく受けていることがうかがえます。
そして、最近では資格を明確化させるために、犬の技術士をトリマー、猫の技術士をグルーマーと呼称するケースも多いようです。
日本でのキャットグルーマーの認識は、トリミングやグルーミングを行うといった、猫専門のトリマーを指しますので、猫に特化した職種に就きたい方にはおすすめの職業と言えるでしょう。
キャットグルーマーの仕事内容
少し前までは飼い主だけではケアのできない、美容や健康の維持を手助けするといった、犬を対象としたトリマーのお仕事が主流ではありましたが、猫ブームが到来した以降では、愛猫にお金を費やす飼い主さんも増えたため、猫へのトリミングの需要も高まっていきました。
猫は犬と違って警戒心が強い性格の子が多く、飼い主でも全身のケアに手こずってしまうことがありますし、とくに長毛種の猫ちゃんの場合は日常的なケアが必要となってくるため、頭を悩ませている飼い主さんも多いのではないでしょうか。
もちろん短毛種の猫ちゃんであっても、シャンプーや爪切りなどのケアを嫌がる子は多いですし、愛猫のストレスを軽減させるために短時間で終わらせてもらえる、ペットサロンでのケアを選択するといった飼い主さんは多いはずです。
キャットグルーマーは被毛のカットやシャンプーだけでなく、飼い主さんだけではケアができない部分(美容・健康)まで、手助けをしてくれるといった役割を担っています。
猫ちゃんそれぞれの性格や血種による性質を尊重し、直接触れ合うことによって異変に気付きやすいことからも、猫に特化したトリマーの需要性が上がっているとも言えますよね。
猫の飼い主さんが動物病院を選ぶとき、猫の専門知識が豊富な獣医師さんが居る動物病院を探すことがあるように、猫に特化しているグルーマーの方にお任せした方が、より安心感を得られることから、猫と暮らす方々にとっては嬉しい職業と言えるのではないでしょうか。
キャットグルーマーライセンス(資格)の種類
キャットグルーマーの需要が高まってはいるものの、まだまだ世間の認知度はトリマーといった職業の方が高いと言えますよね。
昨今では猫の飼育数が増加傾向にある通り、今後さらにキャットグルーマーの需要が高まることは明確ではありますが、キャットグルーマーにはどのようなライセンス(資格)があるのかも気になるところです。
グルーマーのライセンスは基本的に、技術と経験のレベルによって受験資格が異なってくるため、一般的な公認グルーマー養成機関の基準をまずは見ていきましょう。
◆〔資格の種類〕C級
キャットグルーマーライセンスは、いきなり上級にチャレンジすることはできず、難易度の低いC級から取得していくことになります。
C級取得の規定はグルーマー養成機関に入学して養成会員となり、基本的な知識と技術を身に付けつつ、会員のまま1年以上経過した者が卒業試験を受け、合格することによりC級資格を取得可能となります。
また、独学で勉強された方も資格の取得は可能となりますが、年齢は満18歳以上、グルーマー養成機関の会員資格を取得し、実務経験2年以上の方であれば、受験資格を得られるようです。
この段階では、基礎的な生態学や遺伝子学、猫ちゃんの扱い方、基本的なグルーミング法などを学習していきます。
◆〔資格の種類〕B級
C級よりも上のレベルとなるB級を目指すようでしたら、C級取得後実務経験を1年以上積むか、養成機関での課程を修了させる必要があります。
C級では基礎的な知識を身に付け、実技では比較的おとなしい性格の猫ちゃんをモデルとして練習していきますが、B級ではハンドリング(取り扱い)が難しい猫ちゃんにもチャレンジしていきます。
長毛種の猫ちゃんにできやすい毛玉取りや、部分カットなども学んでいくため、将来的にサロンなどでキャットグルーマーとして働きたいのであれば、最低でもB級ライセンスは必要と言えるでしょう。
◆〔資格の種類〕A級
B級のさらに上をいくライセンスが、A級となります。
B級を取得後、実務経験を2年以上積んだ方が対象となるため、長い時間を費やさなくてはいけません。
C級やB級でハンドリングやベイジング(シャンプーで洗う)は習得済みとなるため、ハサミやバリカンの使い方を徹底的に練習して、さらなる高みを目指していきます。
サマーカットやデザインカットなども学んでいき、自身でサロン経営を考えている方であれば、取得して損はない資格と言えるでしょう。
◆〔資格の種類〕教士
キャットグルーマーで1番上のライセンスとなるのが、教士です。
A級を取得したのちに3年以上の実務経験を積まなければ、試験を受けることができません。
長い年月はかかりますが、指導者として認められる資格となるため、キャットグルーマーとして一線で活躍したいようであれば、取得しておきたいライセンスとなっています。
キャットグルーマーになる方法
キャットグルーマーにはいくつかのライセンスがあることが分かりましたが、長い時間と技術を身に付けなくてはいけないため、資格を取るのは難しそうだと考える方も少なくないはずです。
キャットグルーマーは国家資格ではなく民間資格となるため、免許や資格が無かったとしても、キャットグルーマーと名乗ることは可能となります。
専門学校などには通わず、ペットショップなどで働きながら経験を積み、技術を身に付けていくことも可能なため、キャットグルーマーへの熱い情熱があれば、誰でもなることができる職業と言えますよね。
しかし、未経験でトリミングやグルーミングの知識がないまま、この業界に足を踏み入れようとすると、なかなか雇ってもらえず、就職先を探す時点で苦労をすることがほとんどです。
キャットグルーマーライセンスは、専門的な知識や技術を習得しているといった、スペシャリストの証となるため、取得しているのとしていないのとでは、採用の際に大きな差が出てしまうことも否めません。
将来的に長くキャットグルーマーとして、猫に携わる仕事がしたいようであれば、養成機関にて基礎から学んでいくことが1番です。
各ライセンスを取得するためには、長い年月をかけて学ぶ必要がありますが、その分猫に対しての知識が豊富になりますし、大好きな猫と関わる時間も増えて取り組み甲斐を感じられます。
日本にはたくさんのグルーマーライセンス指定校が在りますので、まずは気になる講座の資料請求をしてみることもおすすめです。
まとめ
まだまだ認知度の低い猫専門のトリマーであるキャットグルーマーですが、猫の飼育数が年々増えていることからも、需要の高い職業であることがうかがえますよね。
猫好きの方であれば、猫に携わった仕事に就きたいと考える方は多いはずですし、専門的な知識や技術を身に付けられるだけでなく、健康に関する知識なども得られるため、最近では愛猫のためにC級ライセンスを取得するといった、飼い主さんも増えているようです。
とくに猫ちゃんの場合は爪切りを嫌がったり、シャンプーができなかったりする子は多いですし、専門的な知識が身に付けば、飼い主さん自身も自信がつくのではないでしょうか。
キャットグルーマーの資格を取得していれば、ペット美容サロンやペットショップだけではなく、動物病院、ペットホテル、ペットシッター、ペット用品関連業界など、就職の幅も広がっていくことでしょう。
猫が好きで猫をキレイにしたい!といった強い思いのある方であれば、誰でもキャットグルーマーになれますので、この機会に是非、ライセンス習得を検討してみてはいかがでしょうか。
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