サモエドの特徴と歴史
極寒の地が原産地なサモエドは、雪のように輝く純白の長毛に覆われた、立ち耳で大きめの中型犬です。
現在のロシアにあたるシベリアのツンドラ地方で、遊牧民族である「サモエド族」と3000年もの長い期間暮らしてきたため、サモエドという名称がつけられました。このように、人との長い歴史があったために穏やかで人間にとても友好的な性格をしています。
そして、サモエド族の家畜であったトナカイの番や、猟に出かけたり荷物やソリを引いたりしていたサモエドは、コンパクトな体格でありながら筋肉質のたくましい体つきをしています。また、寒い夜には人と一緒に寝ることで、その分厚い皮膚と分厚い被毛によって暖房代わりの役割を果たすこともありました。
最終的に、シベリアを探検していたイギリス人に発見されてヨーロッパに持ち帰られたことによって、世界中に普及しました。
現在でもサモエドは潤んだ黒い目と鼻を持ち、口の両端が上にあがった表情がまるで微笑んでいるように見えることから「サモエド・スマイル」と呼ばれて愛されています。
サモエドの性格
さて、このように人と長い歴史を持ったサモエドはどのような性格をしているのでしょうか?
サモエドは前述のように人に長年飼育されてきたために、身近な人間との信頼関係を大切にする犬です。
そのため、性格はとても温厚で心が優しく人の気持ちや行動を読み取る頭のよさを持ち合わせています。
狩猟をしていた歴史があるものの、その本能はほとんど残っておらず、攻撃的な面はほとんどありません。そのため番犬としては役に立ちませんが、屋内で仲良く暮らせるパートナーとなってくれます。
温和で遊び好きな面もあり、小さな子供や高齢者はもちろん、見知らぬ人や他のペット、他の犬とも仲良くやっていけます。家族を喜ばせることが大好きであり、ペットオーナーさんの指示にも従順に従ってくれます。
サモエドのしつけ
サモエドはとても従順でしつけがしやすいワンちゃんです。そもそも前述のように労働犬として人間と共に生きてきた歴史があります。
ですからサモエドをしつける際には、作業や遊びを通してペットオーナーさんとワンちゃんが共同作業をするようなしつけが最善です。これによって、ワンちゃんと人との信頼関係及び主従関係が築き上げられるのです。
また、サモエドは人との信頼関係を大切にするワンちゃんです。一度でもペットオーナーさんに不信感を抱いてしまい、信頼関係に傷がつくようなことがあると、なかなかそれを修正するのは難しいこともあるのです。
ですから、しつけの際にはペットオーナーさんは一つ一つの行動に注意しましょう。理不尽に怒ることや乱暴に扱うことはやめて、常に優しく正しい態度でしつけをするようにしましょう。
また一方で、サモエドは吠えることでコミュニケーションをとるワンちゃんなので、それが無駄吠えと捉えられてしまいがちです。
また、警戒したり怒っている状態でなくても、喜びや親愛の表現として吠えてしまうことも多いので、マンションなどの集合住宅といった騒音が問題になる場所では飼育は考えた方が良いでしょう。
そしてサモエドは前述のようにシベリアでソリを引いていた歴史から、引っ張り癖があります。けれどもしっかりしつければ、サモエドもちゃんとペットオーナーさんの横で引っ張らずに歩くことはできます。
コツとしては、リードを短く持って地面の匂いを嗅がせないようにしましょう。ワンちゃんは匂いを嗅ぐと興奮してしまい、自然と前傾姿勢になって引っ張るのです。
ワンちゃんがもしペットオーナーさんの前に出たら、立ち止まって決して引っ張り戻さないようにして、叱ることはしていけません。
ペットオーナーさんに対して振り向いて戻ってきたタイミング、リードがたるんだときに歩き出しましょう。是非これらのコツをマスターして楽しい散歩をエンジョイしましょう。
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