老犬介護だって楽しんで出来る!私が実践したこと

2016.03.25

老犬介護だって楽しんで出来る!私が実践したこと

ワンちゃんを飼っていれば、遅かれ早かれ、介護を必要とするときがやってくるかもしれません。私は以前柴犬を飼っていて、16年と長生きしましたが、最後の1年半は介護の日々でした。当時は大変でしたが、今考えるとやりきって良かったと思えます。実際に体験したからこそお伝えできる事を、「介護って何?」から「実践したこと」など、これからもし介護をされる飼い主さんがいたら、ご参考になればいいなと思うことを書いていきますね。

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介護ってどんなこと?

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一言で「介護」といってもワンちゃんによって、症状はそれぞれです。うちの犬の場合は、・夜鳴き・徘徊・粗相・痴呆・視力、聴力低下・寝たきりなどがありました。これも一気にくるものではなく、15歳頃から徐々に症状が現れてきました。これにどう対応していくか、これが「介護」です。

特に印象的だった症状は
① 夜鳴き:これは悲鳴に近いもので、いかにも痛々しい鳴き方でした。目の見えなくなってきた不安や、痛み、痴呆からくるものだと考えられます。しかし、夜中もずっと鳴いているので、家族は寝れず、寝不足の日々が続きました。

② 左に回る:脳が萎縮して起こることからくる症状だと思いますが、うちの犬は常に左に回っていました。まっすぐ歩くことができず、何かにもたれながら、左へ左へとぐるぐる回っていました。ですので、壁には犬が顔や鼻でこすりつけた跡が痛々しく残っています。

③ 体重減少:うちの犬は特に太っていて、柴犬ですが16キロくらいありました。でも、みるみるうちに痩せ、最後は5キロにまで減ってしまいました。寝っぱなしの頃は、床ずれが出来ないよう、1時間おきに動かしたりしました。

これは一部ですが、介護は終わりがわからないものです。1日2日で終わるものではありません。一緒に生活していた母は、夜鳴きによる寝不足で夏に倒れました。それくらい、大変でした。実は私も当時社会人でしたが、小学生から飼っていた大切な犬を見れるのは自分しかいないと、会社を辞めたんです。そして起業をし自営業をしながら犬といつも一緒にいて、最期まで見届けました。衰えていく愛犬を見るのはとても辛くて寂しいですが、出来ることはやったし、後悔はありません!そこで私が実践していた事を何点か挙げます。


実践したこと

①同じ介護をしている友達を作り励ましあう
当時はブログを見る、書く事しかできませんでしたが、同じように介護を頑張っている方と交流をし、大変なのは自分だけじゃないんだ!と思い頑張れました。前向きな本なども読みました。

②マッサージする
日に日に痩せていく犬を見るのは辛いですが、可愛い服を着せて一緒に写真を撮ったりしました。また、細くなって歩けなくなっていく足を優しくマッサージして、少しでも良くなればいいな、という思いを込めました。

③獣医さんで眠れる薬をもらう
うちの犬の場合、1日中ずっと鳴いて徘徊して、本人も辛かったのを見て、獣医さんが犬も人間も少し休めるようにと、薬をくれました。これを飲ませると犬は少し眠ることができ、お互いに心休まる時間でした。

④ご飯は柔らかくして丸めて口に入れる
もう目も見えず、自分ではご飯も食べることが出来なくなったときは、ドッグフードをお湯でふやかし、それを丸めてあげました。食べてくれるうちは元気な証拠と思い、とても嬉しかったですよ。でも今考えれば、栄養のある犬用のミルクやサプリメントなどをあげていればなぁ、と思います。

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私は仕事も辞め、この介護期間1年半は大変でしたが、「やりきった感」があります。犬の状態を見て、獣医さんまでもが安楽死を勧めてきました。安楽死する、しないは飼い主さんそれぞれだと思います。介護をしている飼い主が倒れたら、これは大変ですよね。でも私は安楽死は選ばず、最後まで一緒にいれて幸せでした。本当にこの子のことが大好きだったんだと心から思います。小学生から思春期、大人になってからも、いつも辛いときには側にいてくれました。言葉は話さなくてもただそこにいてくれることで、私は励まされていたんですね。痩せ細った体にオムツ姿さえも愛おしいと思えました。最後まで一緒にいれて、私は介護をして良かったなと心から思えます。今介護をしている飼い主さんはきっと辛い時もあるかもしれません。でも、ワンちゃんはきっと気持ちをわかっています。無理をせず、1日1日を大切にワンちゃんに接してあげられるといいですね。

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ERI

ERI

小学生のころからずっと家には犬がいました。現在も7歳の柴犬、スピプーと楽しく過ごしています。実体験したいので老犬介護には詳しいです!野良猫がいると保護してしまう!動物大好き2児のママです。


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