犬の介護用品が知りたい!老犬に必要なケアとグッズをご紹介!

2023.08.20

犬の介護用品が知りたい!老犬に必要なケアとグッズをご紹介!

犬の平均寿命は食事・環境・医療の充実と共に、年々延びてきています。それに伴って、愛犬の介護をする飼い主さんも増加していますが、老犬の介護とは一体どのようなことがあるのでしょうか。今回は、犬の介護と必要な介護用品について注目していきます。老犬の介護は何があるのか、どんなアイテムが販売されているのかをチェックしていきましょう。

老犬の介護について

シニア犬

人間同様、犬も年齢を重ねるごとに少しずつ身体に衰えがみられるようになります。
小型犬と大型犬とで差はありますが、犬は基本的に7歳からをシニア期(人間でいう50歳前後)、10~12歳以降がハイシニア期(人間でいう65歳前後)と呼ばれるステージになります。

愛犬の異変を感じた時は、もちろん病気や怪我の可能性もあるのでまず動物病院を受診することが大切ですが、老化による変化であることが分かったら『高齢犬の介護』について考えたり、犬の介護用品の準備を始めたりしなければなりません。

介護の必要がある時というのは、愛犬が今まではひとりで出来ていたこともひとりの力では出来なくなってしまった時です。
愛犬が目を見えづらそうにしている様子や足腰が衰えてきている様子を見ていると、献身的にお世話をしたくなる方が多いと思いますが、全てにおいて手伝ってしまうことは愛犬の為にはなりません。

以前のように上手くできないことが増えても、時間を掛けて出来るのであればゆっくり見守りってあげることが大切です。
家の中の角にカバーをするなど安全の為のサポートはすぐにでも必要ですが、歩きずらそうだからすぐにカートに乗せるというのは結果として愛犬により大変な思いをさせることになるかもしれません。

『介護』はあくまで『できないことのみをサポートする』ことですので、愛犬の様子をよく観察し、その子に合ったケアをしてあげてください。

最近歩くのが遅くなった、以前に比べて段差を上がるのがゆっくりになっているなど、加齢に伴う行動の変化が見られた場合には、まずは家の中にある段差にスロープをかけて対策するなど、『フレイルケア』を意識してあげてください。
(※フレイル:「健康な状態から要介護へ移行する間の状態」を指す言葉で、2014年に日本老年医学会により提唱された言葉。)

では、老犬と暮らしていく上でどのような介護が考えられるのかというと、『食事・排泄・歩行・寝返り』の4つが挙げられます。
老化による症状の現れ方には個体差があるので、愛犬の様子をしっかり観察し、どの行動をサポートするべきかを考えてみてくださいね。

次に、介護する項目ごとに必要な犬の介護用品を紹介していきましょう。


寝たきりのワンちゃんに!普段のケア部門

子犬・成犬時代より、怪我の予防や愛犬がより生活しやすい環境を作る為に、滑り止めマットやスロープ(ステップ)などを使用している家庭もあると思いますが、シニア期にもそれらに加えて+αで揃えておきたい介護用品があります。

特に寝たきりの状態になってしまった高齢犬には、人間の介護が必須となります。
ここでは、自力で立てなくなったり寝返りがうてなくなってしまった老犬の普段のケアやサポートを中心としたグッズを紹介します。

◆床ずれ予防クッション

老犬介護用 床ずれ予防クッション ドーナツ型 小
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老犬となると足腰の筋力が衰え、徐々に自分で上手に起き上がれなくなったり、寝たきりの状態となるケースが多くあります。
この時に気を付けてあげたいのが床ずれです。

床ずれは長時間ずっと同じ姿勢で寝ていることで、床やマットと接している箇所が圧迫されて血流が悪くなり、その部分の皮膚や筋肉が壊死してしまう状態のことで、骨が出っ張っている頬骨・肩・膝・足の関節・骨盤を中心に起こることが多いです。

床ずれは長時間圧迫されなければ防ぐことができますので、『寝ている愛犬の体勢を数時間おきに変えてあげる』『床ずれ防止マットなどのアイテムを利用して愛犬と地面の接地面にクッションを作ってあげる』などして、床ずれの対策をしてあげてください。

サイズ・形状も商品によって違いますので、愛犬にぴったりの大きさを選ぶこと、また汚れることが考えられるので手入れのしやすいものを選択するとよいでしょう。

●その他の形状
老犬介護用 床ずれ予防クッション スティック型 小

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老犬介護用 床ずれ予防サポーター 小 全犬種用 [4個入]

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◆床ずれ予防ベッド

老犬介護用 床ずれ予防ベッド 小型犬用

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フワフワの場所が好きなワンちゃんが多いですが、年を取り足腰が弱くなってきたワンちゃんに使用するマットやベッドにはある程度の固さが必要となります。
これは、フワフワしたところでの移動が難しくなってくるためです。

寝たきりの場合は、前述の通り動けないことが床ずれの大きな原因となります。
これを予防するためにも体重を分散させることができる、体圧分散マットが使用された介護用ベッドや、高反発素材のベッドを利用するのがおすすめなのです。

介護用クッションと同様、洗いやすいものや通気性のよいもの、抗菌効果が付随されたアイテムを選ぶとより便利でしょう。

◆オムツ

マナーウェア 長時間オムツ 小型犬用 Sサイズ デニム&ドット 30枚入
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年齢と共に粗相が多くなるのは仕方のないことですが、それが毎回続くと飼い主さんの負担が大きくなってしまいますよね。
「最近、トイレの失敗が多いな」と感じた時にはトイレの場所を近くに移動する、トイレの数を増やすなどの対策も出来ますが、犬用オムツやマナーパッドを使用してみるのもおすすめです。

初めて愛犬がオムツを付ける場合は、嫌がる場合もありますので、元気な内から慣れさせておくとよいでしょう。
オムツを使用するにあたって、サイズ選びはとても重要です。
きつすぎず緩すぎず、丁度よいサイズを選びましょう。こちらの商品は幅広いサイズ展開されていますので、しっかりとサイズを測って愛犬にあった大きさのものを選びましょう。

また、犬用オムツには使い捨てタイプのものもありますし、介護用パンツにパッドを装着して使用するタイプなどがあります。
様々なタイプを試してみて、愛犬と飼い主さんにとって使いやすいものを探してみてください。


愛犬の歩行をサポート!移動補助部門

筋力や体力の低下と共に、老犬は運動機能が衰えてきます。
愛犬も段々と散歩を嫌がるようになったり、中々動こうとしないようになってくるでしょう。

しかし、だからといって散歩をしなかったり、全く運動をさせない状態のままにすると、筋力はどんどん衰えてしまいます。
無理はもちろん禁物ですが、寝たきりの状態を予防するためにも、散歩や運動のサポートをしてあげることが必要なのです。

移動補助に役立つアイテムを紹介してきますので、参考にしてみてください。

◆歩行補助ハーネス

老犬介護用 歩行補助ハーネス 前足用 S
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歩行困難な状態が見受けられた際には、歩行を補助してくれるハーネスを利用するとよいでしょう。
介護用ハーネスには、胴体全体を包むタイプや、前足のみ、後ろ足のみをサポートするタイプがあります。

胴体全体を包むハーネスは体全体が持ち上がる仕様となっているため、歩きやすいという点では一番効果的でしょう。
しかし部分サポートタイプには、利用していくうちに筋力がついて、ハーネスが不要となるケースもあるのです。

初めのうちは、部分サポートタイプの方を試すとよいかもしれませんね。
介護用ハーネスなどのアイテムを利用することで、歩く意欲を取り戻す子も多いので、積極的に利用してみましょう。

●後ろ足用
老犬介護用 歩行補助ハーネス 後足用 S(超小型犬用)

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◆ドッグカート・ドッグバギー

CoConte ペットカート グレー
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こちらは歩行のサポートとは少し形が異なりますが、元々おでかけが大好きだった子など、寝たきりの状態になったとしても、外の空気を吸わせてあげたいという飼い主さんも多いのでは。

無理のない範囲であれば、愛犬にとって気分転換になったり、一緒に歩くことが良い刺激になります。
そこでおすすめしたいのが、ペット用のカートやバギーといった用品です。

自力で歩ける子やサポート有りで歩ける子でも、帰り道には疲れて歩けなくなるケースもありますので、愛犬の運動能力低下を感じた時は、ドッグカートやバギーを用意しておくことがすすめられます。
現代では、ペット用カート・バギーなどの種類が大変豊富で、様々な機能を備えたものもたくさんあります。愛犬の状態や用途・目的にあったものを探してみましょう。

●中型~大型のワンちゃんに
【正規品】エアバギー ~ドッグカート キャリッジフレーム ロイヤルブルー[Air Buggy for Dog~CARRIAGE FRAME]
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ごはん部門

犬も人間同様で、高齢になると消化器官の働きが鈍くなりますし、噛む力も弱まってきます。また、筋力の衰えによって、食事の際に皿まで頭を下げるのが難しくなるケースもあるのです。
食事内容に配慮することはもちろん、食事の際に使用する食器にも介護用品を取り入れる必要があるでしょう。愛犬の状態に合わせて、最適なアイテムを選ぶことが大切です。

◆食器台

高さも角度も変えられる 猫用 食事台
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首を下げて食事をすることが難しくなってきたら、高さの調節が可能な食器スタンドなどを上手に利用していきましょう。
スタンドは、介護用品として販売されているものでなくて効果を得られます。

選ぶポイントとして最も重要なのは、愛犬の首の高さに合ったサイズを探すことです。さらに、土台がしっかりしていてひっくり返りにくいもの、食器が滑りにくいものを選ぶようにしましょう。

●ちょうどいい高さがない時に
老犬介護用 持ち手付食器 小

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◆フード用便利グッズ

ヘルス プログラム フードクラッシャー ハンディ
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犬は年齢に合わせたドッグフードを与えることが基本ですが、ドライフードが食べにくい状態となってきたら、食事に一工夫することが大切です。フードを細かくしたり、水でふやかしたり、ミキサーで流動食にするなどの対応が必要となってきます。

◆介護食

カロリーエースプラス 犬用介護食 ささみ 85g×24缶
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最近では介護用フードも市販されているので、飼い主さんの負担を軽減するにはこういった商品を利用するのも良いでしょう。
フードの食べにくさは食欲低下にもつながりますので、愛犬が食べやすい食事内容に変更していくことが重要ですね。


まとめ

犬 介護用品

愛犬にはいつまでも健康で元気でいてもらいたいものですが、老化による衰えは必ず訪れます。そんな時に備えて、しっかり必要な知識を身に付けておき、サポートできるアイテムを準備しておきましょう。
介護の基本を忘れずに、適切なサポートをしていくことがとても大切なのです。
老犬となっても充実した毎日を過ごせるように、また介護疲れで飼い主さんの気持ちがマイナスに陥いることを予防するためにも、大きな助けとなる介護用品を積極的に利用していきましょう。



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壱子

壱子

子供の頃から犬が大好きです。現在はキャバリア4匹と賑やかな生活をしています。愛犬家の皆さんに役立つ情報を紹介しつつ、私自身も更に知識を深めていけたら思っています。よろしくお願いいたします!

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