ゴールデンレトリバー 遺伝病

2016.04.10

ゴールデンレトリバー 遺伝病

ゴールデンレトリバーと言えば、今や犬の代名詞的なワンちゃんです。 忠誠心があり、穏和で賢いことから、ペットとして幅広く愛好されています。 肉体的にも精神的にも、とても優れているワンちゃんなのですが、純血種であるがために実は遺伝性の疾患が他の犬種と比べて起きやすいワンちゃんでもあるのです。 どんな遺伝性の疾患があるのでしょうか?

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多くの遺伝病になる可能性あり

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ゴールデンレトリバーがかかる遺伝性疾患の中でも症状が顕著に現れるのが耳、目、関節、腸などで、とくに股関節形成異常がある場合が多く見受けられます。


耳の病気

毛が長いためにどうしても皮膚病にもかかりやすい犬です。
レトリバーは耳が垂れているため、湿気に弱い側面があります。梅雨の時期には外耳炎を発症しやすいので、できるだけ耳を清潔に保ってあげることが大切です。
また、ゴールデンのような大型犬の場合、頭を振りすぎて耳の軟骨にある毛細血管が切れてしまい、耳血腫という病気を起こすことも珍しくありません。耳血腫がひどい時には手術が必要です。


股関節や内臓の病気

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大型犬全般に言えることですが、肥満は関節や内臓に悪影響を与えるため、ゴールデンレトリバーを飼っている方々は運動不足や餌のやりすぎには充分に注意が必要です。
特に股関節形成不全は、レトリバー種に多くみられる疾患であり、遺伝的な要因が大きいと言われています。
股関節形成不全の遺伝性は、だいたい30%~70%と言われていて、他にも環境の要因が原因となる場合もあります。
股関節形成不全かどうかを見分ける方法ですが、脚を引きずったり、腰をふって歩いたり、後ろ脚をのばしてうつぶせ状態で寝たりしていたら股関節形成不全を疑った方が良いかもしれません。

しかし、見た目だけで間違いなく股関節形成不全だと断定するのは素人には難しく、やはり専門医によるレントゲン検査を受けるのが一番です。

これは進行性の遺伝性疾患ですので、血縁関係の犬に一頭でも股関節形成不全が発症していれば遺伝している可能性はあります。
遺伝子が複雑に関係しているので、両親が正常であってもその子犬に絶対発症しないとは言い切れないのです。

また、PRAという進行性網膜萎縮症という病気で目が見えなくなってしまうことがあります。現在のところ残念ながら治療方法はありません。
遺伝性の進行性網膜萎縮の場合、暗いところや夜間に目が見えにくくなってしまいます。
これは徐々に進行していき、最終的には日中でも目が見えなくなり、若い犬でも失明してしまう可能性があります。
確立された予防法や治療法はないので、できるだけストレスの少ない生活をすごせるように気をつけてあげる必要があります。


目の病気

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目の病気と言えば人間にも多い白内障ですが、ゴールデンレトリバーにも起こります。
単純に加齢の場合もあれば、遺伝性の場合もあります。
予防はなかなか難しいのですが、手術などで治療は可能です。
また、白内障は糖尿病が原因となっている場合もありますので、動物病院でしっかりと診断をしてもらうことが大切です。

更に、ゴールデンレトリバーは先天的に甲状腺機能の低下がみられます。
甲状腺ホルモンの分泌機能が低下すると、皮膚が乾燥してフケが増え、被毛が薄くなり、脱毛がみられます。元気がなくなり体重が増えるといった症状もみられます。
これも遺伝的な要素が強いために予防法というものがなく、甲状腺ホルモン剤の投与を行うのみです。


日頃のケアを怠らずに

ゴールデンレトリバーは先天的に病気にかかりやすい犬種はあるので、日ごろから注意して様子を見てあげましょう。ブラッシングが必要な犬種なので、日頃からブラッシングの際に体に異常がないか見てあげると良いでしょう。何か異常を感じたならまずは獣医さんに相談してみてはいかがでしょうか。

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笹本 雅

笹本 雅

犬が好きです。小型犬でも大型犬でもとにかく犬が大好きです。これから犬種についてや豆知識や健康についてなど、幅広いワンちゃんについての情報をご提供していきます。犬好きの方にぜひとも見ていただいてご意見いただければと思います!

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