「あなたのワンちゃんは大丈夫?排泄物をみてワンちゃんの健康状態を知ろう!」

2016.05.06

「あなたのワンちゃんは大丈夫?排泄物をみてワンちゃんの健康状態を知ろう!」

犬は人間と違って言葉を発することが出来ません。「お腹が痛いなぁ」「気分が悪くてあまりごはん食べたくないなぁ」そんなことがあっても口に出して伝えることが出来ません。 そして長年の習慣から具合が悪いことを周囲に隠そうとする傾向があります。身体の悪い者は他の動物の捕食対象になってしまったり、仲間から置いていかれることになってしまうからです。 ですから現代、飼い犬となった今でも少しくらい具合が悪くても我慢をして元気なそぶりをしてしまいます。 でも飼い主は犬の健康状態を把握しなければなりません。そのためにとても重要なことは、犬の様子を毎日よく観察するということです。 飼い主の「あれ?いつもと少し違うな?」という気づきは実はとても大切で、確かにどこか具合が悪い場合が多いのです。 一番わかりやすい例として排泄物のお話をします。

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理想のうんちはどんなうんち?

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理想のうんちは形がしっかりしていて、ほどほどに水分を含みつやがあり、色は黒すぎず、黄土色すぎず適度な茶色で(食べさせているフードによって色は変わります)ティッシュなどで簡単につまめてつまんだ後はほとんど跡がつかないようなうんちです。こんなうんちをしている時はお腹の調子はとりあえず安心です。
病気というわけではなく、一番単純にうんちを見て判断出来る事としては、うんちが柔らかすぎるときはご飯の量が多い時、うんちがコロコロと硬いときはご飯の量が少ない時です。
適量を食べさせているのに急にうんちの様子が変わったら、それは体調を崩しているサインかもしれません。

体調を崩しているサイン

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一番飼い主さんが気づきやすいサインは下痢です。下痢は単純にお腹を壊したというだけでなく、様々な病気のサインになります。
下痢と共に多いのが「粘液便」と言われているものです。少し柔らかめのうんちに褐色で透明のゼリーのようなものがくっついていて、同時に鮮血が見られる場合があります。
この透明のゼリーのようなものは腸壁が剥がれて落ちたものと考えられます。
うんちと共に鮮血が見られる場合は大腸や肛門付近の出血である場合が多いです。
もしもうんちと共に褐色(黒っぽい)の血液が見られる場合はお腹の奥の出血であり、病気が深刻である場合が多いようです。
どちらにせよ、うんちに異常がみられた場合はすぐにうんちを持って病院へ行きましょう。
このときに気を付けたいのがうんちの持って行き方です。
紙でダイレクトにくるんでしまうとうんちの水分を吸ってしまい、正確な判断がしにくくなります。
紙は使わずに、ビニール袋で直接取って口をしばって持って行くようにしましょう。

うんちが出ない!?

もしもうんちがちゃんと出ていなくて、食欲が落ちているような場合は腸に問題がある場合があります。
考えられるのは異物を食べてしまったことによる腸閉塞などです。
もちろん、犬にも便秘はありますから、すべてが重大な病気とは限りませんが、ごはんも食べず、うんちも出ない場合も重大な病気につながることがありますのですぐに病院で診てもらってください。

おしっこの異常

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おしっこも観察をしていると病気のサインがわかることがあります。
まず色です。薄い黄色なら健康です。もし褐色の場合は血液が混じっている可能性があります。濃い黄色やオレンジ色の場合は肝臓の病気が疑われます。濁っていたり匂いがきつい場合も膀胱炎や腎臓などの病気が考えられますので病院へおしっこを持って行きましょう。
おしっこの量の観察も大切です。量が多すぎても少なすぎても病気のサインです。
よく、病気の時に「多飲多尿であるか」という事が問題になることがあります。水を大量に飲んで沢山おしっこをするということです。このような場合もなにかしらの病気であることが考えられます。
そして少ない量のおしっこを繰り返すのも膀胱炎や結石でおしっこが出ないことが考えられますので病院へいって尿検査をしてもらいましょう。
おしっこの取り方ですが、トイレシーツにおしっこが出来る子ならトイレシーツを逆さにして防水シートの方を上にしておきます。そのまました尿をプラスチックの入れ物(なければ漏れないようにビニール袋)などに取って病院へ持って行きます。
おしっこをしそうな時に、さっと逆さにしたシーツを敷いてスポイトなどで取る方法もあります。

うんちやおしっこなどの排泄物は飼い主さんが毎日目にするものであり、ちょっとした変化にも気づきやすい犬の健康のサインでもあります。
いつもと少しおかしいな?と思ったときは病院に相談したり、検査をしてもらいましょう。
ちょっと具合が悪いんだけど・・・と話が出来ない犬の体調の変化に早く気づいてあげることがとても大切なことなのです。

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Tomimaru

Tomimaru

2002年に最初にパピヨンを飼ってからパピヨンの虜になりました。 現在はブリーダーとしてドッグショーに参加しながら9匹のパピヨン たちとにぎやかに過ごしています。 もっと犬の事を知りたいと、犬学や行動学を中心に色々な本を読んで います。愛玩動物飼養管理士1級を取得し、現在はペット栄養管理士 の資格取得のため勉強中です。


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