犬が首を傾けるのは聞き取りにくい音を聞いた時!?
私たち人間も会話の途中で「んっ?」と首を傾けることがありますよね。相手の話が聞こえなくて「えっ?」と聞き返す時や、変な物音を聞いた時、疑問に思った時などに思わず首を傾けてしまっているのではないでしょうか。
これって、実は犬も同じなんです。
飼い主さんの言葉を聞いている時に「えっ?」という感じで聞き慣れない言葉や声色に首を傾けることもあります。
また、聞いたことのない音に敏感に反応して「えっ!?」とびっくりして首を傾けることも・・・。「気になる~」という感じで首を何度も傾ける仕草をすることがあります。この時の心情は「何の音?変な音がするよ?」という感じなのです。
犬は耳を調節してさまざまな方面からいろんな音を聞き分けることができます。
そのため、聞いたことのない音が聞こえると、耳の位置と首の傾きを上手に使い、どこから聞こえるのかを必死で知ろうとするのです。
音を聞き分けるという「一生懸命」の表れが、首を傾けるという愛らしい仕草になったのですね。
飼い主さんの喜ぶ姿が見たいから?!
ワンちゃんが首を傾ける仕草は、飼い主さんにとっては特に大好きなポーズ。その姿を見れば、誰しもが「可愛いッ!」と笑顔になってしまいます。
実は、ワンちゃんたちの中には「これをやると飼い主さんが喜んでくれる」と思っている子達もいるとか・・・!サービス精神が旺盛なワンちゃんもいるのですね。
犬は頭が良く、賢い動物なので、嬉しいことがあるとそれを学習することができます。
「おすわり」や「お手」のようにコミュニケーション手段として、首を傾ける仕草を覚えさせることもできるでしょう。
ワンちゃんが一生懸命その仕草を覚えてくれたら、褒めてあげるようにすると、飼い主さんのために首を傾ける仕草をしてくれるようになるかもしれませんね。
病気の可能性もあるってホント!?
愛犬が首を傾けるなんて、「可愛い」だけのような気もしますが、実は病気の可能性も隠されているかもしれないのです。
では「可愛い」「病気の可能性」の見極め方について、何か判断基準はあるのでしょうか。
●頻繁に首を傾けるようになった
犬が首を傾ける仕草は滅多に見られないからこそ、たまに見た時には癒されるものですよね。
ところが、病気が理由で首を傾ける場合には、その回数が頻繁になります。
耳の中に炎症を起こしている場合には、このように首を傾ける仕草が頻繁になり、さらには耳を掻く仕草も増えてくるとのこと。耳の中の病気の場合は、耳に触れられるのもイヤになるので、そのあたりも同時によく観察しておくといいでしょう。
●タイミングがずれている
心配のない可愛らしい「首の傾け」は、多くの場合、人間の声や周囲の聞き慣れないようなさまざまな音を聞き分けるために行います。
しかし、それ以外のタイミングで首を傾ける仕草が多くなったら、病気の可能性を疑いましょう。
●首を傾けることで疑われる病気
脳に障害が起きてしまうと「斜頸」と言われる首を曲げる仕草が表れ、平衡感覚が失われてしまって頭を垂れてしまうこともあります。また、歩くことが困難になることもあるので、首の傾け以外にも不自然なことがないかを確認してみましょう。
また耳垢の溜まり過ぎが原因で首を傾けることも。外耳炎が起きてしまうと、耳の中に色の濃い耳垢が溜まってしまうことがあります。ひどくなると膿にもなるので、日ごろのケアが大切な部分です。
さらに「首の疾患」が原因で首を傾けるケースもあります。頸椎の椎間板ヘルニアが原因となっている場合もあり、早急に病院に連れていってあげるようにしましょう。
愛犬の首を傾ける仕草はとても可愛らしいものですが、単に可愛いだけでないケースもまれにあります。回数やその他の症状、首を傾けるタイミングにも注意をして、いつでもどこでも首を傾けているようなら原因を確かめてみることも必要かもしれませんね。
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