寂しがりがりやなキャバリア
キャバリアという名前には「騎士=ナイト」という意味があり、「騎士道精神の持ち主で、特に女性への礼を尽くす男性」という意味が込められていると言われています。またその昔、寒さの厳しい日には飼い主の膝や足を温めたりして湯たんぽの代わりとなったり、自分にノミを引きつけることで、飼い主にノミがたからないようご主人様を守る役目も果たしていたと言われ、
そこから「コンフォーター・スパニエル=癒しのスパニエル」とも呼ばれていたようです。
キャバリアの特徴は、体高よりも体長の方がやや長めで骨格ががっしりとしているため、運動能力に優れていて身のこなしがとても優雅です。
毛はそれほど長くはありませんが、足元にいくにしたがい羽毛のような柔らかく長い毛が生えているのが特徴です。
クセのある毛並をしていることが多く、ウェーブがかかっている子もいます。
性格はとても穏やかで、優しげな表情をしていて社交的なところが特徴で、散歩中に他の犬や見知らぬ人を見かけると、警戒心を抱くことなく喜んでよっていきます。スキンシップを取ることが大好きで、人から撫でられることを好む傾向があり、人間と一緒にいることに幸せを感じる子が多いようです。そのため、中にはお留守番が苦手な子もいるようで、とてもさびしがり屋さんとも言えます。ですので、外出から帰った時には「よくお留守番できたね!」と、しっかりほめてあげましょう。
運動好きですが激しい運動には注意
キャバリアは、活発な犬でお散歩や運動が大好きです。
できればお散歩は毎日行ってあげるのが良いですが、天気の悪い日には無理に行かなくても大丈夫です。
運動が大好きな子ですが、あまり激しい運動を長時間行うことは避けたほうが良いです。
それは見た目の通り、キャバリアは短頭種なので気道の病気にかかりやすく、特に喉から上の呼吸器に炎症が起こる上部気道症にかかりやすいと言われています。
これは別名短頭種症候群とも呼ばれている疾患で、夏の炎天下に長時間いたり、激しい運動を長時間にわたって行うことで、呼吸がハーハー、またはゼーゼーと速くなり、酷い場合には口から泡を吹いて失神してしまうこともあります。従って、呼吸が乱れていたら運動を止め、水を飲ませて呼吸を落ち着かせてあげましょう。
病気予防には普段から良く見てあげることが重要
キャバリアで気を付けたい病気では、特に心臓病・糖尿病などがあります。
心臓病の初期症状としては、散歩などちょっとした運動でもとても疲れたようになり、急激に運動量が減ります。
また、心臓病独特の咳が出始めたら注意が必要です。咳の特徴としては、喉に魚の骨が刺さったかのように喉の奥から吐き出す様な咳をします。特に多い時間帯は夜間から明け方にかけてです。このような症状がみられるようになったら、一度病院で検査をしてもらいましょう。
食べることが大好きなキャバリアは、ごはんやおやつをあげればあげただけ食べてしまいます。
そのため、肥満になりやすく糖質の摂り過ぎから糖尿病を併発する可能性もあります。
肥満防止のためにもごはんやおやつの与え過ぎには十分に注意し、また適度な運動も取り入れるように心がけましょう。
愛らしい顔立ちと優しく人懐っこい性格でとても飼いやすいキャバリアは、日本でも最近人気急上昇の犬種です。
実際に飼うにあたって、その性格や歴史を知ることで更にキャバリアとの生活が豊かになることでしょう。
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