犬同士のマウンティングをコントロール
たのぴかったー、友達♀にマウンティングされるうちの犬♂ pic.twitter.com/j5bkVmBhAG
— 純黒のぱんぴ (@ja_tntn) 2016年4月5日
散歩の途中やドッグランで出会った同士で、片方が一方的に背後に密着し始めるのを見ることはありませんか。これは、自分が優位か下位かを決めたいという本能が理由です。相手の犬が嫌がったり逃げたりで気づいて止める場合はいいのですが、もし止めずに追いかけ相手に怪我をさせたり、人にぶつかったりすると大変危険です。この場合は静かに名を呼んで気を逸らしたり、抱っこで場を離れたりしてそっとやめさせます。子犬のうちに兄弟間で遊びとしてこれをすることがあり、それは軽く順位を決めることで秩序ができるので、必要な習性とされています。犬にも目つきや表情で遊びに誘うコミュニケーション力が備わっているものなのですが、これがまだ未熟ですとより本能に近い性的しぐさに頼るということがあります。軽い範囲で済む場合は放置で大丈夫ですし、優位か下位かを決めたいという欲求自体がだんだん下火になれば解決です。 叱らず、騒がず、穏やかな気持ちの方向に誘ってあげられるようにします。
人へのマウンティングをコントロール
人へ向かって、特に飼い主に向かって優位欲求が高まるのはよくないこととされています。人と犬の間は信頼関係で成り立っています。暮らしにおいて飼い主からのさまざまな指示に完全に従うことで、食事をもらう、世話をしてもらう、一緒に外を歩く、などなどの自由な行動が約束されているのですから、犬にとっては、その飼い主へ優位の感情を持ってしまっては生活が崩壊してしまうことにつながります。犬がその方向に流されていきそうなのをきちんと止め、寄り添い、引き戻してあげることが重要です。
人間の腕や足を狙って全身で掴み、体を揺すったりするようでしたら、きちんと確実に止めてあげましょう。それは声を上げて叱るのではなく罰も必要ありません。スッと無視するのが効果的とされています。その場を離れるのも有効です。犬は無視されることが辛いのでだんだん覚えていきます。根気よくこのしつけを続け、普段のしつけに関してもゆるんでいないか、確認をこまめにしてあげましょう。
マウンティングがだんだんなくなっていくように
ぬいぐるみやクッションなど、物へのマウンティングもよく見受けられます。単なる物への執着ではなく支配欲をどうしていいかわからない状態です。できればその物を隠してしまい、気持ちの上での欲求不満を解消できるように様子をよく観察してあげましょう。原因は様々に考えられます。運動不足、住環境で騒音にさらされている、気温が体に合わないストレス、など。
また外出時、発情期の犬に出会わないようにする工夫も必要です。異性同性かかわらず、道やドッグラン、ドッグカフェなどで出会う相手によっては気持ちをかき乱されるかもしれません。
そして決して叱らず、なんでもないことだよという雰囲気を保ち、それと同時に飼い主としての威厳も持ちつつ、静かな声かけと行動コントロール(マウンティングから気を逸らせるような)を心掛けます。飼い主一家メンバー全員が同じ態度を示すようにしましょう。
犬自身が、体と気持ちを持て余しているのです。惜しみなくフォローしてあげましょう。
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