そもそも視力はどれくらいなの?
まず、犬の視力はどの程度あるのかご存知でしょうか?飼い主の方なら経験されたことがあると思いますが、結構遠くからでも飼い主の姿を確認してしっぽを振ったりしますからとても目が良く、まるで人間同様に見えているかのように感じてしまいますよね。
ところが犬というのは元々近視の生き物であり、実は遠くは殆ど見えていません。視力で表すのなら約0.3未満とされています。人でも視力が悪い方ならどの程度のものかお分かりかと思いますが、0.3というとはっきり見える距離というのは短いですよね。遠くなんてぼやけて見えてしまうものですし、離れている人物を識別するのも苦労するはず。そして犬はそんな近視の世界で生きていますから常に遠くはぼやけており、思ったよりも見えてはいないのです。
ではどうして飼い主をすぐに判断できるのかと言えばそれは動体視力が優れているのが理由。つまり全体の姿や形は何となく分かる為に遠くからでも飼い主らしき人が来ると喜んでくれるというわけです。
歳を取った犬の視力はどのように変化する?
犬が歳を取ると視界はどのように変化するのかと言えば、この点に関しては人間同様に変化していくと言われています。つまりどんどん近視は進んでいきますので、元々あまり見えていないにも関わらずさらに見え難くなってしまいます。そして人間が老眼になるのと同じように犬も老眼になります。ですから白内障にもなってしまい、時には治療をしなければいけなくなってしまうのです。場合によっては殆ど見えなくなってしまうことがありますので、そう考えると犬は本当に人間に近い生き物のようにも感じるものです。
なお、人間は視力が悪くなると生活で不便を感じてしまうことがありますが、ただ、犬の場合は嗅覚が非常に優れていますので、視力が少々悪くなったくらいではそれほど大きな不便にはならないとも言われています。しかしながら嗅覚自体もいずれは衰えていきますので、人間同様、愛犬の老いも避けることはできない事象なのです。
飼い主さんが注意することはあるの?
では、愛犬の視力が悪くなってしまった場合、飼い主の方でも注意した方が良いことはあるのでしょうか。
飼い主側で気を配った方が良いこともあるのですが、まずは散歩をする際には障害物や段差、人、自転車、車などには今まで以上に注意することが大切です。老化が進んでいる状態ですと認識するセンサーが弱まり反応も遅くなってしまうことがありますので、飼い主が目になってあげる必要があります。
自宅内でも環境に気を配ってあげた方が良いでしょう。例えば障害物があるとぶつかったりしてしまう恐れがあります。人間同様にスムーズな動線があると生活のし易さも向上するはずですので、例えば床に物が置いてあったりするようならどかしてあげた方が良いと言えます。
その他にもジェスチャーを大きくするのもポイントです。例えば手で呼ぶ時にも見え難くなっていますので大振りに手を動かすといったことが大切です。また、耳も悪くなる為に大きな声で呼ぶなどの心掛けも良いでしょう。
– おすすめ記事 –
・〔犬から見た世界はこれ!〕犬の視力は悪く、色の見え方も違うって本当? |
・大切な一部です! 犬のひげの役割について… |
・犬の白内障~症状や種類について |
・老犬介護だって楽しんで出来る!私が実践したこと |
うちの愛犬の年齢って、人間に例えると何歳!?愛犬の年齢の見分け方とは