ペットの病院嫌いを克服するには?

2016.06.20

ペットの病院嫌いを克服するには?

大切なワンちゃんの健康のために、動物病院に行かなければならないことがあります。 病気やケガ、ワクチンの接種など飼い主側からしてみればワンちゃんのため、ですがワンちゃんからしてみると「痛い思いをする場所」になっているかもしれません。 ワンちゃんによっては大人しく診察・治療を受けてくれますが大半は嫌がります。そこは子供と同じですね。 ですが嫌がっているといって「じゃあ治療を受けなくてもいいよ」とはならないのが飼い主からしてみると辛いところですよね。 ここではワンちゃんの病院嫌いの対処法をご紹介します。

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なぜワンちゃんは病院を嫌がるのか

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そもそものお話しとして、ワンちゃんはどうして病院に行くことを嫌がるのでしょうか?
答えはシンプルで、ワンちゃんは頭のいい動物ですから過去に経験したことを覚えているからです。
少なくとも病院に来て「楽しかった」と思うワンちゃんは少ないでしょう。
痛い思いや嫌な思いをした印象の方が強いはずです。
思い出してください。初めて病院に行ったとき、ワンちゃんは最初から嫌がっていたでしょうか?
知らない場所に連れてこられて緊張はしていたかもしれませんが、逃げ出したりはしなかったはずです。
ワンちゃんは最初に受けた印象をずっと覚えているんですね。
同じ場所で同じような思いをするという恐れから、病院が嫌いになってしまっているのです。

それでは対処法をみていきましょう。


病院を特別な場所にしない

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病院はある種、特別な場所ですが病院という場所を普段の日常生活の一部として認識させてみてはいかがでしょうか。
具体的には、毎日の散歩コースに病院を必ず目に留まらせるなどです。
毎日目にしている建物でしたら馴染みのあるものになりますし、可能であれば病院の中を少し見せておくとより「嫌なもの」としてのイメージが和らぐでしょう。
ワンちゃんは道を覚えてしまいますので、いつもの散歩コースとは違う道を通っただけで感づいてしまうワンちゃんもいます。
また、病院には車でしかいかない、というのもできれば避けたいところ。
緊急であればしょうがないのですが、車に乗る=病院に行く、という図式がワンちゃんの中にできてしまうと普段のおでかけすらも嫌がってしまう可能性があるからです。
できる限り普段の生活の中に「病院」という場所を認識させてあげてください。


子犬のうちに慣れさせる

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子犬のうちに病院に慣れさせておくと成犬になったときに抵抗が少なくなります。
ワクチンや治療のときだけ病院に行くとどうしても病院=痛い思いをする場所、になってしまいますので、検診や相談、ペット教室やコミュニティの場として「病院は痛い思いをするだけの場所ではない」と認識させるのです。
子犬のころから足しげく通っていると先生やスタッフの顔も覚えます。
スタッフの方を好きになればそれだけで病院に行く理由にもなりますし、なにより信頼関係にも繋がります。

ただ、病院は検診を受けるだけでも意外に費用がかかるものです。
家計を圧迫するほど通っては元も子もありませんので一度スタッフの方に「慣れさせるために院内に入ってもいいですか?」とお伺いをたててみてはいかがでしょう。
病院には他のワンちゃんもいますので、自己判断で入るのは避けましょう。あくまで許可を得た上で行いましょう。


ご褒美をあげる

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病院に行って治療や検診を受けた際、痛い思いをしていなくてもご褒美をあげてください。
ご褒美といってもおやつやおもちゃでなくてかまいません。
子供と同じように「病院に行けてえらいね」「頑張ったね」とたくさん褒めてあげるだけでも効果があります。
ワンちゃんは飼い主さんの事が大好きですから「病院にいったら褒めてもらえる」「ご褒美をもらえる」と思ってくれるだけで頑張れるものです。
おやつをあげるときは、病院のスタッフの方から渡してもらうとスタッフのことも好きになってくれるかもしれません。

けっして「ワンちゃんのためにやってあげているのに!」と叱ってはいけません。
犬はもともと我慢強い生き物で、野生の本能として、弱っていることを敵に知られてしまうと命にかかわるため健康的に振る舞おうとする習性がついています。
その修正に加え、体調が悪いことが飼い主さんに気づかれると嫌な場所に連れていかれると思って、ますます弱っている素振りを出さなくなってしまうのです。
あなたのワンちゃんはそれほど賢い生き物なのです。


他のワンちゃんとの接触を考える

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ワンちゃんは病院を嫌う理由は「嫌な場所」という認識があるからですが、嫌な場所は痛い思いをするからというだけではありません。
病院には様々な犬種のワンちゃんがいます。
大型犬、小型犬、吠えるワンちゃん、怯えているワンちゃん…
犬は警戒心が強い動物ですので、知らないワンちゃんや他の動物が大勢いるのが嫌、ということも十分にありえます。
ケージに入れておけば周りも見えないですし、周りを気にしないという意味ではいいかもしれませんが、今度はケージに入れる=病院に連れ行かれる、という認識になってしまうかもしれません。
解決方法としては単純に、受付を済ませた後は外で待つなどで解決します。
他のワンちゃんを見て興奮するようであれば同様に、外で順番を待つようにしてください。
診察前に興奮状態にあるのはあまりよい状態ではありません。
外で待つことでおすすめします。


病院を変えてみる

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ワンちゃんにも人に対しての好き嫌いというものが当然あります。
好き嫌いというよりかは相性と言った方がいいかもしれません。
腕がいい先生に診てもらうのが飼い主さんとして望むところですが、もしかすると診てもらった先生に対して嫌な印象を受けてしまっていて、病院に行くのを嫌がっている可能性は十分にあります。
また、初めて病院に行く場合はできればベテランの先生に診てもうとその後の印象が変わるかもしれません。
ベテランの先生であるほど様々なワンちゃん、ひいては動物を診ていますのでいろいろなパターンにも対処できるからです。
大げさかもしれませんが、最初の印象がすべてといっても過言ではありません。
昔から開業しているような動物病院の方がベテランの先生がいる可能性が高まるでしょう。


飼い主さんはどっしりと構える

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無事、病院に行き診察台に乗った瞬間に大暴れ…
よくある光景ですがあまりに大暴れしてしまうと“出直してきてください”と言われてしまうことがあります。
せっかく診察台まで乗せたのですから、ストレスの軽減をするためにも治療を終えておきたいですよね。
まず、ワンちゃんが診察台に乗ったら飼い主さんはワンちゃんから見えるところにいてあげてください。
ただでさえ不安なときに飼い主さんの姿が見えなくなるとますますパニック状態に。
きょろきょろと飼い主さんを探してしまうとなかなか治療に移れません。

また態度はあくまでどっしりと構えていてください。
心配な気持ちはわかりますが、ワンちゃんは敏感ですので飼い主さんの不安な気持ちを感じとってしまいます。
興奮してしまっているワンちゃんに対してもオロオロとした姿や悲しそうな顔をせず、いつも通りの態度でいてあげましょう。
ワンちゃんもそんな飼い主さんの姿を見て落ち着きをとり戻すことがあります。
いかがでしたでしょうか。基本的にはワンちゃんに嫌な場所、特別ではない場所、という印象を持たせるのが重要なこととなります。
どうか、病院に対して良い印象をつけて病院嫌いを克服させてあげてくださいね

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笹本 雅

笹本 雅

犬が好きです。小型犬でも大型犬でもとにかく犬が大好きです。これから犬種についてや豆知識や健康についてなど、幅広いワンちゃんについての情報をご提供していきます。犬好きの方にぜひとも見ていただいてご意見いただければと思います!


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