動物看護師とはどういうお仕事？

動物看護師になる為にはどのような資格が必要なのか

獣医師と違い国家資格ではない為民間の資格を習得します。以前は看護協会、福祉協会など様々なところが認定試験を行っていましたが、現在は民間資格から公的資格にするために統一する動きがあり、現在では動物看護師統一認定試験で資格を習得するようになりました。

動物看護師の基本的な仕事とは

受付業務、電話対応、診療補助です。
これだけみると簡単なようですが、実際には患者の相談やカルテの作成、手術の補助、動物の保定、血液検査や尿、便検査などやる事は盛りだくさんです。
もちろん病院によっては、受付専門の方を雇うところもありますが知識や体力的にもとても大変です。

実際に24時間年中無休の動物病院で働いてみて

動物看護師として新卒で24時間年中無休の動物病院に入社しました。
初めての仕事で看護学や検査なども専門の学校で勉強し、動物看護師の資格も取りやる気満々でしたが実際の職場に行ったらなにも出来ませんでした。
個人病院と違い、時が流れるのが早く全てにおいてついていけませんでした。
教科書を見ながら働くのではないので当たり前ですが、先生が言う病気の名前もわからず薬の名前も検査の仕方も、動物を抑えることさえ出来ませんでしたがともかく数をこなし、見て覚えたりもして技術を習得していきました。
夜勤が始まると今度はまったく違う世界でした。スタッフの人数も最小限になり、通常の診察とは違い予防で来るのではなく緊急の患者さんばかり。
夜間なので当然ですが、急に体調が悪くなり病院へ行こうと思ってもやっていないので24時間営業の病院に集まってきます。
誤食や胃捻転、発作、呼吸停止の患者さんまで。テレビで見るような一分一秒の世界でした。
人口呼吸器を使い心肺蘇生をしたり、緊急手術の準備をしたり、内視鏡をしたり。
そんな大変な夜間でも緊急帝王切開は感動もありました。
夜間はたくさんの命が亡くなったりもする中で産まれる命。
とても感動しました。
覚えることもやることも辛いこともたくさん。
でも、年数を重ねると患者さんの話しを聞いて、こんな病気かなとかこの検査するかな、なども分かるようになり、手術をする時にはこの器具を準備するとか記録や検査は何をするなどもわかるようになりました。
働いていた病院では勉強会や学会への参加なども推奨していたので、常に勉強をし日々進歩していく獣医業界についていく必要があります。
こんなに大変で夜勤もある職場でしたが、やはり自分が担当した患者さんが退院し飼い主さんと笑顔で帰っていく姿を見るとやりがいを感じました。頑張って看病してよかった。話しがしっかり出来てよかったと。定期的に来院した時に様子が聞けたりワンチャンやネコちゃんな懐いてくれた時にはなんとも言えない喜びでした。どんなに嫌なことがあっても辛くても忘れてしまうくらい喜びもあります。この仕事をして良かったと思えました。

仕事を希望している人へのアドバイス

ともかく大変です！
精神的にも肉体的にも辛いことがあります。やはり命が関わる職場なので亡くなってしまうこともあります。
でも産まれてくる命にも立ち会えることがあります。小さな命と向き合う事もあります。患者さんにありがとうと言ってもらえることもあります！
感謝されたくて働くわけではないのですが、やはり喜んでもらえると嬉しい気持ちにもなります。
大変な病院にもしも就職した場合、そこを乗り越えられればどこへ行っても働けます！！！手に職をつけるとはこの事だと思います！
そして大変な分、言葉の一言一言に感動出来るようにもなれます！
もっとも、注意して欲しいことは忙しすぎて仕事や、患者さんへの対応が流れ作業になってしまうことがあるかもしれません。
一つ一つ丁寧に、尚且つ自分の仕事が出来るような動物看護師になってもらいたいなと思います。

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