セラピードックとは?
セラピードックとはセラピー=療法 ドック=犬 という名前の通り、人々の心や体を癒すわんちゃんの事です。
セラピードックとして働くわんちゃんは、怪我や病気の方・認知症の方や高齢者の方・精神疾患の方などと触れ合う事により不安を減らす事で心や体を癒してゆく、というお仕事をしています。
患者さんの心のよりどころとなり不安を減らす事で、心だけでなく体も癒していく大切なお仕事なのですね。
セラピードックに向いている犬種
”人々の心と体を癒すわんちゃん”と一言で言ってもセラピードックはどんな方とも触れ合う事がお仕事のわんちゃんなので、犬種によって向き不向きが出てしまいますよね。
そこで、セラピードックに向いている犬種とはどんな犬種なのかをご紹介していきますね!
–ゴールデン・レトリバー–
とても賢く、飼主に従順で温厚な性格です。女性や子供にも扱いやすいため、どのような方でもしつけを行いやすいです。
性格は明るく楽しい子が多く、子供が好きでめったに怒る事はありません。
しかしどんなに温厚でも大型犬で力も強いので、しつけはきちんと行いましょう。
人との団体行動を好み、一人ぼっちを嫌いますので、セラピードックにとても向いている犬種です。
–ラブラドール・レトリバー–
賢く利口で、とても聞き分けの良い犬種です。
好奇心が強く行動的で社交性が高いので、飼主だけでなく他の人や子供、他の犬にまで同調して仲良く行動する事が出来ます。
セラピードックだけでなく、介助犬や盲導犬にも向いている犬種です。
ただし、幼少期は好奇心からヤンチャが過ぎる場合があるため、しっかりとしたしつけが必要です。
–ジャーマン・シェパード–
見た目は強面ですが、性格はとても人懐っこく従順で忠実です。
とても賢く学習能力・運動能力共に優れています。
厳しい訓練にも耐えられるタフさや忍耐力・集中力が優れているため、警察犬や救助犬としても活躍している犬種です。
とても賢く知能が高いため、シェパードより上の立場にならないと言う事を聞かなくなる事があるため、幼少期からのしっかりとしたしつけが必要になります。
–ボーダーコリー–
注意深く責任感があり、賢い犬種です。
判断力が優れているので、その場に応じて人に合わせた態度を取る事が出来ます。
牧羊犬として本能的に動く物を追いかけてしまう性質を持っているため、ボール遊びがとても得意です。
とても活発で瞬発力・跳躍力が優れており、運動が大好きなためフリスビーやアジリティーなどでも活躍している犬種です。
–小型犬–
小さくて可愛らしく、狭い室内でも飼いやすいという利点から小型犬のセラピードックも存在します。
犬種としてはミニチュア・ダックスフンド、トイ・プードル、Mixなど、特に犬種に決まりはなくセラピードックとして働いているようです。
小型犬の場合大型犬よりも性格による向き不向きが顕著にでるため、人懐っこさや穏やかさが基準になる事が多いようです。
セラピードックになるには?
基本的にセラピードックになるためにこれといった試験や資格はなく、訓練も特に定められていません。
しかしどんなタイプの方とも触れ合わなくてはならないため、先程あげた向いている犬種の中でもわんちゃんの性格によって向き不向きが決まってしまうようです。
主に、
●毎年の混合ワクチン・狂犬病ワクチンの接種
●清潔にしており、手入れが行き届いている
●人が大好きで、他の犬にも友好的
●基本的な「しつけ」がしっかりと出来る
●どのような人に触られても嫌がらない
●見慣れないものや聞きなれない音にも怖がらない
●どのような人に会っても吠えない・咬まない
●体のどこを触られても嫌がらない
などの条件を満たし、さらに施設によって定められている条件をクリア出来ればどのわんちゃんにもセラピードックとして働ける可能性があるのです。
まとめ
”セラピードック”について、おわかりいただけたでしょうか?
セラピードックには決められた犬種はなく、わんちゃんの性格により決まる事がほとんどのため、どのわんちゃんでも条件を満たせればセラピードックとしてのチャンスがありますよね!
人々の心と体を癒すわんちゃん達は、意外と身近にいるのかもしれません!
あなたのわんちゃんも、ぜひ一度セラピードックにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
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